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但馬の神社コミュの青倉神社(朝来市)

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『青倉神社(アオクラジンジャ)』

■鎮座地:朝来市山内字権現谷
■御祭神:和久産果神 あるいは少彦名命

創立の年代は不明だが、中世鎌倉時代の太田文に青倉神社の記録が残されているという。
青倉神社は巨石信仰の神社で、ご神体である拝殿の裏にそびえる高さ12mあまりの巨石が拝殿に入り込むように一体となっている。
その巨岩の奥から湧き出る霊泉は、御神水として眼病に効果があると言われ、目の神様として但馬はもとより県外からも広く信仰されている。

私が参拝した時もわざわざ神戸からここの水をもらいにやってきたという母娘に出会った。

<行き方>
国道312号線の道の駅あさごの先の交差点を(和田山から姫路方向に走ってきた場合)左折、多々良木ダムの方へ向かう。ダム〜発電所へと進み、少し行くと左に曲がる道があって「青倉神社」の案内板がある。そこから更に20分ほど走った山上に結構大きな駐車場があって、その前に鳥居があり、坂道の参道になっている。

又、312号線沿いに青倉神社の大きな白い鳥居があるが、その手前を左折して(伊由神社は左折してすぐ)まっすぐ進む本来の参道は、現在山の奥のほうで道路工事のため通行止めとなっている(10月〜3月頃まで)ので、多々良木ダム方向からしか今は車では行かれない。

写真左:312号線ぞいの大鳥居
写真中:社殿
写真右:社殿のなかにせり出した御神体の岩肌

コメント(26)

道の駅あさごのすぐ先の交差点を多々良木ダム方向へ曲がる。ダム周辺の道路は紅葉も美しく、道も綺麗で走りやすい。
ダム湖を見下ろす橋の上からの眺めはとても気持ちがいい。

写真:多々良木ダムにて
ダムを過ぎてしばらく行くと発電所がある。
この周辺も公園のような感じで整備されている。
発電所まえより正面に見える山にはかなり上の方を道路が走っているのが見えて・・・・「もしかしたら!この道???」と少し不安になったが、まさにその道でした(><)

写真左:発電所
写真右:発電所前から遠くの山を見る(この山の上の方に道路が見え、そのあたりに青倉神社がある)
発電所の先から左へ道標に従って曲がると、やや細い道となり、片側はダムへ注ぐ川の最上流のようだ。
木々の間から見える川面の雰囲気はちょっと怖い。
しばらく行ってトンネルを過ぎたあたりから道が良くなる。
広くて舗装も完全。標高がだいぶ高くなり見晴らしもすばらしい。
氷ノ山も見えた!

ようやく青倉神社の入口に到着。
比較的小さな鳥居。その前には広い駐車場があり、この道をまっすぐ行くと黒川温泉へ向かう。
写真左:鳥居から続く坂道の参道突き当りには、お地蔵さんと脇参道がある。
写真中:お地蔵さん
写真右:鳥居の扁額
写真左:鳥居からの突き当りを曲がると正面山の上に社殿が見える。
写真中:石灯篭が並ぶ道は舗装されていないので落葉がとても綺麗に見える。
写真右:社殿に上がる石段の手前左に大きな「祈祷受付所」の建物が見える
写真:「祈祷受付所」

かなり大きな建物。断崖の上ぎりぎりに建っていて、付随した幾つかの建物がある。かつて沢山の人が参拝に訪れ、ここが賑わっていた事を示している。
青倉神社は、善隆寺(納座地区)の奥の院とされているが、善隆寺さんのお話によると、かつてJR青倉駅から沢山の参拝者が詣でて交通も侭ならないくらいの隆盛だったらしい。

いろんなHPなどで読んだところによると、伊由市場にある式内・伊由神社が里宮・善隆寺が中宮・青倉神社が奥の院ということらしい。

一方で、このあたり一円の現在の管理を任せられている山口八幡神社宮司さんのお話によると、一般に言われているような「青倉神社(祭神・少彦名命)は伊由神社より分霊されたもの」はそうなのだが、今は特に二つの神社に関連性がなく、祭礼なども合同で行われる事は無い・・・とのことだった。
山口八幡神社宮司さんは、伊由神社とのつながりよりも、むしろ青倉神社の場合は、修験道の霊地としての起源があって、このあたり周辺が役行者の伝説なども含めて修験道の地・神仏習合の時代の霊地である事が由緒だとしている。

このことは善隆寺さんのお話にも合致し、山の上の神社入口の鳥居横には、仏教のものである「不動明王」を祀った「不動堂」があり、本殿裏の岩壁には不動明王像が鎮座している。

車の無い時代、本来の参道である川上地区からの山登りは、元気のいい人でも途中の善隆寺から徒歩で40分以上険峻な山道を上がる。
お年寄りや体の弱い人はとても歩いてゆく事が出来ないので、里宮(伊由神社)や、善隆寺内の遥拝所から霊山青倉山・青倉大権現(善隆寺さんによれば、割と近年までは「青倉権現」と呼ばれていたと言う)を参拝したらしい。。

