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TRPGセッション打ち合わせin仙台コミュの『炎の遺産』用告知・公開用トピック

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これはPFRPGキャンペーン「炎の遺産」に関して告知や公開を行うトピックです。
主にGMが使用すると思いますが、プレイヤーも自キャラの設定やデータ、妄言にちょっとした小話など、
他の人に見せたいものの公開に使ってください。

性質上、キャンペーンシナリオのネタバレ全開なので、参加者以外はご注意を。

コメント(27)

炎の遺産 Legacy of Fire 第四章「永遠の終わり The End of Eternity」序文

「かの地には汝らの求めるものあり。されど汝らの必要とするものはなし」

夢の世界の住人は謎めいた言葉を残し、“獣”の落とし子と共に空間の揺らぎに消えた。
商業都市に闇に巣食う“ひとつなぎの商人たちのギルド”は首魁の死と共に瓦解し、
英雄たちは囚われの老魔導師を奪還した。

そして指し示されたのは、異世界“カキショーシ”への道。
それはかつて神にも近しい力を備えてゴラリオンに君臨した魔法王ネックスの遺産が眠るといわれ、
カキショーシの名を持つ巻物は、そこへ通じる門たる力を備えるという。

一連の事件に西風の魔神ザイーフィド、戦の騎士の使徒たるダイモンの関与を感じながらも、、
カタペシュで穏やかに日々を過ごす英雄たちに知らせが届く。
それは巻物の解読を終えた魔術師レイハンから、起動実験への立会いを要請をするものだった。
●リビルドについて
レギュレーションは以下の通り。

・リビルドで変更できないのは能力値、種族、所持資産と装備、およびキャンペーン特徴。
・それ以外のデータは再構築可能。
・使用できるサプリはコア、APG、UM、UC、Bestiary1と2、AA、the Inner Sea World Guideまで。
・同名のアイテムなどについては、より新しいサプリのデータを採用する(UCのメテオハンマーなど)
・Inner Sea World Magicについては使用したいデータ毎にGMの許可を取ること。
・特徴はPRD_Jにあるもの全て使用可能。派閥特徴のみ使用不可。
・選択ルール、オプションルールとの記述があるルールは基本的に使用しない。
(言霊やヒーローポイントも導入しない)
・キャンペーンにおける火器は「銃は発展段階である / Emerging Guns」
・クラスの大幅変更など、キャライメージが大幅に変わる場合、そのキャラなりの理由付けをすること。

また、ハウスルールとして以下の規定をしています
●ハウスルール
・特別な呪文書は市場で購入できない。シナリオ上のイベントか報酬でのみ入手できるとする
・オリジナルのマジックアイテムは作成できない
・アイテム作成時、属性などの条件によるコスト削減は不可
(自分の術者レベルを超えるアイテムは作れないルールは削除)
・《呪文粘着化》の効果は、再セーヴを行って呪文の効果から逃れるなどの場合には適用しない
(紳士協定)
他(記述漏れがあるかもしれませんが)

質問などは別トピックの方でGMまで。

加えて今後はキャラクターレベルが偶数にあがった時、特技を1つ再訓練をできるようにしたいと思います。
要は自動習得特技がないレベルで、特技を1つ入れ替えられるというものですね。レベルアップの楽しみをちょい増やす感じで。 再訓練のルールは3.5時代のものに準拠しますんで(1レベル時の特技を入れ替える場合、1レベル時に取れた特技だけ、とか)
●現在までのタイムライン
おそらく細かい日にちはずれているかもしれませんが、大筋はこのはずなので、
今後はこの暦を基準に進めていきます。

・アブサロム暦4709・サーレンレイ月(6月)
 豪商アルマ・ロヴェシュキーに率いられた冒険者たちが、ケルマレインの村を開放する

・アブサロム暦4710・ロヴァググ月(9月)
 ケルマレインの英雄たちが、蒼白山にて『腐肉王』を打倒する

・アブサロム暦4710・ラマシュトゥ月(10月)
1日〜 :ケルマレインからカタペシュへ移動
7日夕刻:カタペシュ到着
10日夜未明:ワン・ソース・マーチャント・ギルドのレイハン邸襲撃
11日:ギルド拠点へ強襲。ジャッカル神父死亡、レイハン救出

