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大河ロマン小説 屍山血河コミュの第40章 守護神登場

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 クルーガーがロビンの執務室へ訪れた。
「俺にどんな命令ですか?」
 ロビンソンは思い詰めた表情だ。
「これはわたしの命令ではなく、国務長官の指令だ」
「で、内容は?」
「君に一個軍団を率いてハーゼンハイデ公国の首都を攻略せよ、だ」
 クルーガーは眉間にしわを寄せた。
「閣下は可能だと思いますか?」
「思わない。しかし、命令は命令だ。覚悟を決めてくれ」
「わかりました。最善を尽くします」
 ハーゼンハイデ公国は5個の砦を持ち、一つづつ攻略しなければならない。
 しかも、ビルマースドルフ侯爵カイザーが生ける要塞として君臨し、大陸でも5本の指に入る力量を持っている。
 翌日、12000名の兵を率いて出陣した。
 第一関門に辿りつくと、クルーガーは火矢を放ち、炎上した。
 たまりかねた公国軍は城門を開き、共和国軍に攻撃を仕掛けた。
 しかし、無能な将軍がクルーガーに対抗できるはずはなく、あっさり降伏した。
 第二関門は工作部隊が城に潜入し、内側から城門を開き、クルーガーの攻撃に屈した。
 第三関門は気の短い将軍が城門を開け、クルーガーに一騎打ちを望んだ。
「さて、給料分は働かないとな」
 あっさり将軍を殺すと、恐れた兵士が逃走した。
「やれやれ、本当に歯ごたえがないぜ。もう少し根性見せてもらいてえな」
 第四関門は勝ち目はないと降伏し、いよいよ守護神とうたわれるカイザーと対決だ。
「さて、真打登場か」
 両軍が対決すると、これまでの闘いと打って変わって、互角の勝負だ。
「カイザーはどこだ……」
 しばしクルーガーは探すと、銀色の髪を持つ人物を発見した。
「なんだ、あいつは……」
 クルーガーが驚嘆するのも無理はない。それほどカイザーの美貌は際立っていた。
「シルビアさんとも釣り合いが取れるな。もっとも、ここで死んでもらうが」
 カイザーもクルーガーの存在に気がついて、歩み寄ってきた。
「わたしの名はカイザー。貴公がトンプソンだな?」
「ああ、あんたのような英雄に覚えてもらって光栄だ」
「では、いくぞ!」
「おう!」

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