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生徒会文芸部コミュのリレー小説「観たことない俺がポニョ書いてみた」

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・簡単なルール

1.生徒会役員はいつでも誰でも更新してオッケー。
ただし、内容は前のログをちゃんと見て、
吟味してから投降する事を推奨する。

2.別トピックに設定まとめを用意してあるので、
キャラクターや用語を追加した場合、
設定に細かい変更があった場合は、
追記していく事。

コメント(2)

真白く細かな砂の上を、同じく白いカニが風に飛ばされるように走ってゆく。砂の名前も、カニの名前も、足にからまる海浜植物の名前も、ユウは知っている。図鑑を読み込んでいるから。けれども、その知識を披露したりはしない。クラスのいわゆるハカセ的立場だとか、とてもばかばかしいと思うから。だいいち、その学校さえ――
「……転校、するのかな」
呟く。
空を厚い雲が覆っている。日の暮れ具合に注意して帰らなければならない、とユウは思う。
叔父さんと叔母さんに余計な心配をかけてしまう。

シーズンオフの、おまけに地元民しか知らないような入り江には人影一つ無い。
ロープで繋がれたまま打ち捨てられたカヌーが一雙。ロープの先には、潮風に曝されて白くなった巨木が横たわっている。
その向こうに、今日も彼女はいるだろうか。ユウは不安になる。別に約束をした訳ではないのだ。彼女の都合次第だろう。マオと名乗った、現実離れした姿の彼女に会いたいのは、自分が逃れたい現実を抱えているからなのか、と、ユウは思う。


「……それでさ、大きな波が押し寄せて、じきにみんな海に飲まれるんだ。人の作った家も、橋も、アンテナも……ぼくたちの王は人間が嫌いだからさ」
世界の破滅を熱弁するマオの口は少しも動いていない。イルカの歌のように、頭の中に届いているのだろう、とユウは理解している。
「信じてない?」
「正直、どうでもいい。嘘だろ、それ」
ばれたか、と笑うマオ。歳はユウと同じくらいに見える。体格も概ね同じだが、背丈だけは比べることが出来ない。腰から下は硬骨魚類のそれと同じく細かな鱗に覆われ、尾鰭を生やしているためだ。いわゆる人魚。鰭の端が細く糸のように伸びている。マオと似たような魚を、ユウは三種類だけ知っている。

「それどころじゃあないんだよ、島から帰ったら、たぶん父さんか母さん、どっちについていくか、って聞かれるんだ」

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