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フィギュアスケート報道コミュの無良崇人

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無良 崇人(むら たかひと)

日本のフィギュアスケート選手(男子シングル)
父は元フィギュアスケート選手の無良隆志

2014年四大陸選手権優勝
2009年世界選手権15位、2013年世界選手権8位
2008年・2012年全日本選手権3位

東京都出身
駒場学園高等学校から倉敷翠松高等学校に移り
2009年4月より中京大学に在籍。
中学3年で習得した3回転アクセルの高さや幅は世界でも屈指。

1994年にスケートを始める。
2002年と2003年の全日本ノービス選手権Aクラスを連覇。
2005-2006シーズンから3季出場したISUジュニアグランプリでは
4度表彰台に上った。
2007-2008シーズンに全日本ジュニア選手権初優勝。
2008-2009シーズンからシニアクラスに移行し、
フィンランディア杯で初出場初優勝を飾った。
全日本選手権では自身初の表彰台となる3位。

バンクーバーオリンピック開催の2009-2010シーズンは、
ケガにより予定されていたGPシリーズを欠場。

2012-2013シーズン、エリック・ボンパール杯でGPシリーズ初優勝。
全日本選手権では3位。

2013-2014シーズン、スケートカナダで10位。

2014-2015シーズン、オフシーズンの間にイリヤ・クーリックに指導を仰ぐ。
ロンバルディアトロフィーで2位。

2013年4月8日に一般女性と結婚。同年5月に長女が誕生。

コメント(72)

無良 大輔先輩からエール、成長したシーズン 表彰台狙う
(スポニチアネックス 2014年 12月12日(金)7時0分配信)

 ◇フィギュアスケート グランプリファイナル公式練習(スペイン・バルセロナ)

 前エースのエールを胸に初の大舞台に臨む。無良は大会前、岡山・倉敷翠松高の先輩、高橋大輔から「緊張し過ぎないように」と助言を受けたという。「緊張感も必要だし、そんな雰囲気も嫌いじゃない」と精神面を鍵に挙げた。

 「昨季まで自分が出られる可能性は低い」と感じていた舞台。第2戦のスケートカナダで優勝するなど成長を示したシーズン前半戦のヤマ場で表彰台を狙う。
SP2位の町田「上昇気流に」 6位の無良「フリーはミスなく」
(スポニチアネックス 2014年12月13日(土)7時51分配信)

 ◇フィギュアスケートGPファイナル第2日(2014年12月12日 スペイン・バルセロナ)

 3季連続のGPファイナル出場で初の表彰台を目指す町田樹(24=関大)は87・82点でSP2位発進。「朝の練習が絶望的なコンディションだった中で、ここまでできて自分を誇りに思う。これを機に上昇気流に乗りたい」。

 一方、78・35点で6位と出遅れた初出場の無良崇人(23=HIROTAHIROTA)は「6分間練習からかみ合ってなかった。4回転ジャンプは跳び急いで転んだ。全然満足していない。フリーはミスなくやりたい」と巻き返しを誓った。
町田「壁に跳ね返された」 無良「不安を拭い切れなかった」
(スポニチアネックス 2014年12月14日(日)7時38分配信)

 ◇フィギュアスケートGPファイナル最終日(2014年12月13日 スペイン・バルセロナ)

 男子ショートプログラム(SP)で6位と出遅れた無良崇人(23=HIROTA)は合計235・37点で順位を一つ上げて5位。「全体的にスピードがなかったので、この点数は仕方ない。不安を拭い切れなかった」と振り返り、「悔しい思いを忘れずに全日本選手権に向けて頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

 一方、SP2位から6位まで順位を落とした町田樹(関大)は「壁に跳ね返されて悔しい。結果を受け止める。苦難を乗り越えた先に光はある。こんなことで負けていられない。全日本選手権は歯車をかみ合わせてみせる」と、今月25日から長野で開催される全日本選手権での巻き返しを誓った。
無良、相次ぐ引退に「大ちゃんや織田くんがいなくなって寂しい」
(サンケイスポーツ 2014年12月25日(木)17時6分配信)

 26日に開幕するフィギュアスケート全日本選手権の非公式練習が25日、長野市のビッグハットで行われた。初出場を果たしたGPファイナルで5位だった無良崇人(23)=HIROTA=は、「独特の雰囲気を経験できたので、落ち着いて練習できている」と手応えをつかんだ様子。ファイナルで本領を発揮できず、帰国後はジャンプの調整を入念にこなしてきた。

 ソチ五輪代表を逃した昨季の雪辱を期す全日本選手権に向け、「フリーで2発目の4回転ジャンプがキーポイント」と課題を挙げた。高橋大輔さん(28)や織田信成さん(27)が相次いで引退し、「大ちゃんや織田くんがいなくなって寂しい」と苦笑いを浮かべた。

 一方でジュニアGPファイナルを制した宇野昌磨(17)=愛知・中京大中京高=や、同2位の山本草太(14)=邦和スポーツランド=の台頭に、「どんどん成長している。負けないように気持ちを新たにして試合に臨みたい」とプライドをのぞかせた。
無良崇人「明日は攻めの気持ちで最後までやりきりたい」=フィギュア全日本選手権
((スポーツナビ 2014年12月26日(金)20時16分配信)

 フィギュアスケートの全日本選手権は26日、長野・ビッグハットで男子ショートプログラム(SP)が行われ、無良崇人(HIROTA)が78.54点を出した。

 以下は、演技後の無良のコメント。

「あの内容の割には点数をつけてもらえたかなという感じです。でも転倒もありながら、80点近い点をいただけたのはありがたいです。転倒以外の部分は、着氷が乱れたところもありましたが、しっかりできたかなとは思います。悔しいですけど、明日につながる結果にはなったので、ミスなくやりきりたいと思います。

(一番悔しいのは)今季はショートとフリーのどちらかが良くて、どちらかが悪いというのが続いているので、両方そろえるという気持ちが強かったんですけど、それができずに、4回転も抑え気味に行ってしまったので、明日は攻めの気持ちで最後までやりきりたいと思います。(どう立て直した?)不安な部分はなかったので、注意するところだけをやるだけでした。4回転に関してはスケーティングからの勢いがあれば持っていけたかなと思うので、その辺は悔しいところです」
無良「抑えすぎ」4回転転倒
(毎日新聞 2014年12月26日(金)20時45分配信)

 ◇全日本フィギュア男子SP(26日)

 男子のショートプログラム(SP)で、演技終了後に思わず舌を出した無良崇人(HIROTA)。4回転ジャンプでの転倒を「(直前の)6分間練習でふわふわしていたので、重心を下に、と考えたら抑えすぎてしまった」と説明した。ただ「あの内容で80点近い得点は、ある意味ありがたい」とも。

