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吃音も一緒コミュの吃音症 ウィキペディア日本語版に掲載の吃音症 3

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発症のきっかけ
 吃音になる「きっかけ」は、生活環境の影響があるとも言われているが全ての 人に当てはまるものではなく、「生育歴」とからめて両親の厳しい躾に責任を 求める場合もある。吃音児を持った親は、将来、子供から吃音になったこと  や、なぜ早く治療してくれなかったのか責められることを心配する。下に箇条 書きにて「きっかけ」についてのいくつかの説を挙げる。
•耐え難いストレス(いじめ・叱られた・過度に厳格な躾)
•好ましくない言語環境
 幼少期の子供は左右の言語脳野の機能分化が進んでいないため、どもりは出や すいといわれているが、それに敏感になって、自分の子供に『どもらないよう に話せ』などと叱ってしまう。叱られた子供はどもりを悪い事だと思い込み、 隠そうとする。それが、いつしか話すことへの恐怖へと変わり、条件反射付け られ、吃音が定着してしまうと考えられる。また、電話で言葉が出ず、いたず らと思われたり、友人からおかしな話し方をするという目で見られたり、授業 で指名されてどもったことを注意されたり、いじめや嘲笑の対象にされるな  ど、辛い体験の蓄積や、周囲の人の吃症状に対する否定的反応からも吃音は条 件反射付けられる。
•家系に吃音者がいる。
 これは、一部を除いては遺伝ではない。
•左利きの者が利き腕を矯正した。
 など

治療・矯正
 日本では、ある時期まで、吃音は、精神的な緊張など心因性のものと偏って理 解されてきたため、吃音治療は心理療法が重視され、それ故「吃音は中々治ら ない」と思われてきた。また、一部の重度吃音者が、数十年かけた発声訓練や 講談による超人的な努力で、自らの吃音を治すことに成功し、また、その人た ちは民間矯正所を開いて「発声訓練や講談で治る」と声高に主張したため、更 に間違った方向に吃音治療は進んだ(講談で軽快する人も中にはいるが全ての 吃音に該当するわけではない)。それらの歴史を踏まえて治療を考える必要が ある。
 言語障害などを治療する言語聴覚士(ST)が基本的には治療を行う。診断は、 吃音の治療を手がけているSTがいる耳鼻咽喉科[13]などの医師が行う。また神 経内科などでも医師に吃音の知識があり、吃音治療を行うSTがいれば診断可能 な場合がある。精神科や心療内科などでも、通院・在宅精神療法や投薬治療を 受けず、初診料と再診料のみの診療報酬請求しか行わないならば、吃音症のみ の診断名で基本的には受診可能である。治療法には、
•言語療法:丹田部に力を入れ、第一語を引き伸ばしてゆっくり話す抑制法や、 楽にどもりながら話すバウンズ法(修正法)など。
•呼吸法
•系統的脱感作療法的訓練:軽くどもりながらスピーチして馴化させたり、ども って緊張した場面や、訥言(どもり易い苦手な言葉)や嫌な場面を想像し、難易 度や不安感の低い順に、抑制法や修正法などを交えながら発声訓練する矯正  法。6 - 8名での訓練が効率的で効果的とされる。行動療法の一つ。
•言語聴覚療法:FAF、AAF、DSAなどの聴覚フィードバック装置[14]などを利用し た治療法。ただ、アメリカの一部の研究者は聴覚言語療法は一部の吃音に効果 があるだけで、多くは効果が消滅してしまうと言っている。また最初は良 く ても効果が薄れ再発するという説がある。だが、一般的には吃音者の1/3に効果 があり、「発話運動の再学習」が完全に成立しないうちに使用を止めて 再発 する人も確認されている[9]。また、いくつかの種類の装置を組み合わせて 訓 練すると効果的であるとされている。国立身体障害者リハビリテーションセ  ンター(後述)はFAFを設置している。
•薬物療法
•認知行動療法、行動療法、心理療法
•バルサルバ反射抑制法
 などがある。
