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プライベートエクイティコミュの数字をうたがってみる

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今日のモーサテではGMの社債を200万円持ってる夫婦が
債権者集会で8万円相当のGM株式と交換する案について
憤慨している映像が流されていました。

「ひえ〜。日本じゃこれから近鉄やソフトバンクをはじめとして
個人向け社債を出す企業が増えそうなのに厳しい船出だな。」
と思いましたが、これをPEの視点で考えてみましょう。

まず、DESによってGMが政府の元で再出発します。
アメリカのPEのIRRは年率25%としてもそんなにひどい数値では
ないでしょう。
株式交換後の8万円の株式が元の200万円になるにはこのIRRで何年かかるかという計算をするとざっくり14.5年です。
ちなみに、IRRを10%とすると28年ぐらいです。

Jカーブ効果ですねえ。

ご夫婦の年齢を考えると長い気もしますが、PEの相続税制を
考えると実はすばらしい資産をご子息に残せるわけですねえ。
実際には優先株などの問題もありますが。

そういう意味ではじつはGM株は買い時かもしれません。
あるいはGM社債を買い叩くファンドもあるんじゃないでしょうか。

アメリカではチャプター11が経営戦略の一つに位置づけられるというのも納得できるいいケースですね。

コメント(12)

突然すいません。このトピックを読ませていただいて疑問に思ったことが2つあります。

1つ目にGMの株が今は安いですが、この株を購入するのがアメリカ政府ではなく、PEが買うという事態はなぜ起こらなかったのでしょうか?
今後経営が改善し、株価が上昇するかどうかわからないリスクを引き受けることが望ましくないと考えるからなのでしょうか?もしそうであるなら、どのような案件であってもそのようなリスクはあると思います。どうして今回に限って再生ファンドが手を出さなかったのでしょうか?(仮定の部分が間違っていたらすいません)

2つ目にミッフィーバンクさんの最後の言葉
“ アメリカではチャプター11が経営戦略の一つに位置づけられるというのも納得できるいいケースですね。”
というのはどうゆう意味なのでしょうか?ファンドがチャプター11を申請した企業をターゲットにするということでしょうか?


PEについて興味はあるのですが、まだまだ勉強不足だと感じています。
どうか回答をよろしくお願いします。
横スレ失礼します。

1つ目の質問に対する答えは3つあります。
?一番シンプルな答えは、「債務超過だから」です。つまりエクイティの価値はゼロ、エクイティに優先するデットですら毀損しているから株なんて買えるわけありません(自分の出資がそのまま借金の返済に充てられて会社に再建資金が残らないことがわかってて金を出すバカは普通いません。)

?再生が上手くいかないのは目に見えているからです。
債務超過会社を買うとすれば、私的整理又はChap11後に、再生計画を立てて債権放棄+DESをする、という米政府のやろうとしてきたスキームそのものがあります。
ですが、誰が見たって日本メーカーと比べて労働コストの高い従業員をリストラし、年金債務を減らさなければ赤字垂れ流しが続くだけで、再生できない。ところが、全米何十万人という自動車労連(UAW)という巨大組織が政治力を駆使して公平な債権カットと人員整理を妨害し、上手くいかないことは目に見えている。
実際、政府が過半出資する現スキームですら、再生が滞っています。UAWこそ民主党政権の支持基盤そのものだからです。

?エグジットがないからです。
ファンドはご存知のように、人の金を借りているので必ずエグジットしなければなりません。しかし、GMのような超巨大企業を(しかも再生後の高値で)誰が買い受けてくれますか?従って、エグジットは再上場以外にありえないです。GMが再生して再上場したからって、思わぬ高値が付きますか?
債務が重く、開発投資資金に窮し、競合メーカーよりも高コストの会社なんか誰もほしがりません。

⇒結局再生ファンドが金を出す案件になるためには、とてつもなく安い値段で買い叩いて利ザヤを取るしかないのです。上記?のためにそれができないから、代わりに国民の税金を入れて、今後も労働者に食いつぶされ続ける会社を温存する道をアメリカは選んだわけです。

ただ、そうはいっても、今のGM株を買うのは面白いかもしれません。なぜかというと本当に「とてつもなく安い値段で買い叩けるから」です。GMの今日の時価総額は700億円です!(⇒政府出資と債権のDESで持分が希薄化するはずなので、マジョリティが取れないですからやっぱり買収ファンドはやりませんが)
3年後の再上場を狙って8万円からフレッシュスタートできる「投機家」なら面白いかもしれませんね。
失礼、GM株ではなく債券です。株は再生の最初に減資されて本当に紙切れになるでしょうから
700億でも付きすぎなくらいです
8万円のジャンク債を買って、エクイティに変われば、再上場時に3〜5倍くらいにはなるかもしれません
> Mr.Indianさん
丁寧な回答&解説ありがとうございました。

なるほど、再生できないリスクが大きいにも関わらず期待できるリターンが2〜3倍しか見込めない案件はリスクに対して大きなリターンを求める運用を期待される『ファンド』にとっては投資的確ではないけれども、責任が自分にある『(個人)投資家』たちにとってはある程度魅力的だということですね。

ただやはり一つわからないことがあります。それは回答の一つ目の債務超過の件に関してです。
投資をする際に新たに発行された株式を購入するのではなく、流通している株式を買収すれば、その投資した分が債務の支払いに当てられることはないのではありませんか?
回答よろしくお願いします。
「魅力的」ではないと思いますよ。「面白い」ギャンブルというだけです。

IRR25%というのは、自分たちがマジョリティを握って経営の舵をとるからこそ目標にできる数字です。
政府と労組に牛耳られ、まともな事業計画も出せるかわからない会社なんてIRR100%ないと。最低1年以内に元本回収できなきゃやる価値ないです。
だって、何も改革できず、結局ジリ貧で数年後にもう一回Chap.11申し立てました、なんてことになりかねませんから。

