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TRPG座談会コミュのSW2.0セッションあらまし

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つい1ヶ月前の事。
街より半日ほど離れた村近くの探索済みの遺跡に蛮族が出没。国の部隊が威力偵察を行ったところ、蛮族は遺跡内の未調査地区に入り込み、目的を持って行動していたらしい事が判明。
その後、蛮族は一旦撤退したが、未調査地区に入る扉の魔法装置の解除方法が分からず、蛮族が何を狙っていたのかは不明である。

治安軍の要請によりマギテック協会が自己の研究資料などの文献を調査したところ、遺跡はスタリ派という魔動機術の研究機関「ホーデンス砦」であり、妖精を制御する魔法装置があるかもしれないと判明した。
砦は20年前に発見されたときに何度か探索されているが、研究施設地区に入る扉の開閉方法がわからないままになっていたらしい。
マギテック協会は件の蛮族の動向より研究内容の究明を要すると判断し、砦の未探索部分に入る方法を発見した者に6000ガメルの報奨金を出すという公示を発した。

これを受けて現在、数組の冒険者や探し屋が付近の調査を行っている。
砦を拠点として周囲には生活のための住居や各施設があったと思われ、そこに魔法装置についての情報が眠っている可能性があるからだ。
また国と冒険者の店の協定により、砦の調査はマギテック協会に一任され、冒険者によって探索が続行されている。

コメント(30)

マギテック協会の報奨金話に興味をそそられたPC達に、グラスランナーの探し屋が話を持ちかけてきた。
名前は“宿り羽根”ランダー・ウィン・チャペル。

「どうだい、関係深そうな地図があるんだけど。買わないか?」
「実は俺も協会の報奨金目当てで周囲の遺跡を探索していてね」
で、ある遺跡を発見したんだが、どうやら既に探索された形跡がある。が、どうも協会の方に資料は残ってないし、国に報告もされていないんだ」
「まあそういうのは大概冒険者が調査途中でやめて残りを取っておこうと報告しないのが大半で」
「もしくはヘマやって絶滅か」
「そんな感じで俺も中を調べたところ。ちょっとゴーストが出てねw」
「いや戦う意思はないようで、何やら話しかけてくるのさ。魔動機文明語で」
「俺、魔動機文明語は読めるけど話せなんだよねー」
「こっちが何を喋っているのかわからないでいると、そのうち<誘惑>を使ってきたから帰ってきちゃったんだ」
「ちなみに遺跡の様子や調度品の感じから、どうやら協会が調査をしている砦の警備兵・・・たぶん兵長クラスの屋敷だと思う」
「ゴーストは人間の女でたぶん屋敷の住人だったんだろうね」
「話を聞いたり、遺跡調べたら何かでてくるかもよ?」
「地図は600ガメルだね」

懐の寂しいPC達。そこでランダーは後払いの提案をする。
条件は、砦の未探索部分に入る方法を発見した場合は必ず協会に報告して報奨金を貰う事。そうすれば探し屋としての自分の株も上がるからだ。

条件をのんだPC達は、ランダーが書き記した遺跡の地図を手に入れ、冒険へと向かっていった。
以下は探し屋“宿り羽根”ランダー・ウィン・チャペルの説明。

「遺跡は岩山の中に埋まっていて、全体が斜めに傾いてるんだ」
:A
「ここは遊戯室だったようで、壁が土砂にで崩れている。斜面で傾いたソファーやテーブルがその瓦礫に埋もれていたな」
:B
「ここは厨房で、その隣が配膳室。棚が倒れて食器とか色々粉々になってた」
:C
「この横が手洗い場でこっちは浴室かな。何かヘドロのような水が溜まっていて周りも凄く汚かったんで近づかなかったんだ。だから奥は描いてない」
:D
「物置みたいだけど探索された後で目ぼしいものはなかったな」
:E
「部屋の奥が天井から崩れてたね。家具の感じからして食堂だったんだろう」
:F
「勝手口・・・裏口? ここから屋敷の外に出られたんだろうけど今は岩山の中だね。でも少し屋根が出張っていたんで、ここから上の階のベランダに登れるぜ。×印にロープを垂らしておいてある」
:G
「ここは寝室。天井から岩石の山で崩れていてベッドの残骸とかも埋もれていた。ここにゴーストが出たんだ」
:H
「個室かな。半分埋もれてたからわからないけど、服とか埋まっていたから衣裳部屋かも」
:I
「この部屋への寝室からの扉は、少しだけ開いた状態で動かなかった。中を覗いたらアンデットがいたから入らなかったんだ」
「あとは廊下にアンデットがいたり、手洗い場があって、その隣のベランダが埋もれていて。そのくらいかな」
遺跡内を調査するPC達。

Cの部屋でヘドロで濁り我を失ったヴァンニクに遭遇。
どうにかヒールウォーターをかけ正気に戻らせたヴァンニクから、砦には魔剣が眠っているという話を聞く。
どうやらその魔剣の魔力の影響でここ一帯の魔力が活性され、様々な影響が出ているらしい。