 今季はSPとフリーをそろえることができない大会が続いているが、ミスの理由がはっきりしているためか表情に暗さはない。「フリーでは4回転を2発決める」と攻めの姿勢を強調した。
無良、精彩欠き合計236・40点
(スポーツ報知 2014年12月27日(土)22時35分配信)

◆フィギュアスケート 全日本選手権第2日(27日、長野・ビッグハット)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位の無良崇人(23)=HIROTA=は157・86点、合計236・40点だった。

 11月のGPシリーズ第2戦スケートカナダでGP通算2勝目をあげた無良だったが、冒頭の4トーループの着氷で体勢を崩してしまうと、コンビネーションジャンプの順番を組み替え。中盤の3フリップも2回転に終わるなど精彩を欠いた。

 無良崇人「悔しい、の一言。途中からだんだんかみ合わなくなっていくだけだった。まだ実力が足りない、と実感している。いい課題をもらった」
無良、5位の結果に「悔しいの一言」=フィギュア全日本選手権
(スポーツナビ 2014年12月27日(土)23時59分配信)

 フィギュアスケートの全日本選手権は27日、長野・ビッグハットで男子フリー(FS)が行われ、ショートプログラム5位の無良崇人(HIROTA)はフリープログラムで157.86点、合計236.40点の5位に終わった。

 以下は、演技後の無良のコメント。

「(演技を終えての感想は?)まず、悔しいの一言ですね。前半をうまく立て直した後、中盤でこまごまミスが出てしまいました。重心が上にだんだん上がってきてしまって、空中で閉めていられなかったので、まだまだ試合の中でいろいろなことを経験するなあということを実感しています。

(連戦の疲れや悪いイメージがあったなど何か理由があったのか?)悪いイメージがあったとかではなく、途中からだんだんかみ合わなくなってきただけだと思います。そういうところがまだ実力が足りないところかなと痛感しています」
羽生、宮原らが世界選手権代表 現役引退の町田に代わり無良が選出
(スポーツナビ 2014年12月28日(日)21時31分配信)

 日本スケート連盟は28日、来年3月に開催される世界選手権(中国・上海)の日本代表選手を発表した。

 男子シングルは昨季の世界選手権覇者で、全日本選手権で3連覇を果たした羽生結弦(ANA)、3位の小塚崇彦(トヨタ自動車)が代表入り。当初は4位の町田樹(関西大)も名を連ねたが、代表発表の場で突如引退を表明し、代表を辞退。その後、町田に代わり5位の無良崇人(HIROTA)の出場が発表された。

 女子シングルは同日行われた全日本選手権で初優勝した宮原知子(関西大中・高スケート部)、2位の本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)に加えて、同大会は5位に終わるも11月の中国杯で3位に入った村上佳菜子(中京大)が選出された。宮原、本郷は初出場となる。

 また、ペアは高橋成美、木原龍一組(木下クラブ)が選ばれた。 アイスダンスは、今後の国際大会で世界選手権出場に必要なショートダンスの最低技術点をクリアした組がいた場合、1組を派遣する。

 なお、全日本選手権で男子2位の宇野昌磨(中京大中京高)、女子3位の13歳・樋口新葉(日本橋女学館)はジュニアの世界選手権代表に選出されている。
無良、町田引退により繰り上がりで世界選手権出場へ
(サンケイスポーツ 2014年12月28日(日)21時56分配信)

 全日本選手権最終日(28日、長野・ビッグハット)町田の引退により、世界選手権には無良(むら)崇人(23)=HIROTA=が繰り上がりで出場することが決まった。

 無良は「町田選手は小さいころからずっとやってきた仲間。いいライバルで、存在としても大きかった。突然の引退でびっくりで頭の中が真っ白ですが、せっかく頂いたチャンスなのでふがいない試合をしないようにしたい」。

 同じく世界選手権に出場する小塚崇彦(トヨタ自動車)は「最後の最後に爆弾を投下して去っていった。樹(たつき)らしいなと思う」と話した。
「昨季は本当にきついシーズンだった」
フィギュア無良崇人インタビュー 前編
(スポーツナビ 2014年10月29日 11:00)

スケートカナダに出場予定の無良が、苦しみぬいた昨シーズンを振り返った

  無良崇人(HIROTA)は一瞬遠い目をした。質問が昨年末の全日本選手権に及んだ時のことだ。2月のソチ五輪の出場権を懸け、有力候補6人が3枠を争うという史上最も過酷な戦いとなった同大会で、無良は6位に終わった。本来の実力を発揮できず、悲願だった五輪の切符を逃した悔恨は、あれから約10カ月が経過した今でも拭い切れていなかったのだろう。インタビューをしたのはくしくもあの時と同じ会場であるさいたまスーパーアリーナ。それも苦い記憶をより鮮明に呼び起こす一因となったのかもしれない。

「昨シーズンの前半は何もかもうまくいっていなかったので、すごくきつかった」と無良は語る。2012−13シーズンはグランプリシリーズで初優勝を果たし、全日本選手権でも3位。確かに五輪は手の届くところにあったのだ。しかし、昨季は序盤から精彩を欠き、本来の演技をなかなか取り戻せなかった。その理由は一体どこにあったのか。今季に懸ける思いを伺いつつ、苦しみ抜いた昨シーズンを振り返ってもらった。


「振付師の方々から学んでいる」
――いよいよ本格的なシーズンの幕開けとなります。今季をどのような1年と位置づけていますか?

 まずはしっかりと実績を残すことが目標となってくるシーズンかなと思います。

――今季はショートプログラム(SP)で『カルメン』、フリースケーティング(FS)で『オペラ座の怪人』を選曲しています。その経緯を教えてください。

 FSの『オペラ座の怪人』に関しては、結構前から「やりたい」という話はしていました。ただ、ボーカルが入らない曲だと、多くの選手が使用していたこともあり、どうしても同じような感じになってしまうんですね。でも今季からはボーカル入りの曲が使用可能になり、いろいろと幅が広がったので、選曲したという経緯です。

 SPに関しては、シーズンが始まる前のアイスショーで『ヴァイオリン協奏曲(作曲:メンデルスゾーン)』を使いました。ただ全日本の合宿時に、僕自身の力不足もあったと思うんですけど、ちょっとインパクトに欠けるというか。ベーシックな曲なのですが、自分がそういうベーシックな部分をきれいにやりきれなかったんですね。それもあって、連盟の方から「ちょっと違う曲を考えてみたらどう?」と言われました。僕自身としては『ヴァイオリン協奏曲』を気に入っていましたし、「すごく良いものができているな」と思っていたので、その点は残念です。

 でも、今季は使わないというだけです。もう少ししっかりとダンスやバレエのトレーニングをやって、来季以降に使うという考えでもいいんじゃないのかということで、今回は『カルメン』にしました。本当に急な話だったので、いきなりお願いをして作っていただいたんですけど、結果的にすごく良いプログラムになって良かったなと思います。

――振り付けでこだわっている部分はありますか?

