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日本政治思想史談話室コミュの【はじめまして】トピック

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 これを書いている時点で頼んで入ってもらった知り合いを除くと実質一人なんで面映ゆいのですが、一応「はじめまして」トピを立てておきます。

 オレは高校時代、漠然と文学部で最初は文学、後に歴史学を専攻しようかな、と考えていたのですが、丸山眞男『日本の思想』(岩波新書)を読むに及んで、日本政治思想史風に言えば、あたかも河野広中が馬上John Stuart MillのOn Libertyの翻訳書(『自由之理』)を読んで一大精神革命を経験したが如く、「政治学」「政治思想史」という分野のスタイルに魅せられて、志望学部を変更するに至りました。(なお、今もepoch-makingな研究者としての丸山眞男には敬意を払っていますが、その学説や政治的スタンスには必ずしも全面的に賛同するものではありません。)

 そのために大学入学に一年余計かかった…と言いたいところですが、現役時は臆病風に吹かれてより偏差値の低い文学部系統を受けて玉砕したので、どっちみち一年余計にかかる程度の学力だったわけで、一年浪人して法学部系統に入学し、ここを卒業しました。在学時は、政治史と政治思想史の両方のゼミナールに出席していましたが、後半は日本政治思想史寄りの学部生だったと思います。渡辺崋山だの本居宣長だの福沢諭吉だの新井白石だの、まあいろいろ読みましたが、現時点ではあまり身に付いておりません。もう一度勉強し直すために、というのがこのコミュニティを立ち上げた動機です。原典を読むか、研究書、啓蒙書を読むか、というのがこの手の勉強の場に共通の問題ですが、宣長先生は「これをもかれをも読むべし」(『うひ山ふみ』)と言われていますので、あれもこれも読みましょう。では宜しくお願い致します。

 まあ、誰も来なかったら「一人読書室」になりますが、これはこれで豪快な感じもするなあ。でも「一人では寂し過ぎる」(萩尾望都『ポーの一族』)という日本政治思想史上の名台詞もあることですし、何か一言頂ければ幸甚であります。

コメント(13)

とりあえずコミュにいる人のだがまるきりの素人から質問。初心者中の初心者は何を読むべきか?
王道っぽい参考文献案内トピはいずれ立てるつもりですけど、ヒロポンさんみたいな基盤が音楽畑でポップカルチャー寄りの人間向けの本で比較的読ませるものというと…。実はオレ自身は未読なんですが、最近売れっ子でどうもサークルの面識なき先輩らしき人物の著書として、

仲正正樹『集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか』 (NHKブックス)

あたりは、「現代」中心だけど我々の同時代である80年代以降なので読みやすいのでは
ないだろうか。「仲正なんて紹介するとは…」などというウルサ型も当然いると思いますが、とっかかりとしてはアリだと思います。批判は批判として、ね。てかオレもちゃんと読まなくちゃ。今は仲正の別の新著を斜め読みしています。もっと古い話に関しては明日あたりトピックを立ち上げますのでそちらも御参照下さい。

あと、これも書店で見たけど未読ながら、

ニッポンの思想 (講談社現代新書) (新書)佐々木敦 (著)

