反貧困ネットワーク広島コミュの報酬と経費　

報酬と経費　

生命がこの世に産まれると言うことは
その人生に対する経費をまかなう大自然が
あってのことでなければツジツマガ合わない

人間だけがその当たり前の原則を
知識で得た恐怖にそそのかされた欲と支配と言う依存心によって
大自然の外に足を踏み外しているのだろう

その外と内の狭間を埋めるために考えだされたのが
物々交換券と言うお金システムであり
貯蓄と増殖と言うエントロピーに逆らう金融システムである

価値と呼ばれる用途を持つのは暮らしに役立つ物質そのものであるにも関わらず
その本質を覆い隠して金融システムの数字が価値のイメージとなって
人間の心を乗っ取ってしまった
勿論このことで自分の首を絞めていることになるのだけれど
一旦嵌まった蟻地獄から抜け出すのは難しい

お金に与えられた約束による価値のイメージには何の実体もない
にもかかわらず仕事に対する報酬と言う元来自分に用意されたものを
飴として受け取りなおす屈辱的な取引に迷い込んでしまった
と言うわけで大自然が保障している「衣食住の経費」を金融の商品とする法社会に
人類は自らを閉じ込めてしまった

生命を維持する物質の供給ルートから外れてしまった人類に対して
登場するのが差別的仕組みに振り分けられた仕事とそれに対する報酬である
システムと言うとらえどころの無いものの奴隷となった人類は
あてがい扶持の仕事を無理やりやらされて餌をもらう家畜的境遇を
自ら編み出し鎖につながれると言うストーリーである

競って金を溜めて地位を買って仕事をサボり
嘘を付いてごまかして効率よく依存するために支配側に逃げ込もうと夢中になって
益々本来の自分の姿を見失ってしまう

大自然の調和した流れに意識的に合流しようと思うならば
自分の姿を見付け出して自律する事と
お金システムから自在になって自らを解放して
お互いに対等な意識を取戻し
大自然の食物連鎖による「経費」で衣食住をまかなって基本的生命を維持し
本来の仕事である生産的創造と学びを楽しんで心満たされ
お互いの摩擦を切磋琢磨の押し競饅頭にして精一杯遊べばいい