ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

日経産業新聞を読む★コミュのブームを前にLED産業の危機

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「ブームを前にLED産業の危機」を読んで。

パナソニックやシャープがLED(発光ダイオード)電球に参入するなどLED市場が急拡大しそうだ。
しかし、青色LEDの製品化に世界で初めて成功した中村修二・米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授は
「赤色LED市場で台湾ベンチャー企業は瞬く間にシェア競争で日本メーカーを駆逐し、青色や白色LEDでも攻勢に拍車をかけるなど日本勢は完全に出遅れてしまった。投資など大企業は経営決断のスピードが遅すぎる」
と警告しているという。

台湾の独壇場である「赤色LED」は照明用だけでなく、最近では植物工場の光源に採用されるなど用途を広げている。
これから益々需要が伸びようとしている商品の100%を台湾が独占する形だ。

台湾にはIPO(株式公開)で巨額な資産を得た成功者にあこがれる文化がある。ここが日本との大きな違いである。
実際に欧米に留学した若い研究者がUターンして毎年、100社以上のLEDベンチャーが誕生している。
激しい生き残り競争がコストダウンと性能向上の原動力で、投資資金が内外から競って流入、台湾を短期間でLEDメジャーに押し上げた。

一方で日本のLED参入メーカーは日亜化学工業、シチズン電子、豊田合成など10年前からほとんど変わらず、ベンチャーは名乗りを上げない。
文化だけでなく、特許技術の壁もある。

LEDトップの日亜は中村教授が在籍時の発明対価を求めて提訴(2005年に和解)した因縁の相手である。
照明の基幹部品である白色LEDで世界シェア4割を握る。
その基本特許を日亜が抑えている。原理は非常に単純である。青色LEDの光を黄色の蛍光体を通して白く光らす原理である。

各メーカーも日亜の特許の前では何もできず、新規参入を阻害する。
台湾ベンチャーはこの厚い壁を破る独創技術の開発に力を入れてトップに戦いを挑むのである。

日本は液晶、太陽電池でもアジアなどの新興企業にあっという間にシェアを奪われてしまった。
半導体をはじめ先端技術分野でも世界との競争で日本が負け続けた。

なぜか、新技術で勝負する新興企業が台頭できないからである。
それは価格破壊などで既存勢力を打ち破る下克上がないことに尽きる。

だから、民主党新政権にはこうしたベンチャーを支援する仕組みづくりを推進してもらいたい。
奇しくも本日、予算補正案が発表されたが、削減案しかなく、半年ほどまえに発足が決まった産業革新機構などのベンチャー支援法人の動向などを確認できなかった。
総選挙前後から活動を凍結している法人である。

ただ単にいいモノを創る職人の時代は終わった。しかし職人を支援する仕組みを作らなくては新しいものが生まれない。
また、職人の継続的事業の成功を支援する仕組みも必要である。だから社団法人を始め支援団体に対する予算を削ることは許されないと思う。

たま★

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

日経産業新聞を読む★ 更新情報

日経産業新聞を読む★のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング