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短歌点コミュの短歌点1162△お題「老」

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とみいえひろこさんのお題「誰」からバトンをつながせていただきます。
むらしんと申します。よろしくお願いいたします。

今日は敬老の日。なのでお題は「老」です。8年くらい前に一度出てるっぽいです。

必ず漢字で「老」の字を詠みこんでください。この漢字を使っていれば、音読みでも熟語でも訓読みでもOKです。何卒よろしくお願いいたします。
締切は、2週間程度を考えています。たくさんのご投稿をお待ちしています。


たづぬれど誰もゐぬめりいなば山松さへ老ひし守部のやかた(むらしん)

ちなみにこの歌、沓冠の折句なのです。各句の頭と尻尾のひらがなを拾ってみて下さいませ。


ルール

1:出題者が、お題を出します。
2:お題は、何でもありで面白そうなもの。ただし、直近で既出のお題を避けてください。
3:トピック本文に「前回の出題者名」「前回のお題ワード」を明記してください(例:●●さんの「▲▲」というお題からバトンを受け取りました)。
4:出題者じゃない人はお題を詠み込んだ短歌を書き込みます。(1人1首のみ)
5:一週間以後、出題者が(独断で)もっとも素晴らしいと思った短歌を1つ選び、その選出理由を書きこみます。
6:次のお題は、最優秀短歌をつくった人が出すことになります。
 (新トピックの番号は「自分が選ばれたトピック番号+5」)
7:その後は、みんなでワイワイ感想をかわします。


※2012年4月17日一部改定(基本ルールに「特定の単語・文字列を指定してください。」を加筆。   管理人:ツトム)
※2022年3月9日一部改定( ルールの3番として以下加筆。「トピック本文に『前回の出題者名』『前回のお題ワード』を明記してください(例:●●さんの『▲▲』というお題からバトンを受け取りました)」。3番を4番に移動し、以下同じく番号を移動。  管理人:とみいえひろこ)
※2023年6月9日一部改定( ルール2番、「50題以前に出されたものであれば、既出のお題でもOKです。」→「ただし、直近で既出のお題を避けてください。」に変更。  管理人:とみいえひろこ)

コメント(49)

養老乃瀧でくだ巻く親父たち駅までの道月が照らせり
高速の未来の乗りもの車窓から老いたる吾が夕焼けを見る
出題係のむらしんです。たくさんのご投稿ありがとうございます。
締切ですが、2週間程度と考えていたのですが、少し延ばさせてください。10月6日(日)いっぱいとさせていただきます。
まだの方、もしくは差し替えの方、もう一週間ありますので、是非ともご参加よろしくお願いいたします。

老ふたり互に空気となり合ひて有るには忘れ無きを思はず(窪田空穂)
日曜日遅く起きたら怠けもの代表になり「なぁ?」老猫と
半島の先のほうまで日は暮れてたっぷりゆっくり老いていけたら
たびたび失礼いたします。出題のむらしんです。更なるご投稿、誠にありがとうございます。
先刻お知らせの通り、こちらのお題「老」今日いっぱいとなっております。再度の念押しとはなりますが、まだまだ駆け込みお待ちしています。よろしくお願いいたします。

晩年はわたしに遠くきりぎしのごとき死を恋ひつつ老いてゆく(千葉優作)
締め切ります。たくさんのご投稿ありがとうございました。選歌までしばしお待ちください。
きみからの青い封筒挟むたび春の一家は年老いてゆく(選歌対象外)
大変お待たせしております。出題係のむらしんです。

選歌の前に、ご投稿いただいたそれぞれの歌へのささやかな感想などを、つれづれっと書いてみたいと思います。お目汚しかとは思いますけど、まずはご自身の歌のところだけでも、できればその他の歌のところも、サラッとでも撫でていただけたら幸いです。
あまりネガティブ方面には向かわなかったつもりですが、それでもいくつかの気に障る表現があるかとも思います。イチ個人の独断による素人感想ですので、ご寛恕いただければと思います。
それでは。



>>[1] @貴さん

敬老の日の縁側にのぞみつつあたたかかつたかたたたきき


一首目からエラいもんが来ました。それこそ老眼じゃなくても、後半は思わず目を凝らしてしまいます。漢字かな交じりに直せば、「暖かかった肩叩き機」。もちろん字面の面白さがメインの歌なのでしょうが、そこを敢えて中身を読むと、下の句の「あたたかかつた」という述懐には、「今それに気づいた」というニュアンスを感じます。それこそ、敬老の日のプレゼントに孫からもらったかのような。何気に「つつ」がいい仕事してます。
>>[2]

