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真・第八無双〜師匠大乱〜コミュの捜索ーファーストデイー

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翌日・・・
マイケルは誰よりも先にジャスミン河口から一番近い船着き場にいた。
マ「HAHA!!久しぶりだなキャプテン!!調子はどうだい?」
マイケルはここの船着き場ではポピュラーな大きさの船の一隻に近づき、その船に揺られながらBearを飲んですでに顔を赤くしている太った男に尋ねた。
男「んん?OH〜、マイケルのボウズか。」
マイケルの顔を確認した男はそういってお辞儀の代わりにBearを持った手を振る。
マ「今日は無理言ってすまないな。後でまたBearでも奢ってやるぜ。」
男「HAHA。なぁ〜に、ノラじいさんの頼みは断れんさ。モンスターだか何だか知らんが、まあ、今日と明日まで、お遊びに付き合ってやるよ。」
そう言って男はマイケルが見る限りでは今日2本目のBearの蓋を開けた。
マ「Thanks!!それじゃ・・・皆が揃ってからまたくるよ。」
そう言ってその船から離れようとしたマイケルに、
男「WAIT!!」
男は急に呼び止めた。
呼び止められるいわれの無いマイケルは、不可解な顔をしながらも一応振り返る。
マ「WHAT?」
男「へへ、Bearはmade in Japanのにしてくれよ。俺ほどの歳になるとBearにもこだわりってものがあるのさ。」
そう言ってまた男はBearの缶に口を付け始めた。
マ「HAHA、オーライ、キャプテン!!」
マイケルは呼び止められた理由に納得し、白い歯をこぼして答えた後、再び船に背を向け待ち合わせ場所である船着場のEntranceへと向かった。
・
・
15minits later
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・
ジェ「ハーイ!!マイケル!!」
昼前の少し高めのSUNが降り注ぐ中、調査の機材が入った大きなBagを担ぎ、そして、それに劣らぬ大きなBustを惜しげもなくゆらしながら、今日の捜索の主役となるジェーンが現れた。

コメント(12)

マ「ハイ!!ジェーン!!」
マイケルもジェーンのあいさつにスマイルで応える。
ジェ「みんなは・・・まだなの?」
マイケルの近くまで来たジェーンは辺りを見回して尋ねる。
マ「ああ・・・あいつらの時間の基準は生物時計なのさ。」
マイケルはやれやれといった表情で首を振る。
ジェ「まるでサメね。」
ジェーンも同じようにあきれた顔をした。
マ「まあ何にしても、後少しすればちょくちょくと姿を見せるさ。」
ジェ「そうね。置いてくわけにもいかないもの。」
そういって二人はその場で時間をつぶし始めた。
・
・
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30minits later
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コ「ヒャハ〜〜!!お二人さんお揃いで!!朝から変な気分になってんじゃねぇか〜!!HAHA〜!!」
コーリーの真昼間から耳障りなセリフに二人は声の方を見た。
そこには昨日会った残りのメンバーの姿があった。
ネ「sorry 少し遅れたわ。」
ル「ふふ・・・待たせるの女の甲斐性さね。」
ド「・・・・待たせたな・・・」
みな人を待たせているが悪びれる様子は全く無かった。
マ「FUCK!!遅すぎるぜお前ら!!何考えてやがんだ!!頭が暑さでコンソメスープになるとこだったぜ!!」