 FSはトム(・ディクソン)にお願いしていますが、今はいろいろなコレオグラファー(振付師)の方に見ていただいて、毎年違う曲で違う動きを取り入れるようにしています。今回、『ヴァイオリン協奏曲』は宮本賢二先生にお願いしました。『カルメン』は米国のコーチの方に作っていただいたんですけど、本当に人それぞれ、いろいろな作り方があるし、その方々から逆に僕が学んでいる感じなので、こだわりというのはあまりないですね。


<下文へつづく>
<上文のつづき>

「昨季は本当にきついシーズンだった」
フィギュア無良崇人インタビュー 前編
(スポーツナビ 2014年10月29日 11:00)


4回転の入り方を変更した理由


10月4日のジャパンオープンでは今季のフリープログラムである『オペラ座の怪人』を披露

――無良選手は演技する際にプログラムのストーリー性を意識して演じるのか、それとも音を体で捉えて感覚的に演じているのでしょうか?

 それは作ったプログラムによって変わってきますね。特に『オペラ座の怪人』や『カルメン』はストーリーが元々あるので、そのストーリーに合わせるというのはあると思います。FSは特にトムが細かい音も拾って振り付けをするので、演じる側からすると結構大変なんですけど、すごく良い感じに仕上がっていると思います。

――4回転トウループの入り方を昨シーズンの終盤から変更していますが、その意図は?

 1つの要因となったのが、スリーターンだったら流れの中で回転をつけていけるんですけど、モホーク(編注:スケーティング中に体の向きを変える時に使われるターン)で入ると、1回止まってもう1回という動きをする時に、どうしても力が入るので、足に負担が掛かってしまっていたんですね。結構足の甲が痛かったので、負担を減らすということもそうですし、やはりFSで4回転を2回入れることを考えると、スリーターンのほうが比較的慣れてくれば、安定するというのが実際にあったんです。それで変更しました。

――9月のロンバルディア杯に出場されていましたが、今季に対する手応えは感じられましたか?

 初戦にしては良い感じだったかなと。もちろん課題も出てきているので、もうちょっと滑り込まないといけないし、細かいミスが出ないようにしなければいけないなと感じていますね。

<下文へつづく>
<上文のつづき>

「昨季は本当にきついシーズンだった」
フィギュア無良崇人インタビュー 前編
(スポーツナビ 2014年10月29日 11:00)


「自分でもどうすればいいか分からなかった」


五輪の代表選考が懸かった昨シーズンは手探り状態だった

――昨季の前半は調子が思うように上がりませんでした。当時を振り返って、なぜあのような状態に陥ってしまったのだと思いますか?

 五輪シーズンという意識はすごくあったと思いますし、そうしたプレッシャーに負けないようにしていくだけの自信もなかったんだと思います。やはりどの試合も結果を出さないといけないという思いもあったし、気持ちを調節することもうまくいかなかった。試合をしていて、きつい状況だったなと今考えても思いますし、本当にしんどかったですね。

――昨季途中にFSのプログラムを2012−13シーズンの『Shogun』に戻しました。具体的にどういう部分がしっくりこなかったのですか?

 合わなかったということではないんです。だいたいの流れとして最初にプログラムを作り、手直しをして、試合で滑り、手直しをしてということを繰り返していくんですね。ただどの試合も失敗するわけにはいかない中で、結局それをやっていく時間がなかった。ある程度、最初の段階ではまるものであれば、そんなに気にならないんですけど、自分が今までやっていたものと全然違う動きもあり、「なんかちょっとはまってないな」という段階がすごく長かった。それをこのままやっていても、シーズン中に完成させられないと思ったので、「昨季のものに戻しましょう」ということになったんです。

――序盤で出遅れたこともあり、全日本選手権の前は焦りみたいなものはあったのでしょうか?

 五輪の選考が懸かっているシーズンでしたし、スケートカナダの段階では本当に状態が良くなかった。そこから巻き返さなければいけないということで、あたふたしていたし、落ち着いてやれていなかったというのは実際にありましたね。

――リンクを離れている時でも、何となくモヤモヤしている状態だったのですか?

 そうですね。本当に4回転がしっくりこなかったし、自分でもどうすればいいのか分からなくなってしまって……。修正していくことができるのかという不安もありましたし、「こうしたら良い方向にいくだろう」というのが全然見えなかったので、全日本が終わるまではすごくきつかったですね。


「必死に何かを思い出そうとしていた」


昨年の全日本選手権は「トップを争いを行っている精神状態ではなかった」と明かす


<下文へつづく>
<上文のつづき>

「昨季は本当にきついシーズンだった」
フィギュア無良崇人インタビュー 前編
(スポーツナビ 2014年10月29日 11:00)


――大会中はどういう精神状態でしたか?

 公式練習で何回か成功することもあったのですが、やはり付け焼刃というか、試合になって緊張が加わった時には、いつもの自分の動きという感じではなかった。一つ一つやることに対してすごく不安な気持ちでやっていました。いつも「成功させられるかな」とか「ミスしないように」とかいろいろ考えますけど、その時、トップを争いを行っている精神状態ではなかったというのは事実ですね。

――個人的に全日本選手権で印象に残っていることがあります。FSの演技前にミックスゾーンにあった鏡の前で無良選手がフォームのチェックを一心不乱にされていたんですね。その時はどういう気持ちだったのか、ずっとお聞きしたいと思っていました。

 本当に「何とかしないといけない」という気持ちだったのは覚えています。今、同じ場所にいるんですね(笑)。ここに来ると思い出しますけど、いつものペースじゃなかったし、「何をすれば良いのか」ということが全然分からなくなってしまっていたので、たぶん必死に何かを思い出そうとしていたんでしょう。昨シーズンの前半は何もかもうまくいっていなかったので、すごくきつかったです。

――12−13シーズンは、世界選手権にも出場しましたし、全日本選手権でも3位に入りました。正直なところ、「一昨シーズンと昨シーズンが逆だったら」と思うようなことはありますか?

 一昨シーズンが終わった段階で、好調な動きをずっと維持できていたんですね。その後、靴を替えたことで少し調子が悪くなり始めたかなと感じていたんですけど、そこからずっとかみ合わなくなってしまって……。確かにそう思う気持ちもありました。やはり、前の年が良かっただけに、「今年はなぜできないんだ」と思いながら、昨シーズンは試合をしていたこともありましたね。

――この会場は、正直あまり良い印象が残っていない?

 そうですね……。ある意味それを克服するためにここにいるのかなと思います。

――プレッシャーというか雰囲気にのまれた?