 完治しやすい吃音(子供の吃音)と治りにくい吃音(大人の吃音)がある。幼 児期(言葉を話し始める最初の時期)は、左右の脳の機能分化が進んでおらず どもりやすい。その頃は吃音を意識していない場合が多いので、この時期にお ける早期治療が重要になる。学齢期前前後の小児吃音は、環境調整を主とした 治療で治ることが多く、厚労省の調査では約80%が自然治癒している。しかし、 成長していくにつれて、周囲の吃音への否定的反応などが理由で、吃音は条件 反射付けられ、定着していく。これが治療の難しい大人の吃音である。
 「(吃音を自覚している)大人のどもりは治らない」という診断もみられる  が、一概に不治とは断定できないことを示す統計データが示されている。1990 年代の吃音治療(言語療法)による吃音治癒率は一般的に約35%[16]とされ、  1/3は満足に至るまで治すことができる。そして、根治する人も中にはいれば、 根治しなくても矯正すればある程度、吃音の状態が改善する人もいる。

日本以外の治療研究事例
•米国の研究者のレポートには、カナダで、古典的な言語療法のみに依らない最 良で最高質レベルの「包括的吃音治療」を受けた場合の吃音抑制率は約70〜75% 程度に上ぼるとするものもある。その場合の治療プログラムとは、カナダのIST AR(吃音治療相談研究所)で42人の吃音者に対し3週間の集中訓練を行い、以後 3年間追跡調査したもので、遅い話し方をする、各音節を1.5秒引き伸ばす、不 安感を緩和させる、話す場面の回避を改める、吃音について心を開いて話し合 う、社会生活で話す習慣を増やすようにプログラムされている。加えて、家庭 での訓練プログラムも含まれている。その結果、1,2年後に吃音を克服すること ができた吃音者は5%、満足できる状態にあった吃音者は70%、他の25%は満足で きる流暢性話声ではなかった。また、自己回答では、吃音治療後間もなく満足 できる状態であると答えた吃音者が93%、1〜2年後でも80%が満足できる状態で あると答えている。
•Onslowによる研究では、「音を引き伸ばした話声」による流暢性獲得法(吃音 矯正法)で、12人の吃音者全員が2〜3年かけて行った訓練で、吃音が皆無か、 皆無に近い状態になり、その後もこの状態を保っていたとする。このプログラ ムは2〜3週間宿泊して集中的な訓練行うことから始め、その後、吃音がゼロま たは、ゼロに近くなるまで、週ごとに通院治療を行う。これを2年間続ける。こ の治療は18名で始まったが、6名が落伍した(この落伍者は訓練はうまくいった が、他の訓練法に変更した)。
•AndrewsとCraigによるレポートでは、流暢な発話運動技能、制御の内部焦点化 (internal locus)、コミュニケーションに対する正常な態度、の3つの領域を習 得したとき、吃音者の93%が10か月後も流暢性を維持していたと報告している。 しかし、この3つのうち1つでも失敗すれば流暢性を維持することはできなかっ たといっている。また、DeNilによる別のレポートでは、制御の内部焦点化(int ernal locus)の習得によっては、治療の予測及び、流暢性の治療を受けた2年後 の成功率を予測することはできないとしている。
•Andrew、Guitar、Howieは、過去42の研究を調べた結果、吃音抑制法に6つのモ デルを見出し、効果のある順に、語の引き伸ばし、穏やかな発話の開始、リズ ム、呼気流、態度の矯正、系統的脱感作法、であると報告している。
 近年の日本以外での研究では、吃音の原因や様態は単一ではなく、統一的な治 療方法も存在しないとされ、吃音者一人一人のタイプに合わせた総合的な治療 や、吃音に伴う症状を治療することで間接的に吃音治療に繋がるという考えが 提唱され始めている。それゆえ吃音の治療・矯正法は、上節に羅列した発声・ 呼吸法のみに重きを置いた言語療法を始め、単一療法のみによる治療・矯正は 時代遅れになってきており、複数の治療原理を組み合わせるなどした「complih ensive(包括的)治療」や「holistic(全身的)療法」、「Integrated Approa ch(統合的)アプローチ」が提唱され始めている。なお、統合的治療の中に  は、21世紀の脳科学的研究成果はまだ、取り入れられるに至っていない。

