トピがなかったので立てさせていただきます。
昨日のニュースで明らかになった福島医師の訴訟の問題。
http://
大阪府内の病院で脳腫瘍の摘出手術を受け、約１０か月後に死亡した兵庫県姫路市の女性（当時３７歳）の遺族が、「執刀医が切除部位を間違い、腫瘍ではなく正常な細胞を摘出したのが死亡につながった」として、手術を執刀した福島孝徳医師（６８）と病院に約１億円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
訴状によると、女性は大阪脳神経外科病院（豊中市）に入院中の２００６年１０月に手術を受けたが、福島医師は右脳の腫瘍を除去せず、誤って左脳の健全な細胞を摘出。その結果、女性は全身マヒで寝たきりとなり、腫瘍を摘出することもできないまま約１０か月後の０７年８月、別の病院で死亡した。
手術は女性が福島医師に依頼して行われた。手術後、病院側は「左右の脳を間違えて正常な方を取ってしまった」と説明。福島医師もミスを認め「初歩的なエラーで、このようなことになりすみません」と記した文書を、女性側に手渡していた。
遺族側は「手術前の診断で腫瘍の進行度は初期とされており、手術で腫瘍が摘出されていれば死亡は回避できた」と主張。福島医師の代理人弁護士は読売新聞の取材に対し、「当初の検査結果より病状は相当進んでいたと思われ、ミスが死亡を招いたわけではない」と反論。同病院の代理人弁護士も「ミスに対する使用者責任は認めるが、腫瘍が摘出されていても死亡を必ず防げたとは言えない」と話している。
この問題は多数の問題点を含んでいると思います。
医療サイドへの警鐘として、
マスコミの取り上げ方に対する問題点として、
もちろん医療安全にかかわる諸問題として。
皆さんはどう受け止められますか？
昨日のニュースで明らかになった福島医師の訴訟の問題。
http://
大阪府内の病院で脳腫瘍の摘出手術を受け、約１０か月後に死亡した兵庫県姫路市の女性（当時３７歳）の遺族が、「執刀医が切除部位を間違い、腫瘍ではなく正常な細胞を摘出したのが死亡につながった」として、手術を執刀した福島孝徳医師（６８）と病院に約１億円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
訴状によると、女性は大阪脳神経外科病院（豊中市）に入院中の２００６年１０月に手術を受けたが、福島医師は右脳の腫瘍を除去せず、誤って左脳の健全な細胞を摘出。その結果、女性は全身マヒで寝たきりとなり、腫瘍を摘出することもできないまま約１０か月後の０７年８月、別の病院で死亡した。
手術は女性が福島医師に依頼して行われた。手術後、病院側は「左右の脳を間違えて正常な方を取ってしまった」と説明。福島医師もミスを認め「初歩的なエラーで、このようなことになりすみません」と記した文書を、女性側に手渡していた。
遺族側は「手術前の診断で腫瘍の進行度は初期とされており、手術で腫瘍が摘出されていれば死亡は回避できた」と主張。福島医師の代理人弁護士は読売新聞の取材に対し、「当初の検査結果より病状は相当進んでいたと思われ、ミスが死亡を招いたわけではない」と反論。同病院の代理人弁護士も「ミスに対する使用者責任は認めるが、腫瘍が摘出されていても死亡を必ず防げたとは言えない」と話している。
この問題は多数の問題点を含んでいると思います。
医療サイドへの警鐘として、
マスコミの取り上げ方に対する問題点として、
もちろん医療安全にかかわる諸問題として。
皆さんはどう受け止められますか？
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コメント(512)
>472
読んでいただけたそうで、有り難うございます。
基本的には、主張していることも、姿勢もベースは変えていません。それでも、医療訴訟などにおいて、医師側を批判するような言葉には過剰反応する人がいるのも事実ですから、ある意味、仕方ないと割り切っているというところでしょうか。
原告バッシングの悪辣さは筆舌に尽くしがたいものがありますが、そうした行為に勤しむ医師を支持する層があるのも現実ですしね。
ここ数日の流れに関しても、こちらは構造的に改革することと共に、モラル向上(これは上でも示された通り一定の効果がありますしね)をはじめ、様々な施策を取り入れた方が良いと主張しているのみです。さらに、新たな構造は患者と医療関係者双方に受け入れられる必要がありますから、特に直接的に被害を受けた者への配慮やアプローチの仕方を蔑ろにしてはならない、としています。
単純にこれだけの話に対し、『モラル教育など効果がない！』と強硬に否定する理由も分かりませんし(実際、『大企業』が取り組んでいるモラル教育は一定の効果がありますし)、最大の被害者を軽んじて『構造、構造』と突っ走る意味も分かりません。
もっとも、『ああ、これでは患者、特に原告の共感を得られるわけがないな』と残念に思うこともありますし、一部、別のトピックスや個人医師の関係者がしつこく絡んでくることも違う意味で残念に思います。そうした感情が時に露になっていることは否定しませんよ。
読んでいただけたそうで、有り難うございます。
基本的には、主張していることも、姿勢もベースは変えていません。それでも、医療訴訟などにおいて、医師側を批判するような言葉には過剰反応する人がいるのも事実ですから、ある意味、仕方ないと割り切っているというところでしょうか。
原告バッシングの悪辣さは筆舌に尽くしがたいものがありますが、そうした行為に勤しむ医師を支持する層があるのも現実ですしね。
ここ数日の流れに関しても、こちらは構造的に改革することと共に、モラル向上(これは上でも示された通り一定の効果がありますしね)をはじめ、様々な施策を取り入れた方が良いと主張しているのみです。さらに、新たな構造は患者と医療関係者双方に受け入れられる必要がありますから、特に直接的に被害を受けた者への配慮やアプローチの仕方を蔑ろにしてはならない、としています。
単純にこれだけの話に対し、『モラル教育など効果がない！』と強硬に否定する理由も分かりませんし(実際、『大企業』が取り組んでいるモラル教育は一定の効果がありますし)、最大の被害者を軽んじて『構造、構造』と突っ走る意味も分かりません。
もっとも、『ああ、これでは患者、特に原告の共感を得られるわけがないな』と残念に思うこともありますし、一部、別のトピックスや個人医師の関係者がしつこく絡んでくることも違う意味で残念に思います。そうした感情が時に露になっていることは否定しませんよ。
>>474
ちゃんと読んだ？
一番上に上げたページから引用するけど
「今年（2008年）７月、社員によるインサイダー取引が明るみに出た野村證券に対する業務改善命令が出された
〜（中略）〜
そもそも、厳しい社内ルールは、違法行為の抑止に本当に有効なのだろうか。摘発された野村證券社員の所属部署では、国内株式の取引が禁止されていた。法を犯す悪者は、社内ルールを律儀に守ったりしないのである。
典型的なインサイダー取引は、濡れ手に粟の大もうけを可能にする。だからこそ違法なのだが、絶好の儲けの機会を眼前にした時、欲に目がくらんで判断を誤る人をゼロにするのは不可能である。何千年も昔から犯罪として罰せられてきた窃盗や強盗を根絶出来ないのと、本質的には同じことである。
〜以下略」
医療事故の話だってここに書かれていることと同じなんですよ。
それから恣意的な引用はやめましょうよ。
＞『上場企業のインサイダー取引に関する意識は高まっている』（２番目に挙げたページですよね）
ここの文章前後つなげたら意味が真逆になるじゃないですか。
＞ 「典型的なインサイダー取引は、重要事実の当事者である会社の役員、従業員などによるものであり、このタイプのインサイダー取引は依然として後を絶たない。中には、取締役等による業務の適切な執行を監視する立場にある監査役によるインサイダー取引もある。インサイダー取引に関する上場企業の意識がかつてに比べると高くなってきたとはいえ、企業による情報管理態勢、インサイダー防止態勢の上でまだ課題がある。」
ちゃんと読んだ？
一番上に上げたページから引用するけど
「今年（2008年）７月、社員によるインサイダー取引が明るみに出た野村證券に対する業務改善命令が出された
〜（中略）〜
そもそも、厳しい社内ルールは、違法行為の抑止に本当に有効なのだろうか。摘発された野村證券社員の所属部署では、国内株式の取引が禁止されていた。法を犯す悪者は、社内ルールを律儀に守ったりしないのである。
典型的なインサイダー取引は、濡れ手に粟の大もうけを可能にする。だからこそ違法なのだが、絶好の儲けの機会を眼前にした時、欲に目がくらんで判断を誤る人をゼロにするのは不可能である。何千年も昔から犯罪として罰せられてきた窃盗や強盗を根絶出来ないのと、本質的には同じことである。
〜以下略」
医療事故の話だってここに書かれていることと同じなんですよ。
