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【S.S.G特設会場】コミュの【Swallow tale】

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ドグゥオォ!

……

1羽の燕が崖に激突した。彼はほかの燕に比べてとてもうまく餌を捕っていたが、宙返りの角度の危険の限界を親燕から教わっていないため、無謀な角度で飛行してしまった。ツバメにはこうした事例が多く、親がそういうことを教えようにもその親も回避する方法を教わっていないため、彼らには永遠、崖に激突するのを回避する方法を知るすべはない。

こうして、1羽の燕の命の終わる瞬間を我々は見届けた。

……と思いきや、その燕は死亡することなく、何事もなかったかのように飛び去っていく。彼がぶつかったところを見ると、その部分はまるで鉄球にぶつかったように抉れていた。

今回は、その燕の物語。

【Swallow tale】

スタンド、というものがある。それは通常の生物には見えない精神的なエネルギーのことで、それぞれ様々な能力を持っており、これを使える生物をスタンド使いという。彼はそのスタンド使いだ。

ツバメ
スタンド名:なし(後に出会った人間に「スワローテイルダンス」と付けられるだろう)
破壊力:D
スピード:B
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:E
成長性:A
概要:吸い込まれるような青い外套のビジョン。物質を硬化させることができる。

彼がまだ雛であったとき、偶然落ちていたスタンド使いを生み出す矢で体を引っ掛け、高熱を出した後にスタンド使いとなった。そのとき、彼の親燕はその高熱に、彼が死亡するであろうと判断し彼をおいてどこかへ飛び去ってしまった。それ以来、彼は本能のみを頼りに飛び方を覚え、餌の捕り方を覚え、野性の中での生き方を覚えてきた。

そんな彼は今回、生涯で初の渡りをする。彼が現在いるボルネオ島から日本まで、決して短距離とは言えない距離ではあるが、彼は自信に満ちていた。それが本能から来るものなのか、それとも彼が持つ能力からかは、ツバメ自身には分からなかったが。

そして、彼はバサッという羽音をいつも以上に響かせ、日本までおよそ4000km、ツバメの飛行速度75km/hだと約54時間の旅路に出た。


1日目は順風満帆な旅路であった。

まず恵まれた天候。彼の生涯でも飛びやすい気候、風の流れにツバメ自身も驚きを隠せなかった。どこまでも広がる青い空、程よく配置される白い雲。ツバメの気分も自然と晴れていく。また、ほかの渡り鳥がいないのも彼の気分を爽快にさせた。このとき彼は、自分がこの空の王者になったような気分で、何者にも縛られずに、何も考えずに、ただ気持ちのよさにしたがって空を飛んでいた。

それが2日目、飛行時間35時間を過ぎたあたりで変化した。

最初の変化は、彼の前にほかの渡り鳥が現れたことだった。それはツバメより大きい鳥で、明らかにツバメより年が上な鳥であった。彼は、この鳥が明らかに渡りを何度も経験している様子であったので、向かってくる鳥に対して尊敬の目を向けていた。

渡り鳥が襲ってくるまでは。

そう、急に渡り鳥のほうが襲ってきたのだ。その鳥は日本で雁という名前で呼ばれている鳥で、体長は70cm〜80cm、主に草の根などを食べて生きる植物食の鳥だが、長く続く旅へのストレスなのか、それともツバメが隠し持つ能力を警戒してなのかはツバメには分からなかったが、彼は自分が襲われているということはすぐさま理解した。

そして、いきなり雁が放った体当たりをツバメはかわす。雁の飛行速度は時速50km〜70kmとツバメのそれとなんら遜色ない。したがって体当たりの威力は必然的に体長の大きい雁が勝る。雁はそれに任せ、自身の持てる力を最大限出し、ツバメに何度も体当たりを仕掛けた。

それに対し、ツバメはよけ続けていた。彼は自身が体格的に不利であることを本能で理解し、決定的な隙ができるまでかわす策に出たのだ。

そしてそれが10を数えたところで、雁の動きが鈍った。

ツバメはそれを知覚すると、雁には見えない、吹き抜けるような青い色を持つ外套を身に纏い、この戦闘で始めて出す最高速度で雁に体当たりを仕掛けた。

バッキィィン!

