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江原大学(J-Friends of KNU)コミュの留学体験記(2)

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江原大に交換留学していた学生の体験記を紹介します.

第二回目は,江原大コミュ・メンバーのぺんぺんぱぱさんの体験記(江原大・環境科学科の機関誌に投稿)です.

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≪ライオンキングが来るらしい≫

「ライオンキングが来るらしい…」。江原(カンウォン)大学校環境科学科のある研究室で、こういう噂が流れ始めたのは、今年の夏初め。

留学するにあたって、江原大学校(以下、江原大)に書類を送らなくてはならなかったのだが、その中に私の証明写真があった。その証明写真は美容院でパーマをかけたての時期に撮ったもので、髪の毛がライオンのようだった。それで、私が現在通っている研究室の人たちがその写真を見て、「ライオンキングが来る」と言っていたらしい。江原大の研究室の人たちが私をライオンキングと言っているという噂は、私が留学する前からなぜか日本まで届いていた。

この噂のライオンキング・パーマは韓国に来た時には、少し髪のボリュームも少なくなっていたので、研究室の人たちに「あぁ〜!ライオンキングじゃな〜い?!」って言われ、私は見事にみんなの期待を裏切った。でも結局、私のニックネームはライオンキング…(なんでだ〜?!)。

私が通っていた鳥取大学の研究室には、韓国人の先生が一人と留学生が一人いた。どちらも男性で、しかもやたらと力強い!サッカースタイルも、技術よりは力でグイグイ押していくタイプで、技術を重視する(?)私とは全く逆のタイプである。このような韓国の人と毎日顔をあわせ、談話して、サッカーをしているうちに、韓国という国に段々興味が沸いてきてしまった。留学を決意したのも実際、「研究よりは韓国で生活してみたい」との思いが強かった。韓国人男性はみんなパワフルなのか…?!それも確かめたかった(これが一番の理由かも…)。

私が韓国に来たのは、今年(2002年)の8月11日。飛行機に乗るのも初めて。海外に行くのも初めて。韓国語も全く分からない。何もかもが初めて尽くしで、「これからどうなるんやろ…」という大きな不安を抱えながら、私は仁川(インチョン)国際空港に降り立った。歴史的第一歩である(私にとって)。

江原道・春川(チュンチョン)市に到着すると、研究室の学生が車で春川の高速バス・ターミナルまで迎えに来てくれた。ファーストインパクトは「うわ〜、なんかこの人怖そうやわ〜」だったが、片言の英語で話をしているうちに、不思議と不安感は消えていった。しかし、「この人もパワフルな韓国人なのか?!」と考える余裕など、その時の私には全く無かった(だって緊張したんやも〜ん)。

はじめは寮に入ると聞いていたのだが、部屋が空いていないということで、一人暮らしをすることになった。寮に住む方が生活費や韓国語上達など、なにかと有利な点が多いということは分かっていたので、少し残念にも思った。しかし、いびきをかく私としては、同居人に迷惑をかけてしまうのではないかと考え(ちょっと気を使いすぎ)、アパート暮らしも悪くないかなぁと思った。

韓国に到着したその日に、研究室の人たちと一緒に、これから住むアパートを見に行った。そのアパートはどうやら新築らしく、壁紙を張るのに使う接着剤の臭いが部屋にまだ残っていた。っで、部屋を一通り見ての感想、…汚い。土ぼこりやコンクリートのかけらが、床やお風呂場に散乱しているではないか!このような状況は日本では考えられない。これが韓国か?!(ちょっと偏見)。「ここで良い?もしかしたら、もうすぐ寮の部屋が開くかもしれないけど…」と言われたのだが、1)いびき、2)お金、3)汚いけど新しい部屋、いろんなことが瞬時に頭をよぎり、「OK!」と言うことになった。その一言を言った途端、研究室の人たちは雑巾を用意し、汚れていた部屋をサッと奇麗に掃除してくれた。なんと気の利く人たちなんだ!思わず感動してしまった。その後、一人暮らしに必要な物を買いに、LGマートというマーケットへ向かった。