老桜眼にあいを偲ばせて愛を還しに咲き荒ぶらし


「oi」から「ai」に引きずり込んで、そこから「ア段音」の言葉へと展開していく、どちらかと言えば音の響きの面白さを駆動力にした歌だと思いました。こういう歌こそ、意味が損なわれていないかが気になるところですが、それもきちんと通る内容になっていそうです。自分もア段音をメインにした歌をよく作ってしまうので、親近感を持ちました。ただ、せっかくお題が「老」なのですから、ここは「oi」を中心で勝負して欲しかったかも。
>>[4]

花が咲く
老化現象の最後まで生きる甘みを咀嚼していく


書いてあることは難しくないのですが、不思議と考えさせられてしまう歌です。わざわざ二行書きにしてあるのだから、そこに込められた意図があるわけで、自分はそれを「=(イコール)」だと読みました。と書くと、「花が咲く」の方が比喩で二句目以降が主体の思い、みたいな読み方が浮かんできますけど、そこは敢えての逆張りで。「生きる甘み」とか「咀嚼」が比喩で、「花が咲く」ってのはこういうことだ、という定義、みたいな。
>>[5]

頻繁にライブハウスに出る老婆 死後もちょいちょい踊っていたい


上の句があまりに強烈なインパクトで、なんかそこだけで完結してしまっているように思えます。めちゃめちゃ素敵な「前句付け」のお題、みたいな感じ。で、果たしてこの下の句がどのくらいイイ回答になっているか、というと、老婆の説明にせず、老婆の内心の台詞仕立てにしたところが素敵だな、とは思います。でも、「ライブハウス」からの「踊っていたい」はけっこう付き過ぎな気もして、もっと飛躍を期待してしまう自分もいます。
>>[6]

こんなにもあっけなく年老いた手になってしまって泣けてきちゃうな


ただごと歌ですらない、ほんとにささやかな気持ちをそのまま短歌の形式に当てはめたような歌ですけど、不思議と胸打つものがあります。秘密は二句目三句目の句またがりにある、と見ました。この「あっけなく」の措辞がすごいのだと。「年老いた手に」が七音で「年老いた」が五音のひと固まりですから、ここを二句目か三句目にしてしまいがちなのに、「あっけなく年/老いた手に」で切る。細かい技のようですが、いやいやどうして。
>>[8]

il n'y a pas 老眼鏡
でも大丈夫
きみのことなら目つむっても見ゆ

いるにゃぱろうがんきょう
でもだいじょうぶ
きみのことならめつむってもみゆ


これはもう「いるにゃぱ」を調べました。「il n'y a pas(仏語)」=「ありません(日本語)」by ググさん翻訳。「Il n’y a pas photo」で「(写真がいらない、つまり、)差が歴然」みたいな慣用表現などによく使われるそうです。感じたニュアンスは「ホニャララ無用」の「無用」、みたいな意味合いでしょうか。よそ様の知識が長くなりましたが、こんな新奇な表現を使った甲斐があって、とても素敵で興味深い歌に仕上がって(以下略)
>>[9]

老いることをテトリスみたいに考えてグレーにならないように生きてる


これはお題が「老」なことが奏功した、珍しいパターンだと感じました。初句が「人生を」だったら全部が台無し。「老いること」だからこそ、テトリスみたいにカラフルに積み上げて並べて消してちょっとズレて失敗して足掻いて順調な時も自転車操業な時も瀕死な時もあって、が納得できるんです。いやぁ、いい比喩を見つけましたね。下の句の「グレーにならない」がまたいいじゃないですか。年配の色でもありゲームオーバーでもあり。
>>[10]

養老乃瀧でくだ巻く親父たち駅までの道月が照らせり


「老」をお題で出した時から「養老乃瀧」はまぁ出てくるだろう来たらウェルカム、なんて考えてました。うちのそばには無いけど、通った大学のそばにはあって、大衆居酒屋といえばまずここ、ってイメージは大抵の人にも通用しそう。この歌もそのイメージを大いに借りて成立しています。悲哀を感じるのが四句目が「駅までの道」なことで、飲んだ後さらに電車に揺られて郊外の家に帰らなきゃなお父さんに、ファンモンの「ヒーロー」を。
>>[12]