という本も、過去30年という括りでは少し気になっています。まあ、この両著で取り上げられているような日本思想の「近現代史」は個人的にはあまり興味ないんだが、避けて通るわけにもいかない、とは思っています。ヒロポンさんの場合、これらからの方が入りやすいと思って挙げてみましたが、まあ古い方が良ければ今しばらくお待ちを。
ええと未読の本を挙げるのは基本的に恥ずべきことなんですが、年内には読みますので御容赦のほどを。
あと、いきなり原典という手もあります。同じ九州人だし肖像画は日常おなじみだし、ということで、福沢諭吉の『福翁自伝』(岩波文庫)なんかどうでしょうか。また原典ではありませんが、上に挙げた丸山『日本の思想』(岩波新書)も読みやすいとは言えませんが、日本政治思想史の「雰囲気」を感じ取るという意味ではお勧めの本です。「イデオロギー暴露の早熟的登場」「権利の上に眠る者」「ササラ型とタコツボ型」とか結構痺れるフレーズがあります。いずれもブックオフなりそこいらの古書店なりに安価で転がっているはずです。
 初めまして。少々ディープなセレクションですが、片山杜秀ほか著「日本思想という病(SYNODOS READINGS) 」はさまざまなアプローチから戦前日本の思想状況を概観できるので、お勧めできます。日本政治思想というと、丸山眞男を避けて通ることはできないのですが、丸山以前の思想状況に関心がお有りの方は上記の書をお読みになるとよろしいかと思います。
 深夜の市長さん、はじめまして。片山杜秀さんは音楽評論でも一家言持つ、個性的な研究者ですね。近年の蓑田胸喜再評価の先鞭を付けた一人でもありますね。今は氏の母校のスタッフだと聞いていますが、深夜の市長さんは講義やゼミなどを受けておられるのかな? 御紹介のあった本はチェックリスト(というか「カート」)には入れつつ恥ずかしながら未読ですが、近日中に入手して一読したいと思います。中島氏、高田氏、荻上氏など、興味深い著者が並んでいますね。(このあたり、全員小谷野敦さんの論敵ですなあ(笑))

 丸山眞男は津田左右吉の東京帝大法学部での講義に原理日本社系の学生が押し寄せて来た時に、津田を守って身を挺して反駁した、という自慢話だか武勇談だかがありますし、彼の同期には「小田村寅二郎」という著名右翼学生がいたりしたので、戦前日本の思想状況とも全く無縁ではないんでしょうね。まあ、「蓑田狂気」(矢部貞治の形容)に関してはほぼ全否定なのでしょうけれども。
こんにちは。
「ファシズムとは何だったのか」コミュではお世話になっています。

たくやさんの「政治思想史を学ぶ」コミュでこのコミュ開設を知り,参加させていただきました。

私の開設している閑散コミュ

「東アジア世界−歴史と現在」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3653468

「日本人の心の歴史」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3873725

「大日本帝国の光と影」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3615157

「昭和−ヤヌスの相貌」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3664601

あたりと問題意識を共有できればと考えています。

よろしくお願いします。
日本政治思想史の概説書も読めていないので、ROM専のつもりで入りました。

僕は「政治過程論」で大学院に在籍したことがあります(修了していません)が、進学する前に指導教官となる予定の先生に「なんか、読んどくべき文献はありますか?」と聞いたときに、何人か名前をあげたなかに、すでに故人だった守本順一郎の名前がありました。「佐々木一郎なんて名前知らないよな」と言われた、佐々木さんの本は積読になったままで知っていたけど、知っていて当然という感じでろくに解説もされなかった守本さんは知らなかった。
後で知ったけど、あの先生は守本先生を慕ってその大学院に進んだそうです。自分はとっくの昔にマルクス主義を捨てていたのに、そのときにあがった名前は、守本先生を含めてマルクス主義者が多かった。

守本順一郎の概説書『日本思想史』(上・中・下、新日本新書)は入手困難ですが、高値はつかないという本。ネット時代になってようやく入手しましたが、それも積読。代表作『東洋政治思想史』には、いつになったらたどりつくんだろう?
うひゃあ、うっかりしていてまた遅レスになってしもうた。

>>卯山人さん
どうも、お世話になっております。こちらでも宜しく。卯山人さんはたくさん重厚なコミュニティを主宰されていて、なかなか当コミュに素材を投入することは難しいかもしれませんが、どうか宜しくお願い致します。可能であれば「共存共栄」と行きたいものです。未加入の他のコミュニティも後で見学させて頂きます。