 それはあったと思います。特に五輪の選考が懸かっていた試合だったので、会場自体の雰囲気が普通ではなかったですし、なかなか味わうことができないものでした。

<後編に続く>

(取材・文 大橋護良/スポーツナビ)
<上文のつづき>

「現役でいる限り五輪を目指したい」
フィギュア無良崇人インタビュー 後編
(スポーツナビ 2014年10月30日 11:30)

4年後の平昌五輪を目指す無良に、今後の展望や支えとなっている家族の存在について聞いた

 昨年末の全日本選手権で6位と惨敗し、ソチ五輪出場の夢が断たれた無良崇人(HIROTA)は現役を続行するか迷ったという。しかし、「去年の段階で辞めてしまうのは、何もせずに終わったことになるんじゃないか」と思い直し、競技生活を続ける決断を下した。そして他の有力選手に先んじて、2018年の平昌五輪を目指すことも宣言している。4年後は27歳を迎えており、年齢的にも簡単な挑戦ではないだろう。

 しかし、無良は力強く語る。「自分がケガをしてどうにもならない限り、現役を続けている以上は五輪を目指していきたい」。原動力となっているのは昨シーズンに残した後悔と、家族の存在だ。「自分が頑張るところを子どもに見せてあげたい」。コーチである父親と二人三脚で競技を続け、そして自らが一児の親になったことでより責任感が芽生えた。自身の無力さを痛感した昨季の経験を糧に、家族の支えを受けながら無良は再び歩き始めている。


4年後には同じ場所にいられるように


ソチ五輪出場を逃したが「どうせ続けるのであれば、次の五輪を考えたい」と気持ちを切り替えた

――ソチ五輪に出場できないと決まった時は、どういうことを考えていましたか?

 やはりまずは、「これからどうしていこうかな」というのはすごく考えましたね。もちろん五輪もそうですし、四大陸選手権や世界選手権も最初の時点では選考から外れていたので、どうしようかと。

――やはりすぐには切り替えられなかった?

 1週間はボーッとしていましたね。でも織田(信成)君が引退し、四大陸選手権に出場できることになった時、「これからどうしていこう」と考えたら、去年の段階で辞めてしまうのは、何もせずに終わったことになるんじゃないかと。そしてどうせ続けるのであれば、次の五輪を考えたいなと思ったんです。そういう切り替えができたので、四大陸選手権はしっかりと臨むことができましたね。

――自己ベストを更新して優勝しました。

 もちろん五輪や世界選手権と比べたら、レベル的には低いものですけど、優勝できたことは自分の中でも自信になりましたし、チャンスを自分のモノにできたのは良かったなと思います。

――ソチ五輪はどういう思いで見ていたのでしょうか?

 たぶん続けるかどうか悩んでいる時期だったら、見なかったと思います。でも次を見据えて、ここからやっていこうと決めたことで、そういう気持ちで五輪を見ることができました。五輪の会場で演技をしている選手の状態、試合の内容を見ていると、みんな緊張していたし、普通だったらありえないようなところで失敗していました。独特な空気があるんだなというのはすごく感じましたし、4年後は同じ場所にいられるようにしたいと思いましたね。

――昨シーズンの経験を通じて学んだことはありますか?

 僕はどうしても試合や練習で“自分”というものが足りないように感じてしまい、焦ってしまうんですね。その中で自分は自分というものをしっかり持っていかなきゃいけないなと。周りに翻弄(ほんろう)され、ペースが乱れないようにしなければいけないなと感じました。


「自分の娘にスケートは教えられない(笑)」


話題が競技から1歳になる愛娘に移ると、無良の表情も和らいだ

――昨年、お子さんが誕生しました。無良選手自身が父親となり、コーチであるお父様との接し方で変わったことはありますか?

 親父がおじいちゃんになったのはもちろんありますけど、今までどちらかと言うとコーチという存在のほうが強かったですし、父親という感覚は少なかったんですね。共通することがスケートしかないというのもあったので。自分が父親になって、もちろん子どもをしっかりと育てていかないといけないという使命もありますし、愛情や子どもとの接し方も違うと思います。ただ今まで父親として、コーチとしてやってきてくれたし、それはすごくありがたかったなと感謝の気持ちが大きくなりましたね。

<下文へつづく>
<上文のつづき>

「現役でいる限り五輪を目指したい」
フィギュア無良崇人インタビュー 後編
(スポーツナビ 2014年10月30日 11:30)


――お父様がコーチで助かる部分と、難しい部分はどういうところですか?

 助かる部分は、普段から状況によって、どういう精神状態になるのか言わなくても理解してくれているところですかね。悪いわけではないですけど、難しい部分は、当時は家にもリンクにも親父がいた。そして家にいてもリンクにいてもずっと小言を言われる(笑)。それがきつかったですね。

――もしも、自分の娘さんがフィギュアスケートをやると言った時はどうしますか?

 僕は教えないです(笑)。別に教えたくないという気持ちはないんですけど、自分がそういう経験をしてきている以上、同じようになってしまう気がして(笑)。自分がコーチをしてスケートに携わっていたとしても、教えることはできないなと思いますね。

――無良選手はさまざまなコーチに教わってきましたよね。最終的にお父様に指導を受けているのはなぜでしょうか?

 濱田(美栄)先生という宮原(知子)選手のコーチにもたまにお世話になっていますけど、この年になり落ち着いて父親と話をしながらやれるというのは、自分としてはすごく良い感じかなと思っているんですね。ある意味、これが一番自然なのかなと思っています。

――お父様がコーチをやられているように、無良選手は家族との結びつきが強いと思います。無良選手にとって、家族はどのような存在ですか?

 支えになっているというのが一番大きいですね。モチベーションにもなりますし。独身だった時は自分がやらなくても、自分だけの責任でしたけど、今は自分が頑張るところを子どもに見せてあげたいという気持ちもあります。自分が頑張らないといけない立場なので、気持ちの部分で良い影響を与えてもらっているなと思います。

<下文へつづく>
<上文のつづき>

「現役でいる限り五輪を目指したい」
フィギュア無良崇人インタビュー 後編
(スポーツナビ 2014年10月30日 11:30)

若手にはないものを目指していく


現役選手である限り、五輪を目指していくつもりだ

――次の五輪を目指していくことをすでに明言されています。大会時には27歳になり、年齢的にもそれ相応の覚悟が必要になってくると思います。

 ひと昔前だと、その年齢までスケートができることはなかったと思います。今でこそメジャーなスポーツになって、サポートしてくださる企業があり、本当にありがたいことですけど、やはり身体的には年齢に伴って弱くなってくる部分もあります。ジャンプを飛ばなければいけない競技なので、だんだんきつくなってくるとは思いますが、自分がケガをしてどうにもならない限り、現役を続けている以上は、五輪を目指していきたいと思います。

――サポートしてくださる企業がついたことによって変わったことはありますか?

 自分の意識ですね。企業の名前を背負ってスケートしているということは、自分が頑張ることでその企業に良い影響を与えられる。もちろん、試合だから良い時も悪い時もありますけど、洋菓子のヒロタの広野道子社長に「一緒に成長していきましょう」と言われたのはとてもうれしかったですね。

――ソチ五輪の出場権を争ったライバルはもちろん、若手の突き上げも激しくなってくると思います。その争いを勝ち抜く勝算はありますか?