それから恣意的な引用はやめましょうよ。
＞『上場企業のインサイダー取引に関する意識は高まっている』（２番目に挙げたページですよね）
ここの文章前後つなげたら意味が真逆になるじゃないですか。
＞ 「典型的なインサイダー取引は、重要事実の当事者である会社の役員、従業員などによるものであり、このタイプのインサイダー取引は依然として後を絶たない。中には、取締役等による業務の適切な執行を監視する立場にある監査役によるインサイダー取引もある。インサイダー取引に関する上場企業の意識がかつてに比べると高くなってきたとはいえ、企業による情報管理態勢、インサイダー防止態勢の上でまだ課題がある。」
意図的に抜き出すのではなく、ちゃんと読もうよ。
上場企業内部でのインサイダー取引に関する意識は高まっているわけだ。が、それだけでは防げないとして、外部からアクセスできる人間による不正が問題視されているんだよ。だから、それらも踏まえた防止策をも講じる必要があるわけだ。より一層の取り組みが求められているわけであり、方向性を否定してるわけではない。
繰り返すが、『上場企業の意識は高まっている』とされているわけで、その点の効果は認めなきゃならんでしょ。往生際が悪いよ。みっともない。
それから、また、システムシステムと始まったが、インサイダー取引に関してはシステムの一環として監視体制の強化や摘発の強化を求められているんだが、医師による改竄や偽証も同様でいいわけだね？
一番上に挙げた記事、きっとその部分だけ持ち出してくるんだろう、とは思ったが、きっちり処罰についても受け入れなきゃね。
上場企業内部でのインサイダー取引に関する意識は高まっているわけだ。が、それだけでは防げないとして、外部からアクセスできる人間による不正が問題視されているんだよ。だから、それらも踏まえた防止策をも講じる必要があるわけだ。より一層の取り組みが求められているわけであり、方向性を否定してるわけではない。
繰り返すが、『上場企業の意識は高まっている』とされているわけで、その点の効果は認めなきゃならんでしょ。往生際が悪いよ。みっともない。
それから、また、システムシステムと始まったが、インサイダー取引に関してはシステムの一環として監視体制の強化や摘発の強化を求められているんだが、医師による改竄や偽証も同様でいいわけだね？
一番上に挙げた記事、きっとその部分だけ持ち出してくるんだろう、とは思ったが、きっちり処罰についても受け入れなきゃね。
いや、だから・・・
そもそも>>372に対してあなたは全否定だったわけですよ（>>375）。
あなたがおっしゃるように、モラルの教育などは良いでしょう。やって悪いって言ってるんじゃなく、効果は乏しいですよ、そっちよりむしろシステムの方に手を付けないとどうにもならないですよ、システムの改善が優先されるべきじゃないですか？と言ってるわけで。
＞また、摘発の強化には司法が介入することも関係してきますが、それは構わないんですよね？
医療事故そのものに関して司法が、特に刑事司法が介入するのは、システム面から見て良策じゃないと思っています。むしろ、この方が偽証や改ざんを生み出しやすいだろう、と言うことは>>428に論じたとおりです。
で、偽証や改ざんを問題にするなら第三者機関なりでそれが認められた時点で司法介入というシステムじゃ駄目ですか？そう言う形なら十分偽証や改ざんに対する抑制効果になると思いますが。
そもそも>>372に対してあなたは全否定だったわけですよ（>>375）。
あなたがおっしゃるように、モラルの教育などは良いでしょう。やって悪いって言ってるんじゃなく、効果は乏しいですよ、そっちよりむしろシステムの方に手を付けないとどうにもならないですよ、システムの改善が優先されるべきじゃないですか？と言ってるわけで。
＞また、摘発の強化には司法が介入することも関係してきますが、それは構わないんですよね？
医療事故そのものに関して司法が、特に刑事司法が介入するのは、システム面から見て良策じゃないと思っています。むしろ、この方が偽証や改ざんを生み出しやすいだろう、と言うことは>>428に論じたとおりです。
で、偽証や改ざんを問題にするなら第三者機関なりでそれが認められた時点で司法介入というシステムじゃ駄目ですか？そう言う形なら十分偽証や改ざんに対する抑制効果になると思いますが。
363 mymyさん>
日が経っているので、その間のコメントの流れは読みきれて居ませんが、前回のコメントへの思うところをちょっとだけ。
外科系なら術中記録の映像化が、その内容を評価、判断する素材として準備できるようになったら、術後であっても「術式説明としての素材ともなり得る」と思うので触れました。
トピック自体が医療訴訟が主題ですし、「その客観資料の確保として」比較的手軽な方法としてあげました。
私自身は多少は設備側には明るくても、医療職ではないので、導入可否判断を深くはできない立場ですのでご理解くださいませ。
ただ参考としてなのですが、英国BBC放送で解剖医の出演される医療番組（Dr.アリスの・・・なんとか）というのが日本国内でもDVDとして発売されているのを知りまして、一般向けにも医療・医学をメディアを使って報道しているのには（内容含めて）少し驚きました。
そこで、手軽に映像が取れる時代になったから、訴訟・裁判としての利用にもこういった発想を日本でも採用してはどうかな？というちょっとトピずれした発想も含まれてました。
>医療訴訟は、患者にとっても医師にとっても不幸です。
一部他の方からコメント上がっているようですが、「訴訟＝不幸」というのも視点の一つではあるのですけど、訴訟という本来医療行為で無い場面で医療行為での問題を「話し合う」のは医療行為に含まれないものなので、「できれば無いのが望ましい」とは思います。
半面、納得いかない、わからない点が患者側にもあって当然なので、それを話し合い（裁判所的には調停ですかね）という段階が十分に用意できれば、「折り合いつかず」・・・すなわち訴訟になるといったもう少し軽い受け止め方で訴訟というものを捉えても良いと思います。
そういったときに「百聞は一見にしかず」なので単に求められれば、医療処置を患者側に対して情報提供する準備を備えるといったものもあっても良いかもと思っています。
それが医療処置への「相互理解へ繋がることへの期待」もちょっとしてました。
画像診断が普及してもそれ自体を読み取ることは医療側では必要な知識であっても、そこから何が読み取れるかが診断上の学問であったり医療技術であったりするでしょうが、短時間での診断の中で、「何がどうなってる」と説明受けても、時間的にも仕方ないけど「はぁ・・・」とそれをそのまま受け入れるのが普段の診察になっちゃうし、「薬もこれ出ました。このとおり飲んでください」って言われるわけですが、「これはなぜ？」と「詳しく知りたい」（受診者も知るべきではないかと思ってますが）時には、知識のGapが残っています。
患者や家族は全ての病気や診断を知りたいのではない。（自分や家族の健康に関して知りたいだけ）
医療職は、沢山の患者、家族（職ですから、多様な疾病への診断と治療が求められる）のですけど、その全てを全ての患者に伝えて欲しいというのではありません。
（それを望むなら自らが医学、医療を専門的に学ぶ、経験することになると思いますので(＾＾;
それらが十分になされなかった場合で重篤な状態となった場合に話し合いがまとまらず、
「じゃあ、（仕方ないから）法律の上で折り合いをつけましょう」が「司法の場」の使い方なのかな？って思います。
訴訟といっても、民事も刑事もあるわけで、基本民事訴訟に関してのやりとりをここで伸ばしていると理解してますが。
ながくなってすいません
日が経っているので、その間のコメントの流れは読みきれて居ませんが、前回のコメントへの思うところをちょっとだけ。
外科系なら術中記録の映像化が、その内容を評価、判断する素材として準備できるようになったら、術後であっても「術式説明としての素材ともなり得る」と思うので触れました。
トピック自体が医療訴訟が主題ですし、「その客観資料の確保として」比較的手軽な方法としてあげました。
私自身は多少は設備側には明るくても、医療職ではないので、導入可否判断を深くはできない立場ですのでご理解くださいませ。
ただ参考としてなのですが、英国BBC放送で解剖医の出演される医療番組（Dr.アリスの・・・なんとか）というのが日本国内でもDVDとして発売されているのを知りまして、一般向けにも医療・医学をメディアを使って報道しているのには（内容含めて）少し驚きました。
そこで、手軽に映像が取れる時代になったから、訴訟・裁判としての利用にもこういった発想を日本でも採用してはどうかな？というちょっとトピずれした発想も含まれてました。
>医療訴訟は、患者にとっても医師にとっても不幸です。
一部他の方からコメント上がっているようですが、「訴訟＝不幸」というのも視点の一つではあるのですけど、訴訟という本来医療行為で無い場面で医療行為での問題を「話し合う」のは医療行為に含まれないものなので、「できれば無いのが望ましい」とは思います。
