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北欧の教育システムを学ぶコミュの真の教育を根本から考えて見ましょう

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 これから数回にわたってトピックします。これは半年ほど以前に私のBlogに書いたものですが,改めて皆様に読んでいただいて皆様による議論のたたき台にしていただければと思います。

 北欧の教育システムについて勉強するにしても,そもそも改善すべき日本の教育の問題点をしっかり理解しておかないこと,その意味が半減してしまうと思います。どんどんご意見をトピックなり書き込みでお寄せください。

Part-1:真の教育とはどんなものか

 日本の教育が戦後,それもバブル最盛期に急激にダメになってきていることに異論を唱える人はいないと思います。なぜそうなってしまったのか,これからどうするべきかにつて私なりに考えたことを何回かに分けて書いていきたいと思います。まず教育の本来あるべき姿から検討を始めます。

 そもそも教育の目的は大きく二つに分けて考えられると思います:

1.子供たちを「自分の力で生きていける良い社会人」に育て上げること
「自分の力で生きていける」とは,他人の力を借りることなく(何らかの障害がある場合は,症状に応じてそれなりにできるだけ自力で)生きていくこと。「良い社会人」とは,他の人に迷惑をかけることなく,できたら社会に何らかの貢献ができる人,と言う意味です。人に迷惑をかけないためには,しっかりした道徳心と正義心が必要でしょう。人間として正しいことだけをする人です。

2.幸せに生きていくために,或いは生きがいのある人生にするために,「自己実現の能力」を身に付けさせること
 多くの人たちが,本当の幸せって何なのか,どうしたら幸せになれるのか,について考えられなくなってしまっているのではないでしょうか。自分の人生をどう生きていくのか,何を目標とするかといったポジティブな思考を放棄してしまって,ただただその日を楽しく過ごすことだけを考えるようになってしまっているように見受けられます。別の項で検討しますが,なにか困難を伴うことをやり遂げたときの「達成感」,これが幸せの大きな要素の一つではないでしょうか。

 この教育の2つの目的を達成するために,教えなければならないことには4つの項目があるはずです:

1)独立した社会人として生きていくために必要な「知識と技術」
2)自分で考え・判断できる能力
3)他人と意見交換し妥協(注1)していく能力
4)生きていることの意味を考えることに興味を持ち続ける能力(正しい好奇心)

[注1] この「妥協」という言葉は,日本語ではネガティブな響きを持っているので使い方に注意しなければなりませんが,他に適切な言葉を思いつきません。(「協調」の方が良いかもしれませんが,これだと「他人に自分を合わせる」という意味が強くなり,「自分を殺して無理にあわせる」ことまで含んでしまうと言う恐れがあるような気がします)。「妥協」に相当する英語はcompromiseだと思いますが,この言葉もヨーロッパとアメリカではニュアンスが違います(これ私の海外経験からの私的な理解なので,あるいは間違っているかもしれません)。アメリカではやはり「しかたなくする」といった感じでネガティブなフィーリングを伴いますが,ヨーロッパでは積極的に解決策を見つけると言う意味合いで,ポジティブなフィーリングで受け止められます。因みに,『ジーニアス英和大辞典』によりますと「(英)では中立的だが,(米)では『うやむやにする』という非難するような含みを持つことがある」とありました。

Part-2に続きます。真の教育の2つの目的を達成するためにやるべきことについて,さらに検討を進めます。

コメント(6)

ENOさん,コメントありがとうございました。

皆様からの書き込みをお待ちしています。皆様それぞれの立場からのいろいろな考え方をお聞かせください。そして共有できた問題の解決策を一緒に考えていきましょう。

ほんとうによろしくお願いします。
プロジェクト学習ですか。いいですね。「調査・他の生徒との意見交換・プレゼンテーションの準備・本番」とプログラムが完璧ですね。プレゼンテーションまでやらないと完結しません。日本のゆとりなんとかでは,ここらへんが徹底していないのではないでしょうか。人に自分の考えを述べて相手に理解してもらう,この力が社会人になったら必須ですよね。まして国際社会で活躍するとなるともう,これなしではどうにもならないでしょう。自分の考えを人にできるだけ誤解されないで伝え,そして相手の言うこともできるだけ正確に理解する,これはただ言葉が話せるからできるというものではないと思います。おしゃべりは誰にでも勉強しなくてもできますが,意志の相互伝達であるコミュニケーションは高度な技術です。訓練しなければ身につけることはできません。