12日〜15日:休暇期間
16日:巻物起動実験予定日その1
19日:巻物起動実験予定日その2
●導入
第三章終了から4日後(10月16日)にレイハンから巻物の起動実験へ立ち会ってくれるようにと伝えられます。
「巻物の研究が一応終了したが、起動方法が正しいかどうか不明なので動作試験を行いたい」
「起動に成功すれば、カキショーシの次元界へのポータルを開くことができるはずだ」
「だが私も怪我や疲労の後遺症があるし、君たちも疲れているだろうから、実験は三日後の19日でも構わない」
「あくまで動作試験なので、起動に立ち会わなくても構わない。試験しなければ、これ以上研究は進まないので、その場合でも19日に実験は私が行う」

なので、起動実験を第三章から四日後に行うか、あるいは七日後に行うかをパーティで決定してください。
要は休暇を四日間取るか、七日間取るかの違いです。
レイハンの台詞にあるとおり、立ち会わなくても構いません。

・行動について
余暇にアイテム作成や情報収集など、ルールに消費時間の規定のある行動を行う場合は1日8時間までとしてください。
それ以上時間のかかる行動をした場合は、その行動で1日使うということで(12時間発動にかかる呪文の使用など)
〈交渉〉による情報収集は1回4時間かかるとします。

そのほか、NPCと交流する、墓参りをする、テレポートでどこかに行くなどの自由行動はご随意に。
トピックに書いていただければ、喜んでシナリオに織り込みますし、
占術などを使用して情報収集を行う場合も宣言してください。返信しますので。
●カタペシュ Katapesh

真なる中立の巨大都市
修正:選択ルールのため使用しない
特性:繁栄、千客万来、他

【統計】
・政治体制:秘密組織制
・人口:212,300(80%の人間、6%のドワーフ、5%のハーフエルフ、2%のハーフオーク、3%のハーフリング、3%のノーム、1%他の種族)住民のおよそ70%が自由民、25%は奴隷、そして5%は奴隷として刑期を勤める臨時の負債奴隷あるいは犯罪者です。

・著名なNPC
パクトマスター(不明)
パクトブローカーのハシム・イブン・サイード(TN、人間のエキスパート6)
様々なギルドマスターたち

【市場】
基本価格 24,000 gp;購入上限 150,000 gp;呪文サービス 8th
下級アイテム ※;中級アイテム 4d4;上級アイテム 3d4
※ほぼ全ての下級アイテムを購入可能

また、カタペシュでは買い物に2d4時間かけることで、
基本価格24000gp以下のコアルール掲載のマジックアイテムは全て購入可能。
(休暇の時は誰かが買い物をする時間を一度消費していればよい)

その他の基本価格以下のアイテムは75%の確率で存在。
この判定は1週間に1度行える。

【特殊なサービス】
・マジックアイテムの作成依頼
 基本価格1000gpにつき1日かかる。値段は据え置き。
 依頼できるアイテムの基本価格は24000gpまで。
 1枚の巻物に複数の呪文を書き込むサービスはない。

 今回は第四章までの間に、7日分の注文を行える。

・テレポート・ウインドウォークによる取り寄せサービス
 2d6日間に1回、50%の確率でマジックアイテムを捜索してくれるサービス
 3d8時間かけて注文の品を捜索し、1割増しの値段で売ってくれる。

 今回は第四章までの間に2回、このサービスを頼める機会が得られたとする。

・ワンド屋
 あらゆる種類のワンドを1割増しで必ず売っている。
【NPCリスト/三章「ジャッカルの代価」登場】

◎ラディ・ハムディ(NE・人間のローグ)
 カタペシュへの道中を共にした商人(?)

