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ミセス・シンデレラ研究会コミュの全ストーリー「3rd Step」 2009.6.18

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 みずほ(薬師丸ひろ子)は渋谷道玄坂にあるイタリア語会話教室にいた。生徒たちの前で友人の直美と二人、オペラの台詞をイタリア語で一生懸命頑張って演じたが、ぎこちない。先生(ロザンナ)がたまらず立ち上がり、二人を指導した。「 これは日本のお能ではなく、オペラなんですよ。もっと感情をこめてくださいよ 」 みずほと直美は肩をすくめて笑った。授業の後、談話室でみずほは直美と雑誌を読みながら歓談する。直美が手にした雑誌の記事に目を落としながら、みずほに「 いいなぁ、椿姫。ねぇねぇ、一度してみたいと思わない? 禁断の恋みたいなもの 」と問いかけると、みずほは「 そうかなぁ。私は結婚しているのに恋なんてして苦しむより、男の友達がいる方が良いな。ずーっと付き合えて、何でも話し合えて・・・」 みずほは「 男の友達になりたい 」と彼女に申し入れた光(内野聖陽)を思い出しながら、そう答えた。その時、直美が読んでいる写真週刊誌の表紙に目が留まる。そこには「 作曲家 堀井光 ヨーロッパ演奏旅行から凱旋 」と光の帰国が報じられていた。光が日本に帰って来ていたことに驚きを隠せないみずほだった。

 夜。帰宅して、みずほは寝室のCDコンポにイヤホンを繋ぎ、光のCD「 Flying 」を聴いていた。コンサートの晩、会員制レストランでダンスをしたこと、二人で忍び込んだ幼稚園のオルガンで光が新曲を弾いてくれたこと、そこから逃げ出して陸橋の街灯の下で顔を寄せあい、キスの直前で思いとどまったこと。CDを聴きながら、短い間に次々と生まれた光との思い出にみずほは心地よく浸っていた。「 おい、何を聴いているんだ?」 少し乱暴にイヤホンを引き抜かれ、みずほは驚いて、CDのケースを背中に隠した。風呂上がりの泰之(杉本哲太)がみずほを呼びに来たのだ。「 何度も呼んでいるのに答えないからさ。お袋が、風呂入るんだったら、すぐに入れってさ。追い焚きするとガスがもったいないからって。俺はいいんだよ、お袋が言っているんだ 」 そう言って部屋を出ていくパジャマ姿の泰之の背中をみずほは見送った。胸がまだドキドキしていた。

 翌日、買い物袋を提げ、いつもの公園を歩いて帰るみずほ。公園のあのベンチに光が座っているのをみつけ、みずほは動揺して立ち止まった。「 おとうさん、あそぼう 」と駆け寄って来た小さな男の子を抱く、光。・・・いや、それは光ではなかった。着ているジャケットが少し似ているだけの別人で、子どもと公園に遊びに来ていた若いお父さんだった。微笑ましい父子の様子に笑顔を向けながらも、がっかりする、みずほ。彼女が自宅に帰ると、姑・涼子(江波杏子)からみずほは声をかけられた。図書館から電話があり、貸し出していた本の期限が切れているから、すぐに返却に来てください、とのことだった。「 あ、いけない! すぐに返却に行ってきます 」 あわてて図書館の返却カウンターに出かけたみずほ。すみません、期限が切れていたことに気づかなくて、そう謝罪しながら本を返却すると、受け取った返却係はパソコンのデータを確認した。「 いや、貸出期限はまだですよ 」返却係にそう言われ、きょとんとするみずほ。その時、隣の貸し出しカウンターに若い男性がやって来て、「 これ、お願いします 」と本を差し出した。聞き覚えのある声にみずほがそちらに目をやると、光だった。光はいたずらっ子のような表情でみずほの方に顔を向けた。
 
 図書館から出て、外を歩くみずほと光。「 ごめん、また、君の家に電話しちゃった。もしもし、こちら、せたがや図書館です。お貸ししていた本の期限が今日までですので至急、お返しください 」 光はみずほに渡したいものがあり、彼女を呼び出したのだ。「 今から、ぼくの部屋に来ない?」「 あなたのお部屋に?」「 そう思って、車で来ているんだ 」 困惑するみずほ。そこへご近所の主婦たちがおしゃべりしながら近づいてくる。後ろを向いて、主婦たちの目から逃れようとするみずほの様子を察し、光は続ける。ご近所の方? それなら、早く車に乗った方が良いよ、と勧めた。みずほはその言葉に背中を押され、光の車の助手席に乗り込んだ。彼が運転して来たのは外車だった。

 光が車でみずほを連れて行ったのは、都内の一流ホテルだった。車寄せに停車させると、ホテルスタッフが光の車のドアを開け、「 お帰りなさいませ、堀井様 」と出迎えた。イタリアを活動拠点にしている光は日本滞在中、ホテルのスイートを利用していたのだ。「 ここに住んでいるの?」と驚くみずほに、「 何もかも揃っているし、食事は届けてくれるし、独り暮らしにはちょうど良いんだ 」と光。「 カメラを持って来れば良かった!」 電動で開くカーテン、調度品に隠されている冷蔵庫、光が作曲するDTM(デスクトップ・ミュージック)システムが入ったコンピュータ、何もかもがみずほには物珍しかった。

