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イーチ、リトル、シングコミュのスプリング・アジール・バップ<別れの曲>

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日々がめまぐるしく過ぎてゆきますが
 流れ去っているわけではないようです。
 皆様の暖かいお心に触れ、
 積み重なり、層になり
 感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 たかがmixi されどmixi
 マイミクさんとの必然の出逢いに喜びを隠せません。
 
 感想をくださった皆様、
 お力添えを下さる方々、
 本当にありがとうございます!

   名古屋に残した妹分から、子供が生まれたと連絡が来た昨日
   同じ土地から訃報をも受け取りました。
 
   この世はすべて陰と陽。
   完璧な秩序に則り生と死のタペストリーが織り成されます。

 はじめまして
 そして
 さようなら!


 <スプリング・アジール・バップ> 

駅の売店で缶ビールを2本
向いのシュウマイ屋の売店で弁当を買って
地名ばかりがオメデタイ
ドヤ街の公園に向った。
葉桜になった木の下のベンチに座って
ビールを喉に流し込み
幼稚園児が画用紙にクレヨンを押し付けたような
虚々しい青い空を眺めていると
すぐ隣に鳥が飛来した。大きな鳥だ。
七面鳥?
いや、もっとずんぐりしていて、
ヤケに魯鈍そうではないか。 
鳥は落ち着きはらい、微動だにしない。
……
これは!この姿はいつか絵本で観たことがある!

ドードー鳥!

サンバカーニバルの衣装を纏ったような鳥は
ちらりとこちらを一瞥した。
そして生意気に、人間様の言葉など喋りおる。

「浮かない顔してるな」
「ああ、一年前に友人が死んだんだ」
「命日ってわけだな」
「……僕は昨日まで知らなかった」
「ほう」
「今、鳴いた?」
「頷いただけだ」
「そうかい」
僕は もう一口ビールを飲んだ。

綺麗な娘だった。
音楽と、酒と煙草が大好きで
なぜか笑うと困ったような表情になり
時には、泣いているようでさえあった。
僕は彼女のあの独特の笑顔の虜だった。
転勤で土地を離れて2年
以来彼女には会っていない。

「そいえば、君らも絶滅したはずだろう?」
「ああ」

所詮この世に生きてるなんざぁ
収容所の中ってこった。
親だ、子供だ、仲間だなんだ
縛り付けられて雁字搦めさ。
見えない壁の内側で
あがいて もがいて
嘆いてみても無駄なことと
アジールの幸福論を唱えるまで。
それに疲れたオレタチは、
この世にオサラバしたってことさ。

「シュウマイたべる?」
僕はドードーに訊ねる。
「そんな臭いもの食わんよ」

空は相変わらずマヌケに青い。
あの空で、風は動いているのだろうか。

「そっちの世界の住み心地はどう?」
「安全すぎちゃ、何も感じないってもんさ」
ドードーの尾っぽがふらふら揺れた。
 
「春だね」
「ああ、春だ」
「終わりははじまり」
「はじまりは終わり」
「春だからね」
「春だからさ」

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