すでに太陽は一番高い位置にあり、その熱は待たされたジェーンとマイケルの全身を容赦なく突き刺していた。当然のことながらマイケルはそのイラつきの矛先を皆に向けた。
コ「ヒャハー!!いまのは面白いジョークだぜマイケル!!でもよ、暑いなら海にでも飛びこんどけってんだ!!!ヒャハー!!」
コーリーがいやに高笑いをする。マイケルの怒気など意に介さないようだ。
ル「ほらほら、いちいち怒りなさんなね、マイケル。こいつの脳みそはスープみたいな液体ですらないからね。」
ルーシィは親指でコーリーを指差して言う。
コ「おいおい。じゃあ俺の頭ん中はどうなってるってんだよ!!」
コーリーがルーシィに詰め寄る。
ル「空っぽってことさ」
ルーシィは一言そう言った後、詰め寄るコーリーをおしのけて先に港の中へと入って行く。
ル「ほらほら、行くよ!!皆。日が暮れたら泳げないじゃないか。」
そして、皆から少し距離が開いたところから手を振って急かした。
皆は一度目を合わせたあと・・・
マ「ふぅ・・・じゃあ、いくか。」
マイケルがやれやれといった感じで片眉を吊り上げて言ったのを合図として、皆はぞろぞろと港の中へと足を進めた。
・
・
・
マ「よう!!キャプテン!!皆来たぜ!!」
マイケルは先ほど話をしていた船で、あいも変わらずBEARを飲んでいる男に声をかけた。
男「うーん。おお、揃ったな悪ガキ共。」
前よりさらに空き缶を増やしていた男が皆を見回して言った。
男「ん?一人多いな・・・」
そう言った男の目線はジェーンの所で止まった。
男「ほほ〜。こりゃこりゃ・・・りっぱな浮き輪がついてる女だな。ひゃひゃひゃ・・・マイケル、お前のコレかい。」
男はジェーンの胸を嘗め回すように見た後、マイケルに小指を立てて見せた。
ジェ「SHIT!!アル中で勃ちもしないくせに!!海につきおとされたいの!!クソ男!!」
ジェーンはこの手の話には全身に嫌悪感を覚えるようである。男のセリフに対して間髪を入れずに喧嘩腰になった。
マ「OK、OK。ここまでだ。」
マイケルがこれを見てあわてて止めに入る。
マ「キャプテン。彼女は大学で海洋生物医学の研究で来たんだ。今日は彼女に協力してくれよ、頼むぜ。」
マイケルの言葉を聞いて腕組みした男は、
男「なんでぇ。それを早く言えばいんんだ。マイケルの女と思っちまったぜ・・・ほら、乗りな!!今日は海の上ならどこでも連れて行ってやるぜ!!」
そう言って立ち上がった。
マ「サンクス!!」
・
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・
マイケル達が船に乗った後、船の持ち主の男、もとい船長が梶を握ってエンジンをかける。
ボンボンボン・・・・
使い古された旧型のエンジンが、ベテランの味を出したエンジン音を鳴らして、小さな煙突から黒い煙をだしはじめた。
船長「それじゃ、いくぜぇ!!!ヒャハ〜〜!!!」
梶を片手に、そしてもう一方の手にはBEARを握り締め、一人ハイテンションになって叫ぶ。
船はジェーン達を、船長の声を吸い込んでいく海原へと進めていった。
・
・
船長「おっと、ここだ!!HAHA〜」
船長がジャスミン河口から目測で7〜800mほど離れた所で船のスクリューを止めた。
コ「おいおい。どうしたんだい?船長!!陸地が見えないと怖くてチビッちまんじゃねぇだろうな!!ヒャハー!!」
風を切って進む船の先頭に立って船長に負けず劣らずHIGHになっていたコーリーが不服を漏らす。
船長「ハーッ!!無い頭に言うだけ無駄だが、この辺りから急に海底が深くなるんだよ。リーフもある、でかい魚は大体ここから嵐かなんかで河口まで来ちまうのさ。言ってることがわかんねぇなら船から落ちないよう気をつけな!!」
