はじめまして。私は薬剤師ではなく、お薬のことがお聞きしたくてこのコミュニティーに参加しました。
早速ですが、私はドラッグストアに行くことが多く、常備薬として解熱鎮痛薬を買います。
そこでよく見る成分として、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン（ピリン系）をよく見かけます。商品の箱の裏には、「１５歳以上」や「このような方はご相談ください」などが書かれていますが、具体的な症状別には書かれていません。熱だけならこの成分、熱＋頭が痛いならこの成分、熱はないが頭や歯、生理痛だけならこの成分、といったような使いわけや、各成分の解熱能力、抗炎症能力の強さの違いなどがあるのでしょうか？
お忙しいところですが、どなたか教えて頂けないでしょうか。宜しくお願い致します。
＊薬の成分名が間違っていればスミマセン。
早速ですが、私はドラッグストアに行くことが多く、常備薬として解熱鎮痛薬を買います。
そこでよく見る成分として、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン（ピリン系）をよく見かけます。商品の箱の裏には、「１５歳以上」や「このような方はご相談ください」などが書かれていますが、具体的な症状別には書かれていません。熱だけならこの成分、熱＋頭が痛いならこの成分、熱はないが頭や歯、生理痛だけならこの成分、といったような使いわけや、各成分の解熱能力、抗炎症能力の強さの違いなどがあるのでしょうか？
お忙しいところですが、どなたか教えて頂けないでしょうか。宜しくお願い致します。
＊薬の成分名が間違っていればスミマセン。
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コメント(3)
製薬会社で研究をしていた者(薬剤師)ですが。どの成分であれ痛みのを取り除ける量だけ届けば効果は出ます。しかし、個人差によってその部位に届く薬成分の量が大幅に異なるので、とどのつまりは試してみて自分に合うお薬を見つけるということが重要ということだと考えます。
ドラッグストアでは登録販売員さんなり薬剤師さんがアドバイスされると思います。予備知識も無しでは判断も難しいと思いますのでザックリと解説します。
鎮痛剤のアプローチとしては、
1.痛みの原因になっている炎症を抑えて痛みを止める
2.神経伝達のどこかで抑えて、痛みの感覚を鈍くする
です。
解熱能力、抗炎症能力ですが、それぞれの薬で強さの強弱はあるのですが、飲んで吸収される効率、肝臓で分解される効率が、人毎にそれぞれ、薬毎にそれぞれなので、薬の効き目は薬効の強弱では決まりません。
たとえば、私だとロキソニンよりイブプロフェンのほうが良く効いたりします(「個人の体験」と、いうことで)。
なので、分に合うお薬を見つけるのが重要なのですが、体質が人それぞれなので、他人のケースが自分にぴったり合うわけでもないので、薬の評判はあくまでも参考にしかならいとお考えください。
ドラッグストアでは登録販売員さんなり薬剤師さんがアドバイスされると思います。予備知識も無しでは判断も難しいと思いますのでザックリと解説します。
鎮痛剤のアプローチとしては、
1.痛みの原因になっている炎症を抑えて痛みを止める
2.神経伝達のどこかで抑えて、痛みの感覚を鈍くする
です。
解熱能力、抗炎症能力ですが、それぞれの薬で強さの強弱はあるのですが、飲んで吸収される効率、肝臓で分解される効率が、人毎にそれぞれ、薬毎にそれぞれなので、薬の効き目は薬効の強弱では決まりません。
たとえば、私だとロキソニンよりイブプロフェンのほうが良く効いたりします(「個人の体験」と、いうことで)。
なので、分に合うお薬を見つけるのが重要なのですが、体質が人それぞれなので、他人のケースが自分にぴったり合うわけでもないので、薬の評判はあくまでも参考にしかならいとお考えください。
調剤を数年経験し、現在は専ら市販薬業務を行っている薬剤師です。
簡単に生理痛にはこれ！頭痛にはこれ！のど痛にはこれ！という事にはなっていないと思います。大学時代の座学でも社会人になってからの現場での経験でもそのような単純明快な判別は余りなかったです。子細な分類は別として上記成分は全て「非ステロイド性抗炎症薬」という同一系統の薬となります。そのどれもが生理痛や頭痛、のど痛、腰痛、神経痛、歯痛、熱などに効果があります。これらの成分の差別化、使い分けは患者さんどころか、当方でも難しい所なのですが、ひとまず経験に基づきざっくりとした差別化、違いを述べたいと思います。
イブプロフェンは市販薬の範疇ではのど痛への効果が高い解熱鎮痛薬となります。市販の総合かぜ薬の中でも特にのど痛への効きの良さをアピールしている製品には必ずイププロフェンが入っています。例は銀のベンザブロック、ルルアタックＥＸ、コルゲンＴＸなどです。市販薬では15歳以上が服用可。
アセトアミノフェンは胃負担が少なく、また小児、大人の区別なく、インフルエンザの解熱にも使えるセイフティーな解熱鎮痛薬と言えます。ただし、抗炎症効果はほとんどないと言われています。
アスピリンは古くからある歴史の長いベーシックかつ信頼性の高い解熱鎮痛薬ではあります。ただ、小児のインフルエンザで使った場合、ライ症候群などの副作用を起こす可能性があります。蛇足ですが、アスピリンとアセトアミノフェンなどの合剤のバファリンプラスＳは、市販薬の中では片頭痛（一般的頭痛と区別）にもある程度適応できると言われていますが、片頭痛は本来市販薬で食い止めておくべきものではないのでこれはやむを得ない場合の適応と考えて下さい。アスピリンは市販薬では15歳以上が服用可。
