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短歌点コミュの短歌点633△お題「千年」

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お題「震え」よりバトンを引き継ぎました。
今回のお題は「千年」でお願いします。

中間に数字が入る「一千万年」などは不可でお願いします。
ただし、「二千年」など頭に別の数字をつけるのは可、にしてみます。
ひらがな、カタカナ、アラビア数字など表記方法はどれでもOKです。

せっかくの機会なので、自分が好きな時間の単位にしてみました。

夏目漱石の『夢十夜』で「百年待っていて下さい」というセリフがありますが、その十倍。
「七代先まで呪ってやる!」も計算するとせいぜい二百年とちょっと。
ちなみに約千年前の日本では、彗星が出現したり、藤原道長が摂政になっていたりしたようです。

長い。でも永遠ではない。そんな皆さんの「千年」観を教えてください。

しめきりは8月13日(木)でお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。


※ルール
1:出題者がお題を出します。
2:お題は何でもありで面白そうなもの。50題以前に出されたものであれば既出のお題でもOKです。
3:出題者じゃない人はお題を詠み込んだ短歌を書き込みます。(一人一首)
4:一週間以後、出題者が(独断で)もっとも素晴らしいと思った短歌を一つ選び、その選出理由を書き込みます。
5:次のお題は最優秀短歌をつくった人が出すことになります。(新トピックの番号は「自分が選ばれたトピック番号+5」)
6:その後はみんなでわいわい感想をかわします。


コメント(72)

>>[1]

伊勢の國千年杉に見守られ昔語りの天照と我


古代神話に登場する天照大神と現代に生きる私が横に並んで「……あんなことがあってね、」と世間話でもするかのように昔語りする光景が目に浮かびました。

伊勢の森には、時間を飛び越えて私たちを神話の舞台へと引きこんでしまうオーラがありますよね。
ファンタジックな光景を背景にして、いつか神話の一部になる今も描こうとしている歌のように感じました。
>>[2]

君たちが私の子供になることは千年前から決まっていたこと


一見情緒的で、意味がわかるととてもロジカルという二面性が心地よい歌でした。

ifとthenの条件分岐の帰結としてある今の生。どこか一箇所だけでも違う分岐を辿っていたらこうはなっていないのですよね。
子供という未来指向の存在に「千年前から決まっていたこと」と言い切った瞬間に、時間の矢印の向きが逆になって遥かな過去へと分岐が遡っていく。疾走感とデジタル感がすてきでした。
>>[3]

木の時間魚の時間が入れ替わる 千年前も千年後も


木魚を叩いているお坊さんの姿を歌った短歌、と読みました。

「木魚」とも「叩く」とも言わずにリズミカルに木魚を叩いている様子を想起させる、おもしろい発想の歌だと思いました。
>>[5]

目のまえを翼をひろげ発つ鳧よ遇えなば遇わん千年経とうと

「けりをつける」の「けり」は「鳧」を当てることもあるのだと、この歌に触れて初めて知りました。
「終わり」を意味する鳥はどこへ飛んでいこうとしているのか。
そして目のまえで翼をひろげているにもかかわらず「遇えなば」と感じている主体者にとって鳧は何を意味するものなのか。
とても想像膨らむ歌でした。

写実的な歌に見えて、鳧は人生の目的とか真理とか、掴みどころのない抽象的な存在なのではないか、と私は解釈しました。
>>[6]

まばたきをしてる間も千年のもがきを感ず恋のおあずけ

「一日千秋の思い」という言葉がぱっと頭に浮かびました。

それで、少し調べて私は初めて知ったのですがこの言葉は元は「一日三秋」という言葉なんだそうです。
それと「一日千秋」がどう関連しているかまでは出てこなかったんですが「三秋なんてもんじゃないよ、千秋だよ」と恋の病にかかってしまった誰かさんがぐぐっと333倍にしてしまったのではないかと想像します。その誰かさんは、この歌の主体者さんとちょっとキャラがかぶっているような気がしました。
>>[7]

