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replicant CULTUREコミュの【Re arranged】

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詩の持つコンセプトはそのままに
作者自身が大幅にアレンジを施した
作品を掲載するトピックです。
 

コメント(6)

 
 
 
【DESIRE -midnight mix-】



 夜になると私は蝶になり、
 深い夜のしじまへと羽根を広げるのだ。

 地上に散りばめられたネオンの星空からは
 無数の、羽根を広げた蝶たちが舞い上がってくる。
 眠ることを忘れた街では
 もはや眠るものなどいない、
 それぞれが自由を求め
 キラめく鱗粉を撒き散らしながら
 美しい羽根を広げて好きな場所へと飛んでいく。
 日常の柵から開放されるのは
 静かな夜の中だけなのだから。

 私の瞳に映るすべては、もはや美しいだけの
 ただの景色でしかなく
 私のこの身体の中にさえ
 そこには一切のぬくもりはない。

 どうしてここに生まれ、なぜ生きているのか。
 ただ静かな月や街並みを眺めながら
 私はいつも思う、
 こんなにも醜い私が存在する理由
 それさえも無意味で
 そうして、いつのまにか涙を流すのだ。

 目が覚めると、私は蝶などではなく
 いつもの私であることに気づかされる。
 掌には、ひとひらの鱗粉を残して。

 そしてまた、夜になると私は蝶になり、
 深い夜のしじまへと羽根を広げるのだ。
 
 
 
※原文は↓こちら
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46783157&comm_id=4578193
 
 
 
【DESIRE -dawn mix-】



 やがて朝陽が昇り
 私の身体の一部である、一片の光り輝く羽根は剥がれ
 眩しい明星へと堕ちていく。

 そんな私を醜いとあなたは笑うだろう。
 乱れだした意識の中で私は涙するのだ、
 こんな世界に生まれた無意味さを
 こんな自分であることの虚しさを
 喉の奥で噛み締めながら。
 
 
 
※原文は↓こちら
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46783157&comm_id=4578193
 
 
 
 
【星に願いを -Stardust mix-】



 遠い遠い宇宙のどこかで星が生まれると
 誰かがどこかで生まれるのだ、ということを知った。

 ならば私は、どんな星が生まれたときに
 この世界に生まれてきたのだろう。
 名もなき星のもとに生まれた私だから
 この世界で私のことを知る人はいない。
 だから自分が生きている理由
 そんなことも知らないし
 理解りたくもなかった。
 生きているって、そんなもの?
 私なんてきっと、こんなもの。

 遠い遠い宇宙のどこかで星が流れると
 誰かがどこかで死ぬのだ、ということを知った。

 次の星が堕ちたら、こんどはきっと私の番。
 次の星が堕ちたら、こんどはたぶん私の番。
 見えるはずのない流れ星を見上げる私は
 どんな星のもとに生まれたのだろう。

 今夜もきっと、どこか遠くの空で流れ星、
 私の星ではない、流れ星がひとつ。
 
 
 
※原文は↓こちら
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46783157&comm_id=4578193
 
 
 
 
【残酷なる記憶 −fall down−】



 頭の中に広がる空間で
 記憶の断片が、生まれては、消えてゆく。

 あなたの瞳が
 あなたの口唇が
 あなたの声が
 あなたの笑顔が
 崩れてゆくような錯覚に陥る感覚。

 どれだけ深く刺さった棘でさえも
 いずれは抜け落ち
 傷が癒えるのと同時に記憶さえも
 忘れ去られてゆく

 失くしてしまうことの切なさや
 悲しさ
 儚さすらなくなり
 心は涙を流すことさえも忘れてしまう

 そんな自分が惨めで
 あなたを愛すること
 それすらも怖くなる。

 あなたという記憶の断片が
 今日も頭の中に生まれるけれど

 いつか頭の中からあなたが消えて
 思い出は日常に溶け込んでゆく。
 
 
 
※原文は↓こちら
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=47871306&comm_id=4578193
 
 
 
 
【柔らかい雨 −真っ赤なアンブレラ−】



 子供の頃、雨の日にいつも見かけていた
 真っ赤な傘を差していた君。

 大人になって僕の好きになったあなたが
 遠い日の君と似ているのは、
 幼心に君のことが好きだった思い出が
 今もまだ残っているからなのでしょうか。

 やがて雨が上がり、
 微笑むあなたは遠い日の君とはまるで違う
 今の僕が愛した人。

 雲の切れ間から射す眩しい光で
 思い出が翳んでゆくように
 遠い日の君が少しずつ僕の中から消えて
 今の僕が愛した人へと重なってゆく。

 所々に残った水溜りに映る空は青くて、
 それを踏んではしゃぐあなたは
 無邪気な子供のようで
 僕の記憶を悪戯に呼び覚まそうとするけど、
 今の僕にはもうあなたしか見えなくて

 雨が遠い日の思い出を流していった
 そんな気がした。
 
 
 
※原文は↓こちら
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46847149&comm_id=4578193
 
 
 
 
【十年の折 −晩秋篇−】
 
 
 
 位牌と一葉の写真を見つめながら繕う微笑み
 手を合わせ祈り、
 
 眼を閉じる。――
 
 過ぎ去りし日を振り返り
 沈んで行く其処は
 心の底
 
 私だけが今を生きることの空しさに涙を募らせながら
 まだあなたを愛していることに安堵する卑しさを嫉み
 闇の中にあなたの聲を探して手を延ばす。
 
 想い出だけでも人は人を愛せるの?
 誰かに誇れる様な生き方をしてきた訳じゃない
 だけどこの傷痕だけは綺麗でしょう?
 あれほどに深く愛されて出来たこの傷だもの。
 
 枯れ葉がひらひら死んで逝く
 あなたを思い出させるように……
 
 夢が枯れても
 季節が枯れても
 この傷痕だけは癒えない、
 涙が枯れても
 生きる意味が枯れても
 それでもまだ生きて行けるの、
 
 あなたが残した想い出と大切にしてくれていた命
 この灯はまだ揺るがない。
 
 先の十年も
 後の十年も
 いつまでもずっと独り、泣いて生きればいい、だけ。
 
 
 
※原文は↓こちら
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=47288079&comm_id=4578193
 

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