オレは高校時代、漠然と文学部で最初は文学、後に歴史学を専攻しようかな、と考えていたのですが、丸山眞男『日本の思想』(岩波新書)を読むに及んで、日本政治思想史風に言えば、あたかも河野広中が馬上John Stuart MillのOn Libertyの翻訳書(『自由之理』)を読んで一大精神革命を経験したが如く、「政治学」「政治思想史」という分野のスタイルに魅せられて、志望学部を変更するに至りました。(なお、今もepoch-makingな研究者としての丸山眞男には敬意を払っていますが、その学説や政治的スタンスには必ずしも全面的に賛同するものではありません。)