 「 君にこれを渡したかったんだ 」 光はピアノの上に大きな箱を載せて、蓋を開けた。それは光がヨーロッパで買って帰ったリヤドロの、「 木のそばでフルートを吹く少女の陶器人形 」だった。「 かわいい!」 思わず、目を細めるみずほ。昔、フルートを吹いていたって言ったよね。これを見て、君のことを思い出して、つい買っちゃったんだ、君へのお土産、と笑って話す光。「 ありがとう、でも受け取れない。ごめんなさい。だって、これを持って帰って、家の人になんて説明すれば良いかわからないもの 」 それを聞いて、光は自分の心の内を話し始めた。「 ヨーロッパを回っている間、ずっと考えていたんだ。どうすれば、君とつきあって行けるのか。一線は超えない。君の都合の良い時にたまに会って話をする。そういうのじゃ、ダメかな?」「 でも、結婚していて、男と女でずっと友達でいることって、できると思う?」とみずほ。光は続ける。「 演奏旅行の間、綺麗な景色を見たり、善い音楽を聴いたりした時、君だったらどう言うかなって思った。君と話してみたいと思った。そういうのを友達っていうのなら、君と友達でいたいと思った 」 みずほは光の素直な気持ちが理解できた。「 私って、今まで本当に自分の家の周りの狭い世界のことしか知らなかった。でも、あなたと一緒にいると、向こうに広い世界が見える。自分が豊かな気持ちになったように思えるの。家族にはわかってもらえないかも知れないけど、そういう時間を手離したくない 」「 ぼくもだよ 」 二人は顔を見合わせて笑った。そして、光が演奏旅行の途中、各地で撮りためた写真を見ては、話に花を咲かせるのだった。ひとしきり会話したあと、光はみずほにボローニャの東京公演の最終日、二人でオペラを観に出かけないかと誘う。「本場のオペラを東京で聴けるなんて滅多にできることじゃないんだから、きっと良い経験になるよ 」 待ち合わせは駒沢公園のバス停に午後四時だった。

 光がみずほを送って行く際、二人がロビーを並んで歩く姿を、レストランから出て来た義妹の千恵(高田万由子)母子が偶然、見かけた。千恵はみずほが若い男性とホテルのロビーにいることが信じられず、思わず遠くから凝視してしまったが、娘に気をとられた間にみずほの姿を見失ってしまった。あれは、確かにみずほだった。千恵は二人が消えたあたりを見つめた。

 退社時間になり、泰之がエレベーターに乗ると、あとから由佳(黒谷友香)があわてて乗って来た。由佳は先日、課のみんなと泰之の自宅で歓待を受けたことにお礼を言い、みずほの手料理が美味しかったと付け加えた。そして、その時のお礼を泰之にしたいのだと告げた。いぶかしむ泰之に由佳は「 目をつぶって、手を出してください、早く 」 泰之が目を開けると手の平の上に一本の鍵があった。「 なんだい、これ?」 泰之が由佳に尋ねると、「 私の部屋の合鍵です 」 驚く泰之に由佳は平然と答えた。その時、エレベーターが停まり、ドアが開く。泰之はあわてて合鍵をポケットにしまうと、由佳に背を向けた。乗って来たのは、由佳の同僚の女子社員だった。女子社員は由佳に、明日の晩、お好み焼きを食べに行かないかと誘うが、由佳は明日の晩はデートだからと断る。女子社員はデートという言葉に反応し、「 デート? 誰とよ、もしかして社内の人??」とデートの相手を聞き出そうとする。由佳が笑顔ではぐらかすと、女子社員は目的の階でエレベーターを降りて行った。由佳は降り際に泰之に近づくと、そっと耳打ちした。「 明日の晩、空けておいてくださいね 」とほほ笑む。泰之は由佳の言葉にぼう然として降りるのを忘れ、閉まる扉をあわてて両腕でこじ開けて外に出た。