半面、納得いかない、わからない点が患者側にもあって当然なので、それを話し合い（裁判所的には調停ですかね）という段階が十分に用意できれば、「折り合いつかず」・・・すなわち訴訟になるといったもう少し軽い受け止め方で訴訟というものを捉えても良いと思います。
そういったときに「百聞は一見にしかず」なので単に求められれば、医療処置を患者側に対して情報提供する準備を備えるといったものもあっても良いかもと思っています。
それが医療処置への「相互理解へ繋がることへの期待」もちょっとしてました。
画像診断が普及してもそれ自体を読み取ることは医療側では必要な知識であっても、そこから何が読み取れるかが診断上の学問であったり医療技術であったりするでしょうが、短時間での診断の中で、「何がどうなってる」と説明受けても、時間的にも仕方ないけど「はぁ・・・」とそれをそのまま受け入れるのが普段の診察になっちゃうし、「薬もこれ出ました。このとおり飲んでください」って言われるわけですが、「これはなぜ？」と「詳しく知りたい」（受診者も知るべきではないかと思ってますが）時には、知識のGapが残っています。
患者や家族は全ての病気や診断を知りたいのではない。（自分や家族の健康に関して知りたいだけ）
医療職は、沢山の患者、家族（職ですから、多様な疾病への診断と治療が求められる）のですけど、その全てを全ての患者に伝えて欲しいというのではありません。
（それを望むなら自らが医学、医療を専門的に学ぶ、経験することになると思いますので(＾＾;
それらが十分になされなかった場合で重篤な状態となった場合に話し合いがまとまらず、
「じゃあ、（仕方ないから）法律の上で折り合いをつけましょう」が「司法の場」の使い方なのかな？って思います。
訴訟といっても、民事も刑事もあるわけで、基本民事訴訟に関してのやりとりをここで伸ばしていると理解してますが。
ながくなってすいません
＞491 けんやま（＠＠）さん
えーと。コメントの意味がよくわからなかったりしますが、
想像で補って、できるかぎりレスさせていただきますね。
〇術中映像について
訴訟時の説明素材になり得るというご指摘には同意します。
ただ、カネコ先生のご意見にありましたように、すぐ導入できる病院ばかりではないのでは？ということです。
〇医療訴訟について。
＞「できれば無いのが望ましい」
＞もう少し軽い受け止め方で訴訟というものを捉えても良い
えーと。上では医療訴訟の抑制、下では促進を意図していらっしゃるように見えますが…。
ちがっていたら申し訳ありません。
訴訟が、患者にとっても医師にとっても不幸と思う理由はいろいろありますが、
今は二つだけ。
ひとつは、貴重な医療資源である臨床医を長く被告の場に置いて、
その知識・能力を封印することは、広い意味での社会的損失につながりかねないこと。
もうひとつは、両者の関係が原告対被告、闘う相手として固定されることは、
不信と憎悪をエスカレートさせることはあっても、
減じる方向には働きにくいのではないかということです。
後者に少し踏み込みますと、医療行為の結果、患者になんらかの損害が生じた場合、それが
・医療者側に過失のない、不可抗力による不幸な結果なのか
・医療者側に過失があり、かつ過失と損害の間に因果関係があるのか
これって、知識のない患者・家族にはよくわかりませんよね。
実は、裁判官もよくわかっていなかったりします。
司法介入によって、問題解決により時間がかかり、その間に、
とくに原告側の感情がエスカレートして、
医療不信に陥る可能性は否定できないのではないでしょうか。
専門性の高い医療の世界で、的確な判断を下せるのは、同じ専門医の方のみとも思います。
「話し合いがまとまらなかったら司法の場へ」ではなく、第三者機関で専門医の判断を仰ぎ、
そこでの和解成立をめざすことが、今のところベターな解決のように思われます。
お答になっていればいいのですが。
えーと。コメントの意味がよくわからなかったりしますが、
想像で補って、できるかぎりレスさせていただきますね。
〇術中映像について
訴訟時の説明素材になり得るというご指摘には同意します。
ただ、カネコ先生のご意見にありましたように、すぐ導入できる病院ばかりではないのでは？ということです。
〇医療訴訟について。
＞「できれば無いのが望ましい」
＞もう少し軽い受け止め方で訴訟というものを捉えても良い
えーと。上では医療訴訟の抑制、下では促進を意図していらっしゃるように見えますが…。
ちがっていたら申し訳ありません。
訴訟が、患者にとっても医師にとっても不幸と思う理由はいろいろありますが、
今は二つだけ。
ひとつは、貴重な医療資源である臨床医を長く被告の場に置いて、
その知識・能力を封印することは、広い意味での社会的損失につながりかねないこと。
もうひとつは、両者の関係が原告対被告、闘う相手として固定されることは、
不信と憎悪をエスカレートさせることはあっても、
減じる方向には働きにくいのではないかということです。
後者に少し踏み込みますと、医療行為の結果、患者になんらかの損害が生じた場合、それが
・医療者側に過失のない、不可抗力による不幸な結果なのか
・医療者側に過失があり、かつ過失と損害の間に因果関係があるのか
これって、知識のない患者・家族にはよくわかりませんよね。
実は、裁判官もよくわかっていなかったりします。
司法介入によって、問題解決により時間がかかり、その間に、
とくに原告側の感情がエスカレートして、
医療不信に陥る可能性は否定できないのではないでしょうか。
専門性の高い医療の世界で、的確な判断を下せるのは、同じ専門医の方のみとも思います。
「話し合いがまとまらなかったら司法の場へ」ではなく、第三者機関で専門医の判断を仰ぎ、
そこでの和解成立をめざすことが、今のところベターな解決のように思われます。
お答になっていればいいのですが。
492:ｍｙｍｙさん>
分かりづらくてすいません(><)が・・・お答えありがとうございます(＾＾)
>術中映像について
カネコ先生のご意見にありましたように、すぐ導入できる病院ばかりではないのでは？ということです。
全病院、医院というのは無理かもですね。
訴訟の素材というのは、訴訟の頻度との兼ね合いからも必須とも思えませんし。
医療教育や医療技術の改善にどのような手法が取られているのか知らないのですけど、術式記録で特に医療従事者向けの「教育資料」には有用性が有ればそれも利点かと。
＞＞「できれば無いのが望ましい」
＞＞もう少し軽い受け止め方で訴訟というものを捉えても良い
えーと。上では医療訴訟の抑制、下では促進を意図していらっしゃるように見えますが…。
ちがっていたら申し訳ありません。
抑制と促進という両端は意識していませんよ。現状では訴訟というのがとても大きな事と意識してしまってると思うので、もっと敷居を低く捉えて社会制度の一つとして「必要なら利用する」と意識を転換しても良いのではと発言したつもりです。
デメリットに関しては
＞ひとつは、貴重な医療資源である臨床医を長く被告の場に置いて、
その知識・能力を封印することは、広い意味での社会的損失につながりかねないこと。
法廷が有るからと業務停止にはならないでしょ。
民事の結審で業務停止に至ることが有るのならそれは医療側の敗訴の結果でしょうけれど、そこまで行っちゃっても執行猶予が付くならこれもまた医療だけでなく「仕事できない」にはなりませんよね？
（医師免許という国家資格に関わる審判だったり医師法の元の制限がかかるなら 、それは私の知らない範囲なのですけど、どんな仕事でも起こりうるものでしょ）
また、訴えられるリスク（可能性までも含めてですよ）があり得ることは容認されるべきでしょうしこれも医療特有のものではないです。
>司法介入によって、問題解決により時間がかかり、その間に、とくに原告側の感情がエスカレートして、医療不信に陥る可能性は否定できないのではないでしょうか。
これもまた医療に限った原告ー被告関係とは思いません。
感情論に触れてますが、地域医療の行き渡らない地域を除けば、患者は信頼できない医師または医療機関を利用しないという選択をしますし。
＞専門性の高い医療の世界で、的確な判断を下せるのは、同じ専門医の方のみとも思います。
「話し合いがまとまらなかったら司法の場へ」ではなく、第三者機関で専門医の判断を仰ぎ、
そこでの和解成立をめざすことが、今のところベターな解決のように思われます。
この点が、患者視点としては疑問のなかなか消えない所です。
専門性が高いが故に的確な判断（それは医療行為に関しては）同一領域の専門医であるのは理解できます。
関連法規に関し「法律の専門家」が登場するのは、何も不自然さはない筈で、「医療行為の直接判断をできない」のは大きく専門分野が異なるだけに過ぎないと思うのですよ。