命中。羽を硬化した体での体当たりは、自分の数倍の体躯を持つ雁に撤退を選ばせるだけのダメージを与えることに成功した。雁は、何かを諦めたかのようにふらふらと飛び去っていった。

それには目もくれず、ツバメは先へと進む。そして、3〜5時間ほど進んだところで、ツバメは先ほどの戦闘の原因とも言えるものと遭遇する。

彼の目の前には、台風による暴風雨が広がっていた。

コメント(5)

ツバメに表情があったならば、きっと疲労感を伴った怪訝な表情をしていただろう。

それほどにこの暴風雨は激しかった。吹き付ける風、降りかかる雨。それらは今までの晴天が嘘であるかのように、通りかかるものに平等に襲い掛かる。

先ほどの雁もここを通過したのだろうか、ふとツバメはそう思った。同時に、これほどの暴風雨に巻き込まれたならあの苛立ちも仕方がないか、とも思い、心中で苦笑した。

ツバメは覚悟をきめると、外套を被り、速度を落としその中へと入っていった。

中は、彼が想像していたよりもはるかに酷いものであった。

気を抜けばすぐにバランスを失ってしまうほどに強く、不規則に向きが変わっていく風、体温と体力を確実に奪っていく豪雨。この2つの強大な自然の力が支配するこの空間は、渡りを行っている鳥にとっては脅威であった。

それはツバメにも例外ではなかった。彼は安定した飛行を実現するだけで精一杯だったし、その中で彼が発見したほかの渡り鳥の姿が、全て力尽き海に落下するもので、その中には明らかにツバメよりも大きい鳥も居り、それが彼にこの嵐を超えるための自信をも奪っていった。

だがツバメは、そんな悪条件の中でも恐れずに、ひたすら前に進んでいく。彼は自身の飛行能力、技術を過信しない範囲で信じていたし、なにより彼に勇気を奮わせたのが、自身のスタンド能力である外套だ。

外套が持つ「硬化」の能力は、羽を硬化することによって物理的に雨の当たる感覚をカットし、降りかかるストレスをカットしていたし、何よりこの能力には自身の飛行能力以上の信頼を寄せていた。

そして、この悪条件の中飛び続けることおよそ4時間。ついに、ツバメは暴風雨が支配する空間を抜けることができたのだ。

そこには群れで行動している鳥や、彼より経験豊富な鳥もいて、ツバメは彼らと同じことができたことに誇りと確かな自信を感じた。

そこで見た空は前半のそれよりは明らかによくはなかったが、前半で飛んでいた空よりも、ツバメは気持ちよく飛ぶことができた。

そこから飛ぶことおよそ6時間。ツバメはようやく目的地である温暖な気候の島、日本は東京に到着した。


彼にとって、始めて見る景色がとてつもなく多かった。

彼が見たこともない高さの物体、感じたことのない硬さを持つ地面、そして、2足歩行の不可解な生物。

彼らはニンゲンというらしい。ツバメは他の生物がそう話すのを聞いてそれを知った。

野性の中で生きているツバメにとって、ニンゲンは不可解な点が多かった。野生においてあまり重要ではない感情に振り回されて生き、食料ではない何か別の物を得るために働く姿。何より不可解なのは、たいした武器も持たずこの世界において一番数が多いこと、つまりこの世界の頂点に立っていることだった。

自然界において比較的弱い存在である燕は、他の、いわゆる肉食系の動物と比べると、体格も小さく、鋭い爪や硬い嘴といったような明確な武器を持っていない。そんなツバメは生態系においてあまり高くない位置に存在している。だから、ツバメはその様子を見ていて、生態系で高い位置にいるためには何か強い武器が必要であるという結論に達していた。

だが、ニンゲンにはそれが無い。それでもこの世界で一番の場所に座っている。

ツバメは、ニンゲンに興味を持ち始めていた。
この地に着いたツバメが始めに行ったことは、巣を作ることだった。

燕の巣は、泥と枯草と唾液でできている。そのほとんどは人工物に造巣し、人間が住む環境と同じ場所で繁殖する傾向が強い。これは、燕の天敵が襲ってくる心配が減るからだと考えられている。

ツバメには、以上のような知識は無い。なぜなら、親燕から教わる機会が無かったからだ(親燕もテクストとして持ってはいないだろうが)。あくまで、巣を作らなければならないという燕の本能に規定された行動に基づいて作っているだけだ。