伊達に船を持っているわけではない。この辺りの海を知り尽くした男ならではの知識を船長は語った。
コ「SHIT!!アル中が!!女の知識ならオレの方が上だぜ!!ヒャハーー!!」
コーリーはわかった様なわからない様な顔をしていたが、馬鹿にされていることだけはなんとなく感じ取っていたのか、船長に対して挑発的な姿勢を見せる。
二人が船室と船頭で汚い野次を飛ばしあっている中、ジェーンは今日持ってきた大きなBAGから、なにやら機材をとりだして、セッティングを始めていた。
ネ「これは何なの?ジェーン」
ネネが興味深そうに顔を覗かせてくる。
ジェ「これは血液の入ったパック・・・サメは目より、鼻で獲物の場所を感じ取るからこれでおびき寄せるの。
そしてこれは、サメをひきつける超音波をだす機械よ・・・これで血に寄ってきたサメは腹が膨れていてもこの船の辺りから離れることができないわ。」
ジェーンはそう言って一つ一つ研究道具を手に取って説明した。
ル「でも、サメがこの辺りにいるとも限らないさね・・・そのときは泳いでもかまわないんだろ?」
ルーシィは船尾の方でサングラスをし、思う存分太陽の光を楽しみながら聞いてきた。
ジェ「来るわ!!絶対に・・・それにまだサメと決まったわけでもないのよ。」
ジェーンが握り拳をして応える。
ネ「そうね。BIGになるにはサメなんかじゃパンチが足りないわ。」
ジェ「そういうこと。」
ネネのセリフに同意を見せた後、ジェーンは再び機材のセッティングに精を出し始めた。
・・・
・・・
ザブン!!・・
あらかた準備し終えたジェーンは用意していた血液の入ったパックを海中へ投げ入れた。
観光名所として恥じない透明度の高い海が、そのパックを投げ入れた辺りだけ赤く濁る。
ザブン!!ザブン!!
ジェーンは間髪を入れずに次々を同じパックを投げ込んで行く。
ジェ「これくらいでいいわ。」
そう言ってパックを投げるのを止め、ジェーンは今度はコードの付いたマイクのような、なにやら奇怪な器具を持ち出し、自分に一番近い船の縁にゆっくりと下ろした。
船長「おい!!それはなんだい?」
その様子を見ていた船長が皆より1段高い梶のある場所から身を乗り出しつつ尋ねた。
ジェ「ソナーよ。」
ジェーンはそれに対して短く答える。
船長「なんでぇ!!それならいちいち準備する必要もねえ。おれの船にもそれくらいついてるぜ!!」
船長はそういって自分の船のソナーの配線を引っ張ってジェーンにアピールした。
ジェ「だめよ。そんな年代物のポンコツじゃ、船の下のFISHも見れないわ。」
ジェーンはパソコンにソナーの画像が出るようにキーを叩きながら言う。
船長「HA!!生意気なアマだぜ!!モンスターでも見つけたらその胸でそいつのでかいアレでも挟んでやるんだな!!」
船長は自分の船を悪く言われた腹立たしさから声を荒らげた。
ジェ「SHIT!!口を開けないでよ!!こっちまで酒臭くなるわ!!」
ジェーンもその怒りに応答するが、パソコンから目を離すことはなく、あくまでもサメを優先している様が伺える。
コ「だってよ!!船長。ヒャハーー!!少し黙ってるこったな!!彼女胸もすげぇがkickもすげぇぜ!!シュ!!シュ!!HAHA〜!!」
先程船長と会話を交わしていたコーリーが、二人の話を聞いてそのくだらない喧嘩にしゃしゃり出てきた。
船長「チッ!!おめぇこそ黙ってろ!!ヤク中が!!」
唾を吐いてそう毒づいた船長は船陀室にある小さな冷蔵庫からBEARを取り出して、本人も今日何本目かわからないその缶の蓋を開けた。
・
・
P−!P−!