また、主治医の診察、診察に対しての疑義は有ったら別な専門医あるいは医療機関に「セカンド・オピニオンを求めても構わない」と言われながらも、同じ受診は「かかりつけ医でないとわからない」とされてしまえば、患者側ではおっしゃるような第3者の助言を頂くことが難しいのが現状に思えます。
医薬分離や院外処方によって、服薬には薬剤師の助言を得ることもできる時代になりましたが、これだけでは医師のセカンド・オピニオンにはつながらないのです。
「ドクターショッピング」するのは医療費負担や受診負荷が掛かるので、患者としてもさけたいですし、この様な揶揄される表現は好ましくないです。
主治医、副主治医（こんな言葉が適切ではないのとは思いますが）が明記されれば、訴訟の段階までいかず、日々の受診でも十分な理解に至らないまでも、施される処置の妥当性は患者側に取っても納得に近づくと思いますよ。
外科系での術式（特に術野）を「誰が見ても」わかりやすい資料として用意するのはその面からも良いのかもしれないですが。
別な視点でInformed Consentが進めば、その方が新しい機関や制度による必要はないとも思います。
インフォームド・コンセント（英語：informed consent）は、「正しい情報を得た（伝えられた）上での合意」を意味する概念。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
分かりづらくてすいません(><)が・・・お答えありがとうございます(＾＾)
>術中映像について
カネコ先生のご意見にありましたように、すぐ導入できる病院ばかりではないのでは？ということです。
全病院、医院というのは無理かもですね。
訴訟の素材というのは、訴訟の頻度との兼ね合いからも必須とも思えませんし。
医療教育や医療技術の改善にどのような手法が取られているのか知らないのですけど、術式記録で特に医療従事者向けの「教育資料」には有用性が有ればそれも利点かと。
＞＞「できれば無いのが望ましい」
＞＞もう少し軽い受け止め方で訴訟というものを捉えても良い
えーと。上では医療訴訟の抑制、下では促進を意図していらっしゃるように見えますが…。
ちがっていたら申し訳ありません。
抑制と促進という両端は意識していませんよ。現状では訴訟というのがとても大きな事と意識してしまってると思うので、もっと敷居を低く捉えて社会制度の一つとして「必要なら利用する」と意識を転換しても良いのではと発言したつもりです。
デメリットに関しては
＞ひとつは、貴重な医療資源である臨床医を長く被告の場に置いて、
その知識・能力を封印することは、広い意味での社会的損失につながりかねないこと。
法廷が有るからと業務停止にはならないでしょ。
民事の結審で業務停止に至ることが有るのならそれは医療側の敗訴の結果でしょうけれど、そこまで行っちゃっても執行猶予が付くならこれもまた医療だけでなく「仕事できない」にはなりませんよね？
（医師免許という国家資格に関わる審判だったり医師法の元の制限がかかるなら 、それは私の知らない範囲なのですけど、どんな仕事でも起こりうるものでしょ）
また、訴えられるリスク（可能性までも含めてですよ）があり得ることは容認されるべきでしょうしこれも医療特有のものではないです。
>司法介入によって、問題解決により時間がかかり、その間に、とくに原告側の感情がエスカレートして、医療不信に陥る可能性は否定できないのではないでしょうか。
これもまた医療に限った原告ー被告関係とは思いません。
感情論に触れてますが、地域医療の行き渡らない地域を除けば、患者は信頼できない医師または医療機関を利用しないという選択をしますし。
＞専門性の高い医療の世界で、的確な判断を下せるのは、同じ専門医の方のみとも思います。
「話し合いがまとまらなかったら司法の場へ」ではなく、第三者機関で専門医の判断を仰ぎ、
そこでの和解成立をめざすことが、今のところベターな解決のように思われます。
この点が、患者視点としては疑問のなかなか消えない所です。
専門性が高いが故に的確な判断（それは医療行為に関しては）同一領域の専門医であるのは理解できます。
関連法規に関し「法律の専門家」が登場するのは、何も不自然さはない筈で、「医療行為の直接判断をできない」のは大きく専門分野が異なるだけに過ぎないと思うのですよ。
また、主治医の診察、診察に対しての疑義は有ったら別な専門医あるいは医療機関に「セカンド・オピニオンを求めても構わない」と言われながらも、同じ受診は「かかりつけ医でないとわからない」とされてしまえば、患者側ではおっしゃるような第3者の助言を頂くことが難しいのが現状に思えます。
医薬分離や院外処方によって、服薬には薬剤師の助言を得ることもできる時代になりましたが、これだけでは医師のセカンド・オピニオンにはつながらないのです。
「ドクターショッピング」するのは医療費負担や受診負荷が掛かるので、患者としてもさけたいですし、この様な揶揄される表現は好ましくないです。
主治医、副主治医（こんな言葉が適切ではないのとは思いますが）が明記されれば、訴訟の段階までいかず、日々の受診でも十分な理解に至らないまでも、施される処置の妥当性は患者側に取っても納得に近づくと思いますよ。
外科系での術式（特に術野）を「誰が見ても」わかりやすい資料として用意するのはその面からも良いのかもしれないですが。
別な視点でInformed Consentが進めば、その方が新しい機関や制度による必要はないとも思います。
インフォームド・コンセント（英語：informed consent）は、「正しい情報を得た（伝えられた）上での合意」を意味する概念。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
＞493 けんやま（＠＠）さん
＞もっと敷居を低く捉えて社会制度の一つとして「必要なら利用する」と意識を転換
それは、訴訟を増やす、促進する方向にしか働かないと思います。
＞法廷が有るからと業務停止にはならない
ああ、これは封印という言葉が不適切でしたね。制限とすべきでした。失礼しました。
法廷活動のために、診療、手術その他の日常業務に支障をきたす可能性があるということです。
＞訴えられるリスクは容認されるべき
患者の訴える権利を否定はしておりません。
＞セカンド・オピニオン
＞ドクターショッピング
＞インフォームド・コンセント
これらの言葉については、失礼ですがもう少し理解を深められることをお勧め致します。
また、奈良の大淀病院事件や、福島の大野病院事件など、
過去の医療訴訟のいくつかを精読していただくことも参考になると思います。
＞もっと敷居を低く捉えて社会制度の一つとして「必要なら利用する」と意識を転換
それは、訴訟を増やす、促進する方向にしか働かないと思います。
＞法廷が有るからと業務停止にはならない
ああ、これは封印という言葉が不適切でしたね。制限とすべきでした。失礼しました。
法廷活動のために、診療、手術その他の日常業務に支障をきたす可能性があるということです。
＞訴えられるリスクは容認されるべき
患者の訴える権利を否定はしておりません。
＞セカンド・オピニオン
＞ドクターショッピング
＞インフォームド・コンセント
これらの言葉については、失礼ですがもう少し理解を深められることをお勧め致します。
また、奈良の大淀病院事件や、福島の大野病院事件など、
過去の医療訴訟のいくつかを精読していただくことも参考になると思います。
＞セカンド・オピニオン
＞ドクターショッピング
＞インフォームド・コンセント
これらの言葉については、失礼ですがもう少し理解を深められることをお勧め致します。
そうですか・・・
現状の私の理解での範囲でのコメントがお詳しい方からは理解が浅いというのはわかりましたけど。
「Second opinion」は「主治医以外の医師の意見を請うこと」と理解していたのですが、単に英語解釈ではなく、「医療用語としての取扱いを理解してください」なんですね。
判りにくさが残るのは、患者にとっては敷居の高さにつながるように思いますが・・・
ただ今の理解の範囲でも、「ドクターショッピング」をここで取り上げたのは不適切とは思います。
これは失礼しました。
＞ドクターショッピング
＞インフォームド・コンセント
これらの言葉については、失礼ですがもう少し理解を深められることをお勧め致します。
そうですか・・・
現状の私の理解での範囲でのコメントがお詳しい方からは理解が浅いというのはわかりましたけど。
「Second opinion」は「主治医以外の医師の意見を請うこと」と理解していたのですが、単に英語解釈ではなく、「医療用語としての取扱いを理解してください」なんですね。
判りにくさが残るのは、患者にとっては敷居の高さにつながるように思いますが・・・
ただ今の理解の範囲でも、「ドクターショッピング」をここで取り上げたのは不適切とは思います。
これは失礼しました。
＞495
このコミュには10000以上の過去トピックがあります。
