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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part5 その62

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「お時間をくださりありがとうございます。」
牧は笑顔で言った。
「私に何のご用でしょうか?」
直子は言った。
「しばらくするとご本人が来ると思います。」
牧が言うと
「カクテルでも如何ですか?」
麻生は言った。
「軽い物をお願いします。」
直子が言うと
「かしこまりました。」
麻生は言った。牧がグラスを置くと見富と千賀子がドアを開けて入って来た。
「やっと来ました。」
牧が言うと
「遅れてすまない。」
見富は言った。直子が見ると見富と千賀子が歩いて来た。
「見富さん!」
直子が言うと
「卑怯な方法で呼び出してすまない。」
見富は言った。
「本当にお前は卑怯だぞ!」
牧が言うと
「このお店は雰囲気がいいから許してあげるわ!」
直子は言った。
「それはよかった。」
見富が言うと
「私への用件は何かしら?」
直子は言った。
「それは私から言います。」
千賀子が言うと
「うん。」
見富は言った。千賀子が直子に会釈をすると
「普通にしてください。」
直子は優しい口調で言った。

「来週には東京に帰れそうだよ。」
桐生は携帯電話の向こう側にいる桃子に言った。
「意外と短かったですね?」
桃子は言った。
「役目は終わったからね!」
桐生が言うと
「児玉次席検事が辞令を出してくれたの?」
桃子は言った。
「辞令はすぐに発行してくれるはずだよ。」
桐生が言うと
「中国漁船の船長を起訴したのね?」
桃子は言った。
「うん。」
桐生はため息をしながら言った。
「空港に迎えに行くわ!」
桃子が言うと
「見送りにも来てくれたよね?」
桐生は言った。
「ばれていたのね?」
桃子が言うと
「想像出来たよ。」
桐生は言った。沖縄の夜空は澄んでいて星の輝きが鮮明であった。

「我国としては中国側に厳重に抗議をしています。」
三国は困った表情で言った。桜田と菊池は真剣な表情で画面を見ていたが
「朝から情けないコメントですね?」
菊池は言った。
「はい。」
桜田が言うと
「本当に抗議しているのでしょうか?」
菊池は言った。
「抗議していないと考えるのが妥当ですよ。」
桜田が言うと
「困った人たちですよ。」
菊池は言った。
「日本人は我慢する癖があります。」
桜田が言うと
「それは良いことなのでしょうか?」
菊池は言った。
「時と場合によって違います。」
桜田は笑顔で言った。
「そうですね!」
菊池が言うと
「山田双薫さんの逮捕に向かいますか?」
桜田は言った。菊池は逮捕状と手錠を確認してから頷いた。

「直子さん!」
育子は大きな声で言った。直子が振り返ると育子とゆき乃が立っていた。直子が微笑むと
「朝からどちらかにお出かけですか?」
ゆき乃は言った。
「今日はオフになったから都心を回ってみるわ!」
直子が言うと
「たまにはリフレッシュしないと疲れますよ。」
ゆき乃は言った。
「直子さんは人気者ですから気をつけてください。」
育子が言うと
「ありがとう!」
直子は言った。駅前広場は行き交う人が多いが直子に気づく人はいなかった。
「高村さんの結婚式には盛り上がりたいですね?」
育子が言うと
「うん。」
直子は言った。
「良いことがあると気分が晴れやかになりますね?」
ゆき乃が言うと
「私も良いことがあったのよ。」
直子は言った。
「どのようなことですか?」
育子が言うと
「以前にトラブルがあった見富さんが謝ってくれたわ。」
直子は言った。
「それはよかったですね!」
ゆき乃が言うと
「見富さんは本当に反省しているのでしょうか?」
育子は考えるように言った。
「婚約者の本間さんも一緒だったから大丈夫だと思うわ!」
直子は言った。
「それならよかった。」
育子が言うと
「心配してくれてありがとう!」
直子は言った。ゆき乃が会釈をすると直子は駅前の大通りを歩いて言った。育子は無言で直子の後姿を見ていた。
「直子さんは素敵な女性だね!」
ゆき乃は笑顔で言った。
「嫌な予感がするよ。」
育子が言うと
「直子さんに何か起こるの?」
ゆき乃は言った。
「そこまで解らない。」
育子が言うと
「私に出来ることがあれば協力するよ!」
ゆき乃は言った。

To be continued

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