 そこは自分の個性として、やはり年齢を重ねていくごとに演技にも味が出てくるでしょうし、何か若手には出せないものを目指していくべきではないかと思いますね。


男らしさが自分のポイント


今後は「やり終えるまでは諦めないようにしたい」との決意を胸に競技を続けていく

――ソチ五輪を争ったライバルと比べて、どういう部分が劣っていたと思いますか?

 僕の考えるところで言うと、全日本選手権に出場した男子の中で、調子が良かった選手は本当に少なかったと思うんですね。その中で五輪に出場した町田(樹)君、羽生(結弦)君もそうでしたけど、彼らは一発を持ってこられる実力というか、それだけの自信があった。僕は自信を持てなかった。その違いかなと思います。

――そうした自信をつけていくために今後、どのようなことをしていきたいですか?

 今は飛び方にしてもそうですし、いろいろと改造中です。やはり今後4回転は前半だけではなく後半にも入ってくる時代になると思うので、それを自分ができるようになるかどうかは今後の練習次第だと思いますが、3回転に近い感覚で4回転を飛べるようならないといけないのかなと思います。

――昨シーズンに得た教訓を今後どのように生かしていきますか?

 去年は調子が悪すぎて、途中で諦めてしまっていた部分もあったんですね。だから今後はとにかくやり終えるまでは諦めないようにしたいと思っています。

――最後の質問です。4年後を見据えてご自身にも理想の姿があると思いますが、それに近づけていくためにどういうことをしていきますか?

 順位に関してのこだわりは僕の中にはあまりないんです。去年の全日本を見れば分かると思うのですが、誰一人として同じ個性の人がいなかった。誰もキャラが被ることがなかったんです。その中で男らしさというものが、自分のポイントだと思っています。もちろんいろいろなことができるに越したことはありませんが、「この曲といったら無良君」といった、今ならラテン系の曲と言えば大ちゃん(高橋大輔)が出てくるので、そういう個性を持った選手になれればいいなと思いますね。

(取材・文 大橋護良/スポーツナビ)

<終>
無良コーチが息子・崇人に求めること
「一番になるという気持ちをより強く」
(スポーツナビ 2014年10月31日 11:00)

無良崇人を指導する隆志氏に、指導者として、そして父親としての思いを聞いた

 フィギュアスケートでは、選手の親がコーチを務めているケースが時としてある。例えば昨年引退した織田信成は元選手だった自身の母親に指導を仰いでいた。
 2018年の平昌(ピョンチャン)五輪出場を目指す無良崇人(HIROTA)も、コーチは彼の父親である隆志氏だ。無良コーチは現役時代、ペアの選手として1979年と80年の全日本選手権を連覇。シングルでも世界選手権に出場した経験を持つ。

 そんな父に指導を受けた無良は、今年2月に行われたソチ五輪出場の有力候補だった。しかし昨季の結果は振るわず、代表の座を逃してしまう。2012−13シーズンは全日本選手権で3位に入り、世界選手権にも出場していた。
 一体、無良に何が起こっていたのか。「気持ちはすごく前に出ていたけれど、自分の動きと合っていなかった」と無良コーチは分析する。父として、コーチとして、息子の五輪に懸ける思いは痛いほど理解している。だからこそ4年後に悲願を達成するために、あえて注文をつけた。「『俺が一番になる』という意気込みをより強く持ってほしい」。五輪出場は親子にとって長年の夢。平昌へ続く道を再び二人三脚で歩み始めた。


250点をクリアできるプログラム作りを
――無良選手の現在の状態をどう見ていますか?

 毎年、良かったり悪かったりするのですが、だんだん完成形に近づいているのは感じられます。昨年や一昨年と比較しても、一つ一つの体の動きが大きくなってきていて、安定感も出てきている。それが今年の点数でどれくらいになっていくのか楽しみですね。

――今季の無良選手に求めていることは?

 本人が滑りたがっていた『オペラ座の怪人』をフリースケーティング(FS)のプログラムに決めたとき、それをどう表現できるかを一番最初に考えました。その後、ショートプログラム(SP)はクラシックで滑りたいという本人の希望があったので、『バイオリン協奏曲』を作ったんですけれど、ある程度の段階まできたときに練り切れていない部分があった。先のことが読めなかったので、もっと崇人が表現しやすい音楽の方が良いのではないかと。それで今回は『カルメン』に替えたんです。そういう状況ですので、今はまず手の届くところで250点というスコアを、SPとFSでクリアできるようなプログラム作りをしていこうと思っています。

――250点をクリアするために足りない部分はどういったところでしょうか?

 基本的にエレメンツの点数だけでは、そこには到達できないので、1つはファイブコンポーネンツ(演技構成点)を底上げをすることですね。これは絶対に必要なことで、あと1つはどれだけ加点を取れるか。要は、安定したスケートを見せて、そのプログラムを終えるというところですね。4回転は(SPとFSを合わせて)3回入れることになるんですけれど、そこでどれだけ加点をもらえるかというところが勝負になってくるので、そうしたプログラム作りをしていきたいと思っています。

<下文へつづく>
<上文のつづき>

無良コーチが息子・崇人に求めること
「一番になるという気持ちをより強く」
(スポーツナビ 2014年10月31日 11:00)


昨シーズンは心と体が合っていなかった
――昨シーズン、無良選手は苦しい時期を過ごしていたと思います。コーチの立場からどう見ていましたか?

 簡単に言うと、心と体が合っていませんでした。やるという気持ちはすごく前に出ていたけれど、自分の動きと合っていない。また自分では一生懸命頑張っているけれど、力が入り過ぎていて、見ていて苦しい。そして、そういうものがジャンプのミスにつながっていたんです。頑張ろうという方向が違っていて、「もっとリラックスして滑れば」と言葉で伝えるのですが、どうしても何かをしようとすると大きく動きすぎる。それがスケートカナダの前まで修正できなかった。カナダでは何が何だか分からないまま終わってしまいました。そして考えたことが、去年のFSのプログラムに戻すということでした。戻すというよりもあのプログラムだったら、そんなに力が入らなかったので、そういう形で競技をしたほうが良いんじゃないかと。カナダが終わったときは、まずそれしか考えられなかったですね。

――プログラムを戻すというのは大きな決断だったと思います。

 NHK杯まで時間はありませんでしたが、あのタイミングで変えられたことは崇人にとっても自信になっていました。NHK杯、全日本選手権と結果は出ませんでしたが、力が抜け、何もなくなったところで四大陸選手権の出場が決まりました。「(代表に選ばれていた織田の引退で)もらったものだから頑張ろう」ということで、優勝できたのは心と体がようやく合ったからかなと思います。その後、オランダにもう1試合しに行きましたが、そのときも落ち着いた状況の中で、できることはやって昨シーズンを終えました。今シーズンはとても落ち着いて練習していますし、良いときと悪いときはありますが、波は少なくなってきたところです。

――ソチ五輪の出場はかないませんでした。それが決まったときは何か言葉をかけたりしましたか?