 夕飯が終わり、亮子は今夜のおかずはちょっと脂っこかったから、明日の晩はさっぱりしたものが食べたいと注文をつけた。「 そうだ、白身魚のお刺身なんて良いわね 」 みずほは光から誘われていたオペラ鑑賞に出かけたくて、亮子に切り出した。「 お義母さん、明日なんですけど、友達とオペラに出かけようかと思っているんです。そうすると、夕飯の支度ができないので、お義母さん、お願いできますか?」 涼子はみずほの申し出に無言で泰之の方に目を向けた。泰之は母の雰囲気にあわてて、「 明日の晩は接待で遅くなる。お袋独りぐらいだったら、なんとかなるだろう?」と返す。明日の晩は泰之には由佳の部屋を訪ねる予定があったからだ。涼子は息子・泰之が自分の肩を持ってくれると期待していたので、泰之の意外な反応に明らかに気分を害した。そして、泰之の前に座ると続けた。「 ちょっと、それは違うんじゃないの? 主婦の本分は家で家事をすることでしょう! そりゃあ、私だって外に出るなとは言いませんよ。でもね、せめて夕食の時間までには帰って来てもらわなくっちゃ 」 泰之は自分の態度が責められていることを悟り、みずほがこのところ家にこもりっきりで頑張っていたのだから、たまには外出するのも良いじゃないか、とさらに抵抗した。「 毎週、イタリア語教室に出かけているじゃないの 」と涼子が指摘し、それまで黙っていたみずほも、たまらずに涼子に言った。「 私も色々勉強したいし、家事だけではなく、小さくても自分の世界みたいなものを持ちたいので・・・」 みずほの言葉を聞いて、亮子は立ち上がり、声を荒げた。「 だったら、言わせてもらいますけどね、あなたがイタリア語の勉強をして何になるの! パスタのゆで方が巧くなるわけでもなし、そんな役にも立たない勉強をしても仕方ないでしょう 」 泰之も立ち上がってみずほの応援をしたが、亮子は頑として受け容れない。「 とにかく、明日は家にいてちょうだいよ。わかったわね、みずほさん!」と言い放つと、亮子は自室に戻って行った。

 翌日、みずほはイタリア語会話の勉強をしながら、洗濯物を干していた。その様子を涼子は見て、何事かを考えているようだった。

 泰之が会社の廊下を歩いていると、由佳が急いで泰之に並び、「 今夜は来てくれるんですよね? 今日、私の誕生日なんですよ。ケーキも二個買って、ろうそくも23本買ってあるんです。課長が来てくれないと、隣のおばあちゃんを呼んで食べちゃいますよ。大丈夫。何にもしませんから 」と妖しげな笑顔を浮かべると、ハッピーバースデーの歌を口ずさみながら去って行った。由佳の後姿を泰之はかすかな不安を覚えながら、見送った。

 光との待ち合わせ時間が近づいているが、みずほはすでにあきらめていた。「 夕食の買い物に出かけてきますけど、何が良いですか?」 みずほが声をかけると、亮子は意外なことに、買い物は良いわ、あるもので済ますからと言い出した。「 みずほさん、オペラ行ってきて良いわよ 」と笑顔でみずほに告げた。思わぬ申し出にぼう然とするみずほ。「 私もね、嫁に来た時は姑が厳しくて苦労したのよ。やりたいことをハッキリ言えるあなたにちょっとやきもち焼いたのかもね。女だってたまには外へ出なくっちゃ了見まで狭くなっちゃう 」 涼子の厚意にみずほははにかみながらお礼を言った。涼子はみずほの喜ぶ姿に満足すると、キッチンで自分のお茶を淹れるのだった。

 みずほは光との待ち合わせ時間に間に合った。車から降り立った光の礼服姿にみずほはちょっと戸惑った。オペラのあとの打ち上げパーティーに出席するため、光は礼服を着て来たのだった。光はみずほの服装を見て、「 みんな礼服だから、その格好では目立っちゃうな 」「 私、帰ります 」「 いや、それじゃ、寂しいよ」 光はみずほを高級ブティックに伴った。みずほは素敵なドレスに満足するが、値札を見て驚く。とても、主婦が一度きりのパーティーで買えるような値段ではなかった。光は自分のために来てもらうんだから、自分に買わせてほしいと強く要望したが、みずほは「 私たちは友達でしょう 」と譲らないため、光もしぶしぶ承諾した。みずほはカードで支払うが、小声で「 10回払いでお願いします 」と付け加えた。

 光とみずほはオペラ会場二階の特別席に案内された。「 雲の上にいるみたい 」と喜ぶみずほに、光は「 本当の雲の上はあの舞台だよ。今日、ここへ来ているのは世界中のオペラ歌手の選りすぐりの人達なんだ。彼らの歌声を聴いていると一番美しい楽器は人の声なんだとわかるんだ 」と語った。二人の席に駐日イタリア大使が挨拶に訪れ、光は同伴のみずほをイタリア語で「 私の一番大切な友人、香山みずほさんです 」と紹介した。大使が去ったあと、みずほは光に「 私の一番大切な友人 」と紹介してもらえたことにお礼を言うと、光はみずほがイタリア語を理解していることに驚いた。オペラ公演を熱心に鑑賞するみずほの横顔を光は満足そうに見つめた。

 その頃、泰之は裸で由佳の部屋のベッドにいた。情事を終えて、由佳は泰之に後悔しているんでしょう、と尋ねた。泰之はいや、していないよ。ただ、俺みたいな男のどこが良くて誘ったのかなと思ってと正直に答えた。由佳は泰之みたいなむすっとした顔の男が自分のために笑ってくれるのが好きなんだと言うと、「 はい、無罪放免。もう帰って良いですよ 」と泰之に服を渡した。泰之がワイシャツを着ようとするとシャツの胸ポケットから由佳のイアリングが落ち、泰之はびっくりする。「 私、男の人の家庭を壊すのが趣味なんですよね 」と悪戯っ子のような笑みを浮かべた。