◎レイハン・ボハディ(N・人間の占術士)
 次元界の知識に精通する老魔術師。

◎マズルカ(NG・人間のエキスパート/アリストクラート)
 豪商“マサド”一家の次男。貴族然としたただずまいの青年。

◎バドラ(LN・人間のファイター/アリストクラート)
 傭兵上がりの女商人。魔術師とのコネを多く持つ。

◎タミール(CE・ハーフリングのローグ/幻術師)
“ワンソースマーチャントギルド”の魔術師。逃亡中。

◎カジム(LN・人間のアーバダーのクレリック)
若くして司祭位を持つ少女。カタペシュ上層部の意志をPCたちに伝える。
 
◎アフマド(N・人間のアリストクラート)
 アルと古い馴染みのディレッタント。壮年の域に達してもまだまだ趣味人。

◎アムワイ・ユーセーファ(LE・人間のエキスパート)
 抜け目ない老奴隷商人。PCたちを妙に気に入っている。

◎“ストラト”(N エルフのファイター?)
 エルフの老女剣士。ヴァン・ダムは孫弟子に当たる。

◎メイサム・ファージャ(CE・ハーフエルフのバード)
“ワンソースマーチャントギルド”の表向きの経営者。逃亡中。

◎カイル・アル・ディーン(CE・人間のクレリック)
“ワンソースマーチャントギルド”のロヴァググ神官。故人。

◎ファーザー・ジャッカル(NE・ジャッカルウェアのローグ)
“ワンソースマーチャントギルド”の首魁。故人。

◎“キャプテン・オヴ・ザ・サンセット・シップ”(CE・レンの住人のローグ)
“ドリームランド”からの来訪者。カキショーシの世界について謎めいた助言を残す。
NPCリスト、お疲れ様です。
自分も手前味噌ですが、ジョンの師匠の設定を上げます。
宜しくお願いしますm(_ _)m


 思えば、師匠は変な人だった。
 サーレンレイのクレリックだというのに、気が付くと部屋にこもって書物を読んでいることの方が多かった(サーレンレイ女神は太陽神であるというのに!)。
 といっても全く外に出ることが無いわけではなく、朝の公務は当然キチンとこなしていたし、教会の命や個人的な用事で旅をすることも割とあったようだった。
 でも自室で本を読んだり、巻物を広げている姿の方が何故か印象に残っている、そんな人だった。

 その時に飲むものは様々で、ムワンギのコーヒーの時もあれば、ジャールメレイの紅茶の時もあったけど、一番好んで飲むのは紅茶とはまったく違う香りの茶色のお茶だった。
「その地方の本を読むときは、その地方の飲み物を飲んだ方が気分がでるだろう?」
とは師匠の談。
 確かにここでは、基本的に流通している物で手に入らないものはないと言ってもいい。例え世界の果てのお茶だろうと、資金さえ惜しまなければ。何といってもここカタペシュは世界最大の交易都市なのだ(そうだ)。でもわざわざ高い金を払ってまで飲む理由が俺にはよく分からなかった。
 正直、今でもよく分からない。

 師匠がそのお茶を飲むときは、決まって変わった本を読むときだった。それは線が多く複雑な文字が多い言語で書かれており、なんと右側が閉じられている奇妙な本だった。
 同じ言語で書かれた巻物を見せてもらったことがあったが、普通に縦に広げて眺めていた俺に、
「そうじゃない、これはこう読むんだ」
と巻物を横に広げるよう教えてくれた。

縦書きの巻物!?

「こんなもの読めるわけがないじゃないですか!」
思わず叫ぶ俺に、師匠は笑いながら巻物を閉じた。
「こういう言語も世の中にあるということさ」

…こういう反応をすると分かってて見せてくれたに違いない。

「これはティエン・シア語で書かれているんだ」
「ティエン・シア?」
「ここカタペシュの沖、オバリ洋の遥か東にある国だ」
「ヴードラよりも?」
「ヴードラよりも」
 まったく想像もつかない。読めない言葉なのも無理もないじゃないか。
「どうしてそんな処の巻物を読んでるんですか?」
 自分の生まれ故郷の言葉もまともに使えるか怪しい俺にとっては、遥か異国の言語なんて理解の外だ。
「面白いからさ」
と師匠はすましたものだ。