20minitsほどした時、ジェーンのパソコンがそのスピーカーから機械音を出した。
ド「・・・きたのか?」
船をだしてから今迄ほとんどしゃべらなかったドッグがここにきて初めて口を開いた。
ジェ「ちょっと待って・・・」
ジェーンはすでにパソコンに向かい、食い入るようにその画面を見ながらそのキーを叩いていた。
船を中心とした円になっているレーダーには、小さな点がいくつか集まっていて、円の中心に少しずつ移動していた。それが、ジェーンがキーを叩くにつれだんだんと拡大されていく。
カチッ・・・・
ジェーンのキーを叩く音が止まった。
ジェ「FU〜・・・・」
その代わりにジェーンの深いため息が聞こえる。
ネ「どうしたの?」
ネネが顔を覗かせて尋ねる。
ジェ「これは沿岸によくいるサメよ。体長はだいたい1m、このサメは群れで行動していて、餌は巻貝や蟹、だから人を襲ったりしないの。ハズレだわ。」
ジェーンは肩をすくめて、『残念』といった態度をした。
その言葉を聞いて面々からもため息が漏れる。
マ「今度はどうするんだい?」
次はマイケルが尋ねてきた。
ジェ「そうね。もう少しだけ待って、それでも奴が現れないようならポイントを移動しましょう。生物学はいつも根競べだわ。」
そう言ってはいるが、ジェーンも待つことにクサクサしているのか、新しい血液の入ったパックを海に叩きつけるように投げ入れた。
ル「まぁ、待つことさね。日光浴できる間は付き合うよ。」
ルーシィはそう言ってサングラスをかけ直すと、また横になった。
・
・
・
pm6:30
太陽はすでにその球体の3分の2が水平線に飲み込まれていた。ポイントを変えること10回、確かに、皆が思っている以上にサメの姿はレーダーで感知するに至った。しかしジェーン等の標的である物はついに現れなかった。
マ「ジェーン、今日はもうお開きだ。明日にしよう。」
一日海の上にいて少し日に焼けたマイケルが切り出す。
ジェ「・・・」
ジェーンは眉間に皺を寄せたまま答えない。
マ「ジェーン・・・」
ジェ「わっ・・・わかったわよ!」
マイケルの次の言葉が言い終わらないうちにジェーンがうっとうしそうに答えた。
カチャカチャ・・・
パソコンの電源を落とし、ジェーンが帰り支度を始めた。
皆はそれを見て内心ホッとしていた。一日待つだけの作業など彼等に合わないのか、ドッグとルーシィは波に揺られながら夢うつつとなり、ネネは船の周りに集まってきていた熱帯魚に餌をやり、コーリーに関しては釣竿をたらしている始末であった。
ジェ「片付け・・・終わったわよ。」
10minitsほどかかってジェーンが片付け終了の報告をした。
ネ「HEY!コーリー!あんたもさっさと片付けなよ!!」
ジェーンの片付けが終わった後でも釣りをやめないコーリーを急かす。
コ「わかったわかった。今やめるってヒャハーー!!」
そういってリールを巻くコーリー。しかし、その海底では、信じられない『モノ』がうごめいていた。
コーリーの垂らしていた針に群がっていた魚が皆、一方向に向かって泳ぎだしていた・・・小魚は岩場の隙間に、その他はひときわ大きな『モノ』の影からできるだけ遠くに離れるように・・・
そして、悠々と海底を泳いでいるそれがコーリーの針の真上に来た時が幸か不幸かコーリーのリールを巻き上げる時と重なってしまった。
グンッ!!!
針が『モノ』に掛かり、コーリーの持っている釣竿が大きく曲線を描く。
コ「ヒャハーーー!!!大物が掛かりやがったぜ!!ハッハーー!!」
船にいる一同の目がコーリーに向けられる。
コ「待ってろジェーン!!今サメを吊り上げてやるぜーー!!ヒャハー!!」
コーリーは竿を上げ、全体重をかけて引っ張りながら叫ぶ。
だが・・・
プツンッ・・・
釣り糸がその張力に耐えられず、琴の音のような音を立てて切れた。
コ「OH!!」
ドタッ!!
