そこは森林伐採の進む森。
元々は樹齢1000年を超える樹木が生い茂る観光名所であったが、近年の人口の増加に伴う居住地の不足が災いし、遂にこの森も伐採の対象になった。
ブルドーザーが木々をなぎ倒し、チェーンソーの甲高い音が桜子と直道の心をも痛みと共に傷つける。
しかし、二人はその光景をただ呆然と見ることしかできなかった。
この森を守る環境団体に所属する二人は努力の限りを尽くしたが、その甲斐もむなしく伐採計画は実行に移された。
桜子「木ってこんなに簡単に倒れるんだね。どんだけ長生きしても、こんな簡単に殺されちゃうんだね。…なんで人間ってこんなに身勝手なんだろうね…」
直道「くそっ…オレ達には何もできないのかよ…！ただ…みることしか…できないのかよ…」
桜子「あたし…もう見てられないよ…」
直道は泣き崩れる桜子を守るように強く抱きしめた。
直道「もう見ない方がいい。余計に辛くなるだけだよ。」
桜子「…あたしね、この森が大好きだったんだ。小さい頃からいっつもこの森に来て遊んでた。親とケンカしたときも…あたしの唯一の心のよりどころだったのに…もう…」
直道「じゃあ、これからは僕が…僕が君の木になるから、だからいつまでも寄り添っていてくれ。」
桜子「直道さん…」
ズキューーーーーーーーーーーーン！！！！
元々は樹齢1000年を超える樹木が生い茂る観光名所であったが、近年の人口の増加に伴う居住地の不足が災いし、遂にこの森も伐採の対象になった。
ブルドーザーが木々をなぎ倒し、チェーンソーの甲高い音が桜子と直道の心をも痛みと共に傷つける。
しかし、二人はその光景をただ呆然と見ることしかできなかった。
この森を守る環境団体に所属する二人は努力の限りを尽くしたが、その甲斐もむなしく伐採計画は実行に移された。
桜子「木ってこんなに簡単に倒れるんだね。どんだけ長生きしても、こんな簡単に殺されちゃうんだね。…なんで人間ってこんなに身勝手なんだろうね…」
直道「くそっ…オレ達には何もできないのかよ…！ただ…みることしか…できないのかよ…」
桜子「あたし…もう見てられないよ…」
直道は泣き崩れる桜子を守るように強く抱きしめた。
直道「もう見ない方がいい。余計に辛くなるだけだよ。」
桜子「…あたしね、この森が大好きだったんだ。小さい頃からいっつもこの森に来て遊んでた。親とケンカしたときも…あたしの唯一の心のよりどころだったのに…もう…」
直道「じゃあ、これからは僕が…僕が君の木になるから、だからいつまでも寄り添っていてくれ。」
桜子「直道さん…」
ズキューーーーーーーーーーーーン！！！！
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