 光はみずほを伴って、打ち上げパーティー会場に赴いた。音楽会のエリートや社交界の紳士淑女達が集まる華やかな雰囲気の会場にみずほは緊張し、落ち着かなかった。欧州の演奏旅行から凱旋した天才音楽家の光は人々の注目を集め、それだけに光が同伴したみずほには好奇の目が注がれた。光がドリンクを取りに席を外したわずかな時間に、光をよく知るイタリア文化財団の理事夫妻からさっそくみずほに質問が飛んだ。「 堀井さんとはどういうお知り合い? 楽器は何をなさっているの? それとも、ご専門は作曲の方?」 みずほは戸惑いながらも正直に答えた。「 いえ、私はただの主婦ですから・・・」 夫妻はみずほの答えに驚いて、顔を見合わせた。みずほとの会話はまるでかみ合わず、夫妻は彼女の存在に違和感を覚えるのだった。そこへ、ドリンクを持って光が戻って来ると、理事夫人は「 堀井さんって、ユニークなお友達をお持ちなのね 」と軽い皮肉をこめてみずほをほめた。夫妻の娘エリコが歓談に加わると、夫人が光に娘を紹介した。彼女は幼い頃から音楽教育を受け、今度、ジュリアード音楽学院のピアノ科に留学が決まっていた。「 娘は堀井さんの大ファンでCDから音楽会のパンフレットから全部集めて・・・」 夫人は誇らしそうに娘が光を尊敬していると明かした。みずほは彼らの会話を聞いていて、どこか場違いな自分に気がつき寂しさを覚えた。

 みずほはその場を離れようとしてつまづき、転倒寸前に光に助けられた。かかとがとれかけたハイヒールを見てぼう然とするみずほと、彼女に寄りそう光。その時、光の親友であるイタリア人の声楽家ルチアーノが遠くからマイクで光に呼び掛けた。「 ヒカル、何をしている? こちらへ来てくれ 」 光は彼に、今、忙しいんだと答えると、光がみずほと一緒であることに気づいた彼は会場中に聴こえるようにアナウンスした。「 私の親友ヒカルにようやく恋人ができました! ヒカル、フィアンセを紹介してくれ 」 光は戸惑いながら答えた。「 彼女はフィアンセじゃない。結婚しているんだ 」 司会者は愉快そうにイタリア語で続けると、会場からどよめきが沸き起こった。光はその言葉に動揺し、答えることができない。 「 今、彼はなんて言ったの?」と心配になったみずほは尋ねるが光は沈黙した。イタリア文化財団の理事夫人が光に代わって答えた。「 あの人はとっても口が悪いわ。君たちは不倫の関係か、ですって 」 みずほは頭から冷や水を浴びせられたような衝撃を受け、「 靴を直してきます 」と光に告げるとその場を離れた。パウダールームの洗面台で靴を直していたみずほは鏡に映る自分の顔を見て、哀しくなった。こんなところで自分は何をしているのだろう。

 その頃、会場ではイタリア文化財団の理事夫妻の娘エリコが光にダンスを申し込んでいた。留学のため日本を発つ前に、ずっと憧れていた光との思い出にしたいのだという。光は一瞬、ためらったがエリコの手をとり踊り始めた。みずほが戻ったのは、光とエリコが会場の真ん中で、人々から祝福を受けるかのようにスポットライトを浴びて踊っているところだった。みずほには、若いエリコが光とお似合いの恋人同士に見えた。二人の姿を見て、みずほは自分の気持ちに気づいてうろたえた。明らかにエリコに嫉妬していた。みずほは逃げるように会場を飛び出すと、トイレで着替え、ドレスとハイヒールをゴミ箱に押し込んだ。男の友達であるはずの光に対して、自分の気持ちが抑えられないことに腹が立っていた。帰宅したみずほは涼子にオペラ鑑賞から戻ったことを報告し、自分がはしゃぎ過ぎて帰宅が遅くなったことを謝罪した。「 うわっついていて自分自身を見失っていたんだと思います。これからは、もうご迷惑をおかけしません 」と付け加えた。涼子はいつもと違うみずほの様子を察し、声をかけようとして言葉を飲み込んだ。

 みずほは着替えもせず、深夜まで泰之の帰りを待った。由佳との情事を終え、こっそりと玄関から入った泰之はみずほに出迎えられて、焦った。背後に回って上着を脱がそうとするみずほに、由佳の匂いを感ずかれそうな気がして、泰之は怒ったように言った。「 こんな時間まで待たずに先に寝ていろよ!」 泰之はみずほに言い訳するように急に饒舌になった。接待のあと、部長に誘われカラオケに出かけ、仕方なく歌ってきたという泰之の言葉をみずほは不思議とも思わず、お風呂温めなおそうか、と勧めた。「 おう!」と泰之はわざと明るく応じると、その場を無事に乗り切ったことを安堵しつつも、妻を裏切ったことをかすかに後悔した。みずほは浴槽の蓋をあけた時、お湯に映った自分の顔を見ると嫌悪感を覚え、あわてて湯を手でかき混ぜた。お湯を浴槽に溜めながら、みずほは情けなくて、目に涙を浮かべていた。翌朝、みずほは大切にしていた光のCDをゴミ集積場に棄てた。

