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おしおのくにからのてがみコミュの林檎詩篇

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         みっつの林檎

 世界がみっつの林檎だったら
 一週間とすこし前にそんなことを思った
 そのとき、おそらく眼のまえには
 車の列がつづき、ぼくはきっとほかのことを
 考えずにはいたたまれなかったのだろう
 それでも目的地それはつまり仕事さきのことだが
 やがて辿りつくと頭の隅に追いやって
 世界はそのままの姿を取り戻したというわけさ
 それともそうでもないのか
 冷蔵庫の隣に置かれた
 みっつの林檎を眺めると
 やはり世界のことを思い出さずにはいられない
 まるで自分だけその外にでもいるかのように

コメント(7)

  Tres manzanas
Si el mundo fuera las tres manzanas
Una semana y un poco antes, lo pensé
Tal vez, frente de mis miradas
Larga fila de los autos, no dejaba de meditar
otra cosa sino las tres manzanas
De todos modos, llegue al destino: el trabajo
Se volvieron reducidas en el rincón mis ideas
El mundo recuperó su propia figura
O bien, no sería tan sencillo
Al lado del refrigerador
Al observar las tres manzanas
Resulta que empecé a hacer caso del mundo
Como si solito estuviera fuera del mundo
りんごのことば

世界の始まりのことはもう想い出すまい
眼のまえで繰り返されるのは
わずかに数センチ転がるひとつの小さいりんご
かなわぬ望みだとさとってはいても
そっと息を吹きかけてみる
ふたたび不動の姿におさまったりんごの
声にならない囁きに耳をかたむける
世界の終わりの予感をりんごははらむのか
まるで鷹の眼の一瞥のように
りんごの香りがあたり一面舞い上がる
人差し指で押してもいいのだとぼくは気づく

El vacablo de la manzana

Ya no me acordaré del origen del mundo
Lo que se repite frente de mí, es
el gesto de la manzana, rodando pocos centímetros
Aunque sepa que no sea más que una mera ansia
Pretendo espirar unos alientos
La manzana se vuelve de nuevo inmóvil
Consagro mis esfuerzos a escuchar su susurro
La manzana, preñada del presentimiento del fin?
Como si fuera una vista del halcón
La aroma de la manzana se levanta por todas partes
Me di cuenta que podía empujar con mi propio dedo
   ほんものらしきりんご


これはりんごではないのです
でもそんなことをいわれてみても
はたと困ってしまうだけ
話を合わせてすいかですとこたえてみる
するとすいかではないのですという木霊がひびく
ぼくは腕を組んであらぬ方に眼をやる
これはりんごかもしれない
そんなこともおおいにありうるではないか
りんごであり、かつすいかでもあるのだ
どうしたことか柿ですといわれてしまう
ぼくはただ眼を白黒させるのみ
つまりぼくはぼくであってぼくではないのか
CASI UNA MANZANA

Ésta no es una manzana
No obstante, aunque me digan así
Me quedo perplejo por completo
Digamos que me convencen
Contestando que es una sandía
Al instante resonó un eco que no era
Con los brazos cruzados, echo mi ojo a lo lejos
Esta puede ser una manzana
No hay razón de dudarlo tal vez
Es una manzana y a la vez una sandía
Al último momento me dijeron que es un caqui
Todo lo que pude era asombrarme
Es decir, yo soy yo, y no soy yo
なぜ本を読むのか、というのはじつは謎めいたところがやはりあるように思う。きっと役に立つことがあるから読むのだ、と思っているひとが多いかもしれない。わたしたちにもっと先のことを、深いことを、考えさせてくれる、とか。見えないものを見せてくれるとか。ところがすれてくると、はたして何のために読んだのだろうと思い惑ってしまうこともすくなくないはず。やはりここでは居直るしかないかも:本を読んでも何にもいいことなんてあるわけない。ただ幼いときにつけてしまった悪癖でしかないと。(倉橋由美子的偽悪っぽい言い回しになってるかもしれないが)
なぜ本が手元にないと落ち着かないのか、あるいはなぜ本とはほとんど関わりなく生きてきたのか、それを主題にしてひとつの物語を編むことも可能。なぜ本を読むのか、というのはじつは謎めいたところがやはりあるように思える。謎なんてこましゃくれたことなんて考えずに、闇雲に読みこむことしかできないひともいるだろうが。あるひとは、きっと役に立つことがあるからこそ本を読むのだ、と思っているのかもしれない。わたしたちにもっともっと先のことを、深いことを考えさせてくれる、とか。見えないものを見えるようにしてくれるとか。読むことを勧めるのはおおいにけっこう。

ところがどこかすれてくると、はたして何のために読んだのだろうと思い惑ってしまうこともすくなくないはず。やはりここでは居直るしかないかも:本を読んでも何もいいことなんてあるわけない。ほかにいいことはいくらでもある。それはただ幼いときに誤って持ってしまった悪癖でしかないと。秘かな歓びでもあるかもしれないが、どこへ辿りついてしまうかわからないし、きっと何かいいことがあるんだろうなんてたかをくくっていると、しっぺ返しを喰うにきまっている。

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