高速の未来の乗りもの車窓から老いたる吾が夕焼けを見る


歌の出だしがすごく面白いと思います。「高速の未来の乗りもの」って。昭和中期に書かれたSFとかに出てきそうなフレーズで、一周して懐かしくすらあるような。だからでしょうか、この歌読んでちょっとした安心感を受け取りました。「未来の乗りもの」もタイヤで走るんだぁ、とか、「窓」ついてるんだぁ、とか。何より、「未来」にも「夕焼け」がまだ残ってて、それを眺めるセンチメンタルが存在するということに。悪くない未来。
>>[15]

日曜日遅く起きたら怠けもの代表になり「なぁ?」老猫と


この歌は読むのに非常に悩んでまして。いや、難しい歌じゃない筈なんですけど、この作中主体さん、老猫との独り(と一匹)暮らしなのか、老猫以外に家族がいるのか、すごい迷ってます。四句目までの流れは、家族いそうだと思うんですよね。「代表になり」のとことか特に。でも、結句の寂しさは独りな気もして。どっちでも構わんと言われたらおしまいですけど。「なぁ?」が主体さんの発話とも老猫さんの発ニャとも取れるのも好きです。
>>[16]

半島の先のほうまで日は暮れてたっぷりゆっくり老いていけたら


一読していい歌だなぁと思いました。なんかバカみたいな感想ですけど。上の句がたまらんです。この半島は西向きがベストでしょうか。渥美半島とか伊豆半島とか。半島の形と日の沈む方向が馴染んでそう。もしかしたら季節も、今の時期、つまり釣瓶落としな秋の日暮れじゃない方が似つかわしいかもしれません。後半の心情とのバランスもばっちりです。一日一日を丹念に生きている、そんなでくのぼうみたいな人に似合う歌だと思います。
>>[19]

まっすぐに生きずともよい秋晴れの養老天命反転地ゆく


お笑いでよく使われる言い回しに「言いたいだけやん!」というフレーズがあります。語呂がいいとかリズムや響きが面白い言葉が出てきた時に、それを口にしたいだけちゃうんか、みたいなツッコミです。実生活で使うとスベりますけど。この歌を読んで最初に思ったのがそれで、「養老天命反転地」って超言いたいワードじゃん、って感じ。これが何処の何かはわざとボカすので、皆さん必ず調べてくださいませ。最後の「ゆく」が絶妙です。
>>[22]

きみからの青い封筒挟むたび春の一家は年老いてゆく(選歌対象外)


ありがたいことに締切後にも関わらずご投稿いただいたのですが、これが全然読めなくて、申し訳ありません。特に下の句が難しく。「春の一家」って何だろう。メルヘンかなぁ。「青い封筒」も意味深で、でも心当たりがなく。意外と超元ネタ有りきの歌だったりして。主体の目線もどこ向いてるんだか。「きみ」からの手紙を(たぶん年イチで)受け取って挟んでいるのはわかるんだけど、主体と「春の一家」の関係がわからんし。お手上げです。



以上となります。
要するに、ワイガヤの燃料投下です。これをネタにワイワイガヤガヤと皆さんとそれぞれの歌について盛り上がれれば、こんなに嬉しいことはありません。
字数を制限して、全てを書き切らないようにしているのもそのためです。もちろん、書いてる自分の非才によるところも大きいですが。皆さんにフォローしていただければ有り難く存じます。

選歌についても、今日中にはお伝えできる予定です。もうしばらくお待ちください。よろしくお願いします。
それでは、だんだんと選歌に行きたいと思います。
ちなみに、お気に入りは「全部」です。自分のお題に投稿いただいた歌は、たとえ推敲途中であったり、締切後だったり、はたまたお題を詠み込み忘れていたりしても、みんなお気に入りです。なので自分は「ノミネート」という言葉で最優秀の候補を挙げさせてもらってます。
今回も投稿歌を1/3に絞って、四首が最優秀の候補となります。今回は、「老」というテーマをそらさず、でもポジティブ、みたいなところを重視しました。以下の四首がノミネート作品になります。