 イタリア語会話教室。みずほは直美と再び、イタリア語でオペラのワンシーンを演じていた。恋する女性の苦しい胸のうちを見事に表現するみずほの演技に、先生は「 ブラボー!みずほさんは恋する女性の気持ちがよくわかっていますね 」とほめ、教室に拍手がわきあがった。

 せたがや図書館の前を買い物袋を提げて帰るみずほは、図書館の二階の窓に光がいることに気づき、足早に歩き過ぎた。光も窓からみずほの姿を見つけ、あわてて追いかけるが、みずほの姿を見失ってしまった。光はみずほの家に電話をし、昨夜のことを謝った。光はみずほを独りにしたことで傷つけたのだと思っていた。直接、顔を見て話したい、5分で良いから出て来られないか、という光にみずほは「 もう電話して来ないで。迷惑なんです。ごめんなさい。もう、会えません 」と答え、電話を切った。

 夜、急に雨が降り出した。今夜は家で夕飯を食べるから早く帰る、と電話があった泰之のため、駅前まで傘をもって迎えに行く。夫が出張で不在の義妹・千恵と娘は香山家で夕飯を食べて行くことになっていたが、娘が「 ママ、おなかすいた。ケーキ食べたい!」と言い出した。ケーキという言葉でみずほが若い男とホテルのロビーを歩いていたことを千恵は思い出し、亮子に報告した。「 あぁいう、一見真面目そうな人に限って陰で何をやっているかわからないわよ 」「それって、いつのこと?」 涼子は妙な胸騒ぎがして、千恵に尋ねた。

 みずほは傘を持って雨の中、駅への道を駆けていく。目を閉じたまま雨に打たれながら、橋の欄干にもたれかかっている光の姿をみずほは目にし、道の真ん中で立ち止まった。人の気配を感じ、光が目を開け、みずほの方を向いた。その時、車からクラクションを鳴らされ、あわてて、光の側へよけた。「 どうして?」みずほは言った。もう会えないと電話で伝えたのに・・・。光は答えた。「 あんな風に君と別れたくなかった 」「 そんなこと言わないで。私だって本当はあなたとずっと友達でいたかった。でも、そうできなかった。あなたのせいじゃないの。私のせいなの。私が勝手にダメになっちゃったの・・・」 光はみずほのそばに近づいた。「 どうしたら良い? どうしたら、許してくれる?」 許すとか、そんなんじゃないの。人に笑われたからでも馬鹿にされたからでもない。後ろ指さされたって構わない。友達なんだもん、やましい気持ちがないのなら、胸はって堂々としていられる。そう思っていた。でも、あの時、あなたが他の女の人と踊っているのを見て、胸が苦しくて・・・。どうして、そんな気持ちになるの? 友達だったら、そんな気持ちになるはずないじゃない、友達だったら。光はみずほの言葉をかみしめながら、黙って、みずほの肩を両手でそっとつかんだ。「 だったら、もう終わりにしよう・・・ 」 みずほは目を上げて、光の顔を見た。「・・・友達でいるのは 」 そして、唇を近づけた。みずほは目をつぶって、思わず顔を伏せる。光は身体をかがめて、みずほの唇にキスをした。

 その頃、泰之は光が電話をしてきた公衆電話のこところまで、雨の中を走って来ていた。涼子は迎えに出かけたまま帰ってこないみずほと泰之を心配し、少しイライラしながら待っていた。

 みずほは光にキスをされ、傘を落とす。激しい雨の中、二人は濡れることも気にせず、キスをしたままその場に立ち尽くしていた。

(「3rd Step」終わり )

コメント(10)

桜クローバーみずほは、旅立つ光から、思い掛けぬたくさんの勇気と励ましを貰い、それを支えに生きて行こうと、また、光にとって自分の存在を認めて貰ったことも、友達として大切な思い出になって、さよならをしたと思いましたハート達(複数ハート)
直美に理想の男女の友達関係を話していることが、みずほの心境を物語っていたと思うほっとした顔
例え、光が帰国しても、コンサートやCDを聴いて、ひそかに応援するのではと思いましたほっとした顔
みずほから連絡する術もなく、それより、みずほは、会おうとは、考えては、なかったと思うほっとした顔
光が、帰国したのを知ると、みずほが輝やいて見えたのは、光の成功を喜んでいたと思ったのですぴかぴか(新しい)
だから、図書館(相変わらずの光の茶目っ気)からの呼び出しは、嬉しさよりも、びっくりした気持ちが、占めてたと思うほっとした顔
ところが、光から新ためて男女の友達の提案にみずほは、自分の世界を持ち、それを光と共有したい気持ちが、光の影響で、すでに芽生えていたのだと実感したのでしょうねぴかぴか(新しい)
一方、光は、旅立つ前にヘブンズソングを通してみずほに潜む孤独や互いが鏡心仕合うことに愛しさを抱いていたのでしょうねぴかぴか(新しい)
更に、みずほのローマへの憧れが二人の距離を縮めることになりましたねハート達(複数ハート)
続くウインク
<コスモスさん>

