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ベン村さ来「と言えば・・・」コミュの【69・同窓会】 平成17年7月8日(金)

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原典:http://www.owarai.to/ben/69.html
written by ベン村さ来
挿絵:橋本ポンセ

◇気が付いたら誕生日。おかげさまで(年とるのに人に世話になった覚えないけどね)37歳になりました。自分でもスゲーッと思う。 だって、37歳だよ(笑)?子供の頃から老けていた私はよく「実は35歳」とか言ったり、言われたりしてきたが、実際にそんな冗談を 越える年齢になってしまうと感慨深い。15歳で『ビートたけしのオールナイトニッポン』のハガキ職人になり、19歳で浅草キッド門下 で芸人の世界に身を投じ、25歳で念願の放送作家として一本立ち(自分ではそう思ってる)。ハガキ職人は職業じゃないが、あの頃か ら「何かわかんないけど、お笑いでメシ食いたい」と思っていたから、37−15=で(計算機使用中)…22年ぐらい「お笑い」ことばっ かり考えて生きてきた。そりゃ、我々の世界にはもっとスゴイ先輩たちがたくさんいるが、人見知りの激しかった準対人赤面症の乾物 屋の息子がここまで立派になったかと思うとクソッタレだって素晴らしい(byアンジー)。そして、自然に人間形成をしてくれた「お笑い」に感謝している。


◆よく仕事仲間の打ち上げで「お前、いくつになった?」なんて話が酒の肴になったりするが、同級生と飲む時は酒の肴にならない( 当たり前だわな)。しかし、うちの國士舘大学政経学部二部経済学科第二十五期だけはわからない。当然、大学なので諸事情により年 齢はバラバラなのだが、同窓会などでたまたま同い年だけ集まっても、顔を見渡して不思議に思うことがある。だって、みんな37歳の 顔じゃないんだもん!18歳ピチピチの学生時代から私と同じく「実は35歳」などと言われてたTだのNはすでに45歳ぐらいの顔。学生 時代はそれなりの顔してたWやOも、若い頃の反動で顔にシワができて40代に乗る勢いだ。まぁ、中には今だに高校生みたいな顔して るIのようなヤツもいるが。さらに困ったことに担任だったU先生が私らと同い年みたいな若さを保っているもんだから、キャバクラ のネェちゃんも「さぁ大変!」。思わず「同じ会社の方(部長から新入社員まで)?」と聞いてしまう。もちろん、私は部長クラスだ (笑)。


◆そんないつも顔を会わせてるヤツらとは違うKという同級生に久々に会った。東京生まれの東京育ちの私にとって初めて体験する「 友、遠方より来たる」というヤツだ。Kも國士舘大学政経学部二部経済学科第二十五期(長いよ!)なのだが、卒業後に故郷である沖 縄に帰ったので37−22=で(計算機使用中)…15年ぐらい会っていなかった。このKは沖縄生まれ、大学4年間以外は沖縄育ちなので さすがに真っ黒。しかも、黒い素肌に大きな目と白い歯が目立つので「ホントに37歳?」という若さだ。それ以前に「ホントに日本人 ?」とも言いたくなる(ゴメンな!)。15年ぶりの小さな同窓会は新鮮で楽しく、アッという間に時が過ぎた。また、こんな気分を味 わいたいものだがK以外のヤツはほとんど東京近郊にいるので、忘年会や新年会でどうしてもよく顔を会わす。あいつらも誰か15年ぐ らいどっかに行ってくれないだろうか(笑)?そうしたら、また新鮮な気分が楽しめるのに。ただし、15年という歳月がちょうど殺人 刑っぽいので、それだけはご勘弁。長期の熊本刑務所なんかじゃ、面会が面倒くさい(笑)。また、やらかしそうなヤツがいるからシ ャレにならなくてイヤだ(笑)。


◆同窓会と言えば思い出すのが…コーヒーだ。私はコーヒーをよく飲む。稼業上、仕事先で出されたり、徹夜があったりとコーヒーと は縁が深いが、それを除いても飲むわ飲むわ。通常、徹夜がなくても寝るまでに少なくても1日5〜6杯は飲むだろうか。しかし、何 も子供の頃から飲んでいた訳ではない。子供の頃は母が作ったコーヒー牛乳ですら、砂糖を足さないと飲めない程の苦い物嫌い。それ が18歳のあの日、急に飲み始めた…いや、飲むことになった(笑)。ちょうど、大学1年の春だっただろうか?母校である品川区立第 三日野小学校の同窓会をやることになり、地元に残っていた私は幹事をやることになった。やがて、幹事が5人6人と決まり、まずは ファミレスで幹事会をやることに。そこで小学校卒業以来、久々に会ったのが初恋の人のEさんだった!久々に会った彼女は相変わら ずキレイで、何か話しかけたいのだが、中学高校と6年間男子校だったもんで、気の効いた言葉が出てこない。動揺した私はちょいヤ ンキー時代の悪いクセでタバコを吸ってみせたり、通路に足を出したり、周りのテーブルにガンを飛ばしたり(あきらかに恋愛のモー ションとは無関係の行動だ)、何とかしてEさんから声をかけてもらうのを待った。しかし、彼女は同級生女子との昔話に夢中だ…。


◆そこにウエイトレスさんが注文を取りにきた。私はコーラあたりが飲みたかったのだが、ちょいヤンキーを気取るのに忙しく、うっ かり注文を発するタミングを逃してしまった。そこで友人からかけられた言葉は「タンカ(私の小学生時代のアダ名)もコーヒーでい いよな?」「あぁ」…何が「あぁ」なんだ!コーヒー飲めないクセに(笑)。策略を練る間もなく、アッという間にコーヒーは運ばれ てきた。「どうしよう?砂糖をどっぷり入れるか?でも、それはカッコ悪いな。我慢して飲むか?でも、吐いたらどうしよう」…そん なことを悩んでいたらEさんが急に声をかけてきた。「タンカはブラックで飲むんだ?」…どうやら、砂糖もミルクも入れないで悩ん でいたので、そう思われたらしい。「違う!ホントはコーヒーなんて飲めないんだ!」私は心の中で叫んだ。しかし、私の恋愛シグナ ルはGOだった(笑)。


◆「ブラック?フフ、当たり前じゃないか!」とりあえず、ひと口飲んだ。苦い!!しかし、彼女は人の気も知らずに「ホントにブラ ックなんだ。スゴイね」と俺を誉める。スゴイ!俺はスゴイ!いや、恋とはスゴイものだ。その日、私はそのファミレスだけで3杯の コーヒーを飲んだ。そして、その日からブラックコーヒーが彼女との想い出になってしまい、家でも彼女を想いながら飲むことになる 。あれから37−18=(計算機使用中)…19年間、ブラックコーヒーを飲み続けている。もちろん、いつからか彼女との想い出なんかど ーでもよくなり、普通に習性として飲んでいるが。まさか、これが私のブラックコーヒーを飲むキッカケだなんて…妻と息子と娘と、 息子の友達のお母さんとなったEさんには言えない(笑)。  

原典:http://www.owarai.to/ben/69.html
written by ベン村さ来
挿絵:橋本ポンセ

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