(2)会話ができねえ。
教科書的な会話の本はありやすが、起きてから寝るまでの間、実際の状況に即した文例が完備してねえのでがす。
例へば、さつき調べやしたが、”これ、エスペラントで何つうの?”が直ぐにヒツトしねえのでがす。
答へは、"Kiel oni diras en esperanto por cxi tio?"でがすが、かう言ふインフラが整つてゐねえのでがす。
でがすから、謂はば漢文のやうなものなのでがす。
書き言葉をいくら稽古しても、喋れやせん。
危機言語では、日常の場面での表現がどんどんと抜けてゆくのでせう。
Zamenhofは下手な戯(ざ)れ唄を書いてゐるよりは、分厚い会話集を一気に出版すべきだつたのでがす。