竿を引いていて思いっきり体重を乗せていたコーリーは背中からひっくり返って倒れた。
一同「HAHAHA!!!」
その間抜けな姿に船上にいた皆が笑う。
船長「HAHA!!コーリー!!魚にまで馬鹿にされるたぁ、たいした奴だぜ。魚以下だな!!ハハーー!!」
船長はBEARの泡を口周りにつけて言った。
コ「SHIT!!うるせぇ!!てめえの釣具が悪いんじゃねぇか!!漁師のくせにボロい糸使いやがって、畜生!!」
コーリーが顔を真っ赤にして怒る。
ジェ「・・・・・」
マ「どうしたんだい?ジェーン・・・」
一通り笑い終わった後、腕を組んでなにか腑に落ちない表情を見せているジェーンにマイケルが気づいた。
ジェ「・・なんでもないわ。また明日、捜索にでましょう。」
・
・
ポンポンポン・・・
赤く染まっている海面を船は港に向かって進んで行く。
その間、ジェーンはコーリーの糸の切れた竿をじっと眺め、まだ見ぬ生物へ思いを馳せていた。
・
NIGHT OF TODAY
・
昼間の青々とした景色とは打って変わり、黒が主体となった夜のジャスミン河口に人影が数体、月明かりに写しだされた。
それらは海辺ではなく、熱帯系の木々が生い茂る部分と砂浜の境目に向かっていた。
?「おいっ!!早く出してくれよ!!」
人影の1つがもう1つの影をせかす。
?「OK。ここいらでいいだろう。」
そう言った人影が言った後、木々に隠れるようにしながら輪になって屈み込んだ。
一人がBAGをその中心におき、チャックを開けて中をまさぐりだした。
そして、BAGから小さなビニールの袋を取り出した。
?「おぉ!これが新しいドラッグかい?ボブソン」
うっすらと笑った影の口のあたりから白い歯が月明かりに反射する。
ボ「へへ・・・そうさ。兄貴の部屋からくすねてきたんだ・・そうとうイケるらしいぜ。」
その時、月の周りにもやのように掛かっていた雲が途切れ、これまでの倍以上の明かりがジャスミン河口を照らした。
それは3つの影を形作っていた暗闇の部分を取り去った。
?「ヒューー!!・・なら、お前の顔についてる絆創膏は兄貴とやりあった後かい?」
ボブソンから見て左にいた男が答えを知っている様な素振りをみせて意地悪そうに口元を緩ませる。
?「HAHA!!そりゃ違うぜ!!リッツ!!これは乳のでかい女を食おうとしたら代わりに蹴りの方を食らっちまった傷さ!!」
残った男がボブソンの代わりに答えると、
?・リ「HAーーー!!HA!HAーーー!!」
誰もいないジャスミン河口の隅々まで届くような笑い声をあげた。
ボ「SHIT!!てめぇ、しゃべりすぎだ!!ムック!!これ分けてやらねぇぞ!!」
ボブソンは最終兵器でも持っているかのように二人の前に袋を見せ付けてどなった。
ム「はは・・OKOK。わかったよ。じゃあ早くやろうぜ。」
ムックは謝るのもそこそこにしてボブソンを急かす。
ボ「っと。その前にムック、お前は見張りだ。」
形勢が逆転したと見たボブソンは、今度はムックに食って掛かった。
ム「おいおい。そんなのいらねぇぜ。こんな時間にこんなとこ来る奴なんていねぇよ。」
ボ「だめだ。いって来い!!ムック。俺たちが楽しんだ後に一人でやればいいだろ。」
食い下がるムックをボブソンは突き放す。
ム「SHIT!!誰もいねぇっつってんだろ!!女にフラれたくらいでオレにあたるんじゃねぇ!!」
ボブソンの態度がよほど気に入らなかったのか、激昂したムックが喧嘩腰でボブソンに肩をぶつけてきた。
ボ「やるのかムック!!HA!!上等だ!!前からやたらオレにつっかかってきやがって!!・・・」
ム「Fack!!」
ムックとボブソンは互いに罵声を浴びせつつ胸倉をつかみ合って睨みを利かせる。
リ「HEYHEY!!落ち着けよてめぇら!!もうラリっちまってるのかよ!!」
一触即発の危機を見かねたリックが、胸倉をつかみ合っている二人の襟をつかみ引き離しにかかった。
グッ!!グッ!!