したがって、巣の作り方以外は基本から外れたものとなっている。彼が巣を作っている位置は木の上であったし、そこには人間や大きい生物があまりいない場所であった。

そしてそれが事件を起こす。

ツバメが素材を集めて巣を作ったところに戻ると、そこには3つの黒い影が居た。ツバメは、それを見たことが無いはずなのに身の底から湧き上がってくる恐怖を抑えられなかった。もう少し近づいて見ると、それが鳥の形をしているのが分かった。

それは、カラスという生き物であった。

カラス―スズメ目カラス科、鳥類の中ではもっとも知能が発達しているといわれる種類。人間の固体を見分けたり、哺乳類・鳥類などを区別したりできるという。また、簡単な道具を使ったりすることができる。食性は雑食で、人間のゴミや動物の死骸のほか、昆虫類、小動物、爬虫類、両生類、果実、種子動、物の糞などを食べる。

その小動物の中には、燕も含まれている。つまり



カラスは燕の天敵である。



ぎろり、と3羽のカラスがツバメを睨む。その目は、獲物を狙う目以外の何物でもなかった。

瞬間。

彼らがとまっていた枝を折りながら、カラス達は一斉にツバメに襲い掛かった。ツバメは、それに反応して青い外套を被るので精一杯だった。

ガッキューーン!

肉に爪が食い込む音ではないことにカラス達は少し困惑するが、すぐに冷静さを取り戻す。

今まで仕留めてきた獲物とは違う。そう考えたカラス達は鳴き声を何度か交わすと、連続でツバメを襲う陣形を取り始めた。人間が見たら、それは戦闘機の陣形を思わせるような鮮やかさであった。

ツバメは、最初の打撃で受けた衝撃によって軽い脳震盪を起こし、その攻撃へちゃんとした反応ができなかった。

まず、最初のカラスが体当たりでツバメの体制を崩す。それをまともに受けたツバメは、衝撃によって脳震盪から立ち直ることができたが、大きく体制を崩す。

その隙に、次のカラスが爪による攻撃を加える。それにはぎりぎりで反応できたツバメは、外套を被り何とか身を守る。だが、硬化した羽の一部が剥がれてしまった。

そして、最後のカラスがその剥がれた所に嘴で打撃を加えた。

ドッギャォォォ

ボキィ!と骨が折れる音がする。幸いにも打撃を受けた部分は飛ぶのに直接かかわっている部分ではなく肋骨であったが、飛ぶのに万全の体勢でなくなったことに変わりは無かった。

それを確信したカラスは最後の止めを刺すべく一斉にツバメに強襲を仕掛ける。

だが

!!!???

突如、ツバメの姿が消える。その光景に、混乱するカラス達。そして、最後尾に居るカラスの悲鳴が短く鳴った。

2羽のカラスが振り返ると、そこにはツバメと気絶したカラスが居た。ツバメの息は切れ、カラス達の目にはあまり脅威には映らなかったが、カラスの内の1羽を倒している事実がそこに存在してる以上油断はしない。

今度こそ、といわんばかりに、先ほどよりも早くカラスはツバメに突進する。しかしそれを捕らえることは叶わなかった。

そして、またもやカラスの悲鳴が鳴る。

完全にパニックになり、ギャーギャーと騒ぐカラスに、ツバメは外套を被り、カラスの頭めがけて突進した。

バッキィィン!

その衝撃に、カラスは脳震盪を起こし、そのまま気絶し地面に倒れた。

3羽のカラスが気絶していることを確認すると、ツバメは作りかけの巣をおいて、別の場所へと移動した。

……気絶から覚めたカラス達は、それを理解するとカァーッ!と怨念と悔しさがこもった声で鳴いた。
次にツバメが目覚めると、そこは無機物に囲まれた場所であった。

ツバメには無機物という概念は無く、周りの風景がそれであるとは分からなかったが、自然界には無い物質ばかりであったのを見て、ツバメは本能でそれを理解した。

と同時に、その空間にある扉が開き、中からニンゲンが出てきた。

ここはニンゲンの住処なのか……ぼんやりとツバメはそう思った。そして、折られた骨の痛みが和らいでいることに気付き、彼は初めて自分が置かれている状況を把握した。

ツバメは、先ほどの戦闘が終わり、カラスから離れている途中で気絶し、地面に倒れてしまっていた。そしてそこに通りかかった人間がそれを発見し、それを救っていたのだ。

そこまでツバメが想起したところで、外からけたたましいほどのカラスの鳴き声が響く。

私の敵が来た、ニンゲンを巻き込むわけにはいかない。ツバメはそう思った。彼は傷ついた体を引きずり、治療してくれた人間と自身のプライドを守るために外へと飛び去っていった。