また玄松子さんのHPによると、「ただし、伊由神社の項には「特選神名牒」の式内社・伊由神社の説明として「今按式内神社道志流倍に此社能座村小手巻社又青倉明神など云とも當らず、市場村と山内村の間なる大森明神なる事疑なし」と記載されていることから、この青倉明神が青倉神社で、大森明神は現・伊由神社。つまり、青倉神社を式内社・伊由神社とする説があったようだ。・・・と書かれていた)

写真左:本殿へ続く石段周辺
写真中:山頂へ続く登山口
写真右:石段下の狛犬

祈祷受付所付近はやや日陰でひんやりとしていた。
石段はなかなか急で長い。
石段途中から右手に山頂への登山口があり、ここから山頂へ行かれるが今回は行かなかった。
写真:拝殿

拝殿は二階建てで、2階部分の方が1階よりも一回り大きく変わった建物。
1階は壁が垂直ではなくて、下のほうが広くなっている。
社殿下の二つ目の石段横から道があり、東屋のような休憩所がある。
灯篭と狛犬があり、記念碑のようなものが幾つかあった。
少し上に境内社稲荷神社がある。
最初の石段を上がった上に手水舎があり、また、最上部の階段途中に水を持帰ることができるように水道が設けてあった。
拝殿のある境内には山の霊水をくみ上げて貯水しているタンクがあり、ここの霊水(目にいいという)がとても有名で実際に今でもお水をもらいに来る人が沢山居る事を表している。(私も参拝中に神戸からお水をもらいに来た人に会いました)
拝殿の中央には御神体の岩盤がむき出しになっていて、大きなご神燈提灯が下げられている。(写真左・中)

写真右:御神体の上の蟇股
御神体の前に「この上に御神殿があります。お参り下さい」と書いた立て札があったので、靴を脱いで上にあがった。
階段は建物の左右に二つあるが一方は羽目板が敷いてあったので、向かって右の階段を上がる。

写真左:二階の神殿右。この写真のさらに右に階段。大きな太鼓があった。
部屋は10畳ほどの広さで、中央に祭壇、その両側に八百万の神をお祭りしているという小社が一つづつあった。(写真中・右)
壁には奉納絵馬や書が沢山掛けられていて、無人ではあるがわりと綺麗だった。
祭壇上の扁額(暗くてよく写っていません)
祭壇手前のお灯明立てとおみくじ掛け
写真左:一階の拝殿にあった大改修の時の記録
写真中:一階入口上の社名標と虹梁
写真右:虹梁細部
写真左:社殿と御神体の岩の位置関係
写真中:御神体
写真右:御神体
写真左:拝殿右手から更に上へ石段を上ると境内社、地蔵堂、不動明王像がある。
写真中:石段上のお地蔵さん
写真右:不動明王
写真左:石段上の境内社は詳細不明
写真中:最上部の配置
写真右:滝と言うには水が殆ど枯れているが、少量ながら山の湧き水が流れている(不動明王の横付近の崖)
写真左:二階の神殿にあった案内板。月に一度御祈祷が行われている・・・とあるが、現在は山口八幡神社の宮司さんがお体を悪くされていて行われていないそうです。

写真中・右:道路に面した入口鳥居の近くにある「不動堂」とその内部
写真左:青倉神社から少し下った道路沿いにあるお地蔵さん
<伝承?>

「昔々、おじいさんが、ウドを採っている最中に過って目にウドのトゲをさしてしまい、大変苦しんでいた。
親孝行の息子がたいそう心配していたところ、神様が夢枕に立ち「岩から湧き出る水をつけると治る」とお告げをした。 目覚めた息子は、夜が明けるとすぐ湧き出る水を探しを始め、山々を巡ってようやく巨岩の奥から流れている清水を見つけだした。
それを持ち帰り、おじいさんの目につけると、痛みが消えていき、目が見えるようになったそうな。
なお、このことから、神社の氏子はウドを食べないという。」

<伝承?>
昔、この地を訪れた役行者(えんのぎょうじゃ)の目にウドの葉の小さい棘が刺さったので、岩の隙間から流れ出る水で目を洗って眼の痛み画治ったといわれる。この行者が山を下りて村人達にこの水のことを「神水」と名付け、神水のそばにそそりたつ大岩を「ご神体」と定めた。その後、近隣の村人が道を着け、祠を建て、青倉神社ができた。実際、この水はホウ酸を含み、科学的にも目に効くことがわかっている。

<青倉神社付近の地質>
青倉神社周辺は、細粒の花こう岩である。ピンク色を呈し、緻密で硬い。石英・ピンク色の長石・有色鉱物(変質しているが、黒雲母及び角閃石だと思われる)からなる。
青倉神社の鳥居付近は、石英斑岩が露出している。最大1cm程度の石英、白から緑に変質した斜長石、ピンク色のアルカリ長石の斑晶を多量に含んでいる。

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