検索してざっと目を通すだけでも、多くの情報が得られますよ。
タイトルの表記ミスで検索にひっかかりませんが、こちらも良トピと思います。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15870164&comm_id=474924
で、医療訴訟について考える上で、福島の大野病院産科医逮捕事件について知ることは必須かと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E9%87%8E%E7%97%85%E9%99%A2%E7%94%A3%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6
私事ですが、この裁判の終結後、判決に納得できない原告遺族が、
厚労省内で抗議文を読み上げる場に、たまたま居合わせました。
訴訟は不幸と思うのは、その経験も大きいです。
このコミュには10000以上の過去トピックがあります。
検索してざっと目を通すだけでも、多くの情報が得られますよ。
タイトルの表記ミスで検索にひっかかりませんが、こちらも良トピと思います。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15870164&comm_id=474924
で、医療訴訟について考える上で、福島の大野病院産科医逮捕事件について知ることは必須かと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E9%87%8E%E7%97%85%E9%99%A2%E7%94%A3%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6
私事ですが、この裁判の終結後、判決に納得できない原告遺族が、
厚労省内で抗議文を読み上げる場に、たまたま居合わせました。
訴訟は不幸と思うのは、その経験も大きいです。
>500
基本的に、システム改善はこちらも主張しているので。違いは、システム以外の要素をどう評価しているか、だけですね。
何かを防止するには、システムやルールと共に教育が欠かせないんですよ。
例えば、建設業界などを見ても、教育に力を入れる上場企業では事故発生率が業界平均の一割ちょっとだったりします。
上場企業の多くは、海外に現場を持ち、現地人を多数雇うわけですが、徹底した教育によって事故を防止するわけです。システムやルールは、基本的にメジャーなものが適用されていますから、成果を左右するのは教育なのです。
人間、楽をしたがる、面倒くさがる、油断してしまう、など様々な本質を持ちますが、『人間の本質だから』と割り切るのではなく、それを踏まえた上で様々な施策を取り入れるのが正解でしょう。
システムやルールも、運用に人間が関わる以上は、その『本質』から解放されるわけではなく、最終的には『個人』に左右されてしまうわけです。両者をどちらも重視しなくてはならない、というのが趣旨です。
もう１つ、まぁ、これは戦略的な意味合いですが、医療関係者側からの主張が『システム』にばかり偏ると、外部からは不要な反感を買うこともあるだろう、と。それも、司法の介入を排除することを含むとならば、言ってみればかなりの『特権』にも映りかねないわけです。
外部からすれば、『自分たちには全く非がないの？』という反感もあろうし、『結局は保身でしょ？』という反感もあるわけです。
最善のシステムとは、医療関係者だけでなく、トータルでの満足を高める必要がありますから、アプローチの仕方も大事にした方が良いだろう、と。
そのあたり、その言い方をしちゃまずかろうな、と感じたわけです。
基本的に、システム改善はこちらも主張しているので。違いは、システム以外の要素をどう評価しているか、だけですね。
何かを防止するには、システムやルールと共に教育が欠かせないんですよ。
例えば、建設業界などを見ても、教育に力を入れる上場企業では事故発生率が業界平均の一割ちょっとだったりします。
上場企業の多くは、海外に現場を持ち、現地人を多数雇うわけですが、徹底した教育によって事故を防止するわけです。システムやルールは、基本的にメジャーなものが適用されていますから、成果を左右するのは教育なのです。
人間、楽をしたがる、面倒くさがる、油断してしまう、など様々な本質を持ちますが、『人間の本質だから』と割り切るのではなく、それを踏まえた上で様々な施策を取り入れるのが正解でしょう。
システムやルールも、運用に人間が関わる以上は、その『本質』から解放されるわけではなく、最終的には『個人』に左右されてしまうわけです。両者をどちらも重視しなくてはならない、というのが趣旨です。
もう１つ、まぁ、これは戦略的な意味合いですが、医療関係者側からの主張が『システム』にばかり偏ると、外部からは不要な反感を買うこともあるだろう、と。それも、司法の介入を排除することを含むとならば、言ってみればかなりの『特権』にも映りかねないわけです。
外部からすれば、『自分たちには全く非がないの？』という反感もあろうし、『結局は保身でしょ？』という反感もあるわけです。
最善のシステムとは、医療関係者だけでなく、トータルでの満足を高める必要がありますから、アプローチの仕方も大事にした方が良いだろう、と。
そのあたり、その言い方をしちゃまずかろうな、と感じたわけです。
教育という点についてはこれは行う、行った方がよいという点では同意します。
実のところ医療業界で事故に対する教育が行われていないと言うことではなく、むしろここは普通に行われている部分です。改ざん等に関しても「カルテの修正には二重線を用いること」は既に当たり前に言われていることで（本来は変更した時の日付と理由を入れるべきですが、そこはまだ不十分）、もともと何もやっていないというわけではないんですよね。
で、我々の主張としては、それでもなおかつ起こるのが偽証・改ざんであり、ここにはやはりシステムを変えるしかないだろうと言うことです。
＞もう１つ、まぁ、これは戦略的な意味合いですが、医療関係者側からの主張が『システム』にばかり偏ると、外部からは不要な反感を買うこともあるだろう、と。それも、司法の介入を排除することを含むとならば、言ってみればかなりの『特権』にも映りかねないわけです。
これですが、医療事故でなくとも過失による事故に対して刑事訴訟の対象とすること自体に疑問を感じます（飲酒運転やひき逃げなどの故意を含む重過失を除く）。
そもそも日本の刑法では本来
＞（故意）
第38条 罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。
と言う規定があるんですよ。で、この「ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない」という条文を拡大解釈する形で「業務上過失致死傷」という罪名が存在し、事実上過失だろうがなんだろうが刑事罰の対象としているわけです。これ自体が変じゃないでしょうか？。
近年の事例で代表的なものとしては「明石花火大会歩道橋事故」や「日本航空機駿河湾上空ニアミス事故」があり、こういうものを刑事訴訟の対象とすべきではないだろう、というのが包括的な私の考えです。これはそれこそ民事でカタをつけるべき筋のものじゃないでしょうか？
我々が言った場合に保身という見方をされるのはある程度やむを得ないと思いますが、システム面の改善という話は実はこういう考えも含んでいます。
一方で例えば山本病院事件のように明らかな故意を含む（と思われる）事例に対しては医師側も厳しい見方をしています。ここにも参加しておられるベース医者先生は「業務上過失致死傷ではなく、傷害致死を適用すべきだろう」とおっしゃってますし、私もこれには完全同意しています。
ただ、現行法上、傷害致死で立件するのは故意を証明するのが難しいので（傷害致死で起訴すれば無罪になる可能性がある）業務上過失致死傷を適用せざるを得なかったのだろう、と言うのが私の参加するSNSでの法曹の方々の意見です。
実のところ医療業界で事故に対する教育が行われていないと言うことではなく、むしろここは普通に行われている部分です。改ざん等に関しても「カルテの修正には二重線を用いること」は既に当たり前に言われていることで（本来は変更した時の日付と理由を入れるべきですが、そこはまだ不十分）、もともと何もやっていないというわけではないんですよね。
で、我々の主張としては、それでもなおかつ起こるのが偽証・改ざんであり、ここにはやはりシステムを変えるしかないだろうと言うことです。
＞もう１つ、まぁ、これは戦略的な意味合いですが、医療関係者側からの主張が『システム』にばかり偏ると、外部からは不要な反感を買うこともあるだろう、と。それも、司法の介入を排除することを含むとならば、言ってみればかなりの『特権』にも映りかねないわけです。
