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「心養塾」〜語り学び合う場〜コミュの(魅力を磨く)道徳を感ずるには、正真正銘の他人が必要だ

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(魅力を磨く)道徳を感ずるには、正真正銘の他人が必要だ

 道徳観というものは、周りの人々の言動によって多くを学ぶように感じます。昭和の批評家の故小林秀雄氏の著書の名言を集めた「人生の鍛錬」に次の一節があります。

(本文)
 道徳を感ずるには、正真正銘の他人が必要だ。そしてそういう他人は、友情という深刻な関係のうちにしか現れない。観察される他人とは亦の他人に過ぎない。反省による自己も亦自分の様な気のする他人に過ぎぬ。(「道徳について」13-82)
  (以上、小林秀雄の言葉「人生の鍛錬」より)

 学問という言葉を最近よく耳にするようになった。以前は、教育ママ、教育パパ?、などの進学をだけのための教育、戦後の30年代に「受験戦争」という言葉が生れた。太平洋戦争が終わって間もない時期に、子どもたちへの期待から、壮絶な受験勉強の時代が始まった。5時間睡眠、4時間睡眠、まさに戦争状態であります。
 
 しかし、先の見えない時代には、多様な変化を対応できる人間力が求められる。フランスのジャーナリストが、ある番組で語ったことが記憶に残っている。

(フランスの官僚試験)
 フランスでは、官僚になるためにはまずペーパー試験を行い、最後に面接試験(口頭試問)を必ずあるそうだ。この目的は、官僚上層部になった時、国家の危機や、事件・事故、更に外交問題で関係国の政変等の対応は、緊急かつ急務を有する事が多い。その心構え(動揺しない気質)を検証するためにあるそうです。

 まず多様な知識が無ければ、危機がおよんだとき智恵が生れない。しかし、素晴らしい智恵が生れたとしても、それを決断し行動に移す勇気がなければ、国家のリーダーとしては役を実行できないこととなります。

 口頭試問は、ごく一般的な常識が延々と続くのでは、突然に
「君の奥さんが浮気をして、駆け落ちをした。どんな対応をしますか?」
「テームズ川で、一番深いところは水深どれくらいありますか?」

など、それまでの質問とは無縁のことを聞かれ、その答えも評価になるのですが、本人の態度を見ることが最大の目的と語っていました。
 リーダーに必要な要素「先見力」「(逃げない)責任」を問う質問と思います。
 さらにリーダーに必要な要素が、「魅力(磁力)」ですが、人を惹きつける力(徳)を備えた人物の育成に、「学問」という昔の教育システムを求める気風が広がっていると感じます。

 ゲーテの言葉に、次の一節があります。

「人間こそ、人間にとって最も興味あるものであり、おそらくはまた人間だけが人間に興味を感じさせるものであろう」

当たりまえのことと思いますが、ゲーテが言うと心に残る言葉になります。これこそが「徳」ではないかと思います。

*参考資料:小林秀雄の言葉「人生の鍛錬」、「ゲーテの格言集」

コメント(1)

道徳感とは 一応のルールでしょうか?。 地球上には 所有と云う概念を持たぬ 小数民族も居たとか。 仏教思想からすれば 無 ですから。
自己の中に在る 善悪を越えた真実が 本当の物差しかと。
勿論 今この場で生活するための 道徳は必要かと。

すいません 少し掘り下げました。

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