【テーマ】 アニメ作品の映像表現について研究します。哲学や論理 に偏向し過ぎないように、表現技法の具体例を抽出して創作に応用 することに関心を集中させて、芸術作品の鑑賞を進めていきます。 【授業概要】一連の主題に基づく二つのアニメ作品『ef-A Tale of Mem- ories』と『ef-A Tale of Melodies』を対象にして、特徴的な映像表現 の実例を抽出し、的確な命名を施す作業を行っていきます。さらに他 の諸作品から類例を探して比較と検証を行い、大沼心監督の手になる スタジオ「シャフト」の独特の表現技法について、新房昭如監督の 既存の諸作品との比較を図りながら考察を進めていきます。 【到達目標】アニメ作品に導入されている映像表現の特質を把握し て、これを適切な概念を用いて分析・評価する感性と知性を身に着 け、応用表現に活かすことのできる美学的素養として拡充させる。 【授業計画】 1 回 a tale of memories 1話「eve」、2話「upon a time」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 2 回 a tale of memories 3話「paradox」、4話「honesty」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 3 回 a tale of memories 5話「outline」、6話「rain」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 4 回 a tale of memories 7話「I...」、8話「clear colour」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 5 回 9話「forget me not」、10話「I’m here」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 6 回 11話「ever forever」、12話「love」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 7 回 a tale of memories coda 「dream」と「memories」の総括 作品としての全体像を振り返り表現と主題の相関について考究する 8 回 ef - a tale of melodies 1話「ever」、2話「read」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 9 回 ef - a tale of melodies 3話「union」、4話「turn」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 10 回 a tale of melodies 5話「utter」、6話「flection」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 11 回 a tale of melodies 7話「reflection」、8話「reutter」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 12 回 a tale of melodies 9話「return」、10話「reunion」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 13 回 a tale of melodies 11話「reread」、12話「forever」 作品の鑑賞を行いつつ、用いられた表現技巧についての考察をする 14 回 ef - a tale of melodies; fine「ef」と総括 作品としての全体像を振り返り表現と主題の相関について考究する 15 回 レポート課題の提示と質疑応答 アニメ作品における既存の映像表現と潜在的可能性について考える 【教科書名】「ef - a tale of memories.」、「ef - a tale of melodies.」 【参考図書】黒田誠『存在・現象・人格̶アニメとゲームとフィギュ アにおける人格同一性』(牧歌舎) 【評価方法】レポート。manaba folio を用いて提出を行うものとする。 manaba folio のコミュニティへの書き込みによる討論/調査への参 加貢献度も評価に加味することとする。 【履修について】コンピュータの基本操作を理解しておくこと。 【事前・事後学習等】ネット上の Fantasy as Antifantasy、Fantasy as Antifantasy Daily Lecture を随時参照して参考資料を確認する 【備考】manaba folio のコミュニティ「2013時間芸術」を活用し て参考資料の提示及び質疑応答を行う。
4月15日 この講座の進め方
大沼心監督のアニメ二部作「ef - a tale of memories.」と「ef - a tale of melodies.」を鑑賞しながら、アニメ作品として用いられている独特の映像表現の手法を指摘していきます。他のアニメやその他種々の映像表現にある類例との比較を通して確認されたそれぞれの技法に命名を施して整理し、印象的な映像表現の一覧表を作成していきます。
場合によっては音響や文字等の異次元要素との複合効果が効果を発揮している事例も発見されるでしょう。さらに絵画や文学作品等あらゆる仮構表現の中からこれらに対応すると思われる表現効果を見つけ出し、各々の同等性と相違性についての考察を行うことにより、表現と創造の可能性に対する柔軟な理解を深めていくことができる筈です。