>直美に理想の男女の友達関係を話していることが、みずほの心境を物語っていたと思う

 私もそう思います。もともと、「普通の男の友達」という考え方はみずほの中
にはなく、直美に語った内容は光の提案そのものでした。どんなに素敵な出
会いだったにしても、光とは「なんでも気軽に話し合える、普通の男の友達」で
ありたいと願うみずほの心情そのものでしたね。

 私が注目するのは、オープニング前のイタリア語教室での寸劇です。あまり
に感情が入っておらず、先生に「・・・日本のお能じゃないのよ」と呆れられてし
まっていましたよね。友達として光と交流して行こうとしていたみずほの心の状
態が、この寸劇から読み取れるような気がしました。お互いの心に素直に従い、
男と女として歩みだした後でもう一度寸劇を演じましたが、その時は先生に「恋
する女性の気持ちがよく表現できています!」と激賞されます。
<コスモスさん>

>例え、光が帰国しても、コンサートやCDを聴いて、ひそかに応援するのではと思いました
>みずほから連絡する術もなく、それより、みずほは、会おうとは、考えては、なかったと思う
>光が、帰国したのを知ると、みずほが輝やいて見えたのは、光の成功を喜んでいたと思っ
>たのです

 コスモスさん、おっしゃる通り。みずほは光がやって来た時だけ、彼と気軽に
話し合い、お互いの寂しい心を慰め合う完全な受身だった。それが、2nd Step
から3rd Stepへは、普通の友達としての交流から、徐々にもっと深い交流へと
切り替わっていく過程を描いているんですね。もちろん、みずほ次第では「普
通の男の友達」としての交友を維持することもできたと思われます。

>だから、図書館(相変わらずの光の茶目っ気)からの呼び出しは、嬉しさよりも、びっくりし
>た気持ちが、占めてたと思う

 物語前半は、光の天衣無縫なところが実に魅力的でした。彼の来日を知った
みずほがCDを聴いている時、陸橋の上でキスをしかけた(2nd Step)ことをうっ
とりと思い出していますね。いつの間にか、みずほの中で光が、友達以上の存
在になっていたのは間違いないと思います。

>光から新ためて男女の友達の提案にみずほ

 光は、演奏旅行の間中、ずっとみずほのことを考えていたのでしょう。綺麗な
景色を見て、みずほなら何と言うか聴きたい。みずほの言葉が彼の心の隙間を
埋めてくれる、癒しになっていたのだと思います。なんとかして、交流を続けるた
め、光が導き出した真摯な結論でした。

>光は、旅立つ前にヘブンズソングを通してみずほに潜む孤独や互いが鏡心仕合うことに
>愛しさを抱いていたのでしょうね

 2nd Stepラストでのみずほの涙は光にとって、かなりの衝撃でした。確実に、
彼ら二人の関係は深まって行きましたね。
こんにちはわーい(嬉しい顔)
みずほの心境の変化を寸劇で対比した演出は、観る側に説得力として伝わりましたねほっとした顔
みずほが、新たに友達として光と出発しますが、光との最後の交流が、旅立つ前夜の陸橋での記憶のまま留まっていたことが、時間経過と共にオペラ観賞後のパーティーでの嫉妬心にみずほが自覚するほどにみずほの気持ちが増幅してたのかなと私には、あまりにも衝撃的でしたふらふら
みずほ自ら、友達関係を維持することを私も出来たと思っていたので、芽生えた気持ちを抑えるのに光と逢わない選択をする辺りが、気持ちの激しさを物語っていたと解釈するほかありませんねあせあせみずほの正直で真っすぐな故の行動が、自制心を求めた結果なんですねほっとした顔
このステップで私が着目したいのは、光が、旅立つ前夜のみずほへの愛しさを抱いたまま、遠征先でどんな気持ちでいたか、みずほの場合より、私の想像をはるかに超える光のみずほへの真っすぐな思いが、ストイックな光として映りました目がハート
一線は越えないということばやみずほにどうしたら許してくれるとか、みずほとの関係を絶ちたくないために(一番の光の気持ち)、自分より相手に合わせる光のいじらしさが、愛しかった場面として非常に印象深かった涙
<コスモスさん>