暗闇の中、3人の男が引き合い、離し合いの力のベクトルを罵声と共に引いて行く・・・
そのうち・・・
ム「OH!!」
ムックが足を滑らせ初めに3人のスクラムから外れることになった。
リ「HEYHEY!!・・・もうそろそろ終われよ、お前等。」
その瞬間を見逃さず、リックは二人の間に立ち入った。
ボ「プッ!!わかったなムック!!俺たちがラリるまできちんと見張ってな!」
リックのちゃちゃが入り争う気が失せたのか、捨て台詞と共に唾を吐きつつボブソンはムックに背を向けた。
ム「SHIT!!」
リックは、今度は怒り心頭で立ち上がったムックに対して押さえにかかる。
リ「おいおい。いい加減にしろって。お前の分も残しといてやるから、ここは大人しくいう事聞いとけよ。」
ム「チッ!!てめぇら2人で楽しみな!!YOU ARE ゲイ!!」
バッ!!
ジャスミン河口特有の細かい砂浜を蹴り上げ、ムックは怒り収まらぬまま暗闇の中へ、姿を消していった。
リ「WAIT!!ムック」
ボ「いいよ!!もうほっとけって!!」
ムックを引き止めようとするリックをボブソンが更に引き止める。
ボ「俺たち2人で吸っちまおうぜ。」
そう言って、ボブソンは、リックの目の前でドラッグの入った袋を左右に振った。
リ「・・・・それもそうだな。とりあえず早く吸っちまうか。」
行動の中に冷静さが見られたリックも、ドラッグの前には欲を抑えきれず、欲で色が変わった目で袋を追う。
コフー・・・コフー・・・
荒い息遣いが、ジャスミン河口で発せられている。
波の音でかき消されてはいるが、その発信源となっているモノには、それは好都合だった。
今迄の3人のやり取りを、水中から目だけを出して見ていたモノは、狩りを行う肉食獣のように黒目の部分を収縮させ、再び水中へと姿を消しつつも、獲物の元へと距離を縮めていった。
・
・
ジャリ・・・ジャリ・・・
ムックは、きめ細かい砂の上をゆっくりと行ったりきたりしていた。
ボブソンと言い争い、そのストレスを未だ解消できずに所かまわず唾を吐く。
昼間には観光名所として心を洗う景色を提供しているここジャスミン河口も暗闇のためにその能力をフルに発揮することなく、それがためにムックはイライラを募らせることはあっても緩和することはなかった。
ム「・・・SI!!!」
ガンッ!!
唾だけでなく、TOYを買ってもらえない子供のように身近にある背の低い木にあたるムック。
ただ、木々にあたっている時間を足していっても10minitsほどを消費した程度であったが、ムックがその行為に飽きるには十分な時間であった。
ム「・・・FU〜〜」
今の今迄蹴りこんでいた木に背をかけて座り込み、タバコに火をつけ暇をもてあまし始めるムック。
・
・
コフー・・・コフー・・・
海水と淡水とで折半された文字通りの河口で、そのモノは息苦しさを微塵も見せずにジャスミン河口の織り成す自然からは浮いたタバコの赤い点の動きを目で追っていた。
そして、それはその赤い光を発するエモノに河口の波打ち際迄ゆっくりと距離を詰めていく。
ジャブン!!!!
エモノが射程距離に入ったのか、そのモノの動きが俊敏さをまして・・・その姿を消した。
ム「・・・?」
波打ち際での不審な物音に一瞬体を硬直させ、音の鳴った方へ首だけ向けるムック。
彼はその行為により、音あった方向から不自然な波紋を月明かりにより何とか目視することができた。
ム「what?」

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