だから、個人か、高度に分散したポートフォリオを持つヘッジファンドあたりがお遊びで極少量ポートフォリオに加える程度のものでしかないです。

ポートフォリオ化してリスク分散する投資家と、マジョリティを取ってリスク・コントロールする買収ファンドでは、「とてつもなく安い」という基準が違うということですね。

ご質問の件ですが、同じ事です。
株主は債権者に自分の投資した金額までは借金を返す必要があります。だから、GMの資産は今すべて債権者のものです。ここに1万円新規で増やしても債権者の取り分がわずかに増えるだけですし、暴落の憂き目にあった株主から既存株を1万円分買っても、株主が売り抜けてほっとするだけで、あなたが1万円損し、GMが再生できない事実は何も変わりません。
一通り株式市場の仕組みは勉強してきたつもりでしたが、何か欠けているところがあるのかもしれません。以下のように考えていたのですが、もしよろしければ間違いをご指摘願います。

株式は発行市場と流通市場の二つに分けられていると認識しています。流通市場で売買されるGMの株式は市場の評価から非常に低い株価で取引されているので、この流通している株を過半数買い占めればGMの買収に成功したことにはなりませんか?という意味で前回のスレを書かせていただきました。

流通市場で流通している株式への出資額は発行時に企業にすでに払い込まれているので、流通市場で購入した株式への出資額はその株式を持っている人への支払いになりますよね。なので、Mr.Indian さんの
“自分の出資がそのまま借金の返済に充てられて会社に再建資金が残らないことがわかってて金を出すバカは普通いません。”
という言葉からMr.Indian さんの考えていらっしゃる株式の購入方法が発行市場での株式引き受けという形で購入するものであると思ったのですが、これは間違った解釈なのでしょうか?

たびたびこのような基本的なことを聞いてしまい、申し訳ありません。どこか勘違いしているところがあるのであれば、間違いを正していきたいと思っていますので、どうかよろしくお願いします。
スレを書いている途中に投稿していただいたようで、順番が変になってしまいすいませんでした。

債務超過の場合、会社の所有者が誰であるかという論点を考えたことが無かったので、大きな勘違いをしていたみたいで、現在GMの債権者が全ての資産を所有しているということをわかっていませんでした。

Mr.Indianさん、わかりやすい解説をどうもありがとうございました。
変な勘違いをしないようにこれからもきちんと勉強をしていきます。
>2
勉強になります。

>⇒結局再生ファンドが金を出す案件になるためには、とてつもなく安い値段で買い叩いて利ザヤを取るしかないのです。

うすうす気付いてはいますが…Mr.Indian さんがプロフィールどおりだとすると、すばりそう言われてしまうとなんだか身もふたもないですね…

>6
>IRR25%というのは、自分たちがマジョリティを握って経営の舵をとるからこそ目標にできる数字です。

おっしゃるとおりだと思います…が…うーむ、どう考えれば良いのでしょうか…

トピずれ失礼。
GMは6/1付で、16.5兆円の債務超過とのことです。当然、DES(債務の株式との交換)によって、現・元従業員の年金債務と借金を減らそうとしていますが、それだけでは資金繰りが持たず破産に向かってしまう可能性が高いのと、経済への影響から政府は4兆円(先に投入し、食いつぶした2兆円と合わせて6兆円)投入しました。

つまり、「借金の穴埋め+再建に向けた投資資金」が企業再生には必要なんです。
その一部は上記のように債権者に債権放棄してもらってまかないます。ただ棒引きしてもらうというのは、納得してもらえないので「再生したらお礼する」とばかりに株式に変えてもらう事で納得してもらいます。

これでは不十分なので、破産法にあわせて「スポンサー」をつけることがあります。(いわゆるスポンサー型再生)
スポンサーに事業を買ってもらうことで、債権者は早期・高値で債権を回収することができるようになります。
一方で、スポンサーからすると、債権者に払う金+再生の為の戦略投資の合計額が総投資額です。
GMの債務の巨額さからいって、そんな金を払える存在がいないことが明白だったので、「金をドブに捨てるやつはいない」といったんです。

また、市場で流通しているGM株を100%買ったとしても、GMの支配権は握れません。破産法を申請すればすべての意思決定に裁判所の許可がいりますし(一応株主権はありますが)、いずれ100%減資されて、紙くずにされます。だから紙くずみたいな値段しか付いていないんです。
9>
ありがとうございます。

すべからくそうとは言いませんが、再生ファンドが安く買い叩くことは当たり前の事ですよ。
ファンドが会社を買い叩くというと95%の人が批判的・軽蔑の目で見ますけど、商人と何が違うのかわかりません。
「仕入はなるべく安く」は商売の基本です。

逆にファンドが高値で買うときだってありますよ。競争があるときです。
実際2007年までの買収ファンド黄金時代には、既存株主はファンドに高値で売れてホクホクだったはずです。当時高値掴みしまくったファンドは今大損こいたり、つぶれたりしています。

その上で、ファンドに企業価値を高める力がないとは思えません。ただ、自分の身の丈に合わなかったり、強みを発揮できない会社を実績作りの為に無理して買収したりすると、強みを発揮できないどころか、余計な摩擦を生んで、結果として解体・転売して「ハゲタカ」として食い散らかして去っていかざるを得なくなります。

「既存の利害関係では、打ち手がわかっているのにできない」会社が私が理想とするターゲットです。
マジョリティを握り、これまでのしがらみを乗り越えるだけで価値が上がることが決まっているのですから。
しがらみでガチガチの日本社会に絶対ファンドの役割が必要だと信じてこの業界に飛び込んでます。成果が上がっているかは別ですが。

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