ムラサキセロリさん

il n'y a pas 老眼鏡
でも大丈夫
きみのことなら目つむっても見ゆ

いるにゃぱろうがんきょう
でもだいじょうぶ
きみのことならめつむってもみゆ



りなさん

老いることをテトリスみたいに考えてグレーにならないように生きてる



HOHAさん

半島の先のほうまで日は暮れてたっぷりゆっくり老いていけたら



はしるさん

まっすぐに生きずともよい秋晴れの養老天命反転地ゆく



あと、これは普段は言わないのですが、どうしても。
もう一首か二首、投稿の母数があれば、ひでさんの「高速の未来の乗りもの」の歌をノミネートに挙げたかったのですが、叶いませんでした。この歌もすごく良い歌だと感じていて上記の四首とほとんど差はないのですが、すいません、1/3にこだわってしまいました。融通が利かないのもよくないとわかっているのですけど。

最優秀の発表は次のトピにて。
「次のトピ」ではなく「次のコメント」でした。間違えましたすいません。
次のトピは、もちろん最優秀の方に立てていただきます。ささいなことですけど。


改めまして、それでは、最優秀の短歌の発表にまいります。
今回は、


ムラサキセロリさん

il n'y a pas 老眼鏡
でも大丈夫
きみのことなら目つむっても見ゆ

いるにゃぱろうがんきょう
でもだいじょうぶ
きみのことならめつむってもみゆ


を選びたいと思います。

これはもう、自分の今までの最優秀の基準をご存知の方なら、あるいはすでにお察しだったかもしれません。自分は、それぞれの歌への感想を200字前後に決めていて、最優秀の基準は、「どれだけもっと書きたいことがあり余っているか」を一番の判断材料にしています。それに従えば、「(以下略)」なんてある意味失礼極まりない結尾は、むしろ確定演出みたいなもので、絶対に書きたいことがダダあふれているに違いないのですから。

あの感想の続きを書けば、
「とても素敵で興味深い歌に仕上がっています。まず賞賛したいのは、いい意味での文体のごちゃ混ぜ具合。特に末尾の「見ゆ」でしょうか。フランス語からはじまって、和文の文語で終わる。しかも途中に「でも」とか軽い口語も含んで。この遊び心がとても明るく楽しく、歌の内容を形式面から支えています。」と続きます。煩雑なのでカッコ外します。
そして、大問題の「いるにゃぱ」ですよ、「il n'y a pas」。これ、読む人が理解できると思って書いてはいない、と自分は取りました。自分が浅学なだけかもしれませんが、そんなに人口に膾炙した表現ではないと思います。ここで強烈なフック=引っかかりを作って、「老眼鏡なんていらない」というさほど目新しくないことを超絶詩的にすくい上げる。これだけでお腹いっぱいです。
三行書きにしているのも素敵だと自分の目には映りました。なんか、「でも大丈夫」がすごく強く響くんですよね、この書き方だと。絶対安心、みたいな感じ。しかも、決して短歌のフォーマルな書き方ではないはずなのに、啄木や超空の恩恵なのか、むしろ短歌っぽさを強めている気もします。下の句の七七(七八ですけど)が三行目にすっと来て、ここだけ句またがりも無くて、だからでしょうか。仮に結句が普通の口語だったら、「目をつむっても見える」になるわけで、この2音の差はとても大きいと感じます。
他にも、この歌の「きみ」って多分どの性別でも、いや対ヒトじゃなくても成立するよねの話とか、全盲の方って脳内のイメージでそれこそ「見えて」いて、見えるとか見えないとか気にされないって仰ってたの話とか、老眼鏡って手元がぼける人の為の眼鏡だから、この歌の距離感って意外と近いよねの話とか、してない話はまだまだあるのですが、それくらい語り甲斐のある歌だと思いました。

というわけで、今回はムラサキセロリさんにバトンをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。良い歌をありがとうございました。



次点も一度書いたのですが、長過ぎるってミクシィさんに怒られました。
なので、次点の歌の発表は「次のコメント」にて。
次点には、


はしるさん

まっすぐに生きずともよい秋晴れの養老天命反転地ゆく


を選びます。
こちらも語ることが山盛りな良い歌で、宿題に出しておいた「養老天命反転地」は調べていただけたでしょうか。一応ウィキさんから引用すると、

「養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)は、岐阜県養老郡養老町にある養老公園内の有料施設である。荒川修作とマドリン・ギンズによる構想を公園施設として作った。作品の中を回遊し体験することで作品を鑑賞するモダンアート。」

であり、

「作品は『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』から成る。『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』を結ぶ溝状の道には、彼らのメインテーマであった〈死なないため〉と言う言葉を取り、『死なないための道』と名付けられている。」