 花沢研究所の矯正法
 以下に、1932年に早稲田大学の心理学教室に早大吃音矯正会を発足させ、「吃 音の父」グリーン博士に師事し、国内外の吃音研究に接し、その後、口腔外科 医で、千葉大学名誉教授の佐藤伊吉らとの共同研究で、日本で最初に大人の吃 音の言語訓練法を考案し、1956年に花沢研究所を設立して、本格的に吃音の言 語療法に取り組まれた花沢忠一郎の矯正法(吃音者の間では営利目的ではな  い、良心的な民間相談機関として知られていた)のエッセンスを掻い摘んで紹 介する。これらのゆっくり発声したり、母音を長く発声する練習に加え、近年 の会話に先立つ恐怖と不安を取り除く訓練で大人の吃音者の多くは上手く話せ るようになるとされる[17](2006年NYタイムズ。だが、この記事には何%の治癒 率か書かれていない)。ただし、これは四半世紀以上前の矯正理論であり、日 本以外などで吃音が症候群とされ始めた現在、一部の吃音や吃音の様態には有 効ではあるが、他の吃症状には必ずしも有効といえない場合もあり、時代遅れ になって来ている面があるのも事実である。また、独りでの発声練習や多勢で 一斉に行う発声練習(コーラスリーディング)は、非常に効率が悪い練習との 見解もあり、それらを認識した上で複数の矯正法の中の一つとして捉えるべき である。
 心構え - 人をのむ(少し位のことで動じないほど強く図々しくなる)。
 吃音の人には恥ずかしがり屋で見栄っ張りな人が多いとされる。身体が恐れて いると、前かがみになり、腹部の力は抜けてしまう。胸を張り、下を向かず前 を見て、相手の目を見るようにする。目を見ることに抵抗がある人は、目と目 の間の眉間を見るようにするといい。劣等感を振り払い自己評価を高められる ようにする(近年、このような一種の心理療法的な治療は、一部の吃音を除い ては無効との見解も出てきている)。多勢の前で話すときは、一人一人のネク タイを見て気持ちが落ち着いてから話し始めるといい。そして、勇気のいるこ  とだが、心許せる友人に吃音で上がってしまったり、電話に出るのが怖いな どの悩みを打ち明けてみよう。悩んでいるのは独り相撲だと気がつくであろ  う。
1.呼吸練習 - 胸式呼吸から腹式呼吸(丹田呼吸)に切り替える。
 吃音者は呼吸が浅いといわれる。下腹部には、常に、無自覚な時や、睡眠時で も力が入っているようにする。(近年、丹田呼吸法そのものは交感神経系の緊 張を解し副交感神経系を優位にさせ、全身および精神の緊張の緩和が起こり吃 音寛解に効果的であるとして見直す声がある。一方、下腹部に力を入れたまま の腹式呼吸をしながらの矯正訓練はある種の吃音の様態にのみ効果があり、胸 式呼吸を基本とし、吃音の、ある場面で部分的に腹式呼吸を取り入れた治療が ある種の吃音には有効との見解も出てきている)。
•第一呼吸:姿勢を正しくし、鼻から息を吸い(2,3秒)、下腹に力を入れ10秒以 上口から吐く。これを5分くらい行う。
•第二呼吸:鼻から息を吸い、「えーい!」と大きな声で気合をかけながら、下腹 に力を入れて息を止める。最初は5秒(息を止める時間)を10回、10秒を10回、 15秒を2回くらい行う。いつでも暇があったらやり、意識しなくても下腹に力が 入るまで行う。
•第三呼吸(人に呑まれない呼吸法):肩の力を抜き下腹に力を入れ正面を見  る。鼻から息を吸い、下腹に軽く力を入れながら鼻から息を吐き、悠然と構え る。5分くらい行ったら目を閉じ、次のような事を言って自己暗示にかける。  「例:必ず吃音を治す。吃音は恥ずかしいものではない。相手は何とも思って いない。どんな時も落ち着いてゆっくり話す……など」。この他、自分の願  い、望みを何でも言ってみる。
2.ストレッチなど柔軟体操を行う。
 吃音者は身体や筋肉が一般的に硬いといわれているので、柔軟体操を行う。
3.発音・朗読練習 - ゆっくり話す。
 息を吸い、下腹部に力を入れ続け(その際、大声で「えいっ!」とかけ声をかえ るといい)、ゆっくり息を吐きながら第一語を長く引き伸ばし(第二語まで伸 ばせばもっと良い)て話す。