これですが、医療事故でなくとも過失による事故に対して刑事訴訟の対象とすること自体に疑問を感じます（飲酒運転やひき逃げなどの故意を含む重過失を除く）。
そもそも日本の刑法では本来
＞（故意）
第38条 罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。
と言う規定があるんですよ。で、この「ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない」という条文を拡大解釈する形で「業務上過失致死傷」という罪名が存在し、事実上過失だろうがなんだろうが刑事罰の対象としているわけです。これ自体が変じゃないでしょうか？。
近年の事例で代表的なものとしては「明石花火大会歩道橋事故」や「日本航空機駿河湾上空ニアミス事故」があり、こういうものを刑事訴訟の対象とすべきではないだろう、というのが包括的な私の考えです。これはそれこそ民事でカタをつけるべき筋のものじゃないでしょうか？
我々が言った場合に保身という見方をされるのはある程度やむを得ないと思いますが、システム面の改善という話は実はこういう考えも含んでいます。
一方で例えば山本病院事件のように明らかな故意を含む（と思われる）事例に対しては医師側も厳しい見方をしています。ここにも参加しておられるベース医者先生は「業務上過失致死傷ではなく、傷害致死を適用すべきだろう」とおっしゃってますし、私もこれには完全同意しています。
ただ、現行法上、傷害致死で立件するのは故意を証明するのが難しいので（傷害致死で起訴すれば無罪になる可能性がある）業務上過失致死傷を適用せざるを得なかったのだろう、と言うのが私の参加するSNSでの法曹の方々の意見です。
497:ｍｙｍｙさん
>タイトルの表記ミスで検索にひっかかりませんが、こちらも良トピと思います。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15870164&comm_id=474924
↑「セカンド・オピニオン」トピですね。ご紹介ありがとうございます。
ただ、言いたかったのは、医療用語・制度の上での「セカンド・オピニオン」を理解するのも意味有りますけど、「第3者専門家でないと判断できないでしょう」とコメントしてたのを読んで、「参考意見を仰ぐ」＝「セカンド・オピニオンを得る」というのと何が違うの？と思ったんですよ。
横文字の日本語解釈という話になっちゃいますけどね(＾＾；
コミュ内のトピ検索も当事者意見交換で価値ありますけど、引用されてる様にWikipedia辺りも参考情報になるんでそちらも読みました。
そしたら、飽くまで主治医が居て、主治医に希望して「医療での」セカンド・オピニオンを得るシステムになっていると説明されてるし、紹介されてるトピにも有りましたが、費用算定上は「診断ではないから、保険摘要にならない」って有るわけで、これまた「何で？」と思いました。
これって第3者ではなく、主治医が確定していてそれ以外は受診しづらい「システム」になっていないか？と感じてます。
・・・とすれば、「インフォームド・コンセント」という概念には対応していないシステムのままと思うので。
私はこのシステムに沿っての「セカンド・オピニオン」を得たことは無いです。
受診中の治療については、診療科の他の先生を予約外受診して主治医以外の専門医の意見を仰ぐというやり方をしてきました。同一病院での他の先生の受診なので受診記録はカルテに記録されている筈で主治医も参照できますし。
また医師が不定期に異動する公立病院にかかっているから患者側では望まないのに主治医が変わってしまうことも一因ですけど。
>で、医療訴訟について考える上で、福島の大野病院産科医逮捕事件について知ることは必須かと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E9%87%8E%E7%97%85%E9%99%A2%E7%94%A3%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6
↑読んでみました。
予期の難しい症例で患者さんが亡くなってしまい、担当医が訴えられた事件で患者（原告）側敗訴となった例ですね。
処置場面での医師の判断は難しいながらも専門医としての判断として理解できました。
ただ裁判になってしまったのは、双方ともに主張があったからで「医療訴訟」の意味は有ったと思います。
調査委員会が設けられて（一般語としてのセカンドオピニオンに該当すると思っているのですけど）といういきさつも有ったようですが、その後裁判となってますよね？
ところが裁判経緯からは裁判官の認識では原告主張が準備不足で裁判が進んでしまったのですね・・・
そのために原告側が納得できない裁判結果となってしまったのだと思いました。
これでは特に患者側では無念の残る判決と映ると思います。
そうならないためには・・・このトピ内のコメントを読み返せば、「患者が医療訴訟をあげるならどうすべきか？」は読み取れると思ってますけど。
>タイトルの表記ミスで検索にひっかかりませんが、こちらも良トピと思います。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15870164&comm_id=474924
↑「セカンド・オピニオン」トピですね。ご紹介ありがとうございます。
ただ、言いたかったのは、医療用語・制度の上での「セカンド・オピニオン」を理解するのも意味有りますけど、「第3者専門家でないと判断できないでしょう」とコメントしてたのを読んで、「参考意見を仰ぐ」＝「セカンド・オピニオンを得る」というのと何が違うの？と思ったんですよ。
横文字の日本語解釈という話になっちゃいますけどね(＾＾；
コミュ内のトピ検索も当事者意見交換で価値ありますけど、引用されてる様にWikipedia辺りも参考情報になるんでそちらも読みました。
そしたら、飽くまで主治医が居て、主治医に希望して「医療での」セカンド・オピニオンを得るシステムになっていると説明されてるし、紹介されてるトピにも有りましたが、費用算定上は「診断ではないから、保険摘要にならない」って有るわけで、これまた「何で？」と思いました。
これって第3者ではなく、主治医が確定していてそれ以外は受診しづらい「システム」になっていないか？と感じてます。
・・・とすれば、「インフォームド・コンセント」という概念には対応していないシステムのままと思うので。
私はこのシステムに沿っての「セカンド・オピニオン」を得たことは無いです。
受診中の治療については、診療科の他の先生を予約外受診して主治医以外の専門医の意見を仰ぐというやり方をしてきました。同一病院での他の先生の受診なので受診記録はカルテに記録されている筈で主治医も参照できますし。
また医師が不定期に異動する公立病院にかかっているから患者側では望まないのに主治医が変わってしまうことも一因ですけど。
>で、医療訴訟について考える上で、福島の大野病院産科医逮捕事件について知ることは必須かと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E9%87%8E%E7%97%85%E9%99%A2%E7%94%A3%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6
↑読んでみました。
予期の難しい症例で患者さんが亡くなってしまい、担当医が訴えられた事件で患者（原告）側敗訴となった例ですね。
処置場面での医師の判断は難しいながらも専門医としての判断として理解できました。
ただ裁判になってしまったのは、双方ともに主張があったからで「医療訴訟」の意味は有ったと思います。
調査委員会が設けられて（一般語としてのセカンドオピニオンに該当すると思っているのですけど）といういきさつも有ったようですが、その後裁判となってますよね？
ところが裁判経緯からは裁判官の認識では原告主張が準備不足で裁判が進んでしまったのですね・・・
そのために原告側が納得できない裁判結果となってしまったのだと思いました。
これでは特に患者側では無念の残る判決と映ると思います。
そうならないためには・・・このトピ内のコメントを読み返せば、「患者が医療訴訟をあげるならどうすべきか？」は読み取れると思ってますけど。
504:ｍｙｍｙさん>
質問またはご意見を請うのは(503からの抜粋と補足で)
1)これ（現在の「セカンド・オピニオン」）って第3者ではなく、主治医が確定していてそれ以外は受診しづらい「システム」になっていないか？と感じてます。
・・・とすれば、「インフォームド・コンセント」という概念には対応していないシステムのままと思うので。
という疑問がまず有りますね。
これも私の理解の浅さはまだ残っているのかもしれませんけど。
2)トピの主題の医療訴訟に関して
第3者専門家の助言、判断が必要ということですが、それならセカンドオピニオンというシステムを使えないのか？と思ったんです。