>みずほの心境の変化を寸劇で対比した演出は、観る側に説得力として伝わりましたね

 脚本として、優れていたと思いますね。光がローマを拠点にして活動している
ということと、みずほが映画『ローマの休日』に憧れてイタリア語会話を勉強し
ているという「単なる符合」以上に、異なる時期に行われた寸劇には意味があり
ました。第一回目は「恋する女心がわからない」と呆れられ、第二回目には「恋
する女性の気持ちがよく表現できている」と激賞されたのは、正しく、みずほの
心の変化を視聴者に伝えるものでしたね。しかも、褒められた後、一瞬、表情
が変わるのが素晴らしい!! 心のかすかな動きまで表現する薬師丸の演技
は見事としか言えません。

>嫉妬心にみずほが自覚するほどにみずほの気持ちが増幅してたのかなと私には、あま
>りにも衝撃的でした

 結婚しているみずほと、婚約者のいる光が「普通の友達」として交流できるか
どうか、みずほ自身が疑問に思っていた通りの結果になったと言えますね。こ
れは男女の間に友情は成立しないという普遍的な結論ではなく、たまたま、み
ずほがその枠の中で耐え切れなくなったと考えるべきかも知れません。
 直美との会話、直美の読んでいた写真週刊誌に掲載されていた光の記事に
触発され、みずほは光の思い出に浸りながら、彼のCDを聴いていましたが、
単なる友人との思い出のレベルを超えていました。パーティーで嫉妬を覚える
までにみずほの中で光の存在が大きくなっていたのも当然だったでしょう。

>みずほ自ら、友達関係を維持することを私も出来たと思っていたので、芽生えた気持ち
>を抑えるのに光と逢わない選択をする辺りが、気持ちの激しさを物語っていたと解釈す
>るほかありませんね みずほの正直で真っすぐな故の行動が、自制心を求めた結果な
>んですね

 みずほの気持ちの高まりがあれほど急激でなければ、光の希望通り、普通の
男女の友達として健全な交流が可能でしたね。私もみずほの方が先に「ダメに
なってしまう」とは思いませんでしたので驚きました。みずほがパーティーから
逃げ出し、買ったばかりのドレスと靴を、ローンが終わってもいないのにゴミ箱
に捨ててしまったのは彼女のショックの大きさを物語っていましたが、私は嫉妬
心に気がついたことよりも、光の友人であり続けようと明かに背伸びをして高額
な買い物までしてパーティーに参加した自己嫌悪の方が大きかったのではない
かと思いました。みずほは、光が欧州演奏旅行のお土産として買って帰ったリア
ドロの陶製人形を「・・・家に持ち帰って、家族に説明できない」と断りましたよね。
冷静に考えれば、出かける時に着ていなかったドレスを着て帰るのはもちろん、
持ち帰るのも不自然でしょう。それはみずほ自身も気づいたはずです。帰宅後、
亮子に「浮ついていて、自分自身見失っていたんです・・・」と謝罪したのは、光
との交友を直接否定したのではなく、パーティー参加を断らずに、高い買い物ま
でして出かけたことに対する後悔の気持ちだったと思います。
 「もう会いません」と強い口調でみずほが電話を切ったのは、自分自身の気持
ちの抑制が利かないことを自覚したからに違いありません。そして、その判断は
正しかったのです。みずほの生真面目さが伺えましたね。

>このステップで私が着目したいのは、光が、旅立つ前夜のみずほへの愛しさを抱いた
>まま、遠征先でどんな気持ちでいたか、みずほの場合より、私の想像をはるかに超え
>る光のみずほへの真っすぐな思いが、ストイックな光として映りました

 同感です! 彼が真面目にみずほとの交友関係維持を考えていたことが理解
できました。3rd Stepまでの光の動機には共感でき、彼の言動は「ほぼパーフェ
クト」だと思います。
こんばんはわーい(嬉しい顔)
みずほの寸劇後の表情を演じる薬師丸さんは、見事ですよねわーい(嬉しい顔)FORRESTさんは見逃しませんでしたねわーい(嬉しい顔)それにみずほが光のホテルへ行く車中での表情やホテルの部屋へ入る段差での演技も初々しさを醸し出してましたよねわーい(嬉しい顔)
あと、ローマという符号は、私は、みずほと光の出会いはチロであったとしても、ローマという見えない糸の存在を感じてますラブレター重要な符号だと思います揺れるハート
私も、みずほが、浮ついてた事と抑え切れない気持ちは、別だと思いますほっとした顔
当初はパーティーに行くつもりはなく、冷静だったが、パーティー後に光と過ごしたい期待もあったと思う。結果的に背伸びしてパーティーに向かった自分に自己嫌悪になったと思う冷や汗
しかしながら、パーティーに行ったから、自分の抑え切れない気持ちを自覚できたわけで冷や汗正直で真っすぐなみずほは、その気持ちが、いずれ家庭の禍となることを畏れたのでしょうねがく〜(落胆した顔)
一番友達でいたかったはずのみずほであるが、自ら苦汁の選択をするほかなかったのでしょうね涙
光は、みずほとの繋がりを維持するためにみずほの環境下で最良の関係を導いていたが、みずほの思いもよらぬ葛藤が、光の抑えていた気持ちを解いてしまったのですねラブレター
今後、二人が終りにしようとする友達を見守っていきたいと思いますウインク
<コスモスさん>