外に出たツバメを待ち構えていたのは、先ほどの3匹のカラスと、片目に傷を持つ1匹のカラスであった。彼らに流れる雰囲気から、片目に傷を持つカラスが彼らのリーダーであると、ツバメは判断した。

不利だ―そう、瞬時に判断したツバメは、いきなりのトップスピードでリーダーのカラスに体当たりを仕掛ける。この攻撃に、カラスは皆反応できなかった。かに見えたが、ツバメは確かに見ていた。

リーダー格のガラスがニヤリと笑うのを。

グワッシィィィン!

ツバメの攻撃が防がれる。他の3匹のカラスから見たら、ツバメが空中で停止しているように見えただろう。

カァーッ!とリーダー格のカラスが鳴き、その声を聞いたほかのカラスは帰っていく。その様子を見届けたカラスはツバメの方へと向き、またもニヤリと笑う。

その目は、獲物というより好敵手を見つけた目。そう、彼もスタンド使いであったのだ。

ツバメの攻撃を防いだのは、黒い板のような物体であった。それはツバメの体そのものではなく、彼が被っている外套に当たっていた。

これが奴の能力か、自分の能力と照らし合わせて考えると近くに居るのは危ない。ツバメはそう判断し、すぐさま離れようとする。が

動くことができない!

そのままカラスに突き飛ばされるツバメ。しばらく飛ばされ体勢を持ち直すと、ツバメの体は動くようになっていた。

疑問には思ったが、それを考える余裕も無くカラスが迫る。距離をとることを選択するツバメ。しかし、すぐに追いつかれてしまった。

燕の飛行速度は50〜75km/hだが、カラスの飛行速度は59km/hだ。普通ならツバメに勝てる道理は無いはずなのだが、このカラスはおよそ80km/hほどの速度を出していた。ツバメは飛行速度という基本的な性能で負けていた。

そして、またあの黒い板が襲ってくる。それを、持ち前の機動力でかわしていくツバメ。

射程は短いようだ。ツバメは考える。射程が長いなら、突き飛ばした後もあの黒い板で追撃すればいいはずなのにそれが無い。それすなわち奴は自分と同じくらいの射程しかない。そういう結論に達した。

思考の間にもカラスは黒い板とのコンビネーションでツバメを攻め立てる。黒い板に当たると一瞬体が硬直し、カラスの攻撃がまともにヒットしてしまうし、そのカラスの攻撃も、防げてはいるとはいえ進んで受けたいような代物ではない。

ツバメは考える。このままではジリ貧だ、ならば覚悟をきめよう。

ツバメは、自身の能力とそれに眠る可能性に掛け、意を決しカラスに向かった。

そのツバメの行動に、カラスは先ほどと同じ笑みを浮かべる。そこには、単なる野生の戦いをを超えた何かがあった。
まず、ツバメは能力を解除する。さらに飛ぶ力も抑え目にする。極力弱ったような状態を作り出す。その間隙を突き、カラスが止めを刺しにかかった。

トップスピード、油断は無い。彼のスタンドも用いた最高最大の攻撃。

だが、ツバメを捕らえることは適わなかった。ツバメの姿が急に消える。

そして数瞬後、カラスの背に衝撃が襲う。これは、先ほど3匹のカラスに使った技法と同じものだ。

まず速度を落とし、その後いきなりトップスピードで飛ぶ。その速度差で相手を惑わす。次に使う技法は、戦闘機でも使われていた技法「木の葉落し」である。それは、左右に体を揺らし、いきなり落下することで相手の視界から消えるものだ。そして3つ目は宙返りである。これによって、すばやく助走距離を稼ぎつつ相手の死角から攻撃することができた。