でも医療訴訟は有るわけで、それなら訴訟に至らず済ますためには、「セカンド・オピニオン」を利用してもうまくいかないのは何故なのか？
とおたずねしたいのです。
3)示してくださった「大野病院産科医逮捕事件」では調査委員会が設けられたにもかかわらず、なぜ医療訴訟に至ってしまったとお考えですか？
となります。
読み取りにくい文章でごめんなさい。
質問またはご意見を請うのは(503からの抜粋と補足で)
1)これ（現在の「セカンド・オピニオン」）って第3者ではなく、主治医が確定していてそれ以外は受診しづらい「システム」になっていないか？と感じてます。
・・・とすれば、「インフォームド・コンセント」という概念には対応していないシステムのままと思うので。
という疑問がまず有りますね。
これも私の理解の浅さはまだ残っているのかもしれませんけど。
2)トピの主題の医療訴訟に関して
第3者専門家の助言、判断が必要ということですが、それならセカンドオピニオンというシステムを使えないのか？と思ったんです。
でも医療訴訟は有るわけで、それなら訴訟に至らず済ますためには、「セカンド・オピニオン」を利用してもうまくいかないのは何故なのか？
とおたずねしたいのです。
3)示してくださった「大野病院産科医逮捕事件」では調査委員会が設けられたにもかかわらず、なぜ医療訴訟に至ってしまったとお考えですか？
となります。
読み取りにくい文章でごめんなさい。
＞505 けんやま（＠＠）さん
さっそく整理してくださってありがとうございます。
1)について
セカンド・オピニオンとインフォームド・コンセントは、それぞれ独立した概念であり、
システムとして因果関係や相関関係をうんぬんすべきものではないのでは？
2)トピの主題の医療訴訟に関して
もちろん、患者が存命なら、セカンドオピニオンを取ることは可能です。
ただ、亡くなった後でセカンド・オピニオンを取ることは不可能なので、
訴訟となってしまうのではないかと推測します。
3)「大野病院産科医逮捕事件」について
訴訟に至った最大の理由は、調査委員会が執刀医の過失を早々に認めたからと、私は思います。
遺族感情としては、過失があったのなら、その責任を取らせたいと思うのはやむなしとも。
しかし、複数の専門家の意見を検討した結果、医師の過失は認められませんでした。
調査委員会が問題を大きくした残念な例ではないでしょうか。
というか、ウィキぺディアにはその辺も詳しく書いてありますが、全文お読みいただけましたか？
もっと詳しくお知りになりたいのでしたら、この辺も参考になると思います。
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&aq=1&oq=%e5%a4%a7%e9%87%8e%e7%97%85%e9%99%a2&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4SUNC_jaJP361JP372&q=%e5%a4%a7%e9%87%8e%e7%97%85%e9%99%a2%e4%ba%8b%e4%bb%b6
さっそく整理してくださってありがとうございます。
1)について
セカンド・オピニオンとインフォームド・コンセントは、それぞれ独立した概念であり、
システムとして因果関係や相関関係をうんぬんすべきものではないのでは？
2)トピの主題の医療訴訟に関して
もちろん、患者が存命なら、セカンドオピニオンを取ることは可能です。
ただ、亡くなった後でセカンド・オピニオンを取ることは不可能なので、
訴訟となってしまうのではないかと推測します。
3)「大野病院産科医逮捕事件」について
訴訟に至った最大の理由は、調査委員会が執刀医の過失を早々に認めたからと、私は思います。
遺族感情としては、過失があったのなら、その責任を取らせたいと思うのはやむなしとも。
しかし、複数の専門家の意見を検討した結果、医師の過失は認められませんでした。
調査委員会が問題を大きくした残念な例ではないでしょうか。
というか、ウィキぺディアにはその辺も詳しく書いてありますが、全文お読みいただけましたか？
もっと詳しくお知りになりたいのでしたら、この辺も参考になると思います。
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&aq=1&oq=%e5%a4%a7%e9%87%8e%e7%97%85%e9%99%a2&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4SUNC_jaJP361JP372&q=%e5%a4%a7%e9%87%8e%e7%97%85%e9%99%a2%e4%ba%8b%e4%bb%b6
横ですが・・・
＞調査委員会が設けられて（一般語としてのセカンドオピニオンに該当すると思っているのですけど）といういきさつも有ったようですが、その後裁判となってますよね？
ところが裁判経緯からは裁判官の認識では原告主張が準備不足で裁判が進んでしまったのですね・・・
そのために原告側が納得できない裁判結果となってしまったのだと思いました。
これでは特に患者側では無念の残る判決と映ると思います。
大野病院事件ではそもそも「民事訴訟」は起きていません。起きているのは刑事訴訟だけです。
まず、そこに大きな誤解があるかと。
（一般に「原告主張が」という表現を用いる時は民事訴訟の場合です。刑事の場合は「検察官が」という表現になります）
次に調査委員会についてですが、この調査委員会の報告書自体が無理筋のものであったために刑事訴訟が起きたという事実があります。
まず、報告書全文
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/files/houkokusho.pdf
しかし、この報告書自体が「過失無しでは医療過誤による保険金支払いが行われないために、結論ありきで作成されたもの」であると言われています。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/03/post_f80e.html
この報告書を受けて福島県警が動き、加藤医師の逮捕・拘留〜起訴に至っています。
起訴に至るまでの捜査で検察側鑑定書を書いたのは新潟大の産科教授でしたが、この方は参加専門ではなく婦人科腫瘍の専門家です。また、癒着胎盤に関する診療経験は若手の頃に１件あるだけで、かつ自らの執刀経験によるものでもありません（まあ、実際問題癒着胎盤を複数回経験しているという医者はそうそういるものじゃないですが）
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%C2%E8%CF%BB%B2%F3%B8%F8%C8%BD%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6%2807%2F7%2F20%29
＞調査委員会が設けられて（一般語としてのセカンドオピニオンに該当すると思っているのですけど）といういきさつも有ったようですが、その後裁判となってますよね？
ところが裁判経緯からは裁判官の認識では原告主張が準備不足で裁判が進んでしまったのですね・・・
そのために原告側が納得できない裁判結果となってしまったのだと思いました。
これでは特に患者側では無念の残る判決と映ると思います。
大野病院事件ではそもそも「民事訴訟」は起きていません。起きているのは刑事訴訟だけです。
まず、そこに大きな誤解があるかと。
（一般に「原告主張が」という表現を用いる時は民事訴訟の場合です。刑事の場合は「検察官が」という表現になります）
次に調査委員会についてですが、この調査委員会の報告書自体が無理筋のものであったために刑事訴訟が起きたという事実があります。
まず、報告書全文
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/files/houkokusho.pdf
しかし、この報告書自体が「過失無しでは医療過誤による保険金支払いが行われないために、結論ありきで作成されたもの」であると言われています。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/03/post_f80e.html
この報告書を受けて福島県警が動き、加藤医師の逮捕・拘留〜起訴に至っています。
起訴に至るまでの捜査で検察側鑑定書を書いたのは新潟大の産科教授でしたが、この方は参加専門ではなく婦人科腫瘍の専門家です。また、癒着胎盤に関する診療経験は若手の頃に１件あるだけで、かつ自らの執刀経験によるものでもありません（まあ、実際問題癒着胎盤を複数回経験しているという医者はそうそういるものじゃないですが）