 理解の外にあるものが面白いとは到底思えない。少なくとも俺にとっては。
 でもそう答えるのも少々癪な気がしたので、聞いてみた。
「一体どんな面白いことが書いてあるんです?」
「色々あるが」
 師匠は先ほど閉じた巻物を再び開いた。
「これは古の兵法家が書いた書の写しだ」
「はあ」
「そしてこっちはティエン・シアの詩歌が書かれている」

 今度は別な巻物を、これも横に開いて見せてくれた。同じような文字が5文字縦に書いてあり、それが何行にも渡って書いてある。右に開いたということは右から左に読むらしい。行間から、どうやら四行詩だということは俺にも分かった。文字自体が読めないからまったく意味不明だけど、奇妙に心惹かれる文字でつい眺めてしまう。
「興味があるなら教えようか?」
横から見ていた師匠が、ちょっと人の悪い笑いを浮かべながら声をかけてきた。
「………教えてください」

こうして俺はティエン・シア語を教えてもらうことになった。
 俺には親がいない。幼いころに両親は亡くなり、物心ついたときにはサーレンレイ神殿で暮らしていた。
 両親が亡くなった理由は今でも分からない。師匠も教えてはくれなかった。まあそれでもいいかなと思っている。生んでくれた両親には悪いが。
 世界最大の奴隷市場を抱えるカタペシュで、奴隷にもならずに神殿に引き取られたのは僥倖と言っていいだろうと思う。これも師匠が拾ってくれたお蔭だ。

 俺の名前も師匠がつけてくれた。正確にはジョンという名前は自分でも覚えていた名前で、姓は覚えていなかったらしい。だからスミスという姓は師匠が考えてくれた。なんでも昔の聖人の名前だそうだ。…でも俺はそんな聖人の名は聞いたことがないので本当かどうかは分からない。
 まるで偽名みたいだと周りの人が言うと、
「そう思う奴には思わせておけばいい。勝手に勘ぐって、こいつをミステリアスに思わせてくれる。それにそんなことを思うような奴は始めから寄ってこない。気にしない大らかな仲間こそ信用するべきだろう?」
 俺の名付け親はそんな人だった。

 一応育ての親なので、俺はこの人のことを『父さん』と呼ぶべきだったと思うが、それは師匠が嫌がった。
「私には子供がいないし、まだそんな年じゃない」
というのが理由だった。『司祭様』と呼んでも良かったが、子供の頃はまだ司祭のではなかったし、堅苦しい呼び方を好まないのでそれも止めた。そうしている内に、いつの間にか師匠と呼んでいた気がする。本人もそう呼ばれてまんざらでもなかったようで、そのまま今に至っている。
 15になり、明日は洗礼を受けるという日の前日に、お祝いということで師匠が食事に連れて行ってくれた。その時、俺はいままで聞こうと思って聞けなかったことを尋ねてみた。

「どうして俺を拾ってくれたんですか?」

 師匠は肉をつまむ手を止め、顔を上げた。
「…優しそうな眼をしていたからな」
「優しそうな、眼?」
「あぁ」
 つまんだ肉を一欠け口に放り込むと、俺の眼を見て続ける。
「他人を放っておけないような眼をしてた。それで思ったのさ。こいつならきっと、私の代わりに他人を癒してくれるようになると」

「………でも、俺は人付き合い下手ですよ」

 ようやく返事を返す。まさかこんな答えだったとは。
「知ってるさ」
 師匠は例によって人の悪そうな笑みを浮かべる。
「人見知りで、不器用で、どちらかというと他人にかかわるのはあまり好きじゃない。クレリックになるというのに、人に教えを説くことも得意じゃない」
「…当たってますね」
 言葉もない。
「だけど、困っている人、怪我をしてる人がいたら放っておけない。そんなお前だったら、きっといい癒し手になると思ったからさ」
「師匠も癒し手になれるでしょう?」
 そう答えると、師匠は視線をそらし壁を眺めた。そこにかかってた絵は、確か夕日が描かれたものだったろうか。

