ベン村さ来「と言えば･･･」コミュの【３８・フタをあけてガッカリした】　平成13年２月７日

原典：http://www.owarai.to/ben/38.html
written by ベン村さ来

◆ 朝、スポーツ新聞を広げたら『まるでポーク？ニューマン』という痛々しいダジャレが飛び込んできた。まずはこの見出しをつけたサンケイスポーツの記者と、この見出しにＯＫを出した上司に罰として空気イス１時間を命ずる。さて、中身を読んでみるとヤクルトスワローズの新外人、アラン・ニューマン投手が若松監督の減量命令を無視して110キロのまま来日し、しかもキャンプ２日目で太もも痛を訴えてリタイヤしたという記事だった。しかも「肥満が原因だ！」の若松監督に対して「ベスト体重デ～ス」（インチキ外人口調で読んで下さい）と言い張る言い訳つき。長身から投げ下ろすスタイルに、かつて巨人に在籍したヒルマンをイメージしていたという若松監督はフタをあけてガッカリしたことだろう。まぁ、ニューマンも若松監督を見て「日本人はこんなに小さいのか！」とビックリしたことだろう。

◆ 「フタをあけてガッカリした」と言えば思い出すのが…「なべやかん」である。あの男が明治大学裏口事件から『たけし軍団』入りした頃、初めて私たち北野系若手がやっていたライブ『お笑いリングス』を見学に来るという日があった。まだ、実物を見たことがなかった我々は「芸能人の息子だからイバってんだろうなぁ？」とか「俺らにタバコの火をつけさせるんじゃねぇのか？」とか「ジュース買いに行かされるのかなぁ？」「カレーパンは…」などと言い合い、勝手によくマンガに出てくる「ＰＴＡ会長の息子」的イメージを植え付けていた。今でいうところの三田佳子の次男っぽいイメージだ。みんなと一緒に笑っていた私も心の中で「アイツの出方によると初日から座長（浅草キッド）の説教があるかな」とまで思っていた。

◆ ところが現れた「なべやかん」は楽屋に入ると我々に「おはようございます」と言ったのだ！さらに芸人兼舞台監督の私に「何かお手伝いすることはありませんか？」とまで言ってのけた！呆れた我々は思わず「せっかくお前を悪者扱いして楽しんでいたのにガッカリさせるな！」と、訳のわからない説教をした覚えがある。訳を聞くと高校時代に由利徹師匠のところへ付き人として行儀見習いに出されていたというのだ。なるほど、行儀の良さは我々より本寸法かも知れない。あれから10年たつだろうか。最近やっと本当に生意気になってきて「ベンさん、『うる星やつら』のラムちゃんが好きだったなんて気違いですよ！」と『キャッツアイ』の三女・愛ちゃんフィギアを抱きながら言ったりする。面白い奴だ！テレビ的にも小生意気なキャラが売りになりつつあるのだからドンドンやれ！行儀ができてる奴は自分で歯止めが効くから何をやってもいい。ただ、ラムちゃんの可愛らしさだけは譲れない。

なべやかん
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