>>ケンケンさん
個人HPを興味深く拝見しました。(上野教授の追悼文も。)
佐々木一郎さんというと、オレは田口富久治先生とセットで思い出します。戦後日本における「マルクス主義政治学」というのも、立派な思想史的テーマですよね。名古屋には「マルクス主義憲法学」の長谷川正安、影山日出弥両氏などもおられました。守本順一郎氏に関しては、オレもあまりきちんと読んではいないのですが、今手元に『徳川政治思想史研究』を出して来ました。『アジア宗教への序章』と御指摘の『東洋政治思想史』を合わせて三部作、ということになりますね。新日本新書の概説書は未読かつ未入手です。俄然欲しくなってきたな。探してみます。オレはマルクス主義に関しては、勉強の必要を感じてはいますが疎いので、今すぐでなくても結構ですが、ROMなどとおっしゃらずに是非暇を見て「守本順一郎を読む」トピックでも立てて下さい。成果は個人HPに還元されるという形でも無論結構です。マルクス主義者による日本思想史研究というと、先駆的なものとしては戦前の永田広志氏による一連の論考がありますね。これもちょっと興味深いところで、手元にある文献を読んでみたいところです。今後とも宜しく。
>グルーナさん

こんなにしっかりしたレスが返ってくるとは思っていませんでした。しかも、挙げた名前に全部反応してくださったうえに、僕のHPまで行ってくれて、上野俊樹さんの名前にまで反応していただけるなんて信じられません。マルクス経済学でも未完の学者だったために、さして知名度のない人なのに、政治学関係者ではまず知られていない人です。上野さんの、アルチュセールの理論を批判的に再構成したイデオロギー理論や、プーランザスを批判的に摂取して編成した国家論の骨子とか、未完に終わった民族論とかは、マルクス主義の立場の政治学を再建しようとすれば、参照すべき理論だと考えています。
僕が言っている積読にしたままの佐々木さんの本とは田口富久治さんと加茂利男さんとの共著『政治の科学』です。マルクス主義政治学の教科書として書かれたもので、田口先生いわく「僕の本にしては珍しく売れた」「悪い影響を与えたと言われた」本です。佐々木一郎さんには単著がないんですよねぇ。
田口富久治さんを名大に呼びよせたのは守本順一郎先生だったとか。名大では当初、行政学を担当していましたが、横越英一氏の退官とともに政治学も担当しています。僕は、名目上は田口先生も指導教官だったのですが、「僕はもうすぐ退官だから」ということで、上記の教官が実質的な指導教官でした。
長谷川正安氏はともかく、影山日出弥氏の名前が出てくるところがすごいですね。「マルクス主義法学」なるものが、風前の灯である現状を嘆いている人は、名のあるところでは渡辺治さんくらいしかいないと思います。
守本順一郎については、別トピが立ったようなのでそちらに。
永田広志はフォローできてないですね。マルクス主義哲学者による日本思想史の通史としては、最近亡くなった岩崎允胤さんが『日本思想史序説』(中世まで)、『日本近世思想史序説』上下、『日本近代思想史序説』上下、『日本近代思想史序説明治前期篇』上下、『日本近代思想史序説明治後期篇』上下を書いています。大部なうえに高価で、とても手が出ない……。
日本のマルクス主義政治学は、田口富久治先生に始まり、田口先生のマルクス主義の相対化(「私はマルキシアンではあるが、『マルクス主義は正しいので全能である』<レーニン>という意味でのマルクス主義者ではない」)で終わりました。数人、マルクス主義の立場に立つ政治学者の名を知ってはいますが、今はマルクス主義政治学は潮流としては日本に存在しない、というべきでしょう。田口先生の研究をたどって、日本のマルクス主義政治学の達成と限界と未成を確認する作業をしてみたいと思ってはいるものの、そんなことをする気力が今の僕には……。また、そんな研究は実績のない者の研究論文のテーマとしては認められないものであることは、実は身をもって知っています。
本の収集には熱心な僕だけど、全然読めてないなあ(嘆息)
>>ケンケンさん
背伸びした適当コメントに過分の評価を頂き面映ゆい次第です。私はケンケンさんと大枠ではほぼ同世代になると思いますが、よほど自覚的に勉強しない限り、マルクス関係の基本的な知識は当然の前提とはなっていない層でして、自分も御多分に漏れません。大学時代に「選択必修」であった「宇野経済学」の原論を宇野氏の弟子に習ってそれっきり。当時買い求めた『資本論』やらリヒトハイムの概説書やらは書棚で埃をかぶっていますが、政治思想史の観点から、という限定付きではあれ、重要な古典はいずれ読んでみたいと思っています。ただ、当時でも上で挙げられているプーランツァスやボブ・ジェソップ、イェンス・バーテルソンらの系列の「マルクス主義国家論」は熱心に読書会を開いて原書で読んでいる学友たちがいました。ラルフ・ミリバンドなどを扱っている教養ゼミナールなんかもあったなあ。

