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名作を読みませんかコミュの源氏物語  与謝野晶子・訳  130

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 皇后が冊立されることになっていたが、斎宮の女御は母君から委託された方であるから、自分としてはぜひこの方を推薦しなければならないという源氏の態度であった。

 御母后も内親王でいられたあとへ、またも王氏の后の立つことは一方に偏したことであると批難を加える者もあった。

 そうした人たちは弘徽殿の女御がだれよりも早く後宮にはいった人であるから、その人の后に昇格されるのが当然であるとも言うのである。

 双方に味方が現われて、だれもどうなることかと不安がっていた。

 兵部卿の宮と申した方は今は式部卿になっておいでになって、当代の御外戚として重んぜられておいでになる宮の姫君も、予定どおりに後宮へはいって、斎宮の女御と同じ王女御で侍しているのであるが、

 他人でない濃い御親戚関係もあることであって、母后の御代わりとして后に立てられるのが合理的な処置であろうと、そのほうを助ける人たちは言って、三女御の競争になったのであるが、結局梅壺の前斎宮が后におなりになった。

 女王の幸運に世間は驚いた。

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