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あまりに格好いい告白を考える会コミュのScene1 とある英語の授業にて

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それは何気ない英語の授業中に起こった…

恵美と隼人は幼稚園からの幼馴染みである。
幼き日から隼人は恵美に惚れていたのだが、どうしてもそれを言い出せずにいた。
クラスの皆はそれを知っているが故にこの二人の関係がこそばゆくてしょうがなかった。
それは英語の先生も然り。

「どうした、隼人。いつもあんな大声で喋って注意されてるのに今日は元気ないなー。恋でもしたのか?」
先生の悪戯な言葉はクラス中に響き渡り生徒達の背中には緊張が走るが、次の瞬間笑いに包まれる。
相手は誰だ、という声や冷やかしにも似た笑い声がクラス中を飛び交う。
「みんな止めろって。先生まで意地が悪いなぁ。ちょっと頭がぼーっとするだけですよ。」
隼人はそう言いながら恥ずかしさの余り思わず立ち上がる。
ちらりと横目で恵美を見ると、先ほどまでこちらを見ていたのか突然恥ずかしそうにそっぽを向いた。
少し寂しげに隼人は席に着いた。
もちろん、先生がこの光景を見逃すはずもなかった。

「そうか、ならいいんだが…そうだ、今日はちょっとページを飛ばし、てっと…そうだな、P.51ページの5行目を隼人、読んでみろ。そんで、次6行目を恵美頼むな。」
英語の苦手な隼人はゆっくりとその文を読み始める。

「I…love…you, even if the world…will end tomorrow. I love you forever.」

…くそ、先生いたずらがすぎるよ…
心の中でそう思いながら隼人は顔を真っ赤にして立ち尽くした。
続いて、恵美が立ち上がりゆっくりと次の文章を読み始める。
「Sorry, I have a favorite person.」
落胆し、席に崩れ落ちる隼人。
クラス全体が沈みかけたその瞬間、恵美はその文章の続きを読んだ。

「The person is in front of…me…now. I…I love you too…」

教室に吹き込む春風が二人を優しく祝福した。


ズキューーーーーーーーーーーン!!!!

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