 途中で分かるじゃないですか、これは届かないって(笑)。2人とも分かっているわけですよ。「ここまでやれたことに感謝して、また次に頑張ればいいんじゃない?」という言葉しかなかったです。他の選手との比較や、来年はどうするかを考えていかなければならないんですけれど、そのときはボーッとなっちゃいましたね。

――無良選手が再び五輪を目指すことは予想はしていたのですか?

 予想はしていなかったですよ。ただ何かのきっかけを作ってあげたかった。その時点で試合は国体しかなかったんです。本当は出るつもりはありませんでしたが、何もないのであれば1試合は出ておきたいと。「国体に出ます」と言った後に、織田選手が引退し、「後輩に席を空ける」と言ってくれたので、それが崇人の背中を押してくれたようです。奥さんとどういう話をしたか分かりませんが、前に進まなくてはいけないということは意識していた思います。親である僕や女房が話すよりも、一番身近で支えてくれている人がいるので、すごく頼もしいパートナーだと思うし、ありがたいですね。

<下文へつづく>
<上文のつづき>

無良コーチが息子・崇人に求めること
「一番になるという気持ちをより強く」
(スポーツナビ 2014年10月31日 11:00)

一番になれるかどうかは本人の心持ち次第


息子・崇人のことは、競技者というよりも自分の子供として見ているという

――ご自身の息子さんを指導するというのはすごく大変なことだと思います。無良選手は「娘には教えたくない」とおっしゃっていました(笑)。

 崇人はやっぱり全部分かってしまうんですよね(笑)。「もうちょっとやればできるんじゃないの?」というところで止まっていると、それはばれていて、本人もその心が理解できているんです。普通の先生との関係なら他人なので「こういうふうにやればいいんじゃない?」と普通に話せると思うんです。でも「やりなさい」というふうに感じてしまうんで……。そういう時期も長くありました。その意味では、長久保(裕)先生、重松(直樹)先生らにお願いをして、一番大変な時期にぶつからずに済んできたのかな。でも家の中でスケートの話はしないと言いながらも、どうしてもその話になるんですけれどね(笑)。

――無良選手の指導で心掛けていることは何かあるのでしょうか?

 僕は教えもしますが、上からだけではなく、横にも立ちますし、下にも立ちます。ご飯も作りますしね。崇人がやりやすいように持っていくようにしています。もし他人の先生だったらなかなかそれはできないと思うんですよ。力を引き出す仕事だけではなく、一緒にいてあげること、下にいてあげること。状況に応じて、そういった立場を取りながら、崇人を支えてあげることを考えているので、あまり教えているという意識はないんです。もちろん必要なことはポイントで伝えています。「今はこうあるべきじゃないの?」とか。今は濱田(美栄)先生にお世話になっていて、それもまた違う角度から「こういうこともできるんじゃないの?」というアドバイスが崇人にとっては前に進むきっかけになったりする。今シーズンからはHIROTAのバックアップも得て、さらなる飛躍を目指していきます。

――そもそも無良選手がスケートを始めた経緯は?

 朝と夜に家で会えなかったので、僕がレッスンしているお昼過ぎくらいの時間に母親と一緒にリンクに来て、そこで少し遊んでもらったりする。それがリンクに入るようになる、氷の上に来る、友達ができるようになる、そして知らないうちにスケートをやっていたと。なるべくしてなった設定ですね。崇人からしたらサッカーのボールを蹴りたくて自分から行ったのではなく、スケートというものが日々生活していく中で自然に入っていった。だから「どうしてスケートを始めたの?」と言ったら「なんとなくそうなったんじゃないの」という意識くらいしかないと思いますよ。

――ご自身も選手として活躍されていましたが、無良選手を競技者としてどのように評価していますか? また人間としてはどう見ていますか?

 競技者というよりも、僕の中ではあくまで自分の子供なんですよ(笑)。性格は優しいので、自分が前に出るというタイプではないですね。周りを見てバランスを取れるし、人の手助けをしたりする優しい子だと思うので、そういう意味ではよい大人になったのではないかと思います。ただ、競技者として本当に一番になれるかどうかは本人の心持ち次第だと思います。「俺が一番になる」という意気込みをより強く持ってほしいなと。でもそれは持とうとして持つものではなく、自然と心の中に植えつけられるものだと思うので、今後はそういうものを手にする4年間にしてほしいですね。

<下文へつづく>
<上文のつづき>

無良コーチが息子・崇人に求めること
「一番になるという気持ちをより強く」
(スポーツナビ 2014年10月31日 11:00)

4年前より五輪は近くに見えている
――4年後、無良選手は27歳になっています。年齢的にも五輪を目指すとなれば、それ相応の覚悟が必要だと思います。

 一番怖いのはケガですね。「腰が痛い」と言われるときはやはり心配です。たまに疲れから出てくるんですよ。あまり疲労を残さないようにしながら、自分の家でもメンテナンスできるように、トレーナーの先生と話をして、超音波の治療器を貸してもらったりしています。今までもやっていたんですが、本当の意味で自分の体をメンテナンスしようとは思っていなかったんです。高橋(大輔)選手ほどはできないかもしれませんが、できる限りスケートを続ける気持ちで、今はスタートしているようです。そういう意味では、いろいろ気持ちが変化して必要性を感じていると思います。

――すでに4年後を目指して動いていると思いますが、無良選手を五輪に連れて行くためにコーチとしてどのようなプランを持っていますか? 

 完成形がどこなのか分からないんですけれど、ソチ五輪の4年前から比べると全然近くに見えていると思います。ソチの4年前は、とにかく頑張って頑張って何かやっていかなかなければと、上を見ながら上ってきました。今は4年後の出来上がりというのがおぼろげながら、今のスケートに表れてきていると思います。本当に毎年いろいろな戦略を考えています。ただ、シーズンが終わるときに「ここまで来たよね」というのを感じて終わる年を今後は繰り返して、それを3年間やって、最後の年には「狙うところはどこなのか」という気持ちを持って、試合に出られると思います。安定感が増してきていると思うので、もう少し力を抜いてジャンプを跳べるようになると余裕が出てくると思います。まあ、バーンと跳んでいくのが崇人の良さなので、それは失っちゃいけないのかなと思うんですけれどね。

――最後に、今後に向けての課題を教えてください。

「何が足りない?」と言われたら、各要素が足りないから今の点数しかないんですね。その足りないものを自分のものにするしかない。ファイブコンポーネンツの強化とテクニックの安定、これが競技としての必要な要素です。男らしい魅力的なスケーターになれるようにダンスとプログラムの強化をしていくことで、点数が変わっていくと思います。もっとスケートと共鳴していくことですね。