以上を本能で使い、自分より強いカラスを翻弄していた。しかし、このカラスはその1撃ではKOとはいかなかった。

カラスは首を振りつつ、衝撃からすぐに立ち直る。もちろんツバメも、この程度で倒せるとは思っていない。その様子を見るとすぐに別の場所へ移動した。

カラスはそれを追う。最終的に2匹がたどり着いた場所は比較的木が密集しているところであった。ツバメは枝の間を起用に通っていった。先の攻撃で頭が熱くなっているカラスはためらいなくそれについていく。だがカラスは、この場所が自分にとって不利であることにすぐに気付く。

自分の羽を広げられる余裕すらないのだ。ツバメがそれを行うには十分なスペースであるが、カラスには難しい狭さである。瞬時にそう判断したカラスは、この枝の空間から出ようとした。

が、それは叶わなかった。枝を無理やり通ることが出来なくなっていたのだ。それはあのツバメの硬化能力が起因している。

ツバメは、枝の間を通りながらその1本1本を自身の能力の影響下におき、鋭利な枝で出来た監獄を作り上げたのだ。

これは彼にとっては賭けであった。

なぜならツバメは、自分の体毛以外を硬化したことがなく、これほど広範囲を硬化したことがなかったからだ。そんな必要はなかったし、体毛の硬化だけで十分さまざまな危機を乗り越えることが出来ていた。

そして、この監獄に囲まれたカラスはいよいよ混乱していた。完璧に不利なで脱出不可能な空間に誘い込まれたのだから無理はないだろう。

その決定的な隙を突き、ツバメが最後の体当たりを仕掛ける。

ドグシャーアァ!  ドギャギャギャ!

体当たりが命中し、硬化した枝のいくつかが体に刺さった。治療に専念すればまた飛べるようになるだろうが、この場はもう動けないという判断で間違いないだろう。

【カラス(一つ目):再起不能】

ツバメは、カラスの体を先ほど治療してくれたニンゲンのところまで運んだ。行き倒れていた自分を治療したのだから、目の前で倒れているあのカラスも治療するだろう。というからだった。

それから、このニンゲンはツバメを見つけるたびに彼に餌をくれたりしていた。ツバメも、ニンゲンを見るには調度いいか、とそのニンゲンの家に巣を作ってひと夏をすごした。

そのうちに、彼は自分とニンゲンとの差を知った気がした。それは知性と感情なのではないか、と。知性があるから繁栄し、感情があるから団結が深い。それは、野生にはないものだ。

その夏の終わり、彼はそれを胸に刻み飛び立った。

以上がこのツバメの物語。地球上で2つとない、かのツバメだけの歴史の一部。




……現在、地球上には100〜150万種類ほどの動物が存在しているという。これはその中の1種類の動物を取り上げたに過ぎない。まだ、地球上には99万9999類の動物、個体数としてはそれよりもはるかに多いであろう物語が存在している。次はどの動物の数奇な運命をみていくのか、楽しみにしていただきたい。

fin
私が文章で勝負できないことは分かっておりました。

何せ私が物書きというものを始めたのはつい4ヶ月前のこと。それは当然のことと言えるでしょう。ですので、そんな私が勝負するにはアイデアで戦うしかありませんでした。結果として、票を貰えただけでなく決勝に行くことが出来ました。これは自分の中では大成功と言えます。

この作品を思いついた経緯はですね、まず主人公を特異なものにしようと考えたわけです。そうして考え付いたのが、動物が主人公の物語でした。
そうなると次は物語の構成を考えなければならないわけですが、折角動物の物語を書くなら、スタンドを使って自然を生き抜く姿を書くべきだ、という思考にいたりました。それに合う主人公として渡り鳥である彼「ツバメ」が選ばれたわけです。そしてその次は敵だ、と考えた結果できたのがカラス(一つ目)ですね。

次にスタンドに関してですが、デザインはや能力は出来るだけ単純なものにしました。如何してかと言いますと、野生に生きる動物が複雑な機械だの何だのというのを知るはずがないだろう、と考えたからです。おかげで、応用の利くスタンドになったかな。と個人的には成功したと考えております。

後の要素に関しましては、大半が連想から来たその場の思い付きです。いちいち言っているときりがないので、申し訳ありませんがこの場では割愛させていただきます。気が向いたら話そうかな……(笑)

最後になりますが、この作品を読んでくださいました皆様、ならびにこのような作品に投票してくださいました皆様。ありがとうございました。この場をお借りして感謝の言葉を述べさせていただきたいと思います。

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