そうです。
ね、気になるでしょ。そして最大のポイントは、

「通路の床面がいつのまにか壁面となる、など」「日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することを主要なテーマの一つとしている。」

というところで、つまりは「まっすぐに歩けない」のです。はい、鮮やかに伏線回収。

あれこれ引用しましたけど、このはしるさんの歌の最大の見どころは、「生きずともよい」だと、自分は感じています。
まっすぐに生きたっていいんです。まっすぐ生きなくてもいい。どちらもありで、つまり老いるとはそういうこと。これって超テーマじゃん、と思いました。
もう一点、この歌の良さを挙げるならば、言いたいワードの「養老天命反転地」が8・5の音数でして二句目三句目にピッタリなところを、敢えて下の句に置いたところではないでしょうか。「秋晴れの養老天命反転地」って上の句に置いちゃいがちだと思うんです、普通は。でも、ここを下に据えて、結尾に「ゆく」を配置した。これが見事だと感じました。ゆけないんですよ、この施設。不安定で、危なくて。事故なんかもあったりして、ヘルメットとかレンタルしてるそうです。それを「ゆく」。この逆説がたまらないです。
最優秀との差はホントにわずかで、ちょいバズった「ハッシュタグ審査員の好み」でしかありません。どっちも飛び道具が大成功した歌だと思いますし、強いて言えば、はしるさんの歌の方が飛び道具が長すぎた、かと。
はしるさん、ムラサキセロリさんが火急の何やかやの時は、ご登板いただきたいと思います。念のための心づもりだけ、よろしくお願いします。


以上です。長文失礼しました。
また、独断と偏見による選歌には色々と思うところなどおありかと思います。二つの歌以外には200字しかコメントしてませんですし。さまざまな読みや自己解題、創作エピソードや私のお気に入りなど、ワイガヤでフォローいただけたら頼もしく思います。よろしくお願いいたします。
>>[37]
講評選歌お疲れ様でした。
そして僕の短歌を選んでいただきありがとうございます!

「老」は難しいお題でした。
僕は若くもないし老いてもいない(と思っている)ので。
自由にやらせてもらった結果、このように選ばれて素直に嬉しいです。

そしてこれは連作のひとつとして作ったものなので、いつか全体版を公にできたらいいなと思います。
自分でもどこまでできるかわかりませんが…どきどきしながら作っています。

以下お気に入りです。

蜜柑さん
頻繁にライブハウスに出る老婆 死後もちょいちょい踊っていたい

→ 蜜柑さんらしいなって思いました。軽妙で好きです。

とみいえひろこさん
こんなにもあっけなく年老いた手になってしまって泣けてきちゃうな

→ とみいえさんって詩的な短歌を作るイメージがありましたが(勝手なイメージ)、これはストレートに胸を打ってきます。普段とのギャップがあって素敵です。

はしるさん
まっすぐに生きずともよい秋晴れの養老天命反転地ゆく

→ やはり「生きずともよい」というのが効いていると感じました。養老天命反転地の語感も好きです。

>>[39]

バトンを受け取っていただき、ありがとうございます。

「老」、難しかったですよね。申し訳ありません。自分でもお題選び失敗した自覚あって、なんなら出した翌日にはもう後悔してました。自分ごとじゃない人も多いし、敬遠されるというかあんまり喜ばれない文字ですし、テーマ詠ならまだしも詠み込みでこの漢字使えって、ホント、苦しいお題になってしまいました。果敢にトライしてくださった皆さまには感謝しかなく。
そんなお題で、こんな素敵な歌をありがとうございます。しかも、連作のうちの一首だとは。他の歌がどんなものなのか、とても興味深いです。どこかで読めることを期待しています。

お気に入りも挙げていただき、感謝です。それぞれの歌へのコメントまで。選者以外の評価軸があるのが健全だと思いますし、それを表に出してくださるのは本当に有り難く。
詠み手さんへの勝手なイメージ、持ちがちなのとってもよくわかります。作品を独立して読むのも大事かもですけど、いろんなコンテキストを込みで受け取るのも全然ありだと思います。

次のお題、楽しみにしています。
むらしんさん、選歌講評お疲れ様でした!

