超一流のボディメーキング術コミュの夜遅くに食べても太らない方法

これは、夜遅くに食べたら翌朝の朝飯を抜いて帳尻を合わせるという、安易な方法ではございません。


夜遅くに食べると太る原因は、食べた後、体をあまり動かすことなく就寝してしまうことと、高脂質食をインスリン分泌刺激の強い砂糖や炭水化物と一緒に食べることにあります。


こんな実験があります。

3種類の食事を用意しました。3種類のカロリーはすべて750lcalです。

1つは、おむすび（炭水化物中心）
1つは、バター（脂肪だけ）
1つは、バターごはん（バターとご飯のカロリーを1対1）


それぞれの食事を摂った後に体内で燃えるエネルギー源を特定させるために呼吸商（呼吸率）が測定されました。

呼吸商は、消費した酸素に対する放出される二酸化炭素の容積比で、1に近い数字が出れば炭水化物が燃えていると推定され、0.7に近い数値がが出れば脂肪が中心に燃えていることがわかります。

おむすびを食べたときの呼吸商は徐々に上がり、1に近いところで2時間維持されましたので、炭水化物が燃えたことがわかります。

次はバター。バターは脂肪なので、バターを食べた後の呼吸商は0.7に近い値を示しました。


では最後、バターごはんです。どうなったと思いますか？

炭水化物と脂肪を半々で食べたので、食後も、半々で燃えると思うのが普通だと思いますが、そうではないのです。

実際には炭水化物が中心に燃えて、脂肪は燃えにくい状況にあることが実験でわかりました。呼吸商は食後2時間ほど0.9あたりにありました。


なぜおにぎりとバターを同時に食べると、バターが燃えにくいかといいますと、おにぎりの炭水化物でインスリンが血中に2時間ほど上昇したままとなり、その間、脂肪組織の※リポタンパクリパーゼが活性化されて、吸収された血中の脂肪は脂肪組織に効率的に取り込まれる一方、筋肉や心筋には取り込まれにくい状況が続いてしまうためです。


※血中の脂肪球を脂肪酸にして組織に取り込ませる役割を担っているのが毛細血管の内壁に付着しているリポタンパクリパーゼとよばれる酵素です。脂肪球が筋肉や心筋で捕まればエネルギーになって炭酸ガスと水に分解されますが、インスリンの分泌を高めるような状況では、リポタンパクリパーゼは、脂肪組織で活発になり、筋肉や心筋では不活発になってしまいます。


ただ、バターごはんを食べて30分ほど休んだところで自転車漕ぎ運動を軽く実行すると、呼吸商は自転車漕ぎをやめた後でしばらく低下し始め、バターが燃え始めたことを示しました。


炭水化物と脂肪の同時摂取が問題であるため、夜は炭水化物を極端に減らした食事にするか、脂肪を極端に減らした食事にする。

それが無理なら、両方とも摂取して食後に30分程度運動する。これくらいしか対策は取れません。

夜に摂取した脂肪が燃えないままに就寝してしまいますと、睡眠中に体脂肪が効率よく蓄積して肥満につながりますので、ご注意ください。


ラーメンチャーハンは最強の体脂肪蓄積増進食材です。ラーメンとチャーハンの脂、それに途方もない炭水化物。週1日にするとか、ラーメンの汁は残すとか工夫をなさってください。


今日は、脂肪と炭水化物を同時に摂取すると脂肪はあまり燃えないということを覚えておいてください。脂肪単体で摂取するなら問題ないです。

ボディビルダーが減量中にもかかわらず、ナッツを食べたりオリーブオイルを飲んだりして脂肪を積極的に摂取していますが、たいてい炭水化物との同時摂取は避けています。呼吸商を理解しての対策でしょうから、頭が下がります。

ダイエットは奥が深いですが、勉強すればするほど、体の仕組みがわかってきて、自在にボディデザインできますので楽しいです。


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