Iの部屋でぼろぼろのゾンビを倒した一行は、隅でぼぅっと壁のほうを向いて佇んでいるガストと出会う。
うつむき、壁を見ながら微かな子供の泣き声を発するそのガストの様子から、部屋の隣に何かがあると考え、岩につぶれた扉から東隣の部屋を探索してみると、崩れた瓦礫の中から子供の亡骸を発見する。
8歳くらいのすでに白骨化したそれは、ぼろぼろの夜着をまとい、首から<剣のかけら>を首飾りにかけており、そこには魔動機文明語で『アルフレッド』と彫られていた。
不憫な亡骸を前に、PC達はそっと弔いの祈りを捧げる。
するとガストは顔を祈りの声へと向け、かすかな笑顔とともにすぅっと消えていった。

Iの部屋のゾンビや廊下にあった蛮族の死体には、それぞれ死んだ後も何度も傷を負った形跡があり、どうやら何度となくアンデットとなって復活している事が伺える。

こうしてランダーの地図に記された部屋をあらかた探索し一息ついたPC達。
ふと気がつくとGの部屋の南の瓦礫の前に、白く、ぼんやりと暗い中でも浮かび上がる、夜着を着た人間の女性が宙に佇んでいる。
歳は40過ぎだろうか、風もないのにその綺麗に梳かされた赤い髪や服はゆらゆらとなびき漂い・・・虚ろな目が、ふと気がついたようにPC達のほうを向く。
「ああ、あなた達は私の言葉がわかるかしら・・・?」
現れた亡霊・・・ゴーストは魔動機文明時代にこの屋敷に住んでいたものだという。
名前はカトリオーナ。夫のクラリッジと、ジョシュアとアルフレッドという二人の息子がいたらしい。

「冒険者・・・ああやはり。その仰々しい格好。あなたたちもこの家にある金目のものが目当てなのですか?」
「ええ。先日きた者達も冒険者と名乗っていました」
「それよりあなた達。冒険者とやらなら私の願いを聞いてはもらえないかしら?」
「願いというのは、夫を解放してほしいのです」
「私の夫クラリッジは砦の警備長だったのですが、蛮族が侵攻してきて夜襲を受けたときこの屋敷で撃ち果てたのです」
「そのとき夫の無念が剣に宿り、残った蛮族どもを滅ぼしたのですが、怨念が晴れずに亡骸とともに今もなおここに漂ってしまっているのです」
「夫の剣が魔力を呼び込んでいるお陰で、蛮族の死体もアンデット化して、夫との怨霊が倒そうとも蘇ってきて。もう何度となく戦っているのです」
「剣に夫の念が宿って身体を使っているのです。剣を打ち倒せば夫も解放されましょう」
「聞いてもらえるなら屋敷のものは自由にして構いません。もういくばくも残ってはいないでしょうが」
「ああ、それと。私のもう一人の息子。兄のジョシュアも未だここに縛られているのです。探してライフォスの導き(転生)を受けさせてやってくれませんか」
「お願いをしておいてですが、気をつけてくださいましね。しばらく前に来た冒険者にも同じ事をお願いしたのですが」
「その者達は夫の所へ向かっていったまま、まだ帰ってきていません」
「ついさきほどまた別に小人が一人やってきましたが、この者は私の言葉が通じなかったようで」

300年の時を経て時間の感覚がなくなっているゴーストの依頼を受けたPC達。
精神状態が不安定なゴーストの後を追って、Gの部屋の南の瓦礫に隠された穴を見つける。
どうやら昔に来た冒険者が隠しておいたその瓦礫穴を抜けると、そこは遺跡のまだ見ぬ部屋への第一歩であった。
屋敷の展示室らしき部屋―中の調度品は前探索者によって持ち出されたらしくめぼしいものはなかった―を抜け、奥の階段―屋敷が傾いていたためほぼ垂直。2名ほど落ちた―を降りて一階へと至る。
そして開いた部屋には、蛮族のスケルトンと、前探索者である二名の冒険者のなれの果て・・・レブナントがゆらりと光る眼を向けてきた。

わりと難なく襲い掛かる魔物を打ち倒し、荷物から彼らが生前に記した地図を手に入れたPC達は、一休憩の後に探索を再開するのであった。
遺跡探索再開の第一歩の扉は傾いで固くなっており、力任せに引っ張ると向こう側の土砂が崩れて通路を塞いで、戻る道を失ってしまった。
というアクシデントを、特に気にすることなく先へと進むPC達。

書斎にて、壊れた本棚や朽ちた本が散乱する中、傷つかずに残っている書斎机を発見。引き出しには鍵がかかっており、開けようにも動きもしない。
どうやらハードロックがかかっているようだが、これも鍵がないという事で後回しにする。

そして玄関口の天井の割れ目から2階の納戸部屋に入ると、そこには壁を見つめるガストが一体、子どものような細く小さな泣き声を発しながら佇んでいた。
声をかけても反応がないので、まあ遺体が何処かにあるだろうと、やはりとりあえず次に進むPC達であった。
1階での出来事を後回しにして、先へと進むPC達。
屋敷の傾きで角度のついた階段をよじ登って2階のエントランスに着く。そこには屋敷の主人クラリッジのなれの果てと、その身体を操るデスソードが待ち受けており、階段を登りきっていない一行に襲い掛かる!

神懸かった動きで階段を駆け上がったPC達は、魔物の攻撃に脅威を覚えながらもどうにか一人も倒れずに打ち倒し、クラリッジの魂を解放する事ができた。

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