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日経産業新聞を読む★コミュの輸入果汁、卸値が急下落

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「輸入果汁、卸値が急下落」を読んで。

果汁飲料や野菜飲料に使う輸入果汁の需要が減退している。
健康志向で伸びていた野菜飲料の市場拡大が止まったことに加え、景気後退の影響で果汁飲料の売り上げが振るわないためだ。

国内飲料メーカーは高値で買った2008年分の果汁を在庫として大量に抱えており、新たな原料調達に消極的だ。
貿易統計によると、08年の果汁の輸入量は約37万トンで、前年に比べ8.9%減少した。オレンジ果汁の輸入量は6万2000トンで前年比15.3%減少。野菜飲料のブレンド用に多く使われるリンゴ果汁も同13.4%減り8万トンだった。という。

振り返れば、08年は飲料メーカーにとって厳しい1年だった。
8月後半に気温が下がり、需要最盛期の夏場に消費が盛り上がらなかった。
「欧米人とって果汁飲料は必需品だが、日本人には嗜好(しこう)品」(飲料メーカー)という。昨秋以降の節約志向の高まりで果汁飲料の販売は落ち込んだ。

毎年20%近い成長を続けてきた野菜飲料の市場拡大が初めて止まったことも大きな痛手だ。「一部のメーカーが中国産の原料を使っていたことに安心・安全を求める消費者が敏感に反応した」(飲料メーカー)。「乳酸菌飲料などほかの健康志向の飲料に消費者が移った」(商社)。需要不振を巡って様々な声が上がるが、はっきりした原因は分かっていないが、野菜ジュースの多数のファンが高齢者で、高齢者の消費意欲が低下したために市場が縮小しているものと考える。

野菜飲料の市場拡大を見込んで果汁を仕入れていたため、飲料メーカーは昨年末には「半年分の果汁在庫を抱えている」(国内の大手飲料メーカー)。

「ロシアの会社が中国産リンゴ果汁の購入契約を大量にキャンセルした」(商社)など世界的に果汁の需給は緩和している。需給の緩みを映して09年分のリンゴ果汁の卸値は1キロ200円で前年に比べて40%下落した。オレンジ果汁も25%下がり1キロ300-350円で推移している。

国内飲料メーカーは06-08年に果汁の高騰で苦しみ、製品値上げなどの対応に追われた。今年は果汁の卸値が下がるものの、担当者の表情はさえない。高値在庫を大量に抱えて、安い原料を使えないためだ。

「今までにない付加価値がある商品で果汁飲料の需要喚起を狙う」(果汁飲料大手のキリン・トロピカーナ=東京・中央)。同社は2月下旬、通常の果汁飲料に使う酸味料や香料を使わない新商品「トロピカーナ100%フルーツ」を発売した。ペットボトルは410ミリリットルと少量化し、付加価値商品だが希望小売価格は140円に抑えた。

飲料メーカーは新商品の投入や少量化による販売価格の引き下げで市場環境の打開を図る。だが消費の落ち込みが続けば各メーカーが当初「夏までには終わる」としていた高値在庫の消化が遅れる可能性が高い。景気後退が長引けば、「たとえ高値の在庫を消化できても積極的に原料を調達する環境にはない」(飲料メーカー)との声が聞かれる。

実際、09年1月の果汁輸入量は前年同月より14%少なかった。「09年通年の果汁輸入量は08年を1-2割程度下回るのでは」(商社)との見方が強まっている。

頭打ちの国内市場から海外事業強化へ転換し、いち早く在庫処理を進められないものだろうか。

たま★

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