こうした社会人としての教育は,受験システムではできません。あなたのおっしゃるとおりだと思います。

プロジェクト学習的なことをやっていれば,生徒はいつか必ず自分の人生について考える時期がくるはずです。生徒によっていつくるかは大幅に異なると思いますが,それでよいと思います。大切なことは「生徒自身が自分の人生を考える力」を教えるということだと思います。それが真の教育だと思うのですが・・・

日本の教育でよいところですか〜。う〜ん,唸りがでてくるだけですね。私自身小学校低学年以来,学校で学んだことってあまり無いような気がします。なんだかアンチ学校だったみたいで,学校のやることに反発しながら,反発の相手があったお陰で育ったような気がします。こういうのを「反面教師」というのでしょうか?なにせ戦中から戦後という,正義が180度転回した世界で育ちましたので,せめてアンチ国家が子供ながら生甲斐でした。一切の既製の(上から与えられる)価値観を否定することで生きられた,今ならそういう言い方をしたでしょうね。
kystenさん、こんにちは。

「日本の教育でよいところ」については、曲りなりにも15歳までは義務教育として教育を受けることができることかと思います。

デンマークなどの北欧諸国と比較すると恐らく劣っている部分ばかりが目に付いてしまうような気がします。北欧諸国と比較してもいいと言えるような部分は何かと考えた場合、大学に入学する人たちの数の多さではないでしょうか。これは、意味もなく大学に入学している人も多くいるといった議論もあるかもしれませんが、働いていたらできないような経験も積むことができるているように思います。現在としてはフリーターやNEATが増える温床になっている感が否めませんが、そういう層の中からも新しいタイプの働き方を模索する人や実際に今模索している人も出てきていると思いますので、その意味ではいい面もあるのではないかと思います。


また、こちらは直接教育とは関係がありませんが、ゲームが溢れているなど、IT機器が周囲に満ち溢れているので関心さえ持てばソフトウェアについての知識の習得についても驚くような知識を持った層も出てくる可能性があるように思います。


「生きていく力」については今後の課題なのだと思います。これから子供を含めた若い人たちの間で重要なこととして共有していくことが大切なのだと思います。そうするためにどうすればいいのかですが、そういったコミュニケーションに魅力を感じるような演出をすることが大切なのではないかと思います。現在の教育の中では恐らく足りない部分なのだと思いますが、何とか周囲の協力を交えたりしながら実践していくことが必要になってくるのかなと思います。
 教育現場で働いている私から、日本の教育の良い所は・・・、考え込んでしまいます。アメリカのパブリックスクールでの勤務経験から、それと比較すると、教師の教授方法のレベルは高いと思います。ただし、それは個々の教師の教育に対する意識とも関わりがありますから、はっきりと実証することはできません。

 現在日本は、子どもの教育産業が興隆です。ほとんどの生徒が、習い事、塾へ通っています。その理由を聞いてみると、「友達づくりのため」、「子ども(親)の友達に出会うため」など、人間関係をつくるきっかけになっているようです。しかし、その理由の真相には、「周りの人たちがそうしているから・・・」という、「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な、日本人特有の画一的な思想が影響していると思います。(ただ、それだけではなく核家族化によく母親の育児ストレスや不安を軽くするために利用しているところもあるようです。子どもを育てる地域環境がほぼ解体していることにも大きな理由があるのでは・・・)

 これでは、自己実現をしようとする子どもは育たないと思います。やはり、今の子どもたちには一般的な言い方になりますが、「生きる力」である自分で判断し行動していく力が必要であると思います。その力を養う目的とし生まれた教科が、総合学習であったのですが・・・。しかし、今、その在り方が問題視されています。
 どういうことかというと、総合学習を体験学習と位置づけ、基礎学力を身につけることがおろそかになってしまったからです。自分の考えを伝える「書く(思考)」「話す」の能力が著しく低下してしまったのです。
 私の考えですが、基礎学力と体験学習は車の両輪のようにバランスよく機能していなくてはいけないと思います。また、論理的に会話を進めていく能力を養うために、討議する場面を多くもち、自分たちのことは自分たちの力で決めていく自律の能力を育てていくことも大切だと思います。

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