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日本語吹き替え版(大塚明夫)コミュの『アメリカンギャングスター』

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リドリー・スコット監督作品。

実在の麻薬王、フランク・ルーカス役

悪役といえば、アカデミー主演男優賞を受賞した「トレーニング・デイ」の悪徳刑事役が有名だけど、あれは大塚明夫じゃないので惜しい。

今作は黒人ギャングにしてマフィア以上の麻薬王になった男と、それを追う刑事(ラッセル・クロウ)の物語。

悪役というよりドラッグ売買で成功を掴み取るビジネスマンのような人物描写で、紳士的な雰囲気を漂わせています。「麻薬王に、オレはなる!」とばかりに自ら中国かどこかのケシ畑にまで足を運び奮闘。家族思いで親戚の皆にも優しい。悪い人には見えません。

ただし…ひとつ自分の流儀から外れた事が起これば、相手が従兄弟であろうが甥であろうが妻であろうが容赦なし。非情な人格に豹変します。ギャップが怖い。ピアノの蓋でお仕置きとか怖い。

この上ない栄光を掴み取るも、ライバルや刑事たちにしだいに追いつめられ、愛する人々の心が離れていく様は胸が重くなります。

仲間たちに慕われながらも、ある意味では孤独だった男の光と影が表現されています。

大人の映画(というか子どもは観ちゃダメ)といった内容でドラッグ精製現場とか純度何パーセントとか注射器の描写とか畑とか腐敗した警察とか、裏社会の現実を見せつけられます。

渋いクライムサスペンスで地味な印象だけど、さすがリドリー・スコット監督だけあってクライマックスは引き込まれるものがありますね。

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