「私には、人を癒す資格なんかないさ」

 師匠は左手の杯にワインを注ぐとそのまま一気にあおった。そのまま自分も生まれて初めて酒を勧められ、この話はそこで終りになった。それ以降、同じ話題が2人の口に上ったことはない。聞いてみたくもあったが、無理に聞くことでもないだろうし、いずれ師匠が話してくれるとおもったからだ。


取りあえず今日はこんな感じです。
続きを書いたらまた上げますね。
長文、失礼しました。
ジョンの設定の続きです。


 あの日のことはあまり覚えていない。思い出したくないというのが正直な気持ちなのかもしれない。
 所要で出かけた師匠を迎えに西の大門の方へと向かった。太陽が西の空に傾き、街は夕焼けに包まれていた。日が暮れる時間が迫っている所為か、通りにはめずらしく人の姿が少なかったことを覚えている。

 でも、今なら分かる。あれは人がいなかったんじゃなく、皆その通りを避けていたのだと。

 不気味な雰囲気が怖くて、早く門へ向かうために近道を通ったときだった。さほど広くもない交差点の真ん中に、「それ」は立っていた。太陽を背にした影が夕暮れの中、佇んでいる。
 その足元に寝ているのは、あれは…師匠だ。よく顔も見えなかったのに、何故だか俺には一目で分かったのだ。
 
 あの人が出かける時によく着ていた砂色のローブ。それが、さび色に染まっていた。
 …違う、あれはさび色ではなく、あれは…あれは、緋色だ。
 それが、夕闇でさび色に。さび、色に。

 紅い、紅い、紅い紅い紅い紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅

 握った拳に力が入る。息が苦しい。鼓動が耳の傍で聴こえる。何も考えられない。
 気が付くと俺は、師匠の傍に立つ陰に向かって走り出していた。叫び声も上げていたと思う。今思えば無謀なことだ。普通に考えれば、俺も同じようにされていただろう。
 だがそいつは、もう役目は果たしたと言わんばかりに虚空へと消えていった。俺のことは歯牙にもかけずに…。

 後で聞いた話によると、俺は師匠を抱えたままカタペシュの街中をうろついていたらしい。ゼファー・ガードからの通報で司祭様が駆けつけてくれた、らしい。
 犯人不明のまま事件は処理され、師匠は神殿によって埋葬された。復活はされなかった。師匠の魂が復活を是としなかったか、それ以外の理由があるのか。それは分からない。はっきり言って、当時の俺はそれどころではなかったからだ。

 それから半年の間に何をしていたかは本当に覚えていない。何もやる気がおきず、礼拝にも参加しなかった。不思議と腹だけは減った(それが自分を更に情けなく思う原因の1つだった)。
 多分あのままだったら、俺はサーレンレイ女神にも見放され、神殿を追われ、奴隷になるか、ストリートでのたれ死んでいたかもしれない。何とか立ち直れたのは司祭様と幼馴染のマリアのお蔭だ。とても感謝しているが…未だに当時のことをからかってくるのには参る。まあ自業自得だから仕方ないのだが。

 神殿に許可をもらい、久しぶりに師匠の書斎に入ったのは、部屋の持ち主が亡くなってから1年近くが経ってからだろうか。師匠が狙われた理由や仇の情報が手に入るかもしれない、そう考えてのことだった。部屋は当時のままだった。俺はそこで、初めて師匠の過去の一端を知ることができた。

 師匠は元々、すぐ南の国ネックスに住んでいたということ。
 ネックスのアークロードからの書状があったことから、そこではそれなりの地位…どうやら軍事顧問のようなことをしていたらしいということ。
 7年前にソルクがノールの群れに襲われる事件が起きたが、街を救ったその戦いにどうやら参加したらしいということ。
 どおりでガルーンド大陸はおろか、アヴィスタンやティエン・シア、その他の国や兵法、職業や武器なんかに詳しいはずだ。必要上のことだったんだな。
 自分なりに調べてみたが、残念ながら師匠が狙われた理由は分からなかった。今もそれは分からないままだ。
 あれからもう2年が経つ。俺は神殿の命でケルマレンの復興を手伝い、今に至る。

