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えいけん!(仮)コミュのや/むぅ 

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『や/むぅ』

■登場人物
・20代半ば〜後半(に見える)女性 1名
・声のみの出演 男性1名

■あらすじ

「人の縁って、4年目と7年目に薄れるらしいよ」という話を聞いた主人公が、
以前仲のよかった友人(男性)との縁がちょうど7年目だと気づき、
縁をつなげておこうと連絡をとる。
深夜、友人と電話がつながる。
闇の中、久しぶりの友人との会話の中で、少しずつ明らかになっていく主人公の病み。
友人は静かに彼女の涙が止むのを待つ。



■撮影のイメージ

・場所 一人暮らしの女性の部屋
・時間帯 夜(闇の中での撮影)
・日常の生活している雰囲気も撮りたいので、女性については撮影が1日〜2日かかると思います


■募集


☆脚本
☆一人暮らし部屋貸してくれる方

☆カメラ
☆映像編集
☆音声
☆ポスター・チラシ

コメント(2)

<ストーリー>

ここから脚本起こしていただける方募集。

----------
<一>

先週ある人から
「人との縁は4年目と7年目に節目が来る」って話を聞いた。
4年目と7年目ってのが縁がちょっと薄れる年目で、
ここを境に縁が薄くなった人とはそこまで、ってことらしい。

教えてくれた人も最初はふーん、て感じだったけど
よくよく思い返すと結構あてはまっていたらしい。

実は数ヶ月前、ほかの人から
「人間のサイクルは7年らしいよ〜」
とも聞いていた。
7年で一区切り、次の段階、ってことらしい。
こちらについては最近ぼんやり意識していて、ハタチ(私が大学生になって、再生したとき)から今年で7年。
なんか不思議な気持ちでいたんだけど、
そこにまた7という数字。

直近で振り返ってみると、
お別れした人、ほぼ4年だった…。

そして7年目の縁なのは、ちょうど大学のときの友人恩人たちとの縁。

私は思い出して、連絡をとった。
薄れてなるものか、って人だ。

たぶん2年くらい前に会っているんだけど
ここ最近は都合が合わず東京に行っても会うことが無かった。

もう深いところで言葉にならないところでわかりあえている人だからいいのだけど
だからこそ、そのまま消えてしまう気がしたんだ。
完全消化、というか。。。

とりあえず声だけ聞いて、七年目の縁をつなげておこうとメールをし、仕事が終わった深夜に電話がつながった。


<二>

彼はお通夜の帰りということだった。

私は4年目と7年目の縁の話を受け売りに話し、だから電話したと説明した。
それだけの会話だった。

私はもう以前のように気張ってネタをいくつも準備しておく純真さも、抱えている恐怖もなくなっていたし
彼と私の間の時間は二人を「知らない人同士」にしていた

だってほとんど会わない7年だよ?
7年の間にあったのは数回で
そのたびに「お互いだんだん知らない人になっていってるなあ」と感じていた寂しささえ忘れていくなあと感じていたのだけど、
いまとなってはあまりにも知らないよ。

