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日経産業新聞を読む★コミュのバックライトにLED シャープが新アクオス

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「バックライトにLED シャープが新アクオス」を読んで。

シャープは29日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の新製品「LXシリーズ」4機種を11月10日から順次発売すると発表した。
液晶パネルを背後から照らすバックライトにLED(発光ダイオード)を採用。
画質と省エネ性を高め、「LED アクオス」と銘打った。価格はオープンだが店頭想定は40型が25万円、60型が55万円。という。

LEDは発光効率が高いイメージが定着したのでは。だから商品名は「LEDアクオス」である。
その技術を液晶パネルに採用することで、パネル全面で均一に光を拡散させることができる。
だから、コントラスト(明暗比)を200万:1を実現し、これは従来機種の100倍に相当する。

新機種は、単に黒さが際立つだけでなく、消費電力も削減できる。
年間消費電力は46型で従来機比35.6%減となる。
家庭での電力消費量の多くを占めるテレビの省電力化はうれしい。(我が家はビエラに変えたら急増した(T.T)))

その仕組みとしては単純である。
従来の蛍光灯(冷陰極蛍光管:CCFL)は長い線で光るのに対し、LEDは点発光である。
線発光は、線の場所によって光のムラがでるが、LEDは点の集合で構成するので、点単位で明るさを調整できる。
だから、明暗差を高めることができるのである。

電力効率増加についても、点の集合なので、不要な点に電力を消費しないで済むことによる効果もある。
さらに、液晶パネルへ搭載するに当たっては専用のドーム型レンズを搭載し、LED光の発光性を助長しているので電力消費量を抑制できる。
製品機能的には、パネルの端から端まで光る液晶パネルなのである。

こうしたLED+液晶+従来のテレビ技術のすり合わせ融合品にはサムソンなども容易には追従できないであろう。
従って、シェア4割を確保し続ける戦略である。

無論、9月末の商品発表(発売は11月)は、年末商戦を見越した事業活動である。

だが、LEDアクオスは、パネルの輝度、コントラスト、省電力だけが魅力ではない。
スピーカー機能を改善したのである。
低音域を担うウーハーにほぼ無振動の『デュオバス』を開発し、画面を取り囲むように6個のスピーカーを配して画面から音が出るような構造にしたという。

さらに、画質も向上した。
「画像エンジン」と呼ばれる画像処理LSI(大規模集積回路)も一新したのである。
新開発の『高画質マスターエンジン』は従来の映像のコマ数を倍にする技術に加え、LED点灯を制御し画像と画像の間に黒を挿入して倍速の効果を2倍に高める技術を導入した。

あまり、消費者にはピンと来ないが、動画応答性能が向上しているので、先日もトピックスに取り上げた将来の3次元(3D)テレビにもつながるのである。

勿論、インターネット経由での番組配信や独自コンテンツ視聴にも対応し、サービス拡充も進める。
サイズは40、46、52、60型をそろえてLEDテレビの顧客層を増やし、大画面機種の構成比を高めようとしている。

シャープの薄型テレビ国内販売台数シェアは43.5%(09年4〜8月)で、パナやソニー、東芝を大きく引き離す。
しかし、ブランド力では、追従する3社の方がやや上回る状況だ。
だから、性能面で他社製品との違いを打ち出すことが国内における企業戦略である。

世界規模ではどうなのであろう。
日本ほど省電力意識も、画像への美化志向もないので、中品質低価格へグレードダウンする必要がある。
LEDアクオスは、高級機能のてんこ盛りなので、省ける機能があるはずだが、LEDパネルはすり合わせの基幹部品となってしまっているので、外せない。
そうなると、ウーハー、画像エンジン、インターネット対応機能を外す形だが、いずれも内部に組み込まれる部品なので工場で2種類の部品を取り扱う必要が出てしまう。

どういうことかというと、途上国向け品を生産しても、あまりコストを下げれず、日本向け高級品のコストを押し上げかねないということである。
ワールドワンを目指すのであれば、基本デバイスを容易に交換できる仕様が望ましい。

テレビに再び改革をもたらす商品であることは間違いないが、世界で戦うには不十分な商品ともいえるのではないか。

たま★

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