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吃音も一緒コミュの吃音症 ウィキペディア日本語版に掲載の吃音症 2

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分類
 吃音の症状を大きく分けると以下の3つの型となり、これらは吃音の核となる症 状と考えられている(Van Riper, 1971、Conture, 1990)。近年は更に細かく 専門化した分類が行われてきている。
 連声型(連発、連続型)
 たとえば「おはようございます」という文章の場合、発声が「お、お、お、お は、おはようございます」などと、ある言葉を連続して発生する状態。
 伸発
 「おーーーはようございます」と、語頭の音が引き伸ばされる状態。
 無声型(難発、無音型)
 「ぉ、……(無音)」となり、最初の言葉から後ろが続かない状態。

吃音の段階
一般的に吃音には、次の五つの段階がある。
第1段階 - 難発。吃音発生時
第2段階 - 連発。本人にあまり吃音の自覚のない時期。
第3段階 - 連発。伸発。本人が吃音を気にし始める時期。次第に語頭の音を引き伸ばすようになる。
第4段階 - 難発。吃音を強く自覚するようになる時期。伸発の時間が長くなり、最初の語頭が出にくい難発になる。時に随伴運動が現われる。
第5段階 - 吃音のことが頭から離れず、どもりそうな言葉や場面をできるだけ避けたり、話すこと自体や人付き合いを避けたりする。
なお、『連発 → 伸発 → 難発』へと順番に移行していくものではなく、『難発 → 連発 → 連発+伸発 → 連発+伸発+難発』と新たな要素が加わりながら移行して行くものとされる。

吃音に伴う症状
•随伴運動 - 吃音による不自然な身体の動き(瞬き、体を叩く、手足を振る、足 踏みする、目を擦るなど)。
•吃音回避 - どもる言葉を避けようとする。
•転換反応
•波状現象(変動) - 流暢に話せていたと思うと、急に吃音が出る。
•吃音予期不安 - どもったことで、またどもるのではないかと恐怖を感じる。
•吃音不安 - どもったことで、相手にどう思われるか恐怖を感じる。
•吸息反射 - 緊張し、吸息したままの状態になる。
•呼吸の乱れ
•早口
•全身(口唇、舌、声帯、直腸筋、腹筋、横隔膜筋、胸筋、肛門など)や一部の 筋肉の過緊張 - バルサルバ反射など。
•吃音に意識が集中し、話がまとまらない。
•頭が真っ白になり、言葉が頭に浮かばない。
•どもったことで自己嫌悪になる。
•吃音を気にし、話すことや人付き合いを避けるようになる。
 など。

原因
 戦後一時期まで、吃音は、精神的な緊張に起因すると一面的に理解されてきた 歴史がある。ただし、緊張や不安や鬱に依って(ドーパミン、セロトニンなど の伝達・分泌異常)で吃音が悪化することは分っている。
 ある種の吃音の原因は「てんかん」や右脳が正常に機能しない聴覚機能不全、 痙攣性発声障害(米国では吃音者の1/3が痙攣性発声障害が原因といわれており 日本以外の医療機関では治療(「てんかん」や「セロトニン療法」など)が行 われている。また、吃音には条件反射付けが影響しているとする説もある。し かし、多くの吃音の原因や病態はよく分かっていないが、もって生まれた資質 (遺伝が関係している可能性も強く脳機能障害の可能性もある)に不安や緊  張、ストレスなどの心理的影響、家庭環境、好ましくない言語環境などが加わ ると吃音が発生することが多い。それ故、父親や母親が厳格で躾が厳しいとそ の子供は吃音になり易いといわれている。また、いじめなども関係している。 3:1で男子に多いとされる。女子に少ないのは、胸式呼吸に早く移行する為と考 えられているが、吃音の原因に呼吸法が関係しているという根拠を見つけるの は難しい。おそらく「子育てのし易さの男女差」が関係していると思われる。
 ただし、正確に言うなら「わかっている部分と分かっていない部分」があり、 吃音者全体の約1/3に改善効果があるといわれている音声のフィードバック経路 (情動経路を含む)が関連する感覚性吃音は、日本以外では既に検証済みであ り、装置を使った治療を行っているところもある。


脳科学的アプローチ
 2000年前後から、米国テキサス大学の心の不思議の解明映像研究センター(RI C:Research Image Center)で、「吃音は脳神経の機能不全によるもの」とい う脳神経科学の視座から研究が進み、『脳機能障害』であるとの見解が出てき ている。日本においても吃様の類似の症候群としての吃音は、脳内物質や脳神 経、脳幹部の海馬や扁桃体などに関連しているとする研究論文が2002年に日本 音声言語医学会に発表され、吃音は発語運動に関連する脳内の神経回路のどの 部分が機能不全を起こしても発症し、脳神経の3つの回路と2つの機能レベルに 分けられること、このそれぞれの機能不全によって、吃音の種類や性質も異な るとされる。
 吃音者と非吃音者の脳をMRIで検査した比較研究からは、非吃音者は発語時に左 脳が優位であるが、吃音者は右脳が過活動し、脳の左右の言語に関わる運動脳 野などの機能分化が進んでおらず、言語と非言語(舌の動きなど)の両方に関 わる運動野の部位で協調性が低下しており、言語運動の開始や抑制に関連した 脳部位の活動が明瞭ではないことなど、非吃音者とは異なる働きをしているこ とが分り、『大脳半球優位説』(1931年にリー・エドワード・トラヴィスが提 唱)が科学的に解明された。それによると一次運動野、運動前野、補足運動  野、前頭前野、頭頂葉、小脳(神経線維の白質)、大脳辺縁系、大脳基底核な どに異常をきたしているとして、国内外などにおいて研究が進められている。 また、吃音は不随意運動であり、発語時に運動系に何らかの異常な信号が出て いるとする見解がある。
 世界的に権威のある医学研究データベースMEDLINEには、吃音とセロトニンに関 する研究論文が1960年代から2007年まで46本発表されている。あまつさえ、吃 音者の脳はドパミン過剰になっていることも解明されている。それらの結果な どから吃音は症状であり、原因、或いは性質や種類は単一ではなく様々なタイ プがあることが徐々に分かりつつある。

遺伝学的アプローチ
 一部の吃音については吃音遺伝子が少しずつ特定されてきているとされ、吃音 は部分的には遺伝子が関与しているようであるとする説があり、そしてつい最 近になり、吃音の原因遺伝子が特定された。
 米国立聴覚障害・コミュニケーション障害研究所の遺伝子学のデニス・ドレイ ナは、吃音で訪れる人の半分に身近な家族に吃音者がいると言っている。吃音 に関連する遺伝子は沢山あり、その一つ一つの寄与率は少ないと考えられてい るので、遺伝子の特定は難しい。しかし、数年前にカメルーンから吃音のイン ターネット会議で書き込みがあり、そこの有力な家族に吃音が多く発生してい るとの報告で、事態は大きく変化した。書き込みした人によると、彼の家族は 大人が106人いて、その内の48人が吃音であるという。明らかに遺伝性を示唆  し、一つの遺伝子の変異から生じている可能性がある。ドレイナの研究チーム はこの家族の遺伝子を調べて、第1染色体に50から60個の関連遺伝子を突き止め た。一方、パキスタンの吃音者を沢山出している家系からは、第12染色体上に 関連遺伝子を発見し、その同定を進めている(2006年 NYタイムズ一部抜粋)。
 他方、吃症状を起こす疾病や障害の原因と思われる遺伝子は多数分かってお  り、これらの遺伝子の作用が複合して吃症状を現すと考えられるものの、2000 年前後の新しい生物学的研究から、遺伝子決定論は修正され、環境や心理的な もの(信念や前向き思考など)で遺伝子は変化するとされ、吃音は必ず遺伝す るというものではなく、吃音遺伝子も特定されていないとする説もある。

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