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背中痒太郎コミュの好きな作品は?

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創作活動の年数としては短いものの、
いろんな分野で数多くの作品を発表した、痒太郎。

ジャンルを問わず、痒太郎の作品で好きなものを教えてください。

僕はやはり痒太郎の代表的な著作である「林檎と風の日々」が好きです。
これは、14歳で失語症になった直後、叔父さんと過ごしたある冬のことを元にした、自伝的小説です。

淡々とした日々の中で交わされる質量を持った心の対話は、
どこまでも穏やかで静かです。
どこまで事実なのかはわかりませんが、痒太郎にとって、特別な作品であることはエッセイ「忘れられるまで足掻いてみせる」で語られています。

残念なことに「林檎と風の日々」は現在絶版状態です。
運が良ければ古本屋さんで見つけることができるかもしれません。
ちなみに装丁の水彩画は痒太郎が叔父さんに習い、はじめて描いた作品だそうです。

コメント(2)

さまざまなジャンルで数々の作品を発表した痒太郎ですが、
一番作品数が多いのは絵画です。中でも水彩画が多く、一般的にも目に触れる機会が多いです。

僕は絵画ではあまり数がない油絵の作品中、唯一のシリーズもの「蜜を塗る背中」シリーズが気に入っています。
女性の背中に蜜を塗り流した絵なのですが、どこか妖艶で怖いくらいに美しい背中が鮮やかな色彩で描かれています。

このシリーズを制作したときのエピソードを痒太郎は次のように語っています。

「これら(蜜を塗る背中」シリーズ)はすべて好きな女性をモデルに描きました。ただ、実際に女性に蜜を塗るのは気が引けたので、自分の背中に蜜を塗って描いていました。
自らの背中に蜜を感じることでより確かな甘さを持った絵に仕上がったと思います」
(雑誌「GUNSYA」NO.114のインタビューより抜粋)

つまり、自分の背中に蜜を塗ったままで、女性モデルの背中を見ながら、描いたということらしいですが、なぜそんなことをしたのかはわからないですね…
「蜜を塗る背中」、非常に気になっておりました。
インタビュー記事を見逃していましたので、痒太郎が自身に蜜を塗って挑んでいた、と云う事実に愕然と致しました(彼の背中は慢性的な痒みのため、赤く爛れていたそうですから)。

しかしそれが事実であるならば、彼の想像力、自己犠牲の精神はやはり常人の及ぶところではないですね。

改めて痒太郎の度量の深さと狂気に感銘をうけた次第であります。

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