カンゲキ！レポートコミュの南條隆・スーパー兄弟＠大勝館5月3日

初日に、3日のお芝居は龍美麗さん作の特別狂言で、影虎くんが女形でお芝居に出ると聞いたので、少し無理して見てきました。

第一部お芝居「大岡政談　悪の華」
※聞き書きなので、全部字が間違ってるかもしれません。そのつもりでお読みくださいね。

目が見えない按摩の振りをして、大店「伊勢屋」に入り込んだラシャ面の狂四郎（龍美麗若座長）は按摩で寝込んだはずの大店のおかみさん（大路にしき）に気づかれて、おかみさんを殺してしまいます。

ところ変わって、北町奉行（川島のぼる）の元へ訪れる、大岡越前の守（南條隆座長）。江戸の町で悪事を働くラシャ面の狂四郎とガラシャのおふじを、かつて裁いた自分に捕らえさせて欲しいと頼みます。
21日間の間に捕らえられなかったら、大岡越前は腹を切る、捕らえられたら北町奉行が首を斬られる、と約束。
大岡越前の部下、吉田三五郎（龍美女丸）は殿のために、21日間で召し捕ろうと決意します。

亡くなった「伊勢屋」のおかみさんの墓前で手を合わせる娘おみつ（美波小雪）の前に現れた、勘当された息子新吉（南銀平）は、殺したのが自分の兄貴分のラシャ面の狂四郎と聞いてショックを受けます。
やがてやってきた狂四郎に、殺されたのが自分の母だと告げます。墓前に手を合わせるだ狂四郎。その狂四郎に堅気になってくれと頼む新吉。

狂四郎はオランダ人の父と、花街で働く母の間に生まれ、母に疎まれた子供時代から、捨てられたところを助けてくれたはずの寺の坊主に売られ、変態じじい（と美麗さんが言ったんですよ）の元に送られた夜に初めて人を殺めた、と自分の生い立ちを語ります。

堅気になれないのなら殺すしかないと、刃を抜いて向かって来た新吉は、銃に打たれて死んでしまいます。
銃を持って現れる、ガラシャのおふじ（南條影虎）。
「こんな寒い夜には、どこかでしっぽりと行こうぜ」と立ち去る二人。

最後第四場は、捕らえられるラシャ面の狂四郎の大立ち回りです！！
すげ～～～！！！

本当におもしろいお芝居だった。大衆演劇を観ない人にもおもしろいと思います。これ作ったのかよ？18歳！
元は歌舞伎の題材で、構成・演出とのことですが、前から思ってたけど、美麗さんて、考えるのが好きな人なんだな。頭良いんだと思います。

ピカレスクって言うんですか？悪人の方を主人公にしている犯罪ものですが、カタルシスがあって見終わってもすっきりします。

影虎くんの「毒婦」も超良かった！！
兄弟二人の道行き、やばすぎます。目が釘付けの美しさ＆いやらしさ（褒めています）
劇団に入って一年という美女丸くんが、しっかりしたお芝居をやっていて、舌を巻きました。

でもって、大立ち回りの後、捕らえられた狂四郎の肩が汗に濡れて光っているのを見た瞬間「あ～、ダメだ。今年もノックダウンだ、恋の病」とはっきり自覚しますた。
だから夜の部、一人、イの列は危険なんだよー。

写真右：障子を蹴破って正体を現すラシャ面の狂四郎
この体のペイントとか、蹴破って出てくる障子の絵も美麗さんが描いてるそうです。絵を描くのも好きなんだそうです。

真ん中：傘を差して道行き

右：大立ち回りの狂四郎

今、写真見てるだけでもドキドキするんですけど…(≧◇≦)