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ひかりシュタイナークラス・大阪コミュの「自己認識」とは? (ひかり通信7月号より)

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 シュタイナーの本を読んでいるとしょっちゅう出てくるのが、「汝自身を知れ!」という古代ギリシャのデルフォイの神託のことばです。なにか考えをすすめていったとき、必ずいきつくのが古代ギリシャです。西洋の学問の発祥も古代ギリシャと考えられています。シュタイナーは次のように語っていました。
〈ギリシャ文明から現代に至るまでの人間の進化過程を正しく光に当てて見つめてみなければ、ギリシャに起源を持ち、実際に今なお現代にまで影響を及ぼしている教育の本質を理解することはできないでしょう。ギリシャ文明は実際には東洋文明の継続であり、いわばその支流であったのです。何千年に亘って遠くアジアで発展してきたありとあらゆることが、ギリシャにおいて、特に教育において、最後の花を咲かせたと私は思います。※1〉
 これはシュタイナーの歴史観です。ここでアジアといっているのはインドのことです。紀元前1万年以降を大きく俯瞰すると、インド文明、ペルシャ文明、エジプト文明を経てギリシャ文明に至ったことが今では一般的にも知られています。(現在はいろんな意味で、東洋文明と西洋文明の合流点に私たちは立っています。)
 閑話休題。その古代ギリシャの「汝自身を知れ!」は今だ効力を持つ問いかけです。現代を生きる私たちの最大のテーマと言っていいでしょう。自分自身がわからずに何をしたらいいかわからない大人があまりにも多い現状で、どうして子どもたちにいい教育を提供できるでしょうか。
 ですから、学ぶということは自分を知っていくプロセスのことだ、という自覚が大事です。皆さんはご自分のことをどれぐらい知っていますか。私は自分のことをよく知っている、と言う人ほどよく知らないのです。ですから「自己認識」が前提となった「自己教育」がアルファでありオメガだと思うのです。もう一つシュタイナーのことばを紹介しておきます。
〈天界の叡知を人間が得るためには、自己認識が必要です。プラトンが偉大な師ソクラテスを尊敬していたのは、ソクラテスが自己認識をとおして最高の神認識にいたることができたからです。
 ソクラテスは、外的自然を認識すること、この世界の彼方を認識することよりも、みずからの心魂を認識することを重要視していました。※2〉
 つまり、自己認識は心魂認識であり、それは至高の神認識にいたると言っているのです。
参考文献※1『現代の教育はどうあるべきか』より※2『シュタイナー心理学講義』より

(松川信康)

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