田口氏の行政学の教科書というと『行政学要論』(有斐閣)を思い出します。類書にはない個性的な教科書でした。田口氏は辻清明の弟子ではなくて堀豊彦の門下で丸山眞男の門外弟子という感じだったと思いますが、行政学の方向に進まれたのはちょっと面白い感じがします。近いうちに『丸山眞男とマルクスのはざまで――私の政治学50年』と
いう回顧録を読んでみようと思って、昨日アマゾンのカートに入れました。一連の日本政治学史研究なども面白そうです。

影山氏の名前は確か小林直樹氏の憲法学の教科書(『憲法講義』上・下)によく出てきて、印象に残っていました。著書も持っているはずですが、これは完全に積ん読です。マルクス主義法学、というと、ソ連法の大家、藤田勇氏の講演を聴いたこと
がありました。今でも東大社研には小森田秋男さんという社会主義法の研究者がいますね。ただ、マルクス主義法学者であるかどうかは知りません。

岩崎さんの本はどれかの序説の上下を古書店で半額で買いました。「岩崎思想史」もまとめて読まないといけないのかな。篤学の人であることは確かですね。

丸山論を書く人は多くても田口富久治論を書く人は、あれだけの学者ですからいないわけではないと思いますが、多くはないはずで、それを在野でおやりになることは意味のないことではないと思います。HPで研究ノートを記しているうちに誰かの目に留まることもあるかもしれません。私は現在何か特定のテーマを持って在野でこつこつやっているわけではない、やはり書物収集家のはしくれに過ぎないので、人に研究を勧める資格はありませんが、HPのネタ集めみたいなつもりでそういうコーナーを作るのも面白いのではないでしょうか。田口先生の健康状態は存じませんが、まだ御存命であるということは大きいと思います。まあ、通りすがりの人間の戯れ言とお聞き流し下さい(笑)。

ともあれ、今後とも宜しく。



馬場辰猪と北一輝に関心を持っています。前者には萩原延寿の伝記しかなく、後者には渡辺京二をはじめ何種類かの伝記(小説)があります。辰猪全集をこの冬図書館から借りてパラパラと読みました。著作は少なくほとんど明治文学全集(筑摩)に収録されています。馬場、と、北一輝は世代こそ違うものの類似点をわたしは感じています。明治維新に対するアンチテーゼ、という部分。藩閥政府の行く末と、憲法思想の未成熟。松本清張『天皇機関説』を先日読みましたが、機関説は北一輝の思想ですね(昭和天皇が明治憲法をよく理解しており、天皇機関説(美濃部達吉)でいいのじゃないか、と述べている)。 清張は北一輝全否定の奇書を書いている。

丸山真男も読みたいと思っています。敵ですから(笑)。講義録はそろえるつもりはなかったのだが結局7巻全部買ってしまった。
幕末〜明治の思想家、諭吉、兆民、鑑三、辰猪、。。。は生まれた世代の影響が大きいな。。とつくずく感じるコノゴロです。
わたしは理系出身で翻訳の仕事をしています。日本近代思想史大系『翻訳の思想』を図書館で借りてきて一驚、すぐに古書店に注文。。。政治とは最終的に言語、ボキャ。明治の先達の苦労が偲ばれます。

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