菊池雄星　Lions17　顔晴れ岩手コミュの☆２０１２年３月１４日☆　花巻東の大谷翔平くん

西武・雄星に“ただの人”危機！花巻東の後輩は注目の的

（オープン戦、西武８－３広島、１３日、西武ドーム）西武の菊池雄星投手（２０）が、１軍残留をかけ、１３日の広島戦（西武ドーム）に先発した。しかし、内容は５回３失点と期待はずれ。３年目のシーズンで、早くも正念場を迎えている。

　プロの世界は結果がすべて。日米球団が入り乱れての大争奪戦が勃発したのは３年前。石の上にも３年というが、最終的にドラフトで６球団が１位指名した甲子園のスーパースターも、今季２ケタ勝利をあげるような活躍をしないと、ただの人になってしまう。

　春季キャンプで“雄星狂騒曲”が奏でられた１年目は、右肩痛で何もできずに終わった。２年目の昨年は４勝を挙げようやく復調気配を見せた。いよいよ勝負の３年目なのだが、１軍当落線上の厳しい現実に直面している。このままでは新スター誕生を待望するファンから忘れられてしまう。

　２１日から始まるセンバツには、花巻東高（岩手）の後輩で今年のドラフト１位候補の大谷翔平が登場する。大会前に早くも“岩手のダルビッシュ”として、日米から熱視線を送られている。

　「東北に初めて優勝旗を持ち帰りたい」と堂々宣言する大谷は、最速１５１キロの右腕。１２日の報徳学園（兵庫）との練習試合でも４回ノーヒット、別の試合では２打席連続本塁打など打撃でも怪物ぶりをアピールしている。国内球団のスカウトが「高校時代のＴ－岡田よりも上。打者としてもドラフト１位候補」と絶賛すれば、視察した米大リーグ・ドジャース関係者も「投打ともすばらしい」と賛辞を送る。

　大谷は、菊池がセンバツで準優勝した姿を見て花巻東高への進学を決めたという。もしも今春の甲子園で優勝でもしようものなら、想像を超える騒ぎになるだろう。一方の菊池は先輩の意地を見せるため、石にかじりついてでも１軍に残留し、２ケタ勝利を達成するしかない。（