むらしんさんの講評文の感じ、僕の理想に近いですわ。
肩肘はらずユーモラスだけど押さえるとこ押さえてて、切り上げるとこはスパッと切り上げる感じ。
肩肘はらず、は実践してるつもりだけど自分つい語りすぎちゃうからなぁ。

僕の歌もノミネートありがとうございます!
今回ちょっと手応えというか、「老」のお題から「半島」出てきたのすごない?みたいな自己満足があってそういう内なる至福がありました。笑
難しいお題だったけど参加して良かったです。


そしてムラサキセロリさん、最優秀おめでとうございます!
高い教養レベルの上に成り立ってる歌のはずなのに、そういう教養型の歌としてなんか読ませてやらないぜ、っていうポリシーみたいなのを感じてそれがカッコいいですね。
結句の「見ゆ」ももちろん文語なんだけど、なんか「見ゆ🤍」みたいなあざと可愛さで武装してるタイプのアイドルみたいな風にも読めちゃって、そういうカラフルな毒を混ぜこんでくる感じが魅力だなーと思います。


僕のお気に入りはとみいえさんのお歌でした。

こんなにもあっけなく年老いた手になってしまって泣けてきちゃうな

なんていうか「老い」との健全な関わり方ってこれしか正解ないよなーみたいな共感がありました。
悲しくないフリするでもなく、過剰に憂うでもなく、悲しみを軽めのタッチで認めちゃうしかないですよね。


あと、はしるさんのお歌の「養老天命反転地」、学生時代に行ったことあります!
昔のことなんで内容ハッキリ覚えてないんですが、期待値以上に楽しくて予定よりだいぶ時間使って遊んだ記憶があります。
歌全体から秋晴れの空を感じて、このお歌も好きでした。
>>[41]

コメントありがとうございます!

手応え、感じてらっしゃいましたか。そうでしょう、めちゃめちゃ良い歌でしたもの。「半島の〜」は確かによく出てきた感あります。
あと、短歌ならではのリズムのなめらかさを感じる歌だと思いました。これが俳句なら「半島の先まで暮れて季語何か」みたいになりそうなんですけど、「半島の先の方まで日は〜」って字数をゆったり費やすところが、後半の内容と相まって歌格を上げてるように感じます。シンプルに素敵な歌でした。ありがとうございました。

と、HOHAさんの歌にも語りたいことはたくさんなのですが、敢えて切り上げてます。拙い感想文ですが、そこも含めてお気に召していただいたようでとても嬉しく。中学生の時、死ぬほど200字作文やらされたのが、思わぬところで活きました。

最優秀の歌へのコメントやお気に入りもありがとうです。
カラフルな毒、超ぴったりな言葉で、言われた時やられた〜と思いました。自分が言いたかった。
とみいえさんの歌は、全部終わった後にじわじわ効いてきました。老いに対する態度、これしか正解ないかー、そうかも。

ありがとうございました!
>>[37]

2〜3周遅れのような気がするほど遅くなってしまいましたが、ご講評・選歌お疲れさまでした!
HOHAさんが言われたのとまったく同様に、私もむらしんさんのご講評はそのユーモア・簡潔・内容・深さなどなど、やはり引き込まれます。特にりなさんやとみいえひろこさん、HOHAさんへの200字講評はさすがむらしんさんと感じました。
私も今回、少しまねごとをしてみましたがなかなか…。やはり難しいものです。
拙歌にも暖かく深いご講評をいただきありがとうございました!

お気に入りは
@貴さん、蜜柑さん、おこげさん、HOHA
でした。
>>[39]

大変遅くなってしまいましたが、最優秀、おめでとうございました!

il n'y a pas 老眼鏡
でも大丈夫
きみのことなら目つむっても見ゆ

いるにゃぱろうがんきょう
でもだいじょうぶ
きみのことならめつむってもみゆ

このムラサキセロリさんの投稿歌は、もうむらしんさんが広く深く解説されましたので他に言葉はありませんが、こちらのお歌についてもむらしんさんのご講評を読んでさらに深く鑑賞することが出来ました。いろんな言語、文語、口語などが混然一体となって表現されているので新鮮な驚きに満ちたお歌でした。
>>[43]

返信大変遅くなりました。申し訳ありません!
てゆうか書き込み気づいてませんでした。ひでさんの次のコメントがなければ、永遠スルーするとこでした。平にお詫びを。

自歌解題もありがとうございます!
次点でフォローするからここは一発、と思ってカマした「言いたいだけちゃうんか」読みが、まさかの正鵠でとても嬉しいです。もちろんバシッと決まった歌だと思いますし、他の方のコメント見ても、訴求力ある歌だと感じます。固有名詞シリーズ、これからも期待させていただきます。

