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短歌総合誌を読むコミュの短歌現代 2010年1月号

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「現代歌人新春作品特集」
新春作品として10首×28人。岡野弘彦、尾崎左永子、岡井隆、来嶋靖生、秋葉四郎、佐佐木幸綱、永田和宏、小池光などの重鎮が並びます。それ以外にも、巻頭には馬場あき子の25首。さらに7首詠が29人。定価500円でこれだけの作品の量・質はすごいですね。
そしてそして、新春評論と題して、篠宏さんが辛辣な一文を発表しています。「目に余る口語 ―評者も甘すぎる」と題したそれは、現代短歌の趨勢が口語に傾くなか、その表現が幼稚で軽薄になっていることを危惧しています。名指しで批判されているのは去年の短歌研究新人賞を受賞したやすたけまり、候補作に残ったフラワーしげる、そしてそれらを肯定的に評価した栗木京子、加藤治郎、穂村弘の各氏。また、実績ある作家に対しても、東直子氏の歌集中の一首に対して厳しく言及し、それを評価した梅内美華子氏に対しては、あたかも先輩である東に対して甘く評したと言わんばかりです。
歴史的先駆者や故人に対する評論ではなく、現役・それも若手や最前線作家に対するストレートな苦言はなかなか珍しいなと思いました。「とかく新人に甘い歌界で、無造作にかれらの口語短歌を受け入れている現状に、限りなく不安を覚える」と歯に衣着せぬ勢いです。
短歌各誌は、前月の各誌の作品・評論などを論評するページを持っているので(現代では「歌壇作品時評」。短歌=「短歌月評」、研究=「短歌時評」、歌壇=「時評」)、来月号の各誌がどのように反応するか興味深いです。

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