それにうちらは長々とおしゃべりをする仲ではなくて
一緒に道を歩く仲なのだ。

私は縁をつなぐ会話作業を済ませると話すことは無くなり
気づけば最近のグルグルをちぎっては投げつける行為を始めた

不毛な問答。
それは日常の怒りであり恐怖であり
自己嫌悪でありおいてきぼりにしている自分の叫びで

本来自分で消化すべきもの
他人に投げつけると相手もいい気のしないもんかもしれない


彼は黙って聞いていた。


おしゃべりな彼にしては珍しいことだななんて思いながら
私は話し続けた

闇に吸い込まれていく自分の声が自分に反響して
その内容を聞いて気持ち悪くなる

こんなこと思ってたのか自分は

気持ち悪いと連呼し
自分の気持ち悪さに絶え切れず
とうとう
「なんで黙っているの?」
と聞いた。

お、逆切れした、と彼は笑った。

確かに逆切れだな、と私も受け入れた。


気持ち悪いな。

共通の過去を思い出しながら
現在の話をするというのは、
とても気持ち悪い。

ちぐはぐすぎる。

ちぐはぐのはずなのに
なぜか言語がなりたつ。
私と彼との共通の言語で会話が展開する。

もはやそこに懐かしさも安らぎも懐古もない。
現在もない。

あああきもちわるい。

なんだこれは。

なんだ電話というシロモノは。


いつから私は
無言状態における相手の息遣いを伺うようになってしまったんだ。
電話越しに相手を取り巻いている空気を吸おうとするなんて
そんな子に育てた覚えはありませんよ!

てことは自分で覚えたんかいな・・・。

<三>

お通夜は自殺をした彼の友人のものだったそうだ。
近所の友人ってくらいで交流がそこまであったわけではないけど、
お通夜には最後までいたらしい。

「それって、たぶん残された彼の両親にとっては大事なことだよね」と彼は言った。

最後までいる、のは、彼らしいなと思った。

そういう性分なんだろな。


私 自殺は考えるね。

彼 うん。

私 大人になるとさ、死ぬことができるから余計に怖い。

彼 うん。

私 体力も知力もあるじゃん。死ぬ準備ちゃんとできて、確実に仕留められるじゃん。そういう自分が怖い。すごく現実的なんだよね。

彼 うん。

私 4月にさ、もう死のうかと思ったんだよね。今はもう思わないけど、あの頃はもう。時間が止まっちゃってて、、、

彼 死ぬ前に会いに来てね。

私 ・・・ふっ

彼 死ぬ前に会いに来てね。



私は返事をしなかった。
むしろ「ど・ー・し・て・君に会いにいかにゃならんのだ」、と悪態をつきたかった。
それ以前に言葉を発せようとしても
嗚咽が始まってそれどころではなかった。




彼 返事は?

私 ・・・はい。



それから1週間、彼は仕事が終わったら電話をしてくれるといいだした。
1週間もしゃべれば本来の私を思い出すでしょ、と。


「それはどう反応したらいいわけ?」
可愛げのない本来の私が出てきた。

「困るって言えばいいんだよ」

私は何も言わなかった。これは直したい性格だなとぼんやり思った。




<四>

それから3日間、彼は仕事を終えた真夜中、電話をかけてきてくれた。
2回出て、3回目は寝ていて出れなかった。
最初と2回目の電話のとき、次は東京いつ来るの?と何度も確認されたけど、そのたびに予定はないと答えた。
本当になんにもなかったのだ。
3回目の電話に出れなかった翌朝、
秋に東京に行くことにしたよとメールを送った。

電話はもうかかってこない。

1週間電話するって言ったのに、3回で終わるかい!なんてちょっと思うけど、4回目の電話、多分出なかったと思う。
早めに寝て、出れないようにしたと思う。

チキンな私だ。
どの面さげて電話に出ればいいのかわからない。



いいのだ。
会ったとき笑えればいいのだ。

思いがけない応急処置はちゃんと効いた。
知らない場所からも出血してたんかもな。

もし電話かかってこなかったとしても、
その言葉だけで十分だったのだ。

まさかそんなこと言われるとは思わなんだし、
ほんとにその後電話してきてくれるのもびっくりだったし



うちらは別人になって

知らない人になって

重要性とかそんなになくなっていて

知っていた頃がなんだ、とか悪態ついて

悪態さえも意味も力もないものが宙を舞って

もっともっと知らない人になって、さ。


今度会ったときは二人の亡骸に手を合わせりゃいいんじゃないか。









また一人で歩けるようになろうて、

せっかく差し伸ばされた手はなるべく早く離れるように

あぁ貴重な時間をすみませんなんて謝って

もすこし甘えてもいいじゃないか、てところなんかここは。

とか思いながらも



見るのは前であって未来であって

過去には事実と結果と私の亡骸と積み重なっていて

そこに何があってもあっても。
















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