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%C2%E8%CF%BB%B2%F3%B8%F8%C8%BD%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6%2807%2F7%2F20%29
506:ｍｙｍｙさん>
>もっと詳しくお知りになりたいのでしたら、この辺も参考になると思います。
医療訴訟は無くならないでしょうし、それも患者の権利でもあるし利用できると知った上で患者として、より良い医療を望んでいるとご理解いただければ幸いです
ｍｙｍｙさんご自身も、医療訴訟の低減または改善は望んでらっしゃったと思いますが？
「インフォームド・コンセント」は概念ですが、「セカンド・オピニオン」は概念に沿っての制度でしょう？そうでなければ医療会計上の規定は設けられないでしょうし。
またセカンドオピニオン専門窓口といったものも設けられないでしょう。
両者の相互関係はWikipediaの説明（下記引用）からの私の解釈です。
理念：「従来の医師・歯科医師の権威（パターナリズム）に基づいた医療を改め、患者の選択権・自由意志を最大限尊重するという理念に基づいている。」
↓
法制度での規定（概念の明確化）：
「日本では1997年（平成9年）の医療法改正によって、医療者は適切な説明を行って、医療を受ける者の理解を得るよう努力する義務が初めて明記された。さらに国際法的にも2006年11月に議決されたジョグジャカルタ原則によってその必要性と重要性が明記された。
説明・理解のない治療で侵襲を与えた場合、近年の日本では民事訴訟で医療従事者側に対する損害賠償が認められる傾向にある。説明・理解のない治療は刑法上の傷害罪や殺人罪に当たるという主張もある。ただし、現在の日本では、これらの容疑で医療従事者が起訴されることは非常に例外的である。」
↓
そして実際の医療現場での「使い方」が現状の「セカンド・オピニオン」受診
（インフォームド・コンセントの実現にはこれ以外の手立ても有るのでしょうけどね）
#参考「インフォームド・コンセント」Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88
507:カネコ＠北海道さん>
>大野病院事件ではそもそも「民事訴訟」は起きていません。起きているのは刑事訴訟だけです。
そうでしたか。
・訴訟前では医療過誤への調査と結論
・訴訟の争点は致死根拠への責任判断（お考えでは報告書の妥当性もグレーっぽいですが(＾＾；）
かな？
>次に調査委員会についてですが、この調査委員会の報告書自体が無理筋のものであったために刑事訴訟が起きたという事実があります。
>しかし、この報告書自体が「過失無しでは医療過誤による保険金支払いが行われないために、結論ありきで作成されたもの」であると言われています。
ここはWikipediaにも確かに書かれていました。
亡くなった患者と家族に対する補償を「保険」に委ねての早期解決を図ろうとしたとも見えますね。
>癒着胎盤に関する診療経験は若手の頃に１件あるだけで、かつ自らの執刀経験によるものでもありません
稀な症例であるからと診療経験者を探し当てて鑑定書作成依頼したのでしょうね。
ただ執刀経験(より当該症例に近い経験)有れば望ましいでしょうけど、難問が残りますね。
第3者の選定ができたとしても、それでも訴訟に至る場面は避けられない…等。
個人的には今のところ、医療訴訟問題には改善の難点が残っている と感じてます。
>もっと詳しくお知りになりたいのでしたら、この辺も参考になると思います。
医療訴訟は無くならないでしょうし、それも患者の権利でもあるし利用できると知った上で患者として、より良い医療を望んでいるとご理解いただければ幸いです
ｍｙｍｙさんご自身も、医療訴訟の低減または改善は望んでらっしゃったと思いますが？
「インフォームド・コンセント」は概念ですが、「セカンド・オピニオン」は概念に沿っての制度でしょう？そうでなければ医療会計上の規定は設けられないでしょうし。
またセカンドオピニオン専門窓口といったものも設けられないでしょう。
両者の相互関係はWikipediaの説明（下記引用）からの私の解釈です。
理念：「従来の医師・歯科医師の権威（パターナリズム）に基づいた医療を改め、患者の選択権・自由意志を最大限尊重するという理念に基づいている。」
↓
法制度での規定（概念の明確化）：
「日本では1997年（平成9年）の医療法改正によって、医療者は適切な説明を行って、医療を受ける者の理解を得るよう努力する義務が初めて明記された。さらに国際法的にも2006年11月に議決されたジョグジャカルタ原則によってその必要性と重要性が明記された。
説明・理解のない治療で侵襲を与えた場合、近年の日本では民事訴訟で医療従事者側に対する損害賠償が認められる傾向にある。説明・理解のない治療は刑法上の傷害罪や殺人罪に当たるという主張もある。ただし、現在の日本では、これらの容疑で医療従事者が起訴されることは非常に例外的である。」
↓
そして実際の医療現場での「使い方」が現状の「セカンド・オピニオン」受診
（インフォームド・コンセントの実現にはこれ以外の手立ても有るのでしょうけどね）
#参考「インフォームド・コンセント」Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88
507:カネコ＠北海道さん>
>大野病院事件ではそもそも「民事訴訟」は起きていません。起きているのは刑事訴訟だけです。
そうでしたか。
・訴訟前では医療過誤への調査と結論
・訴訟の争点は致死根拠への責任判断（お考えでは報告書の妥当性もグレーっぽいですが(＾＾；）
かな？
>次に調査委員会についてですが、この調査委員会の報告書自体が無理筋のものであったために刑事訴訟が起きたという事実があります。
>しかし、この報告書自体が「過失無しでは医療過誤による保険金支払いが行われないために、結論ありきで作成されたもの」であると言われています。
ここはWikipediaにも確かに書かれていました。
亡くなった患者と家族に対する補償を「保険」に委ねての早期解決を図ろうとしたとも見えますね。
>癒着胎盤に関する診療経験は若手の頃に１件あるだけで、かつ自らの執刀経験によるものでもありません
稀な症例であるからと診療経験者を探し当てて鑑定書作成依頼したのでしょうね。
ただ執刀経験(より当該症例に近い経験)有れば望ましいでしょうけど、難問が残りますね。
第3者の選定ができたとしても、それでも訴訟に至る場面は避けられない…等。
個人的には今のところ、医療訴訟問題には改善の難点が残っている と感じてます。
＞507
横入多謝。簡潔なご説明をありがとうございます。
この件は、医療と法と報道について多くの問題を提示したと、今も感じます。
＞508
＞ｍｙｍｙさんご自身も、医療訴訟の低減または改善は望んでらっしゃったと思いますが？
はい、その思いは一貫して変わりません。
私も患者側の人間ですから、自分や家族を守るために、医療環境がより良くなることを願っています。
そのためには、医療訴訟がもたらすデメリットを理解することが必要とも。
＞「セカンド・オピニオン」は概念に沿っての制度でしょう？
これは私の「異なる概念」という表現が、わかりにくかったかもしれませんね。
インフォームド・コンセントは、基本的に主治医と患者の間で行われる「説明」です。
ここで疑問が解決すれば、それでＯＫ。
この説明では納得できないとか、他の意見を知りたい時に「セカンド・オピニオン」が登場します。
両者は、患者に必要な情報を提供し、選択権や自由意思を尊重するという、
一連の理念に基づくものではありますが、発現するフェーズが異なることは、
押さえておくべきポイントと思います。
横入多謝。簡潔なご説明をありがとうございます。
この件は、医療と法と報道について多くの問題を提示したと、今も感じます。
＞508
＞ｍｙｍｙさんご自身も、医療訴訟の低減または改善は望んでらっしゃったと思いますが？
はい、その思いは一貫して変わりません。
私も患者側の人間ですから、自分や家族を守るために、医療環境がより良くなることを願っています。
そのためには、医療訴訟がもたらすデメリットを理解することが必要とも。
＞「セカンド・オピニオン」は概念に沿っての制度でしょう？
これは私の「異なる概念」という表現が、わかりにくかったかもしれませんね。
インフォームド・コンセントは、基本的に主治医と患者の間で行われる「説明」です。
ここで疑問が解決すれば、それでＯＫ。
この説明では納得できないとか、他の意見を知りたい時に「セカンド・オピニオン」が登場します。
両者は、患者に必要な情報を提供し、選択権や自由意思を尊重するという、
一連の理念に基づくものではありますが、発現するフェーズが異なることは、
押さえておくべきポイントと思います。
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