 仲間と出会い戦いを続けるうちに、師匠が生前言わんとしていることが何となく分かってきた。戦いとは、要は如何に効率よく資源を使い、相手の資源をなるべく無駄に消費させるかということだ。
 女神に授けられた癒しの力、買い集めたポーションや巻物の魔力などには限りがある。呪文を使わないジェロムも永遠に強力な野生の力を使えるわけじゃない。それらを上手く使いつつ、敵の体力を減らしていくことが必要なんだと。
 …俺にはまだまだ実践できちゃいないが。

 師匠は言っていた。
「これが戦争になると資源は兵力になる。つまりは兵士1人1人の命なのさ」
と。
 如何に効率よく自軍の兵士の命を消費し、敵軍の兵士の命を無駄に使わせるかということに腐心する…なるほど、命を尊ぶ者からすれば戦というものは真に度し難い。

「もし魔術師や吟遊詩人と会う機会があれば、できるだけ仲良くしておくことだ。彼らが今まで培ってきた知識は生きるために必要であり、もし自分が戦うことになった場合、彼らが仲間にいれば必ず役に立つ」
「『彼を知りて己を知れば、百戦して殆うからず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし』ソン・スーが残したこの言葉は、戦いにおける基本中の基本だ」
とも言ってたっけ。
「でもお前にはそんなことより、人を癒す力を覚えて伸ばして欲しいけどな」
と決まって付け加えることも忘れなかったが。


 ふと目を開ける。薄暗がりでもわかる天井の丁寧に描かれた模様。かぎなれない香の残り香。宿とはまた違った雰囲気。
 ここは………そうか、レイハン氏の。どうやら、夢を見ていたらしいな。師匠の夢を見るなんて何年振りだろうか。
もしかしたら、戦いの途中で倒れた不詳の弟子のために、会いに来てくれたのかもしれない。そんなことをぼんやりと考える。レイハン氏が用意してくれた寝間着が湿っていた。どうやらかなり汗をかいたらしい。ケルマレンと違って、海の側にあるカタペシュはまだ快適なはずなのにな。

 起き上がり、袋の中の亜麻布で体を拭いた。皆を起こさないようにそっと窓を開ける。軽く吹き込んでくる海風が心地いい。月が西側に傾いているから、夜明けはもうすぐか。このまま起きて、朝の礼拝をすませるかな。
 隣のベッドでアルが寝返りをうつ。アルやジェロムは感覚が鋭い連中だから、もしかしたら俺が起きているのにも気がついているのかもしれないな。
向かいのベッドではロミアスが寝ている。隣の部屋ではナスリーンも寝息を立てているはずだ。
 不意に師匠のあの言葉が頭に浮かぶ。そうか…そんな大事な仲間が2人もいる俺は、きっと幸運なんだろうな。

 久しぶりに墓参りに行こう。

 それなりに忙しかったとはいえ、今まで忘れていたとは、罰当たりも甚だしい。ついでに書斎の整理の続きもしようか。師匠の蔵書は確か地下にもあったはすだし、神殿が処分していなければ多分そのままだろう。
 自分についている負の力はしばらく取れないし、レイハン氏の研究の仕上げもあと何日かかかるだろうし、皆も準備があるだろうし。
 必要な買い物が終わったら行ってみよう。そしてこの2年であったことを報告しないとな。
 
 俺が見てきたこと、通ってきた道、………そして知り合った仲間のことを。



以上です。
お目汚し、失礼しましたm(_ _)m
情報の訂正です。
シナリオ中で、シャイターンが、自分たちの首領の居場所をカキショーン/Kakishonと言いましたが、
これはカンデルウェル/Khandelwalの間違いでした。謹んで訂正させていただきます。
いくつかルール処理面で明記です。
問題にあがっていた「機会攻撃時につかみは使用できるか?」というのは使用できると裁定します。
(論拠としては、公式FAQ>UCの《射撃機会攻撃》の項目)

