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おしおのくにからのてがみコミュの望むべき石の加速

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 (あるひとがこんなテキストを綴っていた)

 あの頃私は 尖った石だった。放課後倒れた彼が私の後ろの席には戻れないとわかった時 更に石は加速した。だけど、病室で柔らかく笑い、力のない両腕で私を抱きしめる時、私は普通の女の子に戻れた。彼の親友のアノヒトは、いつも淡々としていて憎かった。私を好きだとわかっていたから汚い言葉と落ち葉を振りかけてやった。アノヒトは寂しそうに「彼が死んだら、僕は君も失うんだね」と笑った。アノヒトがホスピスの長い廊下を歩く背中が慟哭していた事をわかろうともしなかった。 (18/ I / 2015)

 (なかなかすばらしいテキストだとわたしは思った。そこでわたしもそれに反応して(つまりインスピレーションを受けて)テキストを綴った)

丸くて、丸くてあまりに尖った石がポケットのなかで縄跳びをする。もうひとつのポケットではまるで煮えたぎっているかのような洗濯ばさみがぼくのあちこちをつまみ、それでいて爪先立ちの練習に余念がない。ほら、お蚕さまがあたまのてっぺん。足の裏には硫黄の小片。まっ平らな岩のうえでからだがチクタク。タクタク、沢庵、チクチク、竹輪の天ぷら、ポケットに見っけ!

 (内心、先のテキストのほうがすぐれているとわたしは思った。残念ながら、だれもわたしのテキストには反応してくれなかった。よくあることなので、べつになんとも思わないが。それでも、これがすべてではなく、まだ先まで行けそうな気がしている)

        ( 25/ I / 2015 )

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