日本からは特に何も持って来なかった。実際、何が必要なのかもサッパリ分からず、とりあえずシャンプーや飲料水、布団など、適当に思いつくものを買ってみた。しかし生活し始めると、買ってない必要な物がドンドン出てくる。これは困った。冷蔵庫にドライヤー、テーブル、コンロ…それと辛ラーメン(韓国の代表的インスタントラーメン。辛い)。

その晩、研究室の人に「夕食、何が食べたい?」って聞かれた(この質問は、毎食毎に聞かれる)。私は日本で買ったガイドブックに「春川はタッカルビが有名だ」と書いてあったのを思い出し、大きい声で「タッカルビ!」と答えた。日本でも韓国料理は食べることはできるけど、やっぱり本場の韓国料理は美味い!そして、とっても辛い!!(いやマジで)

ついに韓国での大学生活が始まった。大学に行ってみると、日本語を話せる学生さんが多いことに気付く。流暢に話せなくても、「こんにちわ」や「はじめまして」、「お元気ですか?」という日本語くらいは誰でも知っている。こんなに韓国の人が日本語を勉強しているとは、こっちに来るまで全く知らなかった。日本のアニメや漫画にもやたらと詳しい(かなりマニアです)。そういうこともあってか、私が日本人だと気づくと、日本語で挨拶してくれたり、話しかけてくれたりして、友達の輪はドンドン広がっていった。そんなことないって言う人もいるけど、私はかなりの人見知りである。初対面の人とは緊張して話ができないし、友達を作るのも下手なのだが、そんな私を研究室や学科の人たちは、すぐに友達として迎えてくれた。非常に嬉しく、感謝の思いが尽きない。

日本人と違う点を見つけた。それは、一人ではお酒を飲まないこと。大抵の日本人にとって、一人でお酒を飲むということは別に珍しいことでも、おかしいことでもない(と私は思っているが…)。まして悲しいことがあったり、寂しいから一人で飲んでいるわけでもない。もちろん、そういう場合もある(しみじみ)。一度、研究室の人に「昨日の夜に、家でソジュ(韓国焼酎)を飲んだよ!」って言ったら、「何かあったの?」って心配してくれた。別に心配してもらうほどのことは無かったんだけど。それ以来、一人ではお酒を飲んでない。

私の留学期間は約8ヶ月と、かなり短い。日本に帰ってからは就職活動をする予定なので、やむを得ず短期間での留学となった。この留学の目標は、韓国語習得と友達作り、そして少しの研究である。それと、日本の大学生の悪い癖の一つに夜型の生活がある。私・ライオンキングもその一人であり、授業の無い日などは夜型の生活であった(今もそうです)。これはいろんな意味でマイナス要素が多いので、韓国の人たちのような朝型生活に修正しようと努めている(でもやっぱり難しい…)。

日本語以外の外国語を話せない留学生が海外で生きていけるのも、ここの学生や先生が、とても親切に私に接してくれるからであることは十分に分かっている。だからこそ、早く友達や先輩、先生の言っていることを理解したり、自分の思いや考えを全て伝えることができるようになりたい。今、皆さんに心から「ありがとう」と伝えたい。この先、どんなことがあるか分からないが、短い間しか韓国にいることができないので、できるだけ沢山の思い出を日本に持って帰りたいと思っている。そして、日本にいる家族や友達に、韓国や江原大で経験したことを伝えたい。

最近、私は髪を切った。もうライオンキングの面影はない。見たかった人へ、ご免なさい。しか〜し、心配はご無用。新型の髪型も再び話題を呼んでいる。研究室の仲間は「トラ」や「鳥の巣」と名づけた(もっとマシな愛称は無いのか?)。日本ではそれほど意識しなかったが、韓国の人に言わせると、私の髪型は人間の髪型というよりは動物の髪型に近いらしい。

そうそう、韓国に来て確かめたかったこと、「韓国人の男性はパワフルなのか?」。答えは、韓国人は男性だけでなく、女性もパワフルだった。

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