割れしのぶ頭に重たしも娘らは古都千年の風にはなやぐ


「割れしのぶ」なんのことか知りませんでした。舞妓さんの髪形なんですね。
清水寺の参道のあたりの光景が目に浮かびます。

おそらく歌の意図とは外れてしまうんですが、1000年前から続く寺院や町がある中に300年ぐらいの歴史の舞妓文化やら老舗のお店やらが同居していて、さらに洋服に慣れ親しんだ私たちや外国人も難なく受け入れてしまえる京都って、実は結構カオスな町だな、と初めて思いました。
>>[8]

覇者たちが

血肉を踏んで

夢見るは

千年続く

王国の歴。


スーファミ時代のRPGゲームオープニングっぽいなと思いました。
千年続く王国ってそんなに夢みたいなものなのかな、あるんじゃないのかな?と思い、考えてみましたが千年続いているところはなさそうですね。
だから権力闘争はいつまでも終わらないのか、と妙に腑に落ちました。
>>[11]

車座の子たちの涙を源に千年続く花園でした

こちらも、とても想像力を刺激される歌でした。
なぜ車座の子たちは泣いているのか、というところから始まって、花園ってなんのことだろうとか源は言葉通りの意味と解釈していいのだろうか等々。

こう解釈していいのか、というのがすごく不安なんですが、自説を披露したいと思います。

源平の合戦で負け戦となった一団が車座になって自害したその場所に、今も昔も変わらず草木が花開いている、という情景を歌ったもの、と解釈しました。

「花園」という単語がこの歌の重要なポイントだと思いました。
この言葉からは枯山水のような枯れた自然ではなく、花が咲いては散っていく移ろいの多い風景が想起されます。命のあっけなさ、華やかさ、愚かしさ。その際限ないが繰り返しがこの一単語に込められているように思います。
結構な時間になってしまいました。続きはまた明日にでも書き込みます。
お待たせするのは申し訳ないので、先にバトンをお渡ししておこうと思います。



車座の子たちの涙を源に千年続く花園でした



石@AYAさんにしました。千年のときの流れが幻となって立ち上ってくるようで、とても美しかったです。
次のお題、よろしくお願いいたします。


また、最後まで迷ったのは、



千年を2度も愛してドヤ街のイエスの額に降るこんぺいとう



テキーラ@「鉄火巻」さんの歌でした。


それでは、残りの歌の感想、もう少々お時間ください。

>>[13]

水たまり跨げば明き日のあらむ二千年紀の澱ふかくして


爽やかな情景のなかで静かに沈む「二千年紀の澱」。人の歴史は罪の歴史でもあるのかな、と思います。

雨上がりの後のような爽やかさのある歌で、私は一読目、言葉の意味をすっとばしてジュブナイル的な夏の冒険譚として読んでしまいました。一単語ずつ拾って考えると決してそうではなかった。普段は表面に現れない澱にもっと目を向けるべきなのかもしれません。
>>[14]

桃の葉を飲み継ぐ国を出て千年 八月の空が煮出すいのちは


上の句、下の句、ともに夏の田舎の豊かな自然を彷彿とさせる歌でした。
上の句が豊かな緑、下の句が燃えるような赤を連想させ、色の対比が美しかったです。
句全体として、千年という時間をかけてひとつの料理が完成されていくかのような芳醇な味わいを感じました。

「桃の葉を飲み継ぐ国」で固有のなにかを表現されているのだと想像するのですが、私にそれを読み解く素養がありませんでした。ごめんなさい。もし意図されていたものがあればお聞きしたいです。
>>[15]

「眠ること二千年より醒めた蓮」になるから友よ泣かないでまだ


二千年蓮ですね。まさかあの蓮も二千年の時間を経て自分が蘇るだなんて思っていなかったでしょうね。
一度はもう目覚めることのない眠りについたかのように見える歌の主体者。傍らで泣く友のためにこんな言葉を残せたらすてきだなと思いました。

