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ブックトークオフ――読書会コミュの☆読書会レポート 2025年11月16日(日)大人な読書会 好きな本をゆるりと話そう

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開催概要
日 時:2025年11月15日(土)18:30〜
場 所:としま区民センター
参加者:4名(男性1名、女性3名)
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告知ページでは
本 秋の夜長、静かなひとときを本とともに過ごしてみませんか。
今回は、としま区民センターの会議室で、大人だけの読書会を開催します。
忙しい日常を少し離れ、本の世界に浸りながら語り合う時間です。

参加者それぞれが選んだ一冊を持ち寄り、その魅力や心に残った言葉を共有します。
お気に入りの作品について話したい方、新しい本との出会いを楽しみたい方にぴったりの会です。
落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと好きな本を味わいましょう。
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ということで、開催しました。

☆当日の模様☆

■自己紹介■

「はい、では自己紹介から始めましょうか」
Dが穏やかに口火を切りました。

最初にマイクを握ったのはAさん。「名前の由来は、ドトールの栗のモンブランが好きだからなんです」とはにかみながら、警察ミステリーへの熱い思いを語り始めます。
「日本の組織捜査もいいですが、海外のものは肌の色や宗教が謎解きの鍵になるのが面白いんです」
そんな彼女が今日持ってきたのは、意外にも村上春樹の一冊でした。

続いてBさん。「私は柴田元幸さんや村上春樹さんの翻訳ものが好きで」と、海外文学への関心を覗かせます。ファッションや西加奈子さんの世界観にも惹かれるという彼女の手元には、スタイリッシュな装丁の本が見えました。

「趣味はダンスなんですけど……」と少し緊張気味に話し出したのはCさん。本に詳しい皆さんに気後れしながらも、「これからどんどん読んでいきたい」という真っ直ぐな瞳が印象的です。

最後は、この読書会を30年以上続けている大ベテランのD。
「本当は課題本読書会をやるつもりだったんですが、人が集まらなくて普通の読書会にしました」という自虐的な冗談で、場の空気をふわりと和ませました。

■本の紹介■

・大人になっても「冒険」はできる

トップバッターのAさんが取り出したのは、村上春樹の『羊をめぐる冒険』。

「村上作品って、時々グロテスクだったり性的だったりして、何度も読むのが疲れることもあるんです。でも、この本だけは別。もう三、四回は読み返しています」

「あ、作中に出てくる『イルカホテル』ですね」とDが身を乗り出します。
「昔、この読書会を『ドルフィンホテル』という名前でやっていた時期があるんですよ」

そんな雑談を挟みつつ、Aさんは作品の魅力を丁寧に言葉にしていきます。
「大人は現実の世界で生きなきゃいけないけれど、村上さんの作品では大人が不思議な世界へ行ける。大人になっても自分探しの冒険をしていいんだ、って思わせてくれるんです」

・ニューヨークの迷路へ

次にBさんが紹介したのは、ポール・オースターの『ガラスの街』。

「きっかけは二子玉川の蔦屋書店です。ポップに『あなたも迷子になる』と書いてあって、ジャケ買いしちゃいました」

間違い電話から探偵のふりをして事件に首を突っ込む主人公。徘徊する老人の足跡を記録すると、それが「バベルの塔」という文字を形作っていく――。
「ニューヨークという華やかな街の裏側にある切なさや、迷路に入り込んでいく感覚が好きなんです」

「それ、ニューヨーク三部作の第一作ですね」とD。
「次の『幽霊たち』はもっと変ですよ。登場人物の名前がブルーとかブラックとか、どんどん記号的になっていく」
そのマニアックな解説に、Bさんは「えっ、次はそれを読んでみます」と目を丸くしていました。

・吃音の先生が教えてくれること

「私は……すごくベタなんですけど」と、Cさんが大切そうに差し出したのは重松清の『青い鳥』。

「主人公の村内先生は、うまく喋れない吃音の先生です。でも彼は言うんです。『僕は喋れないから、本当に大切なことだけ喋ります』って」

イジメの加害者や被害者、孤独を抱える生徒たち。先生はただ「そばにいること」で彼らを支えます。
「私も喋るのが下手なので、先生の言葉がすごく刺さるんです。答えは出ないかもしれないけれど、読むと心が温かくなります」

「阿部寛さんで映画にもなりましたよね」と、メンバーの間で重松作品の思い出話が花を咲かせました。

・それは、ただの夏だった

Dが紹介したのは、燃え殻さんの『これはただの夏』。

「テレビ業界の男が、ひょんなことから一晩を過ごした女性、そしてエントランスで雑誌を読んでいた少女。嘘のような展開で進む夏の物語です」

燃え殻さん特有の「切なさ」と「おかしみ」が詰まった一冊。
「最後に読み終わると、タイトルの意味がしみじみと染み渡る。おじさんが書いたとは思えない、いい本でした」

そこから話は広がり、「後方腕組み彼氏面」というネットスラングの話で盛り上がる一幕も。読書会らしい、自由で軽やかな脱線が続きます。

・足が燃える男と、警察ミステリーの熱

二巡目に入り、Bさんが持ってきたのは西加奈子の短編集『炎上する君』。

「高円寺の銭湯が舞台で、足がマッチのように擦れて本当に燃え上がってしまう男の人が出てくるんです。設定がすごく面白くて」
「本当に燃えてるんですか!?」と驚く周囲をよそに、Bさんはその独創的な世界観を熱っぽく語ります。

最後にAさんが、現在進行形で読んでいるというマイクル・クレイヴンの『キュレーターの殺人』を紹介してくれました。
「ワシントン・ポーという刑事と、数学の天才だけどコミュ障な女の子の凸凹コンビがいいんです。1作目では何もできなかった女の子が、3作目ではパソコンを担いでたくましくついてくる。その成長も楽しみの一つなんです」

・一期一会の夜

「今日はありがとうございました」
「少人数でアットホームでよかった」
「また参加したいです」

一冊の本を介して、見ず知らずの誰かと人生が少しだけ交差する。
そんな静かな余韻を残して、晩秋の読書会は幕を閉じました。

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