 第三語以降も長く伸ばし、全体的にゆっくり過ぎるほどゆっくり話す。
•例:「私は、音楽が好きです。私の母も音楽が好きです。」 → 「(息を吸  い、えいっ!と下腹部に力を入れ、息をフ〜っとゆっくり吐きながら)フ→   わ〜〜た〜〜し〜は(ブレス。リピート)お〜〜ん〜〜が〜く〜が(ブレス。 リピート)す〜〜き〜〜で〜す(ブレス。リピート)わ〜〜た〜〜し〜の(ブ レス。リピート)は〜〜は〜〜も(ブレス。リピート)お〜〜ん〜〜が〜く〜 が(ブレス。リピート)す〜〜き〜〜で〜す」
4上記の様な発音・声練習を、50音や本をテキストに毎日数十分繰り返す(句読点 などをブレスの目安にするといい)。(1)発音練習(例:さ〜かな、り〜んご  等)、(2)朗読練習(例:す〜ぎたるは な〜お お〜よばざるが ご〜とし)、 (3)会話練習(例:あ〜なたの な〜まえは な〜んですか? 注:朗読のようにな らないこと)、(4)長文練習、(5)短音練習(例:五十音,あ〜いう、い〜うえ、 う〜えお、え〜おあ、お〜あい)、(6)電話や挨拶など実地練習の順番で練習を 繰り返す。電話練習は最初は録音機器にとりながら練習する。早口であること が分るので、ゆっくり話せるようになるまで録音機器を使う。途中で止めない 事が大事である。日常会話でも、上記のような呼吸・発声練習の基本を踏まえ て話すようにする。その際、下腹部に意識しなくても常に力が入っているよう にしなければならない。傍から聞いたらおかしな喋り方と映るかもしれない。 だが、吃音が出てしどろもどろになることに比べたら遥かに良いだろう。
4.息継ぎを忘れない。また、息を吐き、気流を流すことも忘れない。
 吃音者は息継ぎせず、一気に話すことが多い。早く話を終わらせたいからだ  が、合間、合間に息継ぎをすることを忘れてはいけない。また、人は酷く驚い たり緊張すると吸息反射という反射が起こり、吸い込んだ息を溜めこんだまま になってしまう。吃音者にも似たことが起こる。そうなったら一旦話を中断  し、フィードバックして自分の身体や精神の状態を客観視して、精神を落ち着 かせ、息を吐き出しやすい環境にしてから再び話すようにする。
5.早口を改める。
 吃音者はどもるのが嫌だから、話を早く終わらせようと早口になる傾向があ  る。それは吃音の矯正にとってマイナスだ。一度、自分の喋りを音響機器に録 音し、確かめてみることは大事だ(近年はビデオ撮影も有効とされている。身 体の状態なども客観視できるからだ)。いかに早口か、逆に、上記の第一語を 伸ばしたゆっくりした喋り方が、そんなにゆっくりではないことに気が付く。(聴覚フィードバック系の機能不全の早口言語症は原因や治療法が分っており、 吃音症とは異なる)。
6.それらを踏まえた発声練習を欠かさない。
7.カミングアウト
 最終的には、勇気のいる事だが、第一番で触れた、職場や学校の友人に自分が 吃音で深刻に悩んでいることを打ち明けてみる。悩んでいるのは、本人の一人 相撲だと気づくことが多く、心理的な安定を得られるであろう。
8.研究者は日本以外の最新の研究成果を知る事は大事である。が、当事者は学者 にならなくても必ずしも良い。
 呼吸法や発声法など、吃音矯正の基本を踏まえ治療を受けることは大事でも、 ただ知識を増やし学者にならなくても必ずしもよい。戦後間もなく吃音を治そ うと日本以外に留学までして治せなかった人もいる。インターネットで日本以 外の最新の情報を比較的容易に入手できるようになり、それらを取り入れるの は非常に大事である。が、机上の通り一遍の知識だけでは、中々吃音は改善し にくい。(出典:*『どもりは必ずなおせる』(花沢研究所所長、花沢忠一郎  著、婦人生活社 1983年)。上記の箇条書きは、花沢研究所の治療・矯正方法の ほんの一部の紹介であり(詳しくは著書参照)、参考程度に留め、吃音の矯正 は専門の医療機関、自治体の保健所の健康相談センターや、心の相談センター へ相談をすること。

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