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農援隊コミュの売れてない物を探せ

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【北海道農業ビジネス】に掲載した原稿。

農業の第六次産業化にあたり、「売れてない物を探せ」とは、逆説めいているが、日本には模倣の達人が多く、儲かるとわかると真似をされ、過当で下等な競走が始まって、共倒れになる恐れがある。

しかも、簡単に真似ができ、儲かる加工食品は、大手企業や外国企業が乗り出して薄利多売が始まり、土地代や労賃の安い、外国企業に太刀打ちできない。

それに、日本の農業試験場は、極めて優秀であるが、目は、メジャーの作物に向かい、大規模農業にあった、付加価値の高い作物に関心をよせ、小規模で、マイナーな加工食品を苦手としている。

わかり易くいえば、今の農業の第六次産業化に必要なのは、「化学合成物質を使用した製造時間の短縮やインスタント食品化を排除し、誰も手をつけてない、今売れてない、または、容易に真似ができない食品をつくれ」「ゼロから、新しい付加価値を創造しなければ、日本では生き残れない」ということである。

時代は、技術・商品・品質・価格・経営姿勢など、変化に対応できる能力の競争が行われている。

ところが、農業は生命の糧を生産するという立派な使命をおびている。だから、農作物を加工するには、消費者の健康を第一として、時間がかかっても、数百年に及ぶ歴史の淘汰を生き抜いてきた、自然醗酵という伝統的なやり方にこだわり、スタートから、先行企業との横並びや競争をやめて、独自路線でやろうと言うことである。

これがベンチャーの大原則である。中小企業やベンチャー企業が成功する法則としてあげられるのは、オンリー・ワン戦略である。だから、技術・商品・サービスなどを特化(差別化)し、得手に帆を揚げる、オンリーワン食品を生産すれば良い。

オンリィ・ワン食品の生産という場合、必ずしもナンバー・ワン技術を持たなければならないというのではない。自然醗酵させた食品が持っている、得意技を市場の中で生かして、先駆的・個性的に消費者の健康を増進するという、課題を解決して見せることが大切である。

いわば、先進国の家庭や飲食店には必ずある、現代の「ケチャップ」化を目指すのである。 模倣食品が続出しても、老舗の「ハインズ」は繁盛している。

そのために、生産・加工・流通・販売の垂直統合で行う。

うかつに業者に加工を任すと、消費者の健康を無視して、化学合成物質を使って時間の短縮を図るし、流通や販売を卸や市場に任せると、流通を重視した早期(未熟)出荷を強制されたり、売れる時の恵比寿顔も、豊作や過等な競争で価格が暴落すると助けてくれないからである。

その点、生産・加工・流通・販売を垂直統合すると、市場の需要動向から最新の情報まで、国の内外からあらゆる情報を集めることができるし、中間のマージンを大幅に削除することで、先行する大手企業や外国企業の参入があっても、価格競争に勝ち残りうるというメリットになる。

かって、農業の概念は、「きつい」「きたない」「危険」な上に、「儲からない」のおまけがついていた。しかし、食の安心と安全を売る、第六次産業化で魅力のある職業となる。すると、「お金の好きな人は、法学部や医学部に行かず、農学部に行きなさい(農業をやりなさい)」と言えるようになる。

そして、日本でトップになった後、「ガラパゴス技術」(孤島でだけ通用する技術)と揶揄されないように、世界に出て行けば良い。その時、特許権を保有しておれば、消費者の健康を増進しながら、相互利益(共存共栄→食文化の共有から国際平和の推進)の実をあげることができる。

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