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replicant CULTUREコミュのSURVIVOR

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40th Album
SURVIVOR



【Set List】
 01. SURVIVOR
 02. 沈黙のサリー
 03. 平和の裏側にいた少年のために
 04. 裸足の笑顔
 05. Silent Prayer
 06. それぞれが戦う理由について
 07. 閉ざされた地区から
 08. Weeping Sollow
 09. 戦場に降り注ぐ雨
 10. 悲しみを乗り越えて
 11. ぼくたちのあした
 12. 天使は誰が殺したのか
 13. 掲げる命



※このトピックは書き込み厳禁です。
 

コメント(14)

 
声をあげろ

命を掲げて

それぞれが生きている、その場所で。
 
 
 
 
【SURVIVOR】



 戦闘機が飛び交う空から
 太陽を背にしてクラスターボムが落ちてくる
 泣き叫び逃げ惑う人々の中
 屍に躓き逃げ遅れた男は天国へ逝った

 あの娘は歌いながら影踏み遊び
 足許に劣化ウランが埋まっているとも知らず
 花を摘み取り作った首飾りは
 やがて自分の墓へと手向けられたね

 足音を潜めて闇を駆けろ
 罠に嵌って死んだ仲間に十字を切り進め
 疲れたなら眠ればいいさ
 目を醒ました先にあるそこは地獄だけど

 我が子の墓標に誓いを立てて
 父は銃を手にして戦場へと馳せて行く
 家族を奪われた少年が
 復讐を胸に背後からその命を狙っているのに

 ここは戦場
 安息も静寂も
 喜びも幸せも
 何一つない血塗れの世界
 生と死
 平和と殺戮
 それぞれの理想が渦巻くパラドックス

 勝利を手にした者たちだけが正義を名乗れる
 生き残りを賭けたサバイバル
 太陽は沈むけど
 明日また朝を迎えられるとは限らない今日
 
 
 
 
 
 
【沈黙のサリー】



 サリーは耳が聴こえない。
 それは先天的な病によるものではなく、
 ある静かな夜の床で無常にも爆音に襲われたからだ。
 それ以来、サリーは耳が聴こえない。

 戦火は剥き出しの殺意を以って
 時として罪無き者、あるいは争いを望まない者にも
 鋭い爪を立てながら尊いものを奪いに来て
 いつでも選別無くすべてを灰にする。

 サリーは聴くことと同時に話すことも奪われた。
 自らの発する音が聴こえないから
 喋ることが出来ない
 だからサリーはそれ以来、話すことさえ止めた。

 やがて戦火も衰えた頃
 ふたつの瞳に映る、荒廃した故郷の情景を見つめて
 湧きあがる憤りと屈辱を胸に
 自分に出来ることが何かを必死に考えた。

 今、サリーは話すことの代わりに
 悲痛な叫びをいくつもの言葉として綴っている。
 世界のすべてをも憎むような力強いその言葉は
 サリーの事実を知らない者の心にも響く。

 限られた一部の正義によって引き起こされる
 争いという愚かな行為は
 多くの犠牲を伴い、大切なものを失うが
 それらのすべてを取り戻すことはもう出来ない。

 サリーは故郷から遠く離れた異国の地で
 幾つもの銃口が向き合い緊迫する境界線の上で
 白い旗を掲げ、無言のままに訴える。
 No more war carries happiness!
 (どんな争いごとも幸福をもたらすことはない)
 
 
 
 
 
 
【平和の裏側にいた少年のために】



 僕たちには忘れてはいけないものがある。
 太陽が朝を呼び
 夜が月を迎えるように
 ごく当たり前に平和の中で生活する僕らの世界の
 その裏側には戦争があって、
 今もなお続く戦火に包まれている国の
 とある路上で一人の少年が血を流し死んだことを
 僕たちは忘れてはいけない。