なので
・機会攻撃時のつかみ
・割り込み呪文使用時の物質要素取り出し
・《射撃機会攻撃》を使用した機会攻撃時の矢の装填

などのフリーアクションは自分のターンでなくでも行えます。

あとは、《強打》などの攻撃ロールの直前に使用を宣言する、アクションを使用しない特技の使用は
機会攻撃を行えるならその時にも使用できるとしておきます(無論、自分で管理するのが前提ですが)
あと《無視界戦闘》及びその上位特技を持っている場合に「状態:盲目状態」になった時の処理なんですが
盲目の時も適用可能とするのがいいかなあと思うんで、正式にそうしたいと思います(例えば《無視界戦闘》があるなら、近接攻撃に対しては敏捷ボーナスをacに足せる。

ただし、盲目による関連技能への-4ペナルティや、ACへの-2ペナルティは食らうものとします。
○アルテルの溶鉱炉の効果
マジックアイテムを投入することで、そのアイテムを作成するためのコストに等しい価値のレシディウムに変換できる。このレシディウムはマジックアイテム作成のためのコストとして使用できる。

魔法の武器防具を投入した場合、その素材となった高品質のアイテムの現物+それを強化するのにかかったコストに等しい価値のレシディウムに変換することも選択できる。
○ネックスの作業室
 この大理石作りの小さな家ほどの部屋には、アイテム作成に必要なありとあらゆる設備や道具……たとえば常に使用者の求める温度を保つ炉や、頑丈な作業台に品質の良い製作道具、休息のためのベッドや自動的に食事を供給するテーブルなどの生活用具に至るまで……が揃っている。

 この部屋は時間そのものの操作や、使用者の心身を整えてまるで作業に専心する一個の機械であるかのように誘導することで、アイテム作成の速度を加速する。

 この部屋で24時間を過ごすことで、使用者は10日分のアイテム作成(それに必要な十日分に相当する休息や呪文の準備も含めて)を行うことができる。それ以外の行動は取れない。24時間経過しなければ部屋から出ることはできず、逆に24時間経過すれば自動的に部屋の外へ転移させられる。また、部屋には一度に二人まで入って作業することができる。

 一度この部屋で作業をしたは、再びこの部屋に入ることはできない。無理に入れば定命のものであれば一瞬で老化しつくして死亡し、寿命を持たない者も時間流の変化に巻き込まれて致命的な変異を負う…と伝えられている。ネックスにとっても、この部屋は実験の副産物に過ぎなかったのである。
【NPCリスト/四章「永遠の終焉」登場】
◎ディリックス・マハド(シャイタン♀のローグ)
 ジャヴールの帰還時において行かれた一団の首領格。

◎ネシャーリ(ドッペルゲンガー♀のローグ)
 ディリクスの従者。普段は美しい人間の女性の姿を取る。

◎ラハプラセット(イメンテッシュ・プロティアン)
 “下の世界”に居を構えるプロティアンの長。エルフ女性の姿を取る。

◎シノイ(ナウネト・プロティアンのファイター)
 ラハプラセットの護衛役。人の姿を取りシミターも操る戦士。

◎ヴェネマ・ショダエア(ブラスドラゴン♀のワームスカル)
 ネックスの墳墓の守り手にして、魔法王のかつての盟友の一人。

◎スプーキー(ラッキー・キャット♂)
 ジャヴールを封印せし魔術師アンドラスの魂の欠片を持つ猫。
 
◎アルテル・ノウリン(エイザー♂のウィザード)
 武具鍛冶師。ネックスの時代より火山の地に籠る。

◎ザルフィカー(ギュノスフィンクス♀のバード)
 “ゴールデンボウル”の門番をしていた謎かけ好きのスフィンクス

◎イクリマ(シャイターン♀のレンジャー)
 シャイターン居住地の門番。生真面目な性格。

◎オブハーク(シャイターン♂のモンク)
 ジャヴールと袂を別ったシャイターンの長。カキショーシを一族の楽園にしようと望むがPCに敗れる。
 酷薄だが豪放な武人。

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