エテンザミドはよく痛みの伝わりをブロックするとアピールされているもので市販薬では小児・大人両用の解熱鎮痛薬によく使われています。例はナロン錠、セデスなどです。小児服用でもアセトアミノフェン単一製剤じゃ物足りん、それより少し効きが良いものが欲しいというかたはナロン、セデスを用いると良いかも知れません。但し、エテンザミドもアスピリン同様、小児インフルエンザでの適応でライ症候群惹起の可能性があるので注意が必要です。
イソプロピルアンチピリンはよく言われるピリン系というやつです。解熱鎮痛作用は高めのようですが、ピリン系のアレルギーがあるので（少ないと思われますが）そのような経験があったかたは使用しないで下さい。市販薬では15歳以上が服用可。
以上あくまで簡単な特徴の差となります。
実際には市販薬では上記の成分等に加えて、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロモバレリル尿素などの神経興奮・過敏を鎮める鎮静剤が入ったり（この成分が眠気をもよおすとされるが少ないと思われる）、胃負担をやわらげる成分が入ったり、主成分の溶解性を高めて効果発現を速める成分などが入ったりします。これら全ての組み合わせを含めると解熱鎮痛薬の品目数は多岐に渡ります。
解熱鎮痛薬に限らないのですが、よく店で製品数が多過ぎて何買やいいのかよう分からんと路頭に迷う事があると思います。そんな時はお店の薬剤師や登録販売者にご相談下さい。胃に優しい方がいいのか、速く効いた方がいいのか、何歳の人が使うのか、何に使うのか、今までどれを使ってだめだったのかよく効いたのかなどによって適当な薬を案内してくれると思います。
※薬の効果には個人差、相性などがあります。
簡単に生理痛にはこれ！頭痛にはこれ！のど痛にはこれ！という事にはなっていないと思います。大学時代の座学でも社会人になってからの現場での経験でもそのような単純明快な判別は余りなかったです。子細な分類は別として上記成分は全て「非ステロイド性抗炎症薬」という同一系統の薬となります。そのどれもが生理痛や頭痛、のど痛、腰痛、神経痛、歯痛、熱などに効果があります。これらの成分の差別化、使い分けは患者さんどころか、当方でも難しい所なのですが、ひとまず経験に基づきざっくりとした差別化、違いを述べたいと思います。
イブプロフェンは市販薬の範疇ではのど痛への効果が高い解熱鎮痛薬となります。市販の総合かぜ薬の中でも特にのど痛への効きの良さをアピールしている製品には必ずイププロフェンが入っています。例は銀のベンザブロック、ルルアタックＥＸ、コルゲンＴＸなどです。市販薬では15歳以上が服用可。
アセトアミノフェンは胃負担が少なく、また小児、大人の区別なく、インフルエンザの解熱にも使えるセイフティーな解熱鎮痛薬と言えます。ただし、抗炎症効果はほとんどないと言われています。
アスピリンは古くからある歴史の長いベーシックかつ信頼性の高い解熱鎮痛薬ではあります。ただ、小児のインフルエンザで使った場合、ライ症候群などの副作用を起こす可能性があります。蛇足ですが、アスピリンとアセトアミノフェンなどの合剤のバファリンプラスＳは、市販薬の中では片頭痛（一般的頭痛と区別）にもある程度適応できると言われていますが、片頭痛は本来市販薬で食い止めておくべきものではないのでこれはやむを得ない場合の適応と考えて下さい。アスピリンは市販薬では15歳以上が服用可。
エテンザミドはよく痛みの伝わりをブロックするとアピールされているもので市販薬では小児・大人両用の解熱鎮痛薬によく使われています。例はナロン錠、セデスなどです。小児服用でもアセトアミノフェン単一製剤じゃ物足りん、それより少し効きが良いものが欲しいというかたはナロン、セデスを用いると良いかも知れません。但し、エテンザミドもアスピリン同様、小児インフルエンザでの適応でライ症候群惹起の可能性があるので注意が必要です。
イソプロピルアンチピリンはよく言われるピリン系というやつです。解熱鎮痛作用は高めのようですが、ピリン系のアレルギーがあるので（少ないと思われますが）そのような経験があったかたは使用しないで下さい。市販薬では15歳以上が服用可。
以上あくまで簡単な特徴の差となります。
実際には市販薬では上記の成分等に加えて、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロモバレリル尿素などの神経興奮・過敏を鎮める鎮静剤が入ったり（この成分が眠気をもよおすとされるが少ないと思われる）、胃負担をやわらげる成分が入ったり、主成分の溶解性を高めて効果発現を速める成分などが入ったりします。これら全ての組み合わせを含めると解熱鎮痛薬の品目数は多岐に渡ります。
解熱鎮痛薬に限らないのですが、よく店で製品数が多過ぎて何買やいいのかよう分からんと路頭に迷う事があると思います。そんな時はお店の薬剤師や登録販売者にご相談下さい。胃に優しい方がいいのか、速く効いた方がいいのか、何歳の人が使うのか、何に使うのか、今までどれを使ってだめだったのかよく効いたのかなどによって適当な薬を案内してくれると思います。
※薬の効果には個人差、相性などがあります。
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