A. リップタイプのシール付でパイプエンドがソロバン型
B. シールが異型 O-リングタイプでパイプエンドが笠型
の互換性のない両方が存在します.B.型は600D 系の車体に使っていることが多く,A. 型は600系に多いようですが,混用されていたり,長い年月のうちに混ざって交換されていたり,果ては B.のシリンダに A. のピストンが組んであったり(笑)で,「この車体番号ならコレ」と言えないところが悩ましいです.
お乗りの Scorpione はワタシが触ったことがある個体かどうかハッキリしませんが,D ではない600ベースのシャシだと思いますので,ブレーキ等の小物部品も600系を使っていたように記憶しています.
B. 型は確かに抜け易く,仮にシールが硬化してなくても組付には神経(+コツ)を使うことは事実ですが,残念ながら今,最も出回ってるのはその B.で,A.は数が希少だと思います.そういうケースに出くわした時には,ワタシは仕方なく600D 系の笠型パイプエンドに交換後,同径(確かシリンダ内径13mm と記憶していますが)の国産ブレーキシールの中から,使えそうな奴を捜して来て組み替えていました.それでも組み慣れていないと抜け易いことには変わりありませんが.