>パーティーに行ったから、自分の抑え切れない気持ちを自覚できたわけで正直
>で真っすぐなみずほは、その気持ちが、いずれ家庭の禍となることを畏れたの
>でしょうね

 もともと、みずほは結婚している自分が光と交流することに罪悪感を覚えてい
ましたから、自分の気持ちに気が付き、やはり「男と女の普通の友達」は無理だ
と思ったのでしょうね。だから、帰宅後すぐに亮子に「浮ついていましたが、今後
は大丈夫です」と宣言することで、自分の気持ちに終止符を打ったのですね。

>光は、みずほとの繋がりを維持するためにみずほの環境下で最良の関係を導い
>ていたが、みずほの思いもよらぬ葛藤が、光の抑えていた気持ちを解いてしまっ
>たのですね

 おっしゃる通り、光はみずほと交友関係を維持できるよう、みずほの事情に沿っ
た形で交流しようとしていました。彼の良識というか、純真さが伺えます。しかし、
どこかで彼も我慢していたのは間違いないでしょう。「・・・もう、終わりにしよう」と
いう言葉に続くのは、みずほも「さようなら」だと思ったはずです。しかし、「・・・友
達でいるのは」でした。光の「一線は越えない」という約束がついに破られます。
3rd Stepまでは、詩織が登場しないこともあって、みずほと光の純真さが極めて
印象的ですね。
こんにちはわーい(嬉しい顔)
1st〜3rdまでのみずほを取り巻く背景として一つは夫が他の女性と近づいたことで、その後ろめたさでみずほの肩を持つようになっていますねあせあせ
元々、亮子からみずほを庇う面もあったのが、康之の後ろめたさが、結果的にみずほと光を近づけさせた面もありますねほっとした顔
二つ目として、みずほが光と交流する度に亮子からの咎めがあり、その都度、みずほも省みていますもうやだ〜(悲しい顔)当初、みずほの夫婦間や香山家での孤独感から光の存在で救われてた面が、今後、終にしようとする友達から、みずほの光との交流の行方を見守りたいですねほっとした顔
4stへ進みたいと思いますウインク
<コスモスさん>

>1st〜3rdまでのみずほを取り巻く背景として一つは夫が他の女性と近づいたこ
>とで、その後ろめたさでみずほの肩を持つようになっていますね
>元々、亮子からみずほを庇う面もあったのが、康之の後ろめたさが、結果的に
>みずほと光を近づけさせた面もありますね

 おっしゃる通り、泰之が部下の女性と急接近したおかげで、結果的にみずほの
肩をもつことに繋がってますね。それはある意味では「後ろめたさ」でしょうし、自
分自身が彼女との日程を調整する上で「動きやすい」環境を作りたかったからで
はないかと思います。必ずしも、みずほを考えての行動ではありませんね。

>二つ目として、みずほが光と交流する度に亮子からの咎めがあり、その都度、み
>ずほも省みています

 最初、みずほが光との交流に感じていた「後ろめたさ」は、「他の男との交際」を
心配する亮子の小言や追及によって、増幅されてしまったように感じます。みず
ほの孤独感を軽減する「光とのささやかな交流」に肯定的な視聴者にとって、「普
通の男女の友達」関係が継続してくれることを応援しつつ、ドラマを見守るのが1s
t Stepから3rd Stepでしたね。少なくとも、3rd Stepの途中までは亮子の心配は
単に考え過ぎに映りましたが、結果としては亮子の不安は的中します。

>4thへ進みたいと思います

 楽しみにしています!
こんばんは。

第3次ミセシンブームでは、全ストーリーを通して、今までと感じ方の違いが、随所にありますね。
この回では、普通の友達を維持できなくなってしまった過程を描いているので、その要因となった、みずほの心境の変化に随分衝撃を受けたのを憶えてます。
今回は、どうしても、みずほが、自分で勝手にだめになった原因を光が他の女の人と踊ってるシーンと結び付かなくて、説得力に欠けて見えました。
難しいと思いますが、嫉妬心を表現するシーンに見えなくて、私には、惨めさを醸し出したシーンに見えてしてまいました。
欲を言えば、せっかく光が出した真摯な結論を光とみすぼが、お互い葛藤しながらも、模索していく過程を見たかったなと感じました。
必然として、いずれ、真っ直ぐな光と正直なみずほだから、友達関係の壁に直面するのだから。
それこそ、みずほが、背伸びして、わざわざドレスを買わないといけないパーティーに行った自分を自己嫌悪する事に至る前に友達だからこそ、光に誘われても、光と共感出来る世界で無いところに行くべきではなかったと思ってしまいました。
せっかくの雨の中でのシーンが、私には、みずほの告白で、自虐的になっていた光に反して、抑えて来た気持ちが崩れちゃうじゃないと思ってしまいました。

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