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日経産業新聞を読む★コミュの「買う」より「使う」消費者に商機

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「「買う」より「使う」消費者に商機」を読んで。

かつて、だれもがあこがれたのは「自分だけのもの」だった。
たかだか20数年前、学生向け住宅の設備紹介欄には時折、「風呂なし、トイレ共用」とか「洗面所共用」といった文字が躍っていた。
借り手の本音は「本意ではないけれど、安さの魅力には勝てない」という後ろ向きのおもいだったはずである。
しかしどうやら最近は共有や共用への抵抗感が薄れ、歓迎する気風すら生まれている。
不況に見舞われて節約したいから、と説明されることが多い。しかしそれだけではなさそうだ。という。

以前、他のトピックスでも示したが、「所有」から「利用」する形態へ消費者の志向が変化している。
意識の変化は長い年月をかけて起きてきた地殻変動だが、ここ数年、加速的に進行しているのではないだろうか。
それは、「消費不況」「エコ意識」「ITの普及」が理由に挙げられるのではないだろうか。

消費意欲が低下すると少しでも割安な商品を求めるように、所有することに対する価値が薄れ、割安であれば、必要なときのみ必要なスペックを利用できればよいというように考える。所有により維持費などが使用しないときにも発生するのは、現代では悪と見る節約志向が何事につけ追い風となる。。

エコ意識は、リユース市場(中古品市場)を拡大した。これまでは当たり前に捨ててきたものを再び商品化する意識が芽生えた。
まだ使える物をあっさりと捨てることに対してもともと持っていた後ろめたさに目を向けさせたのである。
4月に発足した日本リユース業協会によると、リユース市場の規模は07年で4200億円あまりになるという。市場規模はさらに膨張している。
主な中古品売買企業の売上高伸び率をみると、ハードオフコーポレーションは2008年3月期に12%、トレジャー・ファクトリーの09年2月期は26%にもなる。
古着は数年前抵抗感があったが、今ではだいぶ薄らいでいるのでは。

ITの普及でもっともわかり易いのが、インターネット経由でソフトの機能だけを提供するSaaS(サース)や「クラウドコンピューティング」のように必要な物を必要な時だけ利用する考え方が普及してきたことがあげられる。
この場合は、「私有」「独占」という種類の「所有」から「共有」する「利用」形態が普及したことになる。

いずれの行為も1つの物品を時間によって分け合う、と言い換えることができる。
ある時点まで他人が使っていた物品を自分が使うようになり、いずれ必要がなくなればまた別の人に使ってもらう。
今や所有欲の象徴だった自動車も共有の対象になっているのである。
所有することよりスペックを利用することに意識の重点がある。そこに商機が潜んでいるのである。

ただ、時代に逆行する例もある。携帯電話だ。
07年秋ごろまでは、売るよりも使わせることに重視していた。つまり、通信事業者が販売奨励金を投じて通信料で回収する事業モデルである。
ところが、総務省の「モバイルビジネス研究会」によって否定され、現在のように高価な携帯電話の購入を迫られるようになった。
通話料については、利用した分だけ課金する方法と、利用料と比例しない「パケ放題」のような一定月額を納めるビジネスの両輪で構えている。
これからは、携帯電話も中古品市場が開拓されるのだろうか。ネットで、中古携帯電話の情報が車のように公開される時代を迎えるのだろうか。

洗濯機でも電子レンジでも、使った回数分だけ支払うようになる。
利用回数0回のものが一番高価で、買取時には、利用回数を確認できるようになる。車で走行距離を査定時に目安とするのと同じである。
こうして、買い取られた洗濯機や電子レンジは、次の利用者のもとへとわたる。

こうした課金の仕組みと製品スペックを確立すれば、商機にばけるはずである。
特に、単身世帯が半数を占める社会ではお得感を消費者に訴えかけやすい。
消費不振にあえぐ商品、商材においては、「買わせたい事業者」と「使いたい消費者」とのギャップは埋まるだろう。

たま★

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