個人的には、「」を使わなくても意味が通じるように助詞を整理して下の句につなげたほうが、友へのメッセージとして強さが出せたのではないかと思いました。
>>[17]

千年に一度だけ咲く花だらう わたしの胸のこのさみしさは


千年に一度だけ咲くさみしさ……。ひとなみならぬ孤独を感じる歌です。
けれど、歌の主体者はそのことを嘆いているわけではない。
だからこそ、それが「花」として咲くのでしょうし、歌全体に漂う凛とした態度にもつながるのだと思います。

この凛とした態度の匙加減が絶妙ですね。真っ暗闇の周囲から逃げずに立ち向かうことで、そこに仄かな灯りが燈る。決して強い光ではない、だからこそ花であることができるのだなと思いました。
>>[18]

千年の暖簾を彼が下ろすとき温泉街は静かに眠る


老舗のお店のなかには悠々と千年という時間を飛び越えてしまっているものがしばしばあり、驚かされます。そんな老舗の最後の一日を詠んだ歌ですね。

背景として、温泉街を持ってこられたのがとてもユニークかつリアルな歌だと思いました。
昔は温泉さえあれば人がわんさか集まるものでしたが、今は都会のど真ん中でも温泉を湧かせることができる時代。温泉以外の楽しみに乏しい温泉街は1つ、また1つと消えつつあるのでしょうね。
饂飩屋や宮大工は千年経っても変わらず需要があったりするわけですが、千年の時を経て暖簾を下げなくてはいけなくなるのは温泉街にあるお店だと。その目の付け所に感服いたしました。

千年という時間をいちばん現実の重みをともなって詠まれていた歌だと思いました。
>>[19]

うっかりと千年生きた時のため明日から毎日日記を付けます


一読してコミカルな印象の歌ですが、後からじわじわ千年という時間が効いてくるいい歌だなと思いました。

百年生きたぐらいでは、その日記はただの個人史。資料価値は良くてもぼちぼちといったところでしょう。
でも千年生きてしまったら、これは大変。その日記は人類史の貴重な資料となります。

でも、この歌の主体者は本当に千年間毎日日記をつけられるのですかね。
「明日から」とか言っている時点でもうかなり危い気がします。
それでやむなく、70〜80年間まじめに日記を書ける人間でバトンタッチしながら歴史を編むことになるんでしょうが、それも結構いいかげんな部分が多分に含まれているんでしょうね。
>>[20]

千年を2度も愛してドヤ街のイエスの額に降るこんぺいとう


一読して鮮明に絵の浮かぶ歌でした。ドヤ街のあまり清潔感のない身なりのおっさんにこんぺいとうの星が降る。キラキラポップなアイコンとの対比が鮮やかでキュートな歌だと思いました。
浅田政志さんの写真にこういうのありそうだなぁと。

こんぺいとうは茨の冠の暗喩でしょうか。誰がこんぺいとうを降らせているのかなど背景への想像力が刺激されました。(自分の想像ではおかっぱ頭の幼女です。)

「2度も愛して」は「2度これだけの時間を過ごして」という意味だと思ういます。それに愛という言葉を当てはめていいものだろうか、と思ったのがこちらを次点としたおもな理由です。
ここが「愛して」だったからこそ、歌全体がきびきびとおしゃれにまとまっているわけです。本当にうまい表現で、私には到底思い及びません。
が、うますぎて、この表現からベテランのペテンの匂いを私は感じ取ってしまいました。
この器用さがあればイエスはドヤ街になんていなくても済んだんじゃないでしょうか。
>>[22]

千年ののちのあかるさ子どもたちそのこどもたちの見上げる月に


子どもたち、こどもたちと二回続くことで、キノコをゲットしたスーパーマリオのごとく、さっきまで子どもだった人が親に一瞬にしてなりかわる。千年という長い時間軸のなかでは人が成人になるまでの時間なんてそんなもんなんですよね。
背景としてその間、ずっと変わることのない月を置いているのがいいなと思いました。
>>[24]