HOHAさんの歌、たしかにこれも良い歌ですよね
>>[44]

コメントありがとうございます!
何周してようが、いただけるものは素直にとても嬉しいです。加えて、一つ上のコメントの事情により、百倍感謝しております。そして、見落としてた自分にかなり凹んでおります。

拙い感想にも暖かい言葉をありがとうございました。自分も一度140字(旧ツイッタさんを意識しました)でトライしたことありますけど、すごく大変でした。少ない字数のなかの50〜60字は、だいぶ影響します。150字は大変だったでしょう。でも、とても良かったと思います。

話を戻して、ひでさんの「老」の歌もとても素敵でした。「高速の未来の乗りもの」、来年のじゃない前回の万博に展示されてそう。いいエモさだと思います。
お気に入りもありがとうございました。
大変遅ればせながら。

むらしんさん
ご講評と選歌、お疲れさまでした。

夙に思うことは、むらしんさんの中で、投稿歌に対する向き合い方や選考の基準等、確固たるポリシーみたいなものがあって、それが毅然としていて恰好いいなということでした。

たとえば、「お気に入りは(投稿歌)全部」と言い切ってしまうところとか、「だから自分は『ノミネート』という言葉で候補を挙げさせてもらっている」と説明される時の説得力とか。

そうそう、
最優秀の基準は、「どれだけもっと書きたいことがあり余っているか」を一番の判断材料にされている、というお話も、(詰まるところやっぱりソレだよな)と思いつつも、読み進めているうちに芯がブレてしまう自分などは中々そうはいかなくて、だからでしょうが、一貫性のある姿勢に天晴れな気持で拝読していました。

ともあれ、拙歌への評をありがとうございました。


ムラサキセロリさん
最優秀おめでとうございます。


■il n'y a pas 老眼鏡
 でも大丈夫
 きみのことなら目つむっても見ゆ

歌評に関しては、むらしんさんが充分すぎるほど語り尽くされた後なので、今さら言う言葉を持たないのですが、変幻自在の文体が楽しい歌だと思いました。
まさかのフランス語から始まって口語→文語という、古今東西の言語の坩堝が、読者に「飽き」を感じさせない手法、見事にハマりましたよね。

むらしんさんも歌評で言及されていたかと思いますが、さほど目新しくないことを、言葉(文体)を絢爛に文飾することによって、それが詩になるというのは、力技ながら流石でした。
啄木を彷彿とさせる三行分かち書きも効果的でしたね。

自分がこの歌を読んで思ったのは、たとえば、日本人と外国人との間に生まれ多言語の家庭環境で育った、いわゆる “バイリンガル” 等の方々で、言語の使い分けがうまくコントロールできず無意識のうちに日本語と外国語が混ざって話してしまう、という “バイリンガルあるある” のお話でした。

そういう背景から派生して、日常的に多言語を使いこなす方々の頭の構造ってどうなっているんだろう、とか、睡眠中に見る夢の中ではどちらの言語を使用しているんだろう、とか、些細な疑問すら歌の鑑賞のよきスパイスとして読みを広げていました。

作中主体の言語とアイデンティティにまで薄ら思いを馳せることができて、彼(彼女?)のルーツや、話しかけている相手との出逢いや関係性までもが気になってくるのは、この歌に奥行きがあることの何よりの証左だと思いました。
>>[48]

コメントありがとうございます!
ぶっちゃけ別トピの話で恐縮ですが、超絶スランプに陥り、選評をだいぶもだいぶ延ばしてしまっていて、ああもぅ駄目だ選歌だけにぃ、となかば折れかけていた心が、@貴さんのこちらのコメントでどうにかよみがえりました。人間みんな褒められて伸びる子、とか思ったり。
自分は本当に「ブレない」というのを今クールはなるべく大事にしたくて、二度ほど長期で短歌点お休みした経験も踏まえつつ、今のところはそれでやってます。それが足枷にならないように、きちんと補助輪になるようにこれからもしたいと思います。

ムラサキセロリさんの歌へも、ありがとうございます。
バイリンガルあるあるは、日本語どっぷりの自分には無い視点でした。夢は何語か、たしかに。でも、母語はどっちかなんじゃないかなぁ。言語習得の観点からも、何か考えられそうです。

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