 かつて神が創造された世界に於いて
 そこに二つの人と二つの木とをもたらした意味は
 こんなにも残酷な未来へと導くためだったのか。
 命を生むエバは争いまでも生み出し
 知恵の木は悲しみまで教えてくれた。
 毎日祈りを捧げていた少年は
 林檎の実を摘み取って一口かじっただけなのに
 最も重たい死という報復を与えられた。

 人々を救うはずの十字架はいつしか
 人を殺めるための武器へと持ち替えられ、
 偉大なる先祖の名を刻むはずだった石碑には
 跳弾で歪んだ正義が描かれ、
 報復はさらなる報復を呼び負の連鎖となり
 憎しみの焔は絶えることがない。

 愛だの平和だのと声を挙げて訴えている
 その裏側には多くの犠牲があって
 束の間の安息だけを僕らは和解だと信じていた。
 積み上げられた城壁に書き殴られた言葉は
 少年が流した血のように赤く、
 その意味の背景には少年がいたということを
 僕たちは忘れてはいけない。
 ごく当たり前に平和の中で生活する僕らの世界の
 裏側で死んでいった少年のために。
 
 
 
 
 
 
【裸足の笑顔】



 瓦礫の上を裸足で歩きながら
 陽が暮れるまで食べ物を探し回っている子供たちがいた。
 今にも崩れそうなほど傾いた家屋の
 ドア代わりのカーテンから顔を覗かせる子供たちがいた。
 爆音を轟かせ飛び去る戦闘機を
 鳥でも捕まえようと無邪気に追い駆ける子供たちがいた。
 地雷を踏んだせいで手足を失くし
 それでも生まれたことを悔やまず生きる子供たちがいた。

 今はまだ瞳に映る景色だけが世界の全てだと信じている
 本当の平和を知らない子供たちが
 こちらの視線に向ける表情はいつも笑顔だ。

 裕福だとか、貧困だとか、肌の色が違うとか
 正義だとか、政権だとか、信じる神が違うとか
 子供たちの世界には何ひとつ無かったから。

 やがて大人になり世界の真実を知った時
 今の笑顔は忘れてしまうのだろうか
 いつか大人になり世界を憎むようになった時
 その手には武器が握られるのだろうか
 そして大人になり人を殺めることが罪ではなくなった時
 子供たちは天使じゃなくなるのだろうか

 こうしている今も、あの笑顔を向けてくれた子供たちは
 食べ物を探して瓦礫の上を裸足で歩き
 不衛生な家の中で母親の愛に抱かれ
 戦闘機を捕まえようと追い駆け
 片足で歩く練習をしている。
 銃声を響かせて醜い争いを繰り広げる世界と隣り合う
 彼らだけのとても小さな平和の中で。
 
 
 
 
 
 
【Silent Prayer】



 今日という日が訪れるたびに
 人々はまた悲しみを思い出す。

 どれほど世界が平和になろうとも
 決して拭えない過去がある限り
 その涙は何度でも蘇るから。



 あの日、世界はひとつになった。

 祈り願う声が世界をひとつにした。



 途絶えた命の灯火が
 悲しみ
 苦しみ
 絶望を生み出し

 繋がれた命の息吹が
 喜び
 歓喜し
 幸福を叫んだ



 誰一人として望んだはずのない
 平和の終わり

 そして誰もが望んだ平和の続きは
 生き残った人々が続きを奏でる。



 季節は巡り
 また今日という日が訪れたなら
 人々はまた悲しみを思い出す

 それが平和への一歩なのだと
 信じて手を合わせて祈る

 繰り返す歴史の中で
 静かなる祈りだけが
 永遠へと続く。
 
 
 
 
 
 
【それぞれが戦う理由について】



 誰しも好きで戦場に立った訳じゃなかったんだ。
 争えば体は傷ついて血を流すし
 後には心を痛めることだって知っているから
 本当は戦争なんて誰しも望んでいる訳じゃない。

 それでも闘うために武器を手にしたのは
 信じるものがあったからだ。
 例えば家族であり、祖国であり、平和であり
 背負うものが大きいほど勇気を奮い立たせ
 目の前には底知れぬ恐怖があると知りつつ
 それでも立ち向かいたいという気持ちが
 戦場へと足を赴かせる。

 抑圧する力だけが正義ではないと理解しつつも
 自分の身を守るために
 より強大な武器を手にしてしまうジレンマは
 戦場に立った者だけにしか分からない苦悩だ。

 言葉だけで和解できたならそれが一番良かった
 崇める神が一つだったならそれが一番良かった
 敵対者が家族であったならそれが一番良かった
 望む理想が同じだったならそれが一番良かった

 世界はあまりにも広過ぎて
 世界にはものが溢れ過ぎて
 もう誰にも止められない黒い闇がそこにはある。

 何度も戦場に赴くほど恐怖が襲いかかり
 首に下げた十字架を握り締めては母の名を呼び
 自責の念と信じる正義に自問自答し
 夜が来る度に憂鬱とホームシックになるけれど
 それでも闘う理由がそこにはあるから
 戦争はまだ終わらない。
 
 
 
 
 
 
【閉ざされた地区から】



 金網越しに覗いたそこはまるで別世界のようだった。

 平和という言葉なんて程遠い
 黒く渦巻いた殺意が唸りを上げ
 血に飢えた狂気が蠢く

 もしも地獄というものが本当に存在するならば
 きっとそこに見た情景がそうなのだろうと思うほど
 向こう側に広がる世界は荒廃していた。

 閉ざされたこの場所はとても小さくて
 窮屈で、退屈で、貧しく、何もない世界だったけど
 外側の世界よりは安全で
 隔離されていることがまるで嘘のように感じられ
 ここに居ることが何よりもの幸せなのだと思えた。

 あるとても静かだった日
 一人の兵士が金網越しから教えてくれたことがある。
 外の世界は広くて、とても美しいよ、と。
 だけど瞳に写る向こう側の世界は
 そんな言葉が嘘になるほど禍々しく歪んでいるから
 私はこの閉ざされた世界から外に出ることはない。

 見てごらん、
 今日もまた名も知らぬ異国の戦士たちが
 真っ赤な血の花を咲かせて死んで逝くよ。
 
 
 
 
 
 
【Weeping Sorrow】



 殺し合うのは何故? 誰かを守りたいから。 ただそれだけ。
 殺される者にも守るべき大切な何かがあるのに
 そんな思いやる気持ちさえ忘れてしまった心は
 躊躇うことすらせず罪もない無抵抗な者達へと銃口を向ける。

 知りたくもない現実に声も出せず、ただ立ち竦み
 亡骸を抱える母の叫びは天の主を憎むほど切なく
 けれども銃声に掻き消されて 虚しく空を裂いた。

 迷いは引金に掛かる指先を震わせ
 やがて心を蝕み
 その手で自らの躯体を血に染める。

 薄れゆく意識の中で、霞む瞳で空を見つめていた。
 浮かぶのは まだ幼かった、あの日。
 あの頃はこんな日が来るなんて思いもしなかったはずなのに
 どうしてこんな事になってしまったのだろう
 いつからこの心は変わってしまったのだろう
 だけどいまさら誰も許してはくれないだろう
 きっと誰かを守りたかったんだ。

 父や、母や、人生で出逢った大切な人、愛する人、

 すべてに ごめんなさい。

 今度は争いの無い
 憎しみさえも無い
 そんな世界があるなら もっと優しく生まれて来ますように。
 
 
 
 
 
 
【戦場に降り注ぐ雨】



 土埃が舞い上がり、銃声と狂気の声が谺し、血を流す
 こんな世界にも雨は降る。

 冷たい雨粒は心を乱し、いとも容易く人を悲しませる
 だから雨は嫌いだ。

 時に激しさを増して降り注げば、たちまち視界を遮り
 孤独にも似た寂しさを運んでくる。



 分かるだろうか
 こんな世界で雨に打たれることの恐ろしさが――



 叫んでも、祈っても、縋っても、呪っても、
 いつまでも泣き止まぬ子供のように
 見上げる空から顔に降り注ぐ雨は止まない。

 だからこそ、雨が降ることは止められないから
 心が悲しみで濡れることだけは止めるために闘うんだ。
 
 
 
 
 
 
【悲しみを乗り越えて】



 私たちには悲しい思い出がある。
 それでも今こうして生き続けている理由は
 あの日、
 あの時、
 あの場所で、
 死んでいった人たちの墓標を前に誓ったからだ。

 心に負った傷痕は計り知れないほど深く
 これから先
 例えばかつて望んでいた幸せが訪れたとしても
 決して癒えることはないだろう。

 だけど私たちは生きて行かなければならない。
 死んでいった人たちの代わりに
 どんなことがあっても
 命の大切さを尊び
 二度と同じ過ちと悲しみを繰り返さないように
 私たちは明日を生きて行かなければならない。

 今もまだ記憶に残る
 あの悲しみを乗り越えて。
 
 
 
 
 
 
【ぼくたちのあした】



 ぼくたちのあしたに平和という二文字はありますか。

 いつまでも誰かを憎んで
 争いを繰り返す日々に疲れたなら
 少しだけ休んで
 手と手を握り合いながら笑ってみたりはしませんか。

 きっと肌の色や言葉は違っても
 心をひらけば
 いつかは分かり合えるんです
 同じ世界の中に生きている同じ人間なのだから。

 どこにいても青い空は見えるでしょう
 地平線はどこまでも続いているでしょう
 虹は国境を越えて架かるでしょう
 想い描く未来は同じでしょう
 笑顔も同じでしょう
 それなのにどうして人々は血を流して戦うのでしょう。

 きっと平和を望む人たちのほうが
 世界には多くあふれているのに
 その声はいつだって銃声に掻き消されて
 聴こえない振りをしているんですよね
 いつかは自分の愚かさに気づいて
 優しさを思い出してくれるんですよね
 そんな日が来ると信じています。

 だからぼくたちのあしたはきっと平和になりますよね。
 ほら
 鳥たちも「ピース」「ピース」と鳴いていますよ
 いつまでも。
 
 
 
 
 
 
【天使は誰が殺したのか】



 僕の可愛い天使
 この残酷な世界にわずかな希望を持って生まれた君は天使
 だけど願いは虚しく君は死んだ

 守れなかった僕が悪いのか
 戦争という行為が悪いのか
 君を殺した世界が悪いのか

 もう何が正しくて何が間違っているのか僕には分からない

 ただ君がいた束の間に見た笑顔が夢のようで忘れられない

 引き裂かれた愛を
 壊された平穏な日々を
 投げ入れられた戦争の火を

 神さえ信じられなくなった僕は誰を呪い何を信じればいい

 見たくもない真実を見るたびに君が嫌いな涙が止まらない

 君の墓標に花を添えるよ
 憎しみは心から消えないけれど報復はしないと誓うよ
 また天使が死んでしまうから

 僕と同じ悲しみは誰も知ってはいけない
 それは空想の中の出来事だけでいい
 天使は誰も殺してはいけない

 世界に平和を望むなら
 
 
 
 
 
 
【掲げる命】



 悲しみは揺籠に揺られて眠る
 やがて時がすべてを忘れさせてくれる



 多くの血が流れて赤く染まった土も
 打ちつける雨に流され綺麗になるように
 目にするものは消えてしまえばいい
 そして誰も気付かなくなる



 忘れたい記憶は心の中にしまい込んで
 語り継ぐことさえ止めてしまえば
 争っていた理由それすらも
 いつかは誰も思い出せなくなる



 大切なものを失ってまで手に入れた
 それが誰しも理想としていた
 本当の自由なのか



 もうこれ以上の涙はいらないから
 傷つけないで
 殺さないで
 高らかに掲げる命を
 
 
 

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