(取材・文 大橋護良/スポーツナビ)

<おわり>


17歳宇野昌磨 史上最年少Vへ2位発進!無良4位、村上6位
(スポニチアネックス 2015年2月12日(木)21時15分配信)

 ◇フィギュアスケート 四大陸選手権男子SP(2015年2月12日 ソウル)

 欧州以外の国・地域が参加するフィギュアスケートの四大陸選手権は12日、ソウルで開幕し、男子ショートプログラム(SP)で、史上最年少優勝が懸かる17歳の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)が自己ベストの88・90点をマークし、2位発進した。2連覇を目指す無良崇人(24=HIROTA)は84・88点で4位、村上大介(24=陽進堂)は82・86点で6位につけた。

 17歳の宇野は最終グループの2番目に演技。シニアの主要国際大会はデビュー戦となったが、緊張を感じさせない演技で88・90点をマーク。14年ジュニアGPファイナルで記録した75・12点を大幅に上回る自己ベストで、97・61点で首位に立ったデニス・テン(カザフスタン)に次ぐ2位発進となった。

 宇野は昨年12月のジュニアGPファイナルを制し、全日本選手権は五輪王者の羽生に次ぐ2位。12月生まれの宇野が今大会で頂点に立てば、17歳11カ月で99年の第1回大会を制した本田武史の記録を塗り替え、史上最年少王者に輝く。

 2連覇が懸かる無良は自己ベストに及ばず84・88点で4位発進。村上は82・86点の自己ベストで6位につけた。

 ▼宇野昌磨の話 4回転は攻めて、トリプルアクセルは落ち着いていけた。ジャンプを跳べたのでいい点がもらえた。日本での練習からすれば、全部出し切れたわけではない。

 ▼無良崇人の話 今季、SPは失敗が多かったので、まとめられて良かった。4回転は本調子じゃないのでフリーに向けて調整したい。表彰台を目指せたらいい。
SP4位の無良、フリー終えて暫定3位!後半ジャンプでミス
(スポーツ報知 2015年2月14日(土)21時5分配信)

◆フィギュアスケート 四大陸選手権第3日 ▽男子フリー(14日・韓国)

 男子フリーを行い、大会初の2連覇を目指すショートプログラム(SP)4位の無良崇人(24)=HIROTA=は最終組の2番滑走で演技。150・87点をマークし、SP(84・88点)との合計235・75点となった。

 無良は「オペラ座の怪人」に乗せて、冒頭の4回転トーループを着氷。2本目の4回転は2回転との連続ジャンプにした。後半はトリプルアクセルが1回転半になるなど、ジャンプでミスがあった。

 残り4人を残し、暫定3位となった。
無良はフリーで伸びず連覇逃す…連続ジャンプでミス
(サンケイスポーツ 2015年2月14日(土)22時6分配信)

 フィギュアスケート四大陸選手権(14日、ソウル)SP4位の無良崇人(24)=HIROTA=は、合計235・75点で7位。連覇はならなかった。3月の世界選手権(上海)へ、不安が残る形となった。

 苦しげな表情で『オペラ座の怪人』を演じた。冒頭に予定した4回転−3回転の連続トーループは、4回転の単発に。続く4回転−2回転の連続トーループでは、4回転で回転不足を取られた。後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転が抜けて、1回転半に。最後の3回転ルッツでは着氷が乱れ、GOE(出来栄え点)で1・40点減点された。
無良、成績下降で「過去の自分に負け続けている」
(サンケイスポーツ 2015年3月28日(土)20時2分配信)

 世界選手権最終日(28日、上海)男子でSP23位の無良崇人(24)=HIROTA=は合計211・74点。小塚に続く2番滑走だった。

 「どん底の状態から、身の詰まったものができるかが課題だった。得点は気にしていない。充実した4分半だった」

 不調に陥ったアクセルジャンプの原因がわからず、この日の公式練習は不安を抱えたまま臨んだという。今季はスケートカナダを制し最高の滑り出しをみせたが、その後は下降線をたどった。

 「シーズンを通していい成績を残すプレッシャーを感じた。過去の自分に負け続けている」。昨年末で電撃引退した町田樹さんに代わって出場した大舞台は、ほろ苦い形で幕を閉じた。「一から作り上げられたら。しっかりしたプログラムにしていきたい」と来季へ巻き返しを誓った。
<世界フィギュア>無良、決意のアクセルを決めて涙
(毎日新聞 2015年3月28日(土)21時15分配信)

 【上海(中国)福田智沙】28日に行われたフィギュアスケートの世界選手権第4日、男子フリー。無良崇人(HIROTA)は1回目のトリプルアクセル(3回転半)が1回転半になったが、その後は目立ったミスなく滑り、演技後は涙。得点は伸びなかったが、SPに続き失敗したトリプルアクセルを演技後半でもう一度挑み成功させる方が重要だったようで、「ここで跳ばなかったら俺は本当に終わるな」と気合を込め、きれいに決めた。

 今季はスケート・カナダで優勝したが、そこから下降線。「あれをシーズンを通して何度もできるようにしたい」と課題を挙げた。
無良、羽生に尊敬のまなざし「ユヅはずっと勝ち続けている」
(サンケイスポーツ 2015年3月29日(日)13時1分配信)

 【上海29日】男子で16位に沈んだ無良崇人(24)=HIROTA=は、「SPのミスが大きかったと痛感している。どん底を味わった。いろんな経験をさせてもらった」。冒頭の4回転ジャンプが回転不足と判定され、トリプルアクセル(3回転半)は1回転半となったSPを敗因に挙げた。

 2月の四大陸選手権後に、4回転ジャンプを数多く練習した影響で両足首を捻挫した。「公式や6分間練習でよくても試合では失敗する。精神的なもの」とメンタル面の強化が課題となる。

 来季はトーループに加え、サルコーでも4回転ジャンプを跳べるように取り組む。「ユヅはずっと勝ち続けている。勝ちに対するどん欲さを求めていかないといけない」と銀メダルを手にした羽生結弦(20)に尊敬のまなざしを向けた。
無良主将Vへ気合「最後までやりきれれば2文字見えてくる」
(スポニチアネックス 2015年4月1日(水)7時1分配信)

 ◇フィギュア世界国別対抗戦日本代表発表(2015年3月31日)

 24歳の無良が日本の主将を務める。「重要な役目を任せてもらって不安な部分もある」と緊張を隠せなかったが「最後の最後までやりきれれば優勝の2文字も見えてくる」と気合を入れた。

 国別対抗戦は13年大会に出場して不本意な5位。今月の世界選手権でも16位に沈んだ。「世界選手権がふがいない演技で終わったのでリベンジしたい。仲間がいると背中を押してもらえる」と団体戦を歓迎した。
SP4位でチームに貢献! 無良「ちょんまげをやる勇気はなかった」
(サンケイスポーツ 2015年4月16日(木)21時53分配信)

 フィギュアスケートの第4回世界国別対抗戦は16日、6カ国が参加して東京・国立代々木競技場で開幕し、2年前の前回大会3位の日本は、男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)が96・27点の1位につけるなど順位点によるチーム得点は43点で、48点の米国に次いで2位発進となった。

 男子SPで無良崇人(24)=HIROTA=は82・04点の4位につけた。16位に沈んだ3月の世界選手権(上海)から復調の兆しをみせた。今大会は日本の主将を務める。「ミスはあったけど、フリーへむけてがんばりたい」と気を引き締めた。

 国別対抗戦ということもあり、鉢巻きや扇子など、普段は見られない日本独特のスタイルで、チームメートを応援する。それでも「ちょんまげをやる勇気はなかった」と苦笑いした。

 この日も会場は、多くのファンでふくれあがった。「どの選手も熱心に応援してくれる。最後までがんばれる。ありがたい」と感謝していた。
フィギュア国別対抗戦 協会が無良崇人に“熱視線”の理由
(日刊ゲンダイ 2015年4月15日(水)9時26分配信)

 16日から4日間の日程で行われる世界フィギュアスケートの国別対抗戦。男女シングル、ペア、アイスダンスで競う団体戦とはいえ、今大会のファンの注目は先月の世界選手権で連覇を逃した羽生結弦(20)や同選手権2位の宮原知子(17)、昨年の四大陸選手権優勝の村上佳菜子(20)だろう。

 ところが、協会関係者の多くは意外にも「別の選手」に注目を置いている。それが男子シングルの無良崇人(24)だ。

 無良は14年11月のGPカナダ大会で優勝、NHK杯も3位ながら、以後は表彰台に上がっていない。羽生に比べれば、格の違いは歴然だ。そんな選手がなぜ注目されているかといえば、今後の男子フィギュア界の「行方」がかかっているからだという。

 日本の男子フィギュアは現在、人気、実力共に羽生の「1強時代」。本来、羽生を追うべき立場だった町田樹(25)は昨年末に電撃引退した。羽生と人気を二分してきた小塚崇彦(26)も今月に入って大学院に復学、今夏限りの引退までほのめかした。仮に小塚が引退すれば、男子シングルは羽生と無良が当面、引っ張っていくしかない。そこで、関係者は無良の人気、実力をあらためて検証したいのである。

「(フィギュアの)実力はある程度把握しているので、関係者の注目はファンの数やグッズの売り上げ、テレビ視聴率などです。フィギュアは熱狂的なファンの支えがあってこその競技ですから、無良に小塚ファンを引きつける力があるかどうか。演技の結果以上に、その点が注目されています」(テレビ関係者)

 無良には、自分の演技やチームを引っ張るリーダーシップ以外に、大きなミッションが課せられているのだ。
無良は世界選手権の雪辱期す「ノーミスでフリーに」
(サンケイスポーツ 2015年4月15日(水)19時34分配信)

 6カ国で争うフィギュアスケート世界国別対抗戦日本代表が15日、東京都内で会見した。3月の世界選手権(上海)で16位に沈んだ男子の無良崇人(24)=HIROTA=は、「今までに体験したことのないような悔しさを味わった。シーズンの締めくくり。ノーミスでフリーにつなげたい」と意気込んだ。

 世界選手権ではショートプログラム(SP)で23位と出遅れた。「SPの練習が甘かった。しっかりやってこれた」とこの2週間で修正。日本代表主将として臨む今大会へ、「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の改善や、感覚を取り戻すことをやってきた」と巻き返しを誓った。
主将の無良は4位 「ミスは最小限に抑えられた」
(スポニチアネックス 2015年4月17日(金)7時1分配信)

 ◇フィギュアスケート 世界国別対抗戦第1日(2015年4月16日 東京・国立代々木競技場)

 主将を務める無良は82・04点の4位につけた。3回転半ジャンプでステップアウトしたが「アクセルは1回転にならなくて良かった。ミスは最小限に抑えられた」と安どの表情。

 日本は2位スタート。「各自ミスはあったがしっかりやり切ってくれた。練習の成果を発揮してもらいたい」と話した。
無良、フリーの不調脱し安堵
(産経新聞 2015年4月17日(金)22時35分配信)

 フリーで165・40点をマークし、SPの4位を上回る3位となった無良は「やっと160点台まで戻すことができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。フリーで自己最高の173・24点をたたき出し、逆転で制した昨年のスケートカナダ以降は得点が伸びず、今年3月の世界選手権では146・81点まで低迷。この日も演技前は緊張を隠せなかった。

 ただ「(チームメート)みんなの『頑張れ』って声でわれに返れた」。冒頭に予定した4回転−3回転は単発となったが、直後の4回転の後に2回転をねじ込んで取り戻すなど、落ち着いて対応。踏み切りの感覚が合わずに苦しんでいたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も2度とも成功させた。来季に向けた手応えもつかめたようで、「これを最低限のベースに、さらに点数が出る構成を考えたい」と力を込めた。(奥村信哉)
無良、来季は4回転サルコーで勝負「3回転と同じ精神状態で」
(デイリースポーツ 2015年4月19日(日)21時14分配信)

 「フィギュア世界国別対抗戦・エキシビション」(19日、代々木第一体育館)

 男子の無良崇人(24)=HIROTA=は「来シーズンまでに4回転サルコーを習得したい」と話した。

 今大会ではSP、フリーともに4回転トーループを跳んだが、フリーでは回転不足の判定。「4回転トーループを3回転と同じ精神状態で跳べるようにならないといけない」と課題を挙げた。2種類の4回転を跳び分けられれば、演技構成の幅は大きく広がるため、さらなる高みへの挑戦と言える。

 国別対抗戦では、日本チームの主将も任された無良。「僕の中でのスタンスは変わらないが、下から上がってくる選手が出てくると思う。負けないように、自分が引っ張っていくつもりでやりたい」と年長者たる心構えも示した。
主将無良は4位発進 フリー4回転2回で巻き返す
(日刊スポーツ 2015年4月16日(木)22時51分配信)

 日本の主将を務める無良崇人(24=HIROTA)は、82・04点で4位につけた。

 冒頭の4−3回転ジャンプで手をつきながら踏ん張った。しかし「やっぱり緊張してしまった」とその後のトリプルアクセルは着氷が乱れた。もともとアクセルジャンプは得意にしていたが、3月の世界選手権の前に「左足で踏み切る感覚がつかめなくなった」と弱点の1つになっていた。

 この日も跳ぶ瞬間に世界選手権でのミスが頭をよぎったと明かし「チーム戦だし、1回転にならなくてよかったというのが正直なところ」と振り返った。

 17日のフリーでは、世界選手権で1回だった4回転ジャンプを2回入れる。「ジャンプがうまくいけば後が楽になる。公式練習でしっかり仕上げたい」とSPでの失敗を取り返すことを目標にした。

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