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劇団エゴイストコミュのべんきょうノート。

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コメント(4)

不喜処 ふきしょ(等活地獄)
ほら貝を吹くなど、大きな音を立てて驚かせたうえで、鳥獣を殺害した者が落ちる。昼夜を問わず火炎が燃え盛り、熱炎の嘴の鳥、犬、狐に肉や骨の髄まで食われる。
空中受苦処(くうちゅうじゅくしょ)その他多数 (等活地獄)
名前のみで内容は記されていない。

ふざけて、台本を書き出したので、載せてみるお。

※

あきら「はじめて貴方に会ったのは、劇場でした。
 客席の片隅の私に、貴方は舞台の上から微笑んでくれた。」

レビューシーン。
華やかな歌にあわせて華麗に踊る久美子。

あきら「こんな世界があったんだ…
 演劇なんて、なんの興味もなかった。
 ただ、魔が差したように、何故だか入ってしまった、場末の劇場。
 スポットライトに照らされた貴方は、本当に輝いていた。」

客だしをしている久美子。

久美子「ありがとうございました」
あきら「うわっ、さっき出てた人だ。どうしよう」
久美子「(あきらに)ありがとうございました」
あきら「あ、あのっ、すっごくよかったです。感動しました!(久美子の手を思わずとりながら)」
久美子「ありがとうございます。よろしければ次回公演のご案内をさせていただきますので、アンケートにお答えくださいね。」
あきら「あ、アンケート…。(手にしたチラシの束を見ながら)あ、あの、次はいつやるんですか?」
久美子「来月です。今手に持ってらっしゃるチラシがそうですよ。」あきら「(見ながら)新メンバー募集、あなたも私たちと一緒に、舞台をつくりませんか…」
久美子「(他のメンバーに)お疲れさまでした。じゃ、ソワレもよろしくお願いします。(去りかけて)」
あきら「あのっ、す、すみません!」
久美子「はい?」
あきら「私、この劇団に入りたいです!いえ、入ります!貴方と一緒に、お芝居がやりたいです!」

 ストップモーション。

あきら「大学を卒業しても就職が決まらず、毎日をぶらぶら過ごしていた私。時間だけはあった。お金は何にもなかった。いつの間にか、口だけが勝手に、「お芝居がやりたい」と叫んでいた。」

あきら「あれから十年…」
久美子「お疲れさまでしたー」

 明かりつくと、劇場の楽屋。

あきら「彼女は劇団のトップ女優。名前は遥久美子。二十年前に座長がつけた名前らしい。」
久美子「あきら、肩もんで。」
あきら「私には寿あきらという名前がつけられた。座長の趣味は、私にはよく分らない。劇団の都合によって、男を演じたり、女になったり、まあとにかく、脇の添え物だ。」
久美子「この衣装、直しておいて。」
あきら「そして、この人のこまづかい。」
久美子「明日さあ〜」
あきら「はい。」 
久美子「あんたに映画に誘われたじゃない。」
あきら「はい!」
久美子「あれ行けそうにないわ。座長がね、映画の仕事入れてくれたんだ」
あきら「そうですか…」

あきら「客席からキラキラして見えた世界は、中に入って裏から見てみるととんだハリボテだった。トップ女優は座長の二十年来の愛人。映画っていうのは、ある種の一部の大人が見る、街の映画館ではお目にかかれないマニアの代物。女優はわがまま。それなのに、なんで私はこんなところに、もう十年もいるんだろう。」

久美子「ごめんね。公演が終わったら埋め合わせするから。
ねえ…ふたりだけでディズニーシーに行かない?見たいショーがあるの。」
あきら「はい。是非!」

あきら「私の気持ちを知っていて、こんな甘いことを言う。そして、いつも約束を破る。ひどい女だ。でも、離れられない。」
久美子「ねえ…今日の私の芝居、どうだった?」
あきら「久美子さんは、いつもすばらしいです。」
久美子「そうかなあ…座長はね、最近私に、華がなくなってきたっていうの。」
あきら「そんなことないですよ!」
久美子「もう、私もトシなのかなあ〜。」
あきら「やめてください。そんな弱気な久美子さん。見たくないです。」
久美子「そう?」
あきら「そうですよ。」
久美子「生理が近いから憂鬱なのかなあ〜。
 ねえ、明日さあ、新人のオーディションがあるんだって?」
あきら「はい。」
久美子「やっぱり知ってるんだ。」
あきら「え?知らなかったんですか?」
久美子「さっきみんなが話してたから。座長は私に一言も言わないの。ってことは、女優のオーディションなんでしょう。若手の。」
あきら「はあ。」
久美子「何歳まで?」
あきら「24までって事になってますけど、まあ、できるだけ二十歳前の人を探してるみたいですよ。」
久美子「次の公演、制服ものだもんね。私じゃ、女子高生は無理だから。」
あきら「女子高生だけが制服じゃないですよ。ナースだって、婦人警官だって、キャビンアテンダントだって、いくらでもあるじゃないですか。」
久美子「ふーん。あきらは私に、どんな制服着て欲しい?」
あきら「制服ですかー。久美子さんは、制服って感じじゃないですねー」
久美子「うん…」
あきら「やっぱり、綺麗なドレス着て、羽根背負って、スパンコールがきらきらしている久美子さんを見ているのが、いちばん落ち着きます。」
久美子「ありがとう…。
でもね、私、十五のときから二十年、それでやってきたじゃない。だから、ずっとこれだけで、この先やっていけるのかな、って、最近不安なの。」
あきら「はあ。」
久美子「だからね。次の公演で、もっと一皮剥けたいんだ。制服が似合わないのもわかってる。でも、だからこそ、やりたいの。女教師でも、人妻でも、尼さんでも、なんでもやるわ。」
あきら「はい!」
久美子「私、次の公演から、はずされるんじゃないかなあ。」
あきら「まさか。」
久美子「次の映画ね、決まれば2ヶ月ロケなんだって。」
あきら「え、そんな大掛かりな映画なんですか」
久美子「いつもの、座長が監督してるあっち系のビデオじゃなくて、今回はほんとに、メジャーの監督のちゃんとした映画なの。もちろん出たい。出たいけど、劇団の中で私一人がその映画に回されて、みんなは新作のオーディションでしょう。なんかね…」
あきら「すごいじゃないですか!その映画に出て、久美子さんと劇団の名前が売れれば、もっと大きな劇場で公演が打てるようになるかもしれないですよ!頑張ってください!」
久美子「そう思う?」
あきら「はい!」
久美子「そっか…。じゃ、明日、頑張るね。こんな大きな仕事の話、初めてだから、何をどうすればいいのかわからなくて緊張しちゃう。ね、一杯飲んで換えろっか。」
あきら「駄目ですよ。明日は大事な日なんですから今日は夜更かししないで、早く休んでください。」
久美子「ちぇっ。」
あきら「じゃ、帰りましょうか。」
久美子「はーい。」

あきら「こんな久美子さんと、一緒に暮してもうすぐ3年になる。」

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