英単語帳とスマホかかへし二千年生まれの子らが炎天下ゆく


え、二千年生まれの子がもうそんなじゃりんこになっとるんですか。嘘でしょ。嘘と言ってください。
それはさておき、そんな子どもたちも私の時代と同じく英単語帳は使うんですね。
かと思えば、私の時代にはなかったスマホを持っていたりする。
時代によって変わるもの・変わらないものへの新鮮な驚きが詠む動機となった歌なのかな、と思いました。
>>[25]

千年を流れしのちに帰り来よわだつみに咲く花をたずさえ


こちらの歌も、歌をきっかけにいろいろお勉強させてもらいました。
わだつみと言えば、海神という意味のほかに特攻隊という意味もあります。
花ってなんのことだろう、と思っていたら、特攻隊の少年たちを桜に見立てた軍歌が当時よく歌われていたのですね。
特攻隊員自身を儚い桜に見立てさせるのではなく、ちゃんと咲いている花をたずさえて弔おうという強い願いを感じました。

問題は千年の時を経て帰ってくるこの歌の主体者が誰か、ということなんですよね。
初めは敵軍かとも思ったんですが、「帰る」だから同朋のような気もします。
靖国神社参拝問題的な歌、という解釈であっていますでしょうか。
>>[26]

「この森を過ぎればきっと忘れるよ僕のことはね」千年が経つ


怪奇物の不思議な雰囲気を感じる歌ですね。
なんだかよくわからないけど、この台詞だけは覚えている、といったところでしょうか。
しかし、歌の主体者も千年生きていられるなんて、只者ではなさそうですね。
>>[27]

明日のことなど知らず千年もここの更地にあったのは何?


ずっとあったものが急に消える。消えてしまうと、そこになにがあったかわからなくなる。たとえ千年あったものでも、そうなっちゃうんでしょうね。
過去の記述中で、現在のことを「明日」と表現するのがおもしろいな、と思いました。
>>[28]

生きてゆく約束をする幹じゅうに蝉を鳴かせる千年杉と


7日間しか(地上で)生きられない蝉、80年ぐらい生きる人間、1000年経っても生きている杉と3つの異なる寿命を持つものが対比されているのがおもしろい歌でした。

より儚い命の始まりと終わりを目撃したときに、現在進行形の自らの命に思いが及ぶのだとしたら、私たちもまた千年杉に「生きてゆく約束」をされているのかもしれませんね。そういえば、千年杉の幹は「生きてゆく約束」を果たしたとばかりに、複雑に生命のドラマが絡まりあっています。
>>[30]

グーグルの地球くるくる千年分まわして君で予約しました


お題「くるくる」からこちらにもご投稿くださいありがとうございます。

そんなに頑張ってくれたんだ!という感動の後の残念感がたまらないですね。私は好きな歌でした。
>>[31]

液化ナトリウムにあたる春の風千年だって寂しくはない


原発関連ですかね? 長いという意味で出した「千年」というお題でしたが、原発の前ではまばたき程度の期間なんですよね……。
……というわけで、出題者からは以上です。
非常にわかりにくい位置での書き込みとなってしまったため、改めて申し上げますと


車座の子たちの涙を源に千年続く花園でした

を詠んだ石@AYAさんに次のバトンをお渡ししたいと思います。



次点は、

千年を2度も愛してドヤ街のイエスの額に降るこんぺいとう

を詠んだテキーラ@「鉄火巻」さんの歌でした。


誤解釈などありましたらご指摘よろしくお願いいたします。
こんにちは。
ョ/яさん、講評と選歌をありがとうございました。
丁寧な講評に頭が下がります。自分は解釈は読み手の数だけあるのが楽しいタイプなのですごくすごく嬉しい講評文でした。
また最優秀に選んで頂いて、独りよがりになってしまったかと自信がなかった分すこし驚きつつもとても嬉しいです。ありがとうございます。

少し忙しくしていて、短くなってしまいましたがご挨拶まで。
後ほど新しいお題を建てさせていただきますね。

最後になりましたが、お祝いのお言葉を頂いた方にも、ありがとうございます。
>>[43]
丁寧に読んでくださりありがとうございました。
「千年」を思ったことって今まであったかな。
遠くへ行けそうな気持ちになれたお題だったし、そこが歌の醍醐味のように思います。

「桃の葉を飲み継ぐ国」について、何か具体的な対象というものはないです。
今回の石@AYAさんのお歌のように、具体的で近しいのだけど、どこか夢の世界のような印象を残す歌にしたい、と思ってつくりました。
たとえば「桃の葉を煮出したものを飲み継ぐ国」がどこかに今もあるかもしれないなあというほどの意味でした。が、歌の作り方がいろいろ雑だなあと、自分のを読み返して思っています。

石@AYAさんの「花園でした」に深みを感じます。
テキーラさんの「2度も愛して」。「千年」という単位の受け止め方からにじみ出る、心を持つ生き物の何か、かなしいもの。
@貴さんの「二千年紀の澱」も、考えさせられますね。

ありがとうございました。
>>[53]

講評・及び選歌お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
拙歌へも素敵な講評をありがとうございました。
言葉の取捨選択がうまく出来なかったことを反省しています。
ただ、そのためにいじけた感じで作った自分の意図よりも良い感じに解釈していただけたので
このままにしておきたいと思います。

石@AYAさん、最優秀おめでとうございます。
ファンタジーのような、神話の世界のような美しく凛としたものを感じるお歌でした。
少し前に読んだファンタジーもちょっと思い出しましたが。

私の他のお気に入りは、蜜柑さん、ぼんぼりさん、そして端正な佇まいを感じる美結さんのお歌、
そして、呼びかけが切ないパンタタさんのお歌でした。
>>[62]

「桃の葉を飲み継ぐ国」について教えてくださりありがとうございます。
素直に歌の世界で冒険してよかったんですね。
ごっこ遊びに夢中になった子どもの頃を思い出させる、懐かしい匂いのする歌というのが第一印象でした。
難しくあれこれ考え過ぎてしまっていたようです。
遅ればせながら、
ョ/яさん選歌ご講評お疲れ様でした。

千年という、永いが永遠じゃない年数の切りとり方に、詩に明るい方の趣というものを感じました。誰もその時代区分の中に生きながら、果てまでを見届けられない。ともすると千年は、儚い心象を伴います。



石@AYAさん、最優秀おめでとうございます。

■車座の子たちの涙を源に千年続く花園でした

一読した時に、ラグビーに青春を捧げる高校生の、汗と涙の物語を思いました。「車座」で円陣を、「花園」で全国高等学校ラグビーフットボール大会(通称・花園)を、連想したからです。

しかし、円になって“座る”車座は、円陣とは別物ですよね(練習やミーティングの時は車座になって話し合うかもだけど)。
いわゆる「花園」と呼ばれる大会も球技場も、千年は続いていないという事実もありますし。
見当違いの読みだったかなと。捨てがたいんですけどね。

一首としての印象は、何でしょう、不思議な感じ。「千年続く」と言いながらも、その永さをあまり感じられないのは、文字の表記による視覚的なものからでしょうか。漢字の多用で一文が短いため、一首の読みの滞空時間も短くなってしまう。そこのところの、永い「千年」というお題との兼ね合いが、妙なる雰囲気を醸すのかしれません。「千年なんてすぐじゃないか」と言われているようで。
或いは、子たちの涙にググっと近づいてもらうための、これは仕掛けなのかしれない。
車座の子たちが涙を流して、その貴い涙を養分とするかのように花は育ち、その時を起源として花園は千年続いてきた。「千年」は確かに永く遠い歳月で、砂の城を崩さず恐るおそる触れるような特別視や敬遠を、我々はしてしまいがち。しかし、子たちの涙は千年前の時代も千年後の時代も、紛れもない真実であるから、読者には「千年」という歳月を越えて彼らの涙にググっと近づいて語り掛けてほしい。そんな思いが、作者様にはあったんじゃないかと、勝手な推測をしています。

涙の理由に言及しない事が、歌の背景の広がりをつくりあげましたね。

あらためまして、石@AYAさんおめでとうございました。長々と失礼しましたf^_^;



*うちのPCの調子がよくなくて使えないので、携帯からの書き込みです。携帯だと、文字入力時でしかテキストコピーできないので、ちょっと不便ですね。どんなワードを入力して変換すれば出てくるのかが分からない文字を、表示させたい時とか。
出題者様の名前の表記がもし誤っていましたらすみません。

お気に入りは後ほど。
@貴さん

……お手数かけてすみません! 名前の表記はあまりこだわってませんので、ひらがなで「あーるぶんのいー」とかでも大丈夫です。
>>[66]

お気を遣わせて、お名前まで変えさせてしまって、申し訳ありませんあせあせ(飛び散る汗)
大丈夫です! 読み方さえ分かれば、お名前を挙げる際に困りませんので、元のコンパクトなお名前に戻していただければf^_^;
>>[67]

いえいえあせあせ(飛び散る汗) 私もmixiに戻ってきたのがたぶん5年振りぐらいで、20代のころにつけためんどくさい精神まっしぐらの名前がちょっと恥ずかしいな、と思っていたところだったのです。
@貴さんから言われたので変えた、というわけでは決してないので、どうかお気になさらないでください。
こちらこそ、お気を遣わせてしまって申し訳ありませんでしたあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)
>>[45]

すっかりお礼が遅くなりました、ごめんなさい。
講評、ありがとうございました。
あーるぶんのいーさんは詩を書かれる方なのですか?
あーるぶんのいーさんの短歌もいつも詩的だなぁと思っていました。

読み解きも文章も骨格のしっかりとした世界観と視線、とても楽しく拝見していました。

私の短歌もすーっと深く詠み込んでいただいて嬉しく思います。
一番詠みたかった空気感を感じていただけて、大満足でいい気になりました(笑)

石@AYAさん、遅くなってしまったけれどおめでとうございます!!
とても気になる短歌でした!
私ははじめうまく読み解けずにいたのですが、ただただ惹かれていて、あーるぶんのいーさんの解釈で、おお!!ってなりました。


私のお気に入りは、パンタタさんの短歌でした。
沁み入りました。危ないくらい沁みました。

>d-snowさん、ありがとうございます♪ウレシイ♪


>>[69]

こちらこそ、もったいないお言葉ありがとうございます!

詩は思春期〜大学生ぐらいまで書いてました。
同じころ小説も書いていて、比率1:1ぐらいだったんですが、今は小説しか書いてません。

表現としては、短歌の持つ含みと距離感が一番好きです。
鑑賞するだけじゃなくて自分でも詠めたらな……と思って最近こちらに参加させていただいてます。

横レスですけど、石@AYAさんのあの作品は、はしるさんの解釈も、天魚さんの解釈も、@貴さんの解釈も、聞くなり「そうか!」と膝を打ちました。
皆さんの心で再生できて、なおかつ、それぞれに映像が異なるんですね。
>>[071]

小説も!
広く文学されてるのですね。
でもやはり、あーるぶんのいーさんの短歌には詩の世界を感じます。
詩から短歌をはじめられた方には、時々無敵さを感じたりもします。
これからも拝見するのが楽しみです。

短歌は読み手の分だけ世界が生まれる、そんなところが魅力ですね。
私の場合は完全にひとりごと短歌で、わたしのために詠んでいることがほとんどですが、それでも読んでくださる方がまた新たな世界を拓いてくださるのは楽しいことです。

AYAさんの短歌も確かにみなさんの読みがあってより広がりが生まれて行くようでした。
わいわいがこういう風に、たくさんの読